■「自分たちの音楽を絶やさないために、新しいことをやってみようと思った」(RADWIMPS・野田洋次郎)
メジャーデビュー15周年を迎えたRADWIMPSの2021年の挑戦として、クリエイティブ集団PARTYが開発したヴァーチャル パーク システム「VARP(ヴァープ)※1」において、さらに進化した新次元ヴァーチャルライブエクスペリエンス『SHIN SEKAI “nowhere”(ラッドウィンプス – シンセカイ ノーウェア)』を7月16日〜18日の3日間に渡って開催。3日間に渡る公演を前に、本予告ビジュアルムービーが本日公開となった。
【先行プレイ体験会イベントレポート】
7月12日に渋谷PARCO内にある映画館「WHITE CINE QUINTO」にて、プレス関係者向けに先行プレイ体験会を開催。映画館のスクリーンに『SHIN SEKAI “nowhere”』の本公演が投影され、同時に来場者1人ひとりが手元のスマホでもアプリからアバターとして参加して、RADWIMPSの楽曲世界の中に入り込む、特別な体験を届けた。トークセッションでは、RADWIMPSの野田洋次郎、桑原彰、武田祐介と、PARTYの梶原洋平、眞鍋海里が登壇し、落合健太郎によるMCのもと、「SHIN SEKAI」の制作エピソードや、未来のエンタメ・音楽体験についてトークした。
■「自分たちの音楽を絶やさないために、新しいことをやってみようと思った」
このプロジェクトのスタート・きっかけについて、RADWIMPS・野田は「昨年、ツアーの見送りが続き、底知れない悲しみを味わっていました。その中で“自分たちの音楽を絶やさないため何ができるのか?”と考えていた矢先にPARTYと出会い、新しいことができると感じ、このヴァーチャルライブをやってみようと思いました」と振り返った。
PARTY・眞鍋は、「RADWIMPSはデビューから一貫して”驚き”を与えてくれるアーティスト。このコロナ禍をネガティブに捉えるのではなく、今しかできないコミュニケーションにチャレンジすることで、ライブ体験をどんどんアップデートしてくれるアーティストだと思う」と語った。
■「宇宙にも異世界にも行ける、ヴァーチャル空間ならではの体験がある」
「昨年から物理的な距離が遠くなってしまったように感じていましたが、このヴァーチャルライブでは、共有できる喜びがあり、遠い人を近く感じられるなと思った」というMCの落合。
彼からヴァーチャルライブを体験してみた感想を尋ねられると、RADWIMPS・桑原は、「自分がアバター化されることも初めての体験で、とても面白かった。例えば体を大きくしたり、ヴァーチャル空間でしかできない体験も楽しめる」と、驚きと共にリアルとの違いを語った。
それに対して野田は、「ライブの中で、突然宇宙や異世界に行けたりと、リアルのライブでは不可能なこともヴァーチャル空間なら叶えられる」と未来のライブ体験についての可能性を明かした。
また、RADWIMPS・武田は「ヴァーチャルでは全世界が同じ空間を共有できる。前回、SNSの反応を見ていると“知らない人とも一緒に楽しめた”、“海外の方とコミュニケーションが取れた”といった声が多く、ファンたちへ新しさを提供できたように感じています」と語り、ファン同士の交流という視点でもあらたな可能性を示した。
この交流という点について、落合は「“ロールプレイング・ミュージック”という言葉も新しいと思った。ライブが開催されていない時にも友人と一緒に空間に入って遊ぶことができる。自分もワールドに入ってみたが、実際には会えていない遠くの友人とも距離が近く感じた」と、ライブだけに留まらない可能性に感動していた。
■「モーションキャプチャの撮影はとても大変でした。そのおかげでどこまでもミクロに、そしてマクロに体験できるライブへ」
制作エピソードについて問われると、PARTY・梶原は「モバイル端末で実現できる、ギリギリのラインを狙うことが一番難しかった」と開発の苦労を話した。
また、主にストーリー制作を担った眞鍋は、「RADWIMPSさんの楽曲は、歌詞や世界観がすごく深いんです。ファンの方々も、それを楽しんでいる人が多い。なので、リアルでライブができないからヴァーチャルへ……という単純な話ではなくて、今までできなかったこと、つまり“RADWIMPSの楽曲の主人公になること”が、ヴァーチャルだからこそできることなのでは? という気持ちで制作しました」と明かし、落合も「体験中は自分たちもライブを作っている感覚になり、音楽との連動性も素晴らしかった」と感動を溢した。
一方野田は、「モーションキャプチャの撮影がいちばん大変だった」と言う。「筋肉の動きまで精密に調べるため顔まで全身黒タイツになり、その上から大量のセンサーをつけて撮影するんです。その状態で真剣な空間で演奏して……これがいちばん貴重な体験でした(笑)」と、意外な制作の舞台裏を明かした。
さらに「(その撮影のおかげで)口元や手元など、リアルのライブでは絶対に見ることができない部分まで見れることにとても驚いた。どこまでもミクロに、そしてマクロに体験することができます」とヴァーチャルライブの魅力を語った。
■「物凄いことの第一人者として体験し、多くの人と共有してほしい」
最後にファンやこれから体験する人に向けてのメッセージとして、野田は「この技術がどう進化していくのか楽しみです。みなさんには、これから色々な可能性を秘めた物凄いことの入口に立つ第一人者として体験いただき、ライブの興奮を多くの人と共有してほしいです。当日、ぜひ楽しんでください」と締めくくった。
武田は「ぜひ多くの人に体験してほしい。今回は3日間ですが、今後ももっと可能性を広げていくことができれば」と、桑原は「あらたなライブの可能性に携われて楽しかった。他のアーティストや音楽フェスなど、この技術がもっと広く伝わり、様々なシーンで活用されていったら良いなと思います」と、今後の新しい音楽体験の可能性を伝えた。
梶原と眞鍋は、「共体験がなかなかできない時代に、テクノロジーを使って少しでもそういう体験を与えられたらうれしい」「2021年だから、そしてRADWIMPSだからできたこと。ぜひみなさん体験してほしい」と、今の時代だからこそ、多くの人に体験してほしいと話した。
■RADWIMPS・野田洋次郎 コメント
Message from RADWIMPS
SHIN SEKAIの最終章の始まりです。
コロナにおけるかつて経験したことのない日々が1年以上経過しました。
命とは、日常とは、希望とは、家族とは、仕事とは、音楽とは、未来とは。これほど自らを振り返るきっかけは人生の中でなかったように思います。
それでも人間の強さを信じます。どれだけ強大なウィルスが僕らの日常を奪おうと、目の前に立ちはだかろうと人間は抗うことをやめません。そんな気づきを与えてくれた1年でもありました。そしてこのSHIN SEKAIもそんな一つの抵抗、新たな挑戦です。今回のステージ「nowhere」ではVARP空間からかつてない共同ライブ体験を皆さんと共に作り上げます。新しい感覚を、共に経験できることを楽しみにしています。
では、「nowhere」でお逢いしましょう。
※1:Virtual Park System「VARP」
「VARP(ヴァープ)」は、仮想空間上で世界中の人々がアバターを介して、音楽・ライブ・映画・アート・イベントなど、あらゆるエンターテイメントの共体験を可能にするヴァーチャル パーク システム。VARPを使うことで、アーティストやイベント主催者は、オリジナルのヴァーチャルパークを作成し、iOS/ Android対応のアプリケーションとして配布することができる。ユーザーは、そのパーク内を自由に動き回ることができ、世界中のユーザーと共に音楽ライブ、イベント、コンテンツ視聴などの共有体験が可能になる。
イベント情報
RADWIMPS – SHIN SEKAI “nowhere”
07/16(金)・17(土)・18(日) 各日 11:00~・16:00~・22:00~
リリース情報
2021.03.11 ON SALE
RADWIMPS
ALBUM『2+0+2+1+3+1+1= 10 years 10 songs』
Virtual Park System「VARP」の詳細はこちら
https://prty.jp/work/varp
Download URL
https://rad.varp.jp/download.html
イベントサイト
rad.varp.jp
RADWIMPS OFFICIAL WEBSITE
http://radwimps.jp/