■リクエスト楽曲と、幹葉節炸裂のノンストップトークが満載のソロライブ! 初めて作詞・作曲を手掛けた未発表曲のピアノ弾き語りも!
スピラ・スピカのボーカリスト、幹葉が初のソロツアー『幹葉 アコースティックカバーライブ&トーク』を開催し、11月4日に千秋楽を迎えた。
今回のツアーに名付けられた“アコースティックカバーライブ&トーク”というコンセプトは、幹葉がレギュラーDJを務めるFm yokohamaのラジオ番組『Tresen』月曜日のコーナー「スピラ・スピカ幹葉のStarry Forest」にて、今年の4月より月に1度リクエストから選んだヒットソングを幹葉の生歌唱で届けるアコースティックカバー企画と、ラジオを飛び出してお喋りしたい! という想いから決定したもの。
ラジオでカバーする楽曲のリクエストは毎月テーマを決めて募集しており、今回このツアーで歌うカバー曲のテーマは「2000年代アニメソング」ということで、事前に募集したリクエストからも演奏楽曲が決められた。さらに開催都市によってトークや演出を変更するなど、毎公演異なる魅力が溢れるプレミアムなソロライブとなり、スピラ・スピカ、また幹葉の魅力である観ると自然と笑顔になってしまうパワー満開の笑顔あふれる空間となった。
本ツアーの千秋楽となったのは、コンセプトのきっかけとなったFm yokohamaからも程近い神奈川・Yokohama mint hall公演。開演のBGMが流れアコースティックライブが始まるかと思いきや、なぜか、ラジオでおなじみの赤く光る“ON AIR”の文字が。始まったのは『幹葉モリモリクラブ』という名のライブハウスラジオ。実はこのツアーは、幹葉がラジオのレギュラーDJを現在つとめる、もしくはつとめた番組の放送局がある都市を巡っており、1部は、幹葉がラジオDJとなって会場を盛り上げる“ラジオコーナー”で構成されている。
愛知・名古屋では、東海ラジオでやっていたコーナー「幹葉おねえさんのえかきうた!」を再現。メジャーデビューして間もない頃に担当した初めてのレギュラーラジオDJということで、喋りも初々しい当時の放送音源を流すなど、開催各地その都市でのラジオにまつわるエピソードをたっぷり披露し、“幹葉ワールド”全開の天真爛漫でノンストップなお喋りで会場を盛り上げた。今回の横浜公演では、今まで巡った各公演での思い出話や裏話を披露し、本ツアーの締めくくりにふさわしいラジオコーナーとなった。
また“ラジオコーナー”ということで、「#幹葉モリモリクラブ とハッシュタグをつけてTwitterでつぶやいてね!」と、ライブ中にも関わらず積極的にツイートを促す幹葉。「ライブなのにステージ見ずにツイートに集中して! って言われた! 斬新すぎる!」と、アーティストを目の前にしながらのTwitterも盛り上がりを見せた。
最後は、Fm yokohama『Tresen』コーナー「Starry Forest」でもおなじみの、幹葉がしゃべり続ける中ラジオの音量が徐々に下がりコーナーが終わる「フェードアウト芸」で終了。Twitter上でも「生フェードアウト芸! やばすぎる!」と、ここでしか見られないスペシャルなトークコーナーに観客の熱気もあがっていく。
静寂の中、幹葉の伸びやかな歌声からスタートした2部で披露されたのは、いきものがかりの「ブルーバード」。先ほどまでの幹葉らしい明るい雰囲気をガラッと変え、真剣な表情で歌い上げる姿から“アコースティックカバーライブ”は幕を開けた。
本公演は、キーボディストとして、スピラ・スピカのサポートメンバーでもある重永亮介とのふたりで実施。息の合った演奏で、続くポルノグラフィティ「メリッサ」、Girls Dead Monster starring LiSA「一番の宝物」を披露し、時には観客と目線を合わせながらライブを楽しみ、時には心に語りかけるようにしっとりと歌い上げ、会場のボルテージも一気に高まる。
再びステージでひとりになった幹葉が、「自分だけの力で皆さんにお届けしたいという想いから、初めて皆さんの前で弾き語りをします」と、普段ボーカルだけを担当する彼女が緊張した面持ちでキーボードの前に座り、ピアノの弾き語りで演奏したのは、スピラ・スピカの7thシングル「サヨナラナミダ」。幹葉の優しい演奏と、繊細で切なく、時に悲しみを叫ぶような力強い歌声で、客席もステージに釘付けに。普段の幹葉とは違うあらたなステージに、会場は息をのみながら、最後は惜しみない拍手に包まれた。
再び幹葉に呼ばれステージに登場したのは、手にアコースティックギター、口にハーモニカ、足にミニタンバリンをつけた重永亮介。そんな姿を見て幹葉は地元の阿波弁にて「さっきはキーボードと紹介したけれど、今はなんて紹介すればいいんじゃ~」と頭を抱え、先程までの感傷的な雰囲気とは一転、明るい雰囲気に客席のわくわくも一気に高まっていく。
そんな楽しい空気の中披露されたのは、TVアニメ『けいおん!』から劇中バンド・放課後ティータイムによる楽曲「ふわふわ時間」。幹葉のあおりに応え、会場中に息の合った手拍子が響く。続けて披露されたのはミドルテンポなTVアニメ『マクロスF』よりランカ・リー=中島 愛「星間飛行」。スピラ・スピカのメンバー、寺西裕二(Gu)、ますだ(Ba)ともメジャーデビュー前からよく一緒に歌っていたというこの楽曲では、「曲中に出てくる“キラッ”という合いの手はいつも早いもの勝ちしている」とメンバーとのエピソードも披露した。
そしてライブは後半戦へ。TVアニメ『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』の主題歌を担当した際に、スピラ・スピカでカバーした楽曲「ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~」のアコースティックバージョンでの披露から、ラスト一曲となり披露されたのは、今回のツアーでリクエスト1位に輝いた楽曲、中川翔子「空色デイズ」。曲名が発表されると会場からは歓声が漏れ聴こえるなど、リクエスト1位にふさわしい最高潮の盛り上がりでライブ本編が終了した。
アンコールでは、今回のツアーで、バンドのボーカリスト“スピラ・スピカの幹葉”としてではなく、ひとりのボーカリスト“幹葉”として歌うことが決まったとき、「歌う意味」を改めて考えたと話し、自身で初めて作詞・作曲を手がけた「幹葉の木」(現在タイトルはまだ仮とのこと)を初披露。「初めて作詞だけではなく作曲もして、自分で作った曲を歌います」と緊張した面持ちで歌い上げた幹葉は、「なんのために私は歌をうたっているのかを考えたとき、みんなが私の歌を聴いて笑顔になってくれるよう、元気づけられるように歌いたいと確信した」と、素直に歌に対する自分の気持ちを語り、本公演で初披露の幹葉の想いが込められたこの楽曲と歌声に、会場には涙ぐむ姿も見られ感動的な雰囲気に包まれた。
「楽しいときだけじゃなく、落ち込んでいるとき、寂しいときも私の歌を聴いてほしい。どこにいても必ず見つけにいくけん!」と、歌うことに対する想いと力強い言葉を投げかけ、最後の一曲はスピラ・スピカの2ndシングル「小さな勇気」を優しい表情で歌いあげた。アンコール1曲目「幹葉の木」に繋がる世界観で、ここでしか見られないソロライブならではの幹葉の想いがたくさん詰まった『幹葉 アコースティックカバーライブ&トーク』は幕を閉じた。
リクエスト楽曲と、幹葉節炸裂のノンストップトークがもりもりに詰まった今回のソロライブ。 ひとりのボーカリストとして、あらたな可能性を感じさせるステージは、“スピラ・スピカの幹葉”にどう返ってくるのか、今後を期待させる素晴らしいライブとなった。
そんなスピラ・スピカのワンマンライブは12月に東京、大阪にて決定。11月6日よりチケットの一般発売が開始される。また、静岡公演も追加が決定した。
PHOTO BY 浜野カズシ
リリース情報
2021.02.24 ON SALE
SINGLE「ピラミッド大逆転」
2021.06.20 ON SALE
DIGITAL SINGLE「君なんか好きにならない」
スピラ・スピカ OFFICIAL SITE
http://spiraspica.com/