■「この先も10年20年とイベントを続けて、県民の皆さまと、より大きなものに変えていくために、いま決断せざるを得ないという結論に至りました」(西川貴教)
滋賀ふるさと観光大使を務めるアーティスト・西川貴教は、8月22日、三日月大造・滋賀県知事のもとを訪れ、9月18日、19日の2日間にわたり、滋賀県草津市で開催予定だった大型野外音楽イベント『イナズマロック フェス2021』の中止を発表した。
実行委員会は昨年11月に『イナズマロック フェス2021』の開催を発表して以来、感染防止対策の徹底を前提に、地元関係者と真摯に開催へ向けて検討を重ねてきた。
しかし今年8月に入ってからの滋賀県下における急激な感染拡大と、それに伴う県からのイベント開催自粛要請、また地元住民による開催を不安視する声の高まりを考慮し、このままイベントを実施することは、もともとの趣旨のひとつである“地域振興”に相反するものと判断、今年の『イナズマロック フェス』の開催を断念することとなった。
また中止とともに、出演予定だったアーティストすべてが発表された。
西川は「8月18日に滋賀県でまん延防止等重点措置の延長が発表されたのを受け、早急に実行委員会を招集し決議をとって決めたもの。このイベントは地域振興、地方創生を軸に滋賀県の行事として続けてきた。そのため地方自治体や行政と主催者がぶつかるかたちでの中止ではなく、この先も10年20年とイベントを続けて、県民の皆さまとより大きなものに変えていくために、いま決断せざるを得ないという結論に至った」と説明。
「イベントは、安心や安全が担保されたうえで楽しんでいただけるものだと考えている。県民の皆さまに安心して楽しんでいただき、また応援していただける気持ちが、僕らにとってはいちばん大事なのことなので、その思いに応えるためにこのような決断は致し方ないと考えている」と話した。
今年の開催中止の代替イベントについては現段階では未定だが、「アーティストや協賛企業、皆さんと一緒に再度協議しながら、来年につながるものができないか模索していきたい」とし、「来年2022年9月17日、18日を目標に、必ず皆さんと一緒に、笑顔で烏丸半島でお会いできますよう、粛々と準備していきたいと思います」と、来年の開催へつなげる想いを述べた。
三日月知事は中止の報告を受け「知事として県民の大切な命を守る、このひとことにつきる。『イナズマロック フェス』は県民にとっても大切なイベント。どのようにすれば開催できるか昨年以上に考え、ギリギリまで実行委員会と協議してきた。来年こそはよりよいかたちで開催できるよう最大限努力していく」と話した。
『イナズマロック フェス』は西川が発起人となり、琵琶湖の水質保全と地域創生をテーマに掲げて、毎年9月に草津市烏丸半島で開催している滋賀県下最大の大型野外ライブイベント。2009年にスタートし、今では滋賀県の夏の風物詩にもなっている。
2019年は9月21日、22日の2日間開催、有料エリアの“雷神ステージ”と無料エリアの“風神ステージ”に合わせて50組以上のアーティストや芸人が出演し、9万5千人の観客を動員。
昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、草津市烏丸半島での通常開催を見合わせ、月額制のライブ配信サブスクリプションサービスのプラットフォーム“サブスクLIVE”など使ったオンライン配信に切り替えて9月19日に実施していた。
この会見の模様は滋賀県オフィシャルYouTubeチャンネルで公開されている。
■『イナズマロック フェス 2021』に出演予定だったアーティスト(50音順)
◇09/18(土):<LIVE AREA・雷神STAGE>
ゴールデンボンバー/sumika/DISH///西川貴教/04 Limited Sazabys/MY FIRST STORY/ももいろクローバーZ/BOYS AND MEN(RISING ACT)
◇09/19(日):<LIVE AREA・雷神STAGE>
打首獄門同好会/UVERworld/THE ORAL CIGARETTES /Da-iCE/T.M.Revolution/Novelbright/MAN WITH A MISSION/AKB48(RISING ACT)
『イナズマロック フェス 2021』OFFICIAL SITE
http://inazumarock.com/
西川貴教 OFFICIAL SITE
https://www.takanorinishikawa.com