ClariSがニューシングル「ふぉりら」をリリースした。前作「コイセカイ」から3ヵ月ぶりとなる通算27枚目のシングルの表題曲はTVアニメ『カノジョも彼女』Season 2の エンディングテーマとして書き下ろされた楽曲。とにかく“かわいい”が詰まったキュートでスイートなラブソングとなっており、学校を舞台にしたMVでは制服衣装に身を包み、メンバーが振り付けを担当したダンスパフォーマンスも行っている。今年の10月にデビュー13周年を迎えてもなお、リリース毎に新たな扉を開き続けるクララとカレンに話を聞いた。
■誰かに告白している気分というか、自分も恋をしてる気分になりながら歌うことができた
──最初にTVアニメ『カノジョも彼女』Season 2のEDテーマを担当することが決まったときの心境から聞かせてください。
クララ:今まで関わってきたアニメ作品の中には、あまりなかったタイプの作品だなって感じていまして。たくさんかわいい女の子が出てくるアニメなので、どんな楽曲になるのかなってドキドキしましたし、また新しいClariSをお見せできるんじゃないかなっていうイメージが膨らんで、とてもうれしく思いました。
カレン:クララ同様に新鮮な内容のアニメだったので、どうなっていくのかなっていうワクワクというか、ハラハラした部分もありました(笑)。かつ、アニメの舞台が高校なのですごく懐かしくも感じて。アニメを見ていて、ふたりで青春を思い出すようなところもあって。
──どんな青春を思い出しましたか?
クララ:このアニメは登校したり、授業を受けたり、本当に学校の日常を映している描写が多いんですよね。だから、学祭とか特別な日を思い出すというよりは、日常全体を思い出して懐かしい気持ちになりましたし、高校時代のドキドキするような恋愛模様みたいなものが…。
カレン:すれ違っただけでうれしいとかね。
クララ:そういう、そのときにしか感じられない恋心が描かれているので、見ていても懐かしというか、キュンキュンするというか。
カレン:もしも高校生のときに恋愛をしていたら、こういう気持ちになっていたのかなっていう胸キュンを今、いただいている感じです。
■このアニメ作品だからこそできる、新しいことに挑戦
──(笑)新曲「ふぉりら」を受け取ったときはどう感じましたか。これまでにないくらいキュートでスイートなラブソングになっていて、ラップもあり、少し驚きました。
クララ:ほかにも候補曲はあったんですけど、私たちとしても、このアニメ作品だからこそできる、新しいことに挑戦したいっていう気持ちがあって、この楽曲を選んだんですね。10月20日で13周年を迎えさせていただいたんですけど、それでもまだやったことがないジャンルというか、新しいことに挑戦できているのかなと。ファンの皆さんには毎回、「また新しいClariSをお見せします」と言っているんですけど、ちゃんと体現できるような楽曲になったんじゃないかなと思うし、ClariSとして新しい扉を開いたっていう意味も込めて、すごくお気に入りの楽曲になっています。
カレン:新しさもありつつ、重永(亮介)さんの天才的なメロディーやアレンジによって、ClariSっぽさも出してくださって。遊び心が満載の曲なので、歌ってる段階から楽しかったですし、こんなに全力で“好き”を表現した楽曲がこれまでなかったんですよ。あえて選んでこなかったっていうのもありましたし、遠まわしに“好き”を伝えるとか、聴き手によって“好き”って受け取ってもらえるような楽曲はあったんですけど、まっすぐに思いをぶつける楽曲が新鮮だったので、誰かに告白している気分というか、自分も恋をしている気分になりながら歌うことができました。
■なかなか口には出せないけど、心の中にある独り言のような感情が詰まっている
──カレンさんが言った通り、まさに“まっすぐに好きを伝える”歌詞になってますね。
クララ:高校生の女の子が一度は感じるような、どこにも行き場のない感情がストレートに表現されています。なかなか口には出せないけど、心の中にある独り言のような感情が詰まっているので。きっと、聴いてくださる女の子には、一度はこう思ったことあるんじゃないかなって共感してもらえる楽曲になっているんじゃないかなと思います。そして、モヤモヤした感情がすごくかわいらしく表現されてるので、そこは歌い方でも皆さんに伝わるように考えて歌いました。
カレン:本当に“詩”というよりは、女の子の感情をそのまま語りかけているような歌詞だったので、 “そうだよね。あえて口に出さないよね、こういうこと。だって、出したら壊れちゃうもん”っていうことが書かれてるので、クララ同様、共感していただける女の子が多いのかなと思います。だからこそ、いつもはユニゾンの部分を、グルーヴ感が出るように意識して大事に歌ってるんですけど、今回は、お互いがひとりの女の子として。
クララ:うん。ライバルじゃないけど、『カノジョも彼女』に出てくるそれぞれの登場人物みたいな感じでね。
カレン:あえて今回、お互いの思いをすり合わせずにレコーディングしたんですよ。きっとソロパートも逆で歌ってみたらきっと違う歌い方になってたと思いますし、それぞれのキャラクターに合わせた歌割りになっているので、自分たちの個性を出せたんじゃないかなと思ってます。
──ラップパートはウィスパーボイスっぽくなってますね。
クララ:そうなんです。カッコいいラップかと思いきや(笑)。
カレン:ファンの皆さんには先にラップのことだけお伝えしてて。だから、もっと“チェキラ!”みたいな感じかと思いきや(笑)。
クララ:もうちょっとかっこいいノリノリな感じで歌うのか、かわいらしく歌うのかは模索した部分もあって。でも、歌詞の内容的にも、やっぱりかわいらしさを皆さんに感じてもらえたらいいなって思い、ちょっとウィスパーっぽい吐息混じりのラップにしてみました。イントロの部分と、Bメロの部分もラップではないんですけど、ウィスパーで歌っていて。サビでしっかりストレートに感情をぶつけるときとの対比を楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。
カレン:ラップだけじゃなくて、Aメロ/Bメロ/サビで全部リズムが変わるのは、ものすごく特徴的な楽曲かなって思うし、すごく中毒性のある楽曲に仕上がったんじゃないかなというふうに感じています。
──すでにお話にあったように、遊び心も満載です。
クララ:そうなんです。“からまわり”のところのエフェクトも初めてでしたし、自分たちで聴いてても、レコーディングしたときとはまた違うというか、よりパワーアップした楽曲になっていました。あと、歌を逆再生した部分がイントロに含まれてたりとか。
カレン:“3.2.1”は今回レコーディングした私の声に、元気な声が重なってるんですけど、それは「ナイショの話」(4thシングル/2012 年)の冒頭のデータから持ってきてたり、2番の“なんちゃって”の後に入ってる“はぁ”っていうため息は、「眠り姫」(アルバム『PARTY TIME』/2014年)から。
──“はぁ”だけのためにわざわざ過去曲から素材を持ってきたんですね!?
クララ:この曲のために録ったんじゃないかなって思われる方が多いと思うんですけど、私たちも出来上がったのを聴いて、“録った?”って。
カレン:緊張してる間に録音されてたりしてて、ため息ついてかなって考えてたんですけれど(笑)。重永さんに聞いたら、「ちょっと遊びを入れたくて、持ってきたんだよ」って言っていて。最高!って思いました。
クララ:いろんな要素が本当に詰まっているので、私たちの声だけじゃなくて、後ろのサウンドだったり、ハモリの部分だったり、たくさん耳を澄まして聴いていただきたい楽曲だなと思います。
■私たちも高校生に戻った気持ちで、衣装も制服にして
──そして、MVも制作されてますが、どんなイメージで作りました。
クララ:何度も言うようですが、今回は高校生を舞台にしたアニメということで、ちょっと遊びたいっていうのと、私たちも高校生に戻った気持ちでということで、衣装も制服にして。
──しかも、ヘソだしで。
クララ:そうなんです。今回はちょっとはじけた、今までとちょっと違う一面をお見せしたいということで。
カレン:珍しいよね。丈も短くて。いい意味で、これまでのイメージを壊したかったんですよ。それができるのはこの楽曲だよねっていうことで。今回も衣装のイメージはクララが作ってくれて。なんかポイントあります?
クララ:あ、ポイントですか(笑)。“好き”っていう言葉がたくさん出てくるので、制服の中にピンクの要素を入れまして。いつもそこは衣装を考えるうえでふたりのキャラクターに差をつけていくんですけど、今回はふたりとも丈が短くて。ぱっと見た感じが同じになってしまわないように気をつけながら、カレンはショートパンツ、私はスカートにしました。あと、ネクタイリボンやソックスの部分だったりで、それぞれのキャラクターを出せるように作ってます。
──学校での撮影はどうでしたか。
カレン:久しぶりに学校に足を踏み入れたっていうのもあるんですけど、高校時代はクララと学校が違ったので、なんだかその1日だけで、クララと高校生活を過ごしたら、きっとこうだったんだろうなっていう青春を感じさせていただきました。あと、本当だったら校則でやっちゃ駄目なこともMVだからできて。
──やっちゃいけないことというのは?
カレン:廊下を走るとか、学校に携帯を持ち込むとか、肩の下より髪が長いのにおろしてるとか、メイクしてるとか。全部やっちゃいけないことをMVだからできて。絶対に普段だったらできなかった、ちょっと悪いことができたので、すごく楽しかったです!!
クララ:カレンは制服の衣装をフィッティングする段階からずっと、「一緒の高校に通えるみたいでうれしい」「同じ制服を着て写真が撮れるのもうれしい」って言ってくれていて。MVの撮影のときもずっと1日、そのテンションのままでした。カレンはいつも元気なんですけど(笑)、1.5倍増しくらいでずっと元気に楽しんでくれて。私もすごく楽しかったですし、教室に入って、机に座って踊るシーンで学生生活を思い出してたりもして。またMVの世界として学校に戻って来れたのがすごくうれしかったですし、学生ではない年齢なんですけど、まだ行けたなっていううれしさもあって(笑)。あと、初めてダンサーさんをたくさん入れての撮影でもあったので、大人数で、より学生生活を感じるというか。
カレン:学祭みたいだったよね。
クララ:うん。本当に思い出に残る1日でした。あの1日を通して青春を取り戻しましたね。
カレン:私は、MVの思い出じゃなく、実際の高校の思い出にもう切り替わってます。
──(笑)ダンサー20名が出演するダンスシーンも見どころですよね。しかも、今回の振り付けはおふたりで考えたそうで。
クララ:はい、そうなんです。初めて表題曲でふたりで振り付けをさせていただきまして。楽曲がすごくキャッチーで、サビで“好き”っていう言葉がたくさん繰り返されるので、みなさんが覚えやすくて、真似したくなっちゃうような振り付けを目指して作りました。今まではバレエっぽい動きとか、柔らかい動きが多かったのですが、今回の曲ではあまりできないかもって。
カレン:違う違う、そんなエレガントな楽曲じゃないって思って。ふたりで一から、歌詞の固有名詞と紐づく動きを探しながら、いろんな振り付けを参考にさせていただきながら作った、自信のあるダンスになってます。
■一緒に踊っていて楽しい部分と、ちょっとライバルっぽいところも振りから感じ取っていただけたら
──うさ耳から猫耳になって正拳突きするっていう流れが好きです。
カレン:ちょうど“聴き耳”でウサギの耳っぽい、“邪魔したい”でちょっと猫っぽいっていうのがあって。
クララ:その後の正拳突きは、“明らかに不機嫌なのになんで気付かないの?!”を表現したかったのと。
カレン:アニメ『カノジョも彼女』の(佐木)咲ちゃんが(向井)直也くんにパンチするところを表してみたくて。
クララ:でも、カレンがすごい勢いで強そうにパンチするんですよ。
カレン:空手の動画を見て練習しました!
クララ:だから、私は向かい合いながら、ちょっとドキドキしながら歌ってます。あとは今回は、アニメにもいろんな女の子が出てくるので。
カレン:女の子同士でお互いを牽制し合ってるときもあれば、いい子じゃんって気づいて寄り添うときもあったりして。そういうのもダンスで表現したいなっていうところで、くっついてみたり、離れてみたりっていうのを表してみました。
クララ:イントロの最初の部分でソロのそれぞれのアピールタイムがあったりとか。今回は一緒に踊っていて楽しい部分と、ちょっとライバルっぽいところも振りから感じ取っていただけたらうれしいです。
──「Dance Video」のほうを見ると、カレンさんはジャケットが脱げそうなぐらい動きが大きくなってました。
カレン:もう楽しくなってしまって(笑)。撮影やライブになると、練習のときの何倍も力がみなぎってきて。楽しいあまりに放出してしまうんですよね。
クララ:サビはシンメトリーではなくて、ちゃんと揃った振り付けなので、私は揃えようっていう気持ちで踊ってたんですけど、のちのち出来た映像を見たら、カレンがキレッキレで踊ってて(笑)。私はちょっとゆるっとした感じだったので、大丈夫かな?と思いながらも、それもまたキャラクターが出てていいかなって。これもキャラクターとして皆さんに受け取ってもらえたらうれしいなっていうところですね。
カレン:肉食と草食って感じです。
■「幻想恋慕」は、古典の一作品を読んでるような気分に。またひとつ階段を上った恋愛の楽曲
──(笑)カップリングについても聞かせてください。「幻想恋慕」も重永さん曲ですね。
クララ:同じ方が作ったとは思えないような、ガラッとイメージが変わった楽曲になってて。和楽器が入っていて、ちょっとカッコいい要素もある、ファンタジーな物語のような世界観になっています。歌詞の言葉遣いも和楽器に合うような和を感じる言葉が入っているし、これはまた違う意味でのキャッチーさがある楽曲になっているなと思っています。
カレン:言葉の一つひとつとっても「ふぉりら」からのギャップがありますね。こっちは古典の一作品を読んでるような気分になる。会えない方にひとりで思い馳せて、思いを募らせて、大きく感情を抱いていくっていうのが伝わってきて。どちらかというと大人っぽい楽曲だったので、同じ恋や愛ではあるんですけど、またひとつ階段を上った恋愛の楽曲だなって感じました。
──相手は別れてしまった人なのか、遠く離れている人なのか、二度と会えない人なのか。
クララ:いろんな想像ができる楽曲になっていて。ストレートに伝えた「ふぉりら」と真逆ですよね。和楽器や和の言葉を使ってることもあると思うんですけど、奥ゆかしいというか、“好き”という言葉を使わずに伝える恋愛の楽曲だなって思ってます。曲調もカッコよさや強さがあるので、歌もガラッと印象を変えて、ちょっと低めの響きを伝わるように歌っていて。これもClariSとしては、あんまりなかった響きの歌声に仕上がっているんじゃないかな。
カレン:声自体を低くしてしまうと重たい楽曲になってしまうので、クララと一緒に歌いながら、ただ低いだけじゃなくて、響きだけを落として、伸びのあるサビの声にしたいとか、一緒に歌いながら決めていって。こちらはどちらかというと、ふたりのユニゾン感を感じていただける1曲になったかなと思います。
■「君色」は好きな人で世界のすべてが変わっていく“ザ・女の子”のかわいらしさが詰まってる
──もう1曲、「君色」が入ってますが、こちらもラブソングですよね。
カレン:3曲、ラブソングなんですね!
クララ:しかも、全部アプローチの仕方がまったく違うラブソング。
カレン:私たちに恋をさせたいのかな?
クララ:「君色」はわかりやすく、かわいい女の子の気持ちを歌っていて。これもキュンキュン、ドキドキするような、ちょっと学生時代に近いのかなって思わせてくれるような楽曲になっています。
カレン:「ふぉりら」は一人ひとりの女の子がちゃんと自分を持って過ごしてるんですけど、「君色」はタイトルの通り、好きな人の色に染まりたいっていうのが前面に現れてて。好きな人のタイプになっていってる自分も楽しいんだろうなっていう。好きな人で世界のすべてが変わっていく“ザ・女の子”っていうかわいらしさが詰まっていて。楽曲を聴くだけで、うわ、ちょっとこういうのも経験してみたいなって思いました。
──好きな人の好きなものに染まっていく主人公はどう感じます。
クララ:私自身、「これ、似合うんじゃない?」とか、「このときのメイクが好きだよ」って言われたら、すぐに取り入れたり、ずっとその色を使ったりとかするタイプなんですよ。だから、割と今のところ、カレン色に染まってる(笑)。
カレン:「今日の服、好き!」とか言うからね。
クララ:すぐに染めてくるんですよ!「こっちの前髪がいいね」とか、「今日の眉毛の角度いいね」とか伝えてくれてる。それを真に受けて、どんどんカレン色に染まりがちなので、すごく共感できるというか。恋心だけではないんですけど、歌っていて、私はカレンのことがちょっと思い浮かんだりするような楽曲でした。
カレン:今、クララの話を聞きながら、私も染まるタイプなのかな?っていうのを考えてたんですけど…。確かに好きな人の好きなものを知りたいとか、共有してほしいっていう気持ちはあるけど、染まるかって言われると…染まらないなって(笑)。染めたいほうだなっていうのを今、クララの話を聞きながら感じてました。自分が言ったひと言ふた言で、こんなに相手の感情を動かすんだって思うと、責任を持って発言していこうと思いました。
クララ:そうですよ。気をつけてください。
──(笑)3曲揃って、ClariSにとってはどんな1枚になりましたか。
クララ:今回の楽曲は3曲ともラブソングなんですけど、改めて、また新しいClariSをお見せできる作品になりましたし、またここから一歩成長したいなと思わせてくれるような1枚になったんじゃないかなと思ってます。
カレン:ポップで遊び心のある「ふぉりら」、しっとりとした大人の「幻想恋慕」、キラキラした「君色」。三者三様の楽曲になったんですけど、ラブソングって言うほど重たくもなくって。本当にフラットな気持ちで聴いていただける楽曲になったと思いますし、この年になって、こんなにキュンキュンする楽曲を皆さんにお届けできると思ってもいなかったので、また新しい私たちを感じていただけたらうれしいなと思います。
──今後はどう考えてますか、今年はライブハウス公演があり、初のリリイベ、フェスやイベントへの出演に加えて、テレビの音楽番組にも多数出演されました。とても精力的に活動した1年でしたよね。
クララ:本当に年明けから、いろんなことに挑戦させていただいて。今までにない動き方というか、北海道からたくさん本州のほうに来て(笑)。
■歌を届けるたくさんの機会をいただけたからこそ、そのときにしか出せない色を出したい
──北海道にいる暇がなかったんじゃないかって思いますが。
クララ:でも、1ヵ月ぐらい、あんまり行かない期間がたまたまあって、ちょっと寂しくなっちゃうような。
カレン:これまではそれが普通だったのにね。
クララ:そうそう。今年はいろんな場所で、いろんな方にお会いする機会があったので、すごく充実していて。リリイベでも初めてファンの方と近い距離でちょっとお話をさせていただく機会があったり、また初心に返る部分も感じたりもして。10周年で顔を出してから、たくさん新しいことには挑戦させていただいているんですけど、まだこれでもあるかっていうぐらい新しいことが待っていて。それを一つひとつ、カレンと一緒に経験していけることがすごく楽しくて。一つひとつが濃い、思い出に残るような時間だったし、またClariSっていいなって思っていただけるような歌やお話ができるように頑張りたいっていう思いが強くなった期間だったなと思います。
カレン:自分たちが今、この状況をいちばん信じてないぐらい充実してて。たまに言い合うんですよ。「おかしいよね。私たちが?」っていうぐらい、本当に充実させていただいていて。次に会える約束ができるスパンがどんどんどんどん短くなっていってる分、さっき言った1ヵ月ぐらい空いた期間はすごく寂しくて。遠距離恋愛をしてるじゃないですけど、みんなに会えない時間が、コロナ禍では2年10ヵ月あったのに1ヵ月で寂しくなっちゃってて。ちょっとわがままになっちゃってるのかなっていう気持ちもあったんですけど、そうやってたくさん機会をいただけるのは、ファンの皆さんや支えてくださるスタッフの皆さんのおかげであって。多くの方の愛が集まってできた場所なので、私たちは全力でその場その場にお応えしていきたいなって思いますし、歌を届けるたくさんの機会をいただけたからこそ、イベントでも、テレビでも、そのときにしか出せない色を出したいって思えるようになって。その気持ちの変化もふたりとしても、ある意味ちょっとした成長かなって思っているので、この気持ちを大事に、一つひとつの場所で、最高のパフォーマンスを届けていきたいなって思っています。
INTERVIEW & TEXT BY 永堀アツオ
PHOTO BY 大橋祐希
楽曲リンク
リリース情報
2023.11.22 ON SALE
SINGLE「ふぉりら」
ライブ情報
ClariS AUTUMN LIVE 2023 ~Arcanum~
11月24日(金) Zepp DiverCity (東京)
開場 18:00/開演 19:00
11月25日(土) Zepp DiverCity (東京)
開場 12:00/開演 13:00 (昼公演)
開場 17:00/開演 18:00 (夜公演)
「ClariS AUTUMN LIVE 2023 〜Arcanum〜」情報
https://claris-room.com/ClariS-Autumn-Live.html
<2024年>
『ANIPLEX 20th Anniversary Event -THANX-』
1月7日(日)東京ガーデンシアター
『オダイバ!!超次元音楽祭フユフェス2024』
2月24日(土) ぴあアリーナMM
プロフィール
ClariS
クラリス/クララとカレンの2人組ユニット。2010年10月にデビューシングル「irony」(TVアニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」OP)をリリース。以降、27枚のシングルと6枚のオリジナルアルバム、またベストアルバムもリリースと精力的に活動している。2020年10月20日にはメジャーデビュー10周年を迎え、謎のベールに包まれていたClariSがキャリア初の配信ライブで素顔を明かすと大きな話題を呼んだ2022年は、TVアニメ「リコリス・リコイル」OPテーマとなったシングル「ALIVE」のリリース、初の冠番組「ClariS新章」のO.Aに加え、THE FIRST TAKEへも初出演し、トレンド入りを果たす等大きな話題となった。2023年6月にはWinkの名曲をカバーした初のコンセプトEP「淋しい熱帯魚」を発売。ユニット名“ クラリス”という言葉には、ラテン語で「明るい、清潔、輝かしい」などの意味がある。
ClariS OFFICIAL SITE
https://www.clarismusic.jp/