■北村匠海演じる息子・アキラの語り口で紹介される『とんび』特報映像
幾度途切れても必ず繋がってゆく親子の絆を描いた重松 清著『とんび』。
この不朽の名作を、多くの深遠な物語をエンターテイメントとして昇華させてきた『64 -ロクヨン-』『糸』などを手掛ける、瀬々敬久を監督に迎えて映画化、2022年に劇場公開される。
主人公の、破天荒ながら愛すべき父・ヤス役には、『テルマエ・ロマエ』『下町ロケット』などの大ヒット作で、圧巻の表現力と存在感を放つ阿部 寛。ヤスの息子・アキラ役には、若手実力派の中でも突出した才能を発揮する『君の膵臓をたべたい』『東京リベンジャーズ』の北村匠海がそれぞれ演じる。
阿部×北村のあらたな“とんびと鷹”によって、いつの世も変わることのない親子の不滅の絆を描いた“家族の物語”が今、新たに映画『とんび』として誕生した。
更には、ヤスの姉貴分でアキラを我が子のように可愛いがる、小料理屋“夕なぎ”の女将・たえ子役に薬師丸ひろ子、出版社に勤める編集者でアキラの婚約者・由美役に杏、ヤスの幼なじみで薬師院の跡取り息子・照雲役に安田 顕、照雲の妻・幸恵役に大島優子、ヤスの妻でアキラの母・美佐子役に麻生久美子、薬師院住職で照雲の父・海雲役に麿 赤兒、そして濱田 岳、宇梶剛士、田中哲司、豊原功補、嶋田久作、村上 淳、尾美としのり、吉岡睦雄、宇野祥平、木竜麻生……といった日本映画界屈指の豪華俳優陣が集結!
笑いあり涙ありの心震える感動ドラマをオールスターキャストで紡ぎだす。
そしてこの度、『とんび』特報映像とティザービジュアルが解禁される。息子アキラの語り口で紹介される映像は、街の名物男ヤスの破天荒な姿を描くシーンから始まる。
鼻歌交じりにトラックを運転し、夜には小料理屋“夕なぎ”の前で酔った勢いで喧嘩……。そんなヤスが美佐子と出会い、アキラが生まれる。街の人はヤスたち親子を「とんびが鷹を生んだ」と噂した。いつくしむまなざしでその腕に息子アキラを抱くヤスだが、人生絶頂の幸せにいた家族に悲劇が起きてしまう……。
またティザーポスターには海辺で「高い、高~い」とうれしそうに、幸せそうにアキラを抱き上げるヤスの姿が描かれており、日本一不器用な父が、めいっぱいの愛で息子を育て続けた“とんびと鷹”の絆の物語に胸が熱くなること必至だ。
古き良き時代の物語にとどまらない、今、この時代にこそ届けたい、未来へつながる家族の絆の物語、『とんび』に期待しよう。
映画情報
『とんび』
2022年 全国劇場公開
出演:阿部 寛
北村匠海 杏 安田 顕 大島優子
濱田 岳 宇梶剛士 尾美としのり 吉岡睦雄 宇野祥平 木竜麻生
田中哲司 豊原功補 嶋田久作 村上 淳
麿 赤兒 麻生久美子 / 薬師丸ひろ子
原作:重松 清『とんび』(角川文庫刊)
監督:瀬々敬久
脚本:港 岳彦
配給:KADOKAWA イオンエンターテイメント
(C)2022『とんび』 製作委員会
■あらすじ
昭和37年、瀬戸内海に面した備後市。運送業者で働くヤス(阿部 寛)は、今日も元気にオート三輪を暴走させていた。愛妻・美佐子(麻生久美子)の妊娠にうれしさを隠せず、姉貴分のたえ子(薬師丸ひろ子)や幼馴染の照雲(安田 顕)に茶化される日々。幼い頃に両親と離別したヤスにとって、家庭を築けるということはこの上ない幸せだった。ついに息子・アキラ(北村匠海)が誕生し「とんびが鷹を生んだ」と皆口々に騒ぎ立てた。しかしようやく手に入れた幸せは、妻の事故死で無残にも打ち砕かれてしまう。こうして、父子ふたりきりの生活が始まる。母の死を理解できないアキラに、自分を責めるヤス。和尚の海雲(麿 赤兒)は、アキラに皆が母親代わりなってやると説き、雪が降っても黙って呑み込む広い海のように、アキラに悲しみを降り積もらすな――「お前は海になれ」と、ヤスに叱咤激励するのであった。親の愛を知らずして父になったヤスは、仲間たちに助けられながら、我が子の幸せだけを願い、不器用にも愛し育て続けた。そんなある日、誰も語ろうとしない母の死の真相を知りたがるアキラに、ヤスは大きな嘘をついた――。
映画『とんび』作品サイト
https://movies.kadokawa.co.jp/tonbi/