■「神戸では声が出せると良いね。きっと内容もどんどん変わっていくと思いますのでお楽しみに」(GLAY・TERU)
GLAYの全国アリーナツアー『GLAY ARENA TOUR 2021-2022 “FREEDOM ONLY”』が、11月5日、大阪城ホールにて初日公演を迎えた。
今年でデビューして27年となるGLAY。ほぼ毎年ツアーを行い、活動を止めることなく常に日本のロックシーンを牽引してきたバンドである。
しかし2020年は、1月にファイナルを迎えた『GLAY ARENA TOUR 2019-2020 DEMOCRACY 25TH HOTEL GLAY THE SUITE ROOM』を最後にライブツアーを断念し、デビュー25周年で予定されていたドームツアーも立て続けに中止に。
音楽活動が制限されるなか、2021年は“THE ENTERTAINMENT STRIKES BACK(エンターテインメントの逆襲)”と題して精力的な活動を見せ、7月31日に行われたプレミアムモルツとのコラボレーションライブをはじめ、5カ月連続配信ライブやGLAY史上初のとなる船上でのライブを実施。
さらに、伝説となったB’zとの共演ライブ『B’z presents UNITIE #01』なども行った。
10月6日には、コロナ禍で制作された16枚目のオリジナルアルバム『FREEDOM ONLY』をリリース。本作はまさに日本のロックバンドGLAYの総括とも言える作品であり、この時代に届けたい“シンプルでエンターテインメント性が高く、心が癒される優しい音”をテーマに作り上げられた作品である。
そしてファン待望となるアルバムを引っ提げたアリーナツアー初日公演が11月5日、大阪城ホールにて開催された。
会場では感染対策の徹底を呼びかけており、来場するファンもみんな協力しルールを守る姿が、入場口から既に感じられた。
これは先日公開されたTERUとB’zの稲葉浩志との特別対談中に語った「ファンのみんながルールを守ってくれること、それは自分達ミュージシャンを守ってくれること」の一言を体現してるように感じられ、GLAYとファンの絆を新しい形で確認できた。
会場内、声は出せないが割れんばかりのクラップでGLAYを待つ大阪城ホール。暗転してオープニング映像が流れると、心の中で起こる大歓声を、会場にいる人々は感じることができたのではないだろうか。
TERUの「FREEDOM ONLYツアーにようこそ!」の一声が響き渡り、最新アルバム『FREEDOM ONLY』より「BETTY BLUE」、「Hypersonic」を筆頭に、新旧楽曲を織り交ぜながらライブは始まった。
CDで聞いていた楽曲を、直接生のバンドサウンドで体感する。当たり前に思っていたことが、いかに素晴らしいことであるかを、改めて感じさせられる。
MCでTERUは「やっと会えたね。またこうやって旅をしてみんなに会えてうれしい!」と、心からファンとの再会を喜んでいた。
その後も声が出せない分、クラップやジャンプ、ウェーブなど、今できるスタイルで存分に会場を沸かせ続けた。アッパーなナンバーからミドル、バラードなど、改めて彼らの広い音楽性を存分に感じながら、初日の幕は閉じられたのである。
本編が終わり、アンコールの冒頭では、来年2022年に3会場で追加公演を開催することをサプライズ発表。
「神戸では声が出せると良いね。きっと内容もどんどん変わっていくと思いますのでお楽しみに」とTERUは来年に向け、新しい期待を語ってくれた。
GLAYが奏でる生音の迫力、感動など、まるで初めてライブを見た時のような感覚を思い出させてくれたこの日のライブ。
2022年の追加公演も発表され、いよいよGLAYの活動が本格的に始動したことを実感する1日であった。
PHOTO BY 岡田裕介、上溝恭香
リリース情報
2021.10.06 ON SALE
ALBUM『FREEDOM ONLY』
『FREEDOM ONLY』特設サイト
https://www.glay.co.jp/freedom_only/
GLAY OFFICIAL SITE
https://www.glay.co.jp/