■「“映画と音楽がマッチしていてとてもよかった”という反応を聞くたびに、この作品には長く携わってきて、すごい想いを込めてやってきたのでうれしい」(miwa)
映画『神在月のこども』の大ヒット御礼・応縁ライブビューイング&上映会が、10月31日に東京・イオンシネマ板橋で実施された。主題歌、劇中歌、エンディングテーマを担当したmiwaも登壇し、生歌唱を披露した。
昨年10月31日の『東京国際映画祭』オープニングステージでの主題歌「神無-KANNA-」初披露から1年。映画公開まで、主人公“カンナ”を応援し続けてきてくれた多くのファンへ感謝を伝えるため、本イベントの模様は全国の32館の劇場に生中継され、さらに、幼少期のカンナを演じた新津ちせも応援に駆けつけてトークを繰り広げた。
イベントには、主題歌、劇中歌、エンディングテーマを担当したmiwaと3曲の作曲を担当した音楽プロデューサーのNAOKI-T、幼少期のカンナを演じた新津ちせ、白井孝奈(アニメーション監督)、四戸俊成(原作・コミュニケーション監督)が登壇。
冒頭に、初公開となる「神在月のこども」エンディングテーマ・アニメMVがスクリーンに映し出され、イベントがスタート。四戸は「これまで縁に応じてくださってきた方々を応縁陣と呼ばせていただいてきましたが、そんな方々への恩返しができればと思い、皆さんに集まっていただきました」と登壇者を見わたしながら挨拶。新津は「(映画を観た)たくさんの方々が“よかったよ!”と言ってくれた」と声をかけられたことを明かし、公開後の反響を喜んだ。miwaはちょうど1年前のこの日に『東京国際映画祭』で主題歌「神無-KANNA-」を初披露したことを振り返りつつ、「“映画と音楽がマッチしていてとてもよかった”という反応を聞くたびに、この作品には長く携わってきて、すごい想いを込めてやってきたのでうれしい」と感慨深い様子で微笑んだ。
miwaとNAOKI-Tは主題歌、劇中歌、エンディングテーマの制作時のエピソードとして、作った3曲とも採用されたことがうれしかったようで、NAOKI-Tも「日本の風景を伝えたいと聞いたので、日本の持つ匂いというか空気感が伝わるようなものを作りました」と明かすと、四戸は「デモの時点で3曲ともほぼ完成しているんじゃないかと思うほどのクオリティだった」と3曲すべてが採用に至った理由を説明した。
miwaのデビュー当時から一緒に曲作りをしてきたNAOKI-T。ふたりが一緒に映画のイベントに立つのは今回が初めてとのことで、「不思議な感じ」「不安でしかないと思う」と掛け合い、仲の良さを窺わせる場面も。miwaは主題歌「神無-KANNA-」の歌詞について、“なぜや どうしてに 追いつかれる前に どっかで選んでた思いを言葉にしたら それは好きってことなんだ”が好きな歌詞だと話し、その理由として「好きってどういう気持ちなんだろうって考えてこの曲を作ったので、強い想いを込めた」と熱弁。「曲単体でも成立するようにもちろん作りましたが、とりわけ映画の中でこの曲たちが流れるときは魔法がかかる瞬間がある」と、NAOKI-Tも本作と曲が併せ持つ力に驚いていた。
そして、生歌唱をするmiwaを応援するために、先日実施された『神在月のこども』LINE LIVEオーディションで選ばれ、特別MVで共演した、ひかる、青音美玖、liccaがゲストとして登場。登壇した3人は舞台に一緒に立っていることを喜び、共演時のエピソードで盛り上がった。
そして、ファンお待ちかねの主題歌「神無-KANNA-」、エンディング曲「神在月のこども」を生歌唱。「こうして映画館で歌を届けられるっていうのは本当にうれしい」とmiwa。「この映画のために書いたこの曲たちは、自分の好きっていう気持ちを大切に大切に信じるっていう気持ちを込めて書きました。世の中自体が止まってしまったり、新しいことを始めるのに難しい状況が続いているかと思いますが、ぜひこの映画を通して皆さんの心の中の好きという気持ちを大切にしてほしい」と熱いメッセージ。歌い終わると会場から溢れんばかりの拍手が巻き起こった。
劇中のカンナと同じ歳になる新津も、四戸から「今後何かあったらまたこの曲に励ましてもらえるんじゃないかな」と聞かれると、「この曲を聴いて頑張ります!」と元気づけられた様子だった。
最後に、miwaは「この映画は縁を大切にしている映画で、それがカンナの場合は好きな走ることを通していろんなご縁と繋がっていくんですが、改めて人と人との繋がりだったり、日本に生まれたことの繋がりを感じられる映画だと思います。今の世の中、人との繋がりを感じるのは難しいと思いますが、この映画を通してご縁の素晴らしさを、自分の好きから始まるご縁なんだ、自分が動けばいろいろなご縁ができて、いろいろな人と繋がる、そんな希望が持てる映画です。そんなことを感じながら観てもらいたいと思います」と締めくくり、大ヒット御礼・応縁ライブビューイング&上映会は幕を閉じた。
映画情報
『神在月のこども』
10/08(金)より全国公開中
出演:蒔田彩珠 坂本真綾 入野自由/柴咲コウ 井浦新/新津ちせ 永瀬莉子 高木渉 茶風林 神谷明
原作・コミュニケーション監督:四戸俊成
アニメーション監督:白井孝奈
脚本:三宅隆太、瀧田哲郎、四戸俊成
キャラクターデザイン・総作画監督:佐川遥
神様デザイン:小田裕康
統括プロデューサー:オシア ウコ
プロデューサー・ロケーション監督:三島鉄兵
プロデューサー:吉田佳弘
プロダクションマネージャー:里見哲郎
スーパーバイザー:諏訪道彦
主題歌:「神無-KANNA-」miwa
企画:クリティカ・ユニバーサル
制作:ライデンフィルム
音楽:ソニー・ミュージックレーベルズ
統括:GUM
宣伝:パジー・エンタテインメント
配給:イオンエンターテイメント
(C)2021 映画「神在月のこども」製作御縁会
『神在月のこども』公式サイト
http://kamiari-kodomo.jp/
miwa OFFICIAL SITE
https://www.miwa-web.com/