4人組ダンスロックバンド、DISH//がメジャーデビュー11年目にして初となるEPをリリースした。全国ホールツアー開催中に配信リリースされた「エンドロールは悲しくない」と「ウェディングソング」を含む全5曲入りの1st EPには、『HAPPY』というタイトルが名付けられた。『オトハラク』というタイトルで「音楽は楽しい」という姿勢を体現した昨年末のアリーナツアーから、2023年は「僕ら自身がワクワクする選択をチョイスしていく」という目標を掲げた彼ら。メンバー4人で作曲し、北村匠海(Vo&Gu)が作詞を担当した表題曲に込めた思いと現在のモードを聞いた。
■今回は全部自作なので、各楽曲にメンバーそれぞれの色が出たなっていう感じ
──ツアー中にEPを作ってたんですね。
北村匠海(以下、北村):そうですね。とりあえず曲を作っていこうという期間があって。たくさん曲を作って、みんなで話し合って、そこから抜粋してっていう感じでした。
──何かコンセプトを決めてましたか?
北村:作曲の段階ではなかったんですけど、ずらっとラインナップしたときに、改めてテーマが見えたっていう感じでしたね。
──では、まとめて見たときに感じたことから聞かせてください。
橘柊生(以下、橘):ハッピーなエネルギーがあるような曲たちだし、個人的にすごくいいEPができたなって思ってます。自分たちでも聴きたくなるんですよね。お酒を飲んでるときに、ふいに流しちゃったりするので、自分でも気に入ってるんだなって思います。
矢部昌暉(以下、矢部):DISH//の出すシングルやアルバムは毎回バラエティーに富んだ楽曲たちが並びますけど、特に今回は全部自作なので、メンバーそれぞれの色が出たなっていう感じですね。
北村:アルバムだと10数曲で立体的にいろんな楽曲を表現できますけど、5 曲入りのEPだからこそ、今のDISH//が持てる角度が突出して出たなと感じてます。例えば、「everyday life.」や「Vamping」みたいな日常の瞬間だったり、「ウェディングソング」のようにグッとくるものだったり、「エンドロールは悲しくない」のようにメッセージ性の強いものもあれば、「HAPPY」みたいにエネルギッシュな部分もある。今、DISH//がライブでやるときに持ちうる、いろんなものを濃縮して表現している感じがしてて。
──先のツアーと地続きになってますよね。MCで「ただ何となくでもいいから幸せを感じて帰ってほしい」というメッセージを投げかけてました。
北村:そうですね。今年のDISH//は「幸せとか、楽しいチョイスをしていこう」っていうことをテーマにしていて。全体的に歌詞の軸には“ハッピー”や“幸せ”いう言葉がある。毎回、今、出すものがいちばん好きなんですけど、このEPがすごく好きだし、柊生が言っているように、自分でも聴きたくなるものができたなと思います。
泉大智(以下、泉):良い曲が詰まった1枚になったと思います。今作に関しては作詞作曲を全部、自分たちでやってて。まだ完成だとは思ってないですけど、徐々にやるべきことが見えてきたかなと思います。
──バンドがやるべきことっていうのは?
泉:結局、“4人が楽しいこと”じゃないかなと。今回、最終的に“ハッピー”というテーマにまとまりましたけど、最近、すごく思うんですよね。音楽をやっているなかで、4人が楽しいと思って音楽できてないと何も意味ないなって。そこは大事にしていきたいなと思います。
■誰かの言葉じゃなくて、自分たちの言葉だ、自分たちの音だ、っていう責任感を感じている
──楽しむうえで、自分たちが作詞作曲をすることも大事になってくる?
北村:そうですね。やっぱり自分が書く曲だったり、柊生や昌暉、大智が書く曲だったり、DISH//の欠片から生まれるものが、音を楽しむっていうことに直結してる。それこそツアーをやっていて、皆さんが声を出せる環境になったことで、自分たちが紡いだものが届く歓びというものをダイレクトに感じて。そこに行き着くためには、当たり前なんですけど、自分たちで作ったものをマスターピースにすること。そこには責任も生まれてくるし、僕たちがライブで歌う、演奏するっていう責任はやっぱり自分たちが背負うべきだと思ってて。このEPでは、レコーディングのときから、その責任感を感じてました。誰かの言葉じゃなくて、自分たちの言葉だ、自分たちの音だ、っていう責任感を感じているし、その責任感に対しての心地良さもあるのが今のバンドの現状だなって思いますね。
──リード曲「HAPPY」はメンバー4人で作曲してますね。
北村:スタジオに集まってゼロから作るという流れは変わらないんですけど、初日はイントロしかできなくて。
矢部:だいたい2日で全体像が見えてきたんですけど、1日目は全然何も出てこなくて。
北村:誰も出てこなかった。
矢部:結局、イントロを作ってゲームして終わった、みたいな。なんならゲームやってるほうが長かったかもしれない(笑)。だから、どうなることやらって思ってたら、2日目からは各々のアイデアが入って出来上がってきて。本当にメンバーだけで作ったという感じです。
橘:4人でやりたいジャンルでもあったんですよね。だから、こういう曲がいいなって思ってたものが完成した感じがあって、この曲は愛着がありますね。
──その4人でやりたいジャンル感ってどんなものでしたか。
橘:ロックでハッピーなオーラに溢れてるような。ただ1曲の中で明暗がはっきりしてるような曲を僕はやりたかったです。
泉:こういうテンポが速い曲はDISH//にハマるんですよね。4人で作る曲は速いテンポの曲が多い印象だし、そういう4人の空気感がちゃんと出てる1曲にはなってるなと思いますね。
──青春パンクの匂いを感じてます。
北村:その言葉はめちゃくちゃ出ましたね、作曲のときに。
──世代じゃないですけど、学生運動の熱のようなものまで感じたりもして。
北村:あはははは。青春パンクってそういうもんだとなんとなく思って。それが冒頭の“反発的な創造”という言葉なんですよ。俺はなりふり構わず行くぜっていう。その勢いは演奏に出てるなと思います。
──作詞は北村さんですね。
北村:最初は「HAPPY」というタイトルじゃなかったんですけど、メロディをみんなで作ってるときに、“ただ!”っていう言葉は出ていて。全員が叫んでるっていうのも、仮歌の段階でもガヤとして録ってたんですね。だから、“ただ!”っていう言葉は絶対に捨てないようにしよう、と。じゃあ、“ただ!”自分が今、伝えたいことは何だろう?っていうところから考えて。サビだけはシンプルな言葉だったり、端的に言うことだけを意識しました。そのなかで、やっぱり僕は希望を与えられたら良いなと思って。聴いてる人が、“自分は生きてるだけで立派なんだ”って感じてほしい。それは、僕自身のテーマでもあるし、バンドとして、この楽曲をライブでやる想像をしたときに、伝えたい言葉たちでもある。自分を愛すということは、誰かを愛せるということで、まず、自分を愛さないと隣の人のことなんて気にもできない。だから、まずは、自分を愛してくれと。その分だけ誰かを愛してほしいし。そして、僕たちはこの曲を聴いているあなたに“ありがとう”という言葉を伝えたい。ただ、この言葉を歌うにあたっては、自分の腹の底のかなりブラックな部分を吐き出さないといけなかったんですよ。
──それが橘さんが言ってた明暗になってますね。
橘:すみません、先に言っちゃいました(笑)。明暗がはっきりしてて素敵な歌詞だなと。
北村:(笑)やっぱり自分の価値観というか、人生観が、あまり順風満帆ではなくて。もちろん、幸せな面もたくさんあるし。いわゆる、“幸せ”という漢字から一本抜いて、“辛い”時期もたくさんあった。そういう足し引きで人生ってものが進んでいくと感じるので、Aメロはどん底から始まって。
■ネガティブなものを否定せず、受け入れたうえで前に進むしかないっていう
──今やそれもDISH//っぽいですよね。
矢部:そうですね。「HAPPY」というタイトルからは想像できない暗い部分もあったり、逆に底抜けに明るい部分もあるっていうのは、匠海だからこそ出せる歌詞の書き方だなって思います。出来上がる前の歌詞はもっと強い言葉も入っていたんですよ。だから、本当に匠海の内側から出てきた言葉だなって思いました。あと、さっき匠海がサビの部分はわかりやすい言葉で、って言ってたんですが、普段の匠海の歌詞は詩的だったり、何かに例えたりすることが多いんですよね。でも、この曲は“ありがとう/会いたいんだと/愛してると/世界へ!あなたへ!届け!/HAPPY!!!!”っていうラストサビになっていて。言葉として簡単という意味ではなく、誰もが知っているわかりやすい言葉で最後を締めくくったのは、匠海にしては珍しいなと。あと、“ただHAPPY!!!!”の後にビックリマークが4つなのは、DISH//の4人っていうことなのかなって。
北村:よくお分かりで(笑)。その前の“ただ!世界へ!あなたへ!届け!”も4つだし、縦も4つなんです。
矢部:そこで遊ぶのは匠海らしいなって思いましたね。
泉:本当に元気が出るというか、前向きですよね。ネガティブなものを否定せず、受け入れたうえで前に進むしかないっていう。これは匠海の言葉だけど、共感できる人はたくさんいるんじゃないかなと思います。
──レコーディングはどうでしたか。“ただ!”はみんなで叫んだ?
北村:僕はボーカルとして立っているので、3人が叫んでくれて。作曲したときにスタジオで僕らがまとってた空気を本番のレコーディングでも出したかったんですよね。仮歌を録ったときも、僕がサビのガヤを録ってたので、それと同じ状況がいいなと思って。僕は、DISH//のガヤって象徴的だなと思っていて。レコーディングにおいて、みんなでガヤを録るっていう風景は昔から変わってない。自分たちが演奏レコーディングしてない時代から本当に楽しそうなその光景は変わってなくて。そこが本当に良かったですね。
橘:そうだね。すごく楽しくやれたし、ライブみたいな感覚でレコーディングをしてましたね。
矢部:全員でのガヤは、もう本当にただただ叫んだというか。何も考えずフラットに楽しんでできたっていうのはありましたね。
泉:楽しかったですね。この曲は楽器もみんなで“せーの”で録って。順番に録っていくのもいいんですけど、こういう曲こそ、“せーの”で録る良さと楽しさがある。本数も二、三本ぐらいしか録ってなくて。そういう臨場感がちゃんと音にも出ているなと思います。
──ミュージックビデオはどんな作品になりましたか。
北村:ひと言でいうと、びしょびしょです。大雨の中、がむしゃらになって撮影しましたね。気持ちの浮き沈みを演出で表現しながら、僕たちはもうただひたすらにやるっていう。ストレートでシンプル。
──バンドの演奏シーンは久しぶりですか?
北村:全編通して演奏シーンだけっていうのは、今まであまりやってなくて。去年出した作品はかなりコンセプチュアルなものが多かったので、去年との違いでいうと、今年出した「エンドロールは悲しくない」「ウェディングソング」「HAPPY」のMVは、僕たちだけしか出ていない。他の要素がないことで、自分たちだけで作り上げてるっていう意味も持たせています。
■自分たちのホームビデオみたいなものを出してはどうかっていう提案をさせてもらって
──北村さんが作詞作曲した「エンドロールは悲しくない」のMVはグッときますよね。4人が日々を楽しんでる姿がそのまま入っていて。
北村:みんなの人生のエンドロールで、この曲がぽっと浮かんでくれたらいいなという思いで書いていて。命や愛、そして、出会いというのは、人によって捉え方が全然違うし、曖昧なもの。だけど、生きていくうえで全部手放しちゃいけないよね、ということを届けたくて作った曲で。それが、DISH//が歩んできた軌跡と重なるなと思ったので、MVは自分たちのホームビデオみたいにするのはどうかという提案をさせてもらって。今回の監督は同世代で、DISH//をもともと好きでいてくれた方だったから、すごく作りやすくて。僕たちも演じなくていいし、逆に言うとある種の演じやすさもあって、すごく良いMVになったなと思ってます。
泉:今までなかったですよね。僕たちの日常というか、裏側というか、リアルな部分が垣間見える嘘のないMVになったなと。
矢部:歌詞に関しては、匠海が紡ぐ言葉の良さがすごく表れているなと思います。タイトルの「エンドロールは悲しくない」というワードを曲の最後に持ってきて、そこだけでしか言わないのもすごくいいなと。MVは、匠海と僕と同い年の監督だったので、気楽に喋りながら一緒に作っていったみたいな感じがあって。あの撮影に関しては、仕事っていう感覚がまったくなかった。本当に素でいるところを撮ってもらって、あとは監督の愛のある編集で創り上げてもらいました。たくさんの人に届けばうれしいなと思います。
橘:愛にあふれる現場だったというか、ほんわかした気持ちで終われた撮影でしたね。個人的には、最後のラジオ収録のシーンでうるっときますね。
──「ウェディングソング」は泉さんの作詞作曲ですが、ツアーのファイナルでも披露されました。
泉:僕たちと同じ年代の人たちは、結婚を意識し始める歳だと思うので、特に刺さる曲になっているんじゃないかなと。ただ、結婚の曲でありながら、愛の歌でもあり、出会いの歌でもあるので、広い意味で多くの人に共感してもらえたらいいなって思ってます。
──歌詞で見ると、“仕合わせ”と“幸せ”のふたつがありますね。
泉:“仕合わせ”は、出会いというニュアンスかな。幸福のほうの“幸せ”も、人と人がいることによって初めて感じられる言葉なんですけど、飯を食うことひとつにしても、料理を作ってくれる人がいたり、それを運んでくれる人がいたり、そういう人との繋がりをすごく大事にしたいなと思って。
──実際に結婚した親友に向けて作った曲なんですよね。
泉:そうなんですよ。彼がいないとこの曲は生まれなかったし、それも僕はすごく感謝してることなので、大事にしたいですね。
──MVでは北村さんがセンターで歌いながらも、一番はまだみんな着替えてる途中なんですよね。
北村:そうなんです。実はみんながいろんなことをしてて。同世代の監督ということもあって、って。みんなで話し合いながら創り上げていく感覚があったMVでしたね。
──矢部さんは後ろのほうでわちゃわちゃしてました。
北村:あのMVは昌暉が主役説もある。
矢部:(笑)。「ウェディングソング」は、大智の純粋な想いがどストレートに歌詞に乗ってるなと思います。「FLY」(アルバム『TRIANGLE』収録)を作った男が「ウェディングソング」を作れることに本当に僕はびっくりしている。
泉:あははははは。
矢部:本当に大智の才能は尊敬するし、DISH//としてウェディングソングを出せるまで大人になったんだなということも感慨深くて。バレンタインにチョコくれって歌ったり、クリスマスに彼女が欲しいって歌ってた奴らが、ウェディングソングか、そういう歳になったかって。「成長した部分はありますか」とか、「大人になったなって感じる瞬間ってありますか」って言われても、あんまり感じることは少なくなってきたんですけど、この「ウェディングソング」を出せたということが、僕の中ではひとつ、大人になった瞬間だなという人生の気付きになりましたね。
──そして、橘さんが携わった2曲のうち、まずは「Vamping」について。
橘:最近、ライブでも2MCをよくやってるので、ダンサブルな2MC曲を増やしたほうが面白いんじゃないかなっていうのもあって作りました。
──バンパイアが主人公?
橘:海外のスラングで、深夜までベッドに入って携帯をいじったりゲームをしたりする子どもたちのことを指すワードなんです。ぱっと思いついた単語が、「ヴァンピング」って言葉で、調べたらそういう意味があって。そこから、作曲も作詞も派生していった感じです。
──歌メロのところがいつもとは違う歌い方ですよね。
北村:歌い方は変えましたね。今までDISH//がやってきたキーと違ったりして。「ちょっとだらしなく歌ってくれ」っていう柊生のディレクションもあったので、いろんな解釈からだらっと歌いましたね
──何度も転調してますよね。
北村:もうこれ、訳わかんないですよね。
橘:ふふふ。それが僕のミソでした。
北村:歌的にはそんなに意識しなくてもいけるんですけど、頭のスイッチをサビ中で変えないと、キーが変わることでテンポが遅く聞こえちゃうんですよ。工夫が必要だったけど、歌ってても面白かったですし、いちばん遊び甲斐がある曲でした。
■ちっちゃなことが幸せなんだよっていうのを伝えたいなと思って
──もう1曲の「everyday life.」はメロウなR&Bですね。歌詞に“世界で気分は主人公”とあるのが、ツアーのMCで言ってた「自分という主人公を信じてほしい。あなたの人生はあなたが描ける」という言葉とも通じてるなと感じています。
橘:そうですね。「Brand new day」(アルバム『TRIANGLE』収録)もそうなんですけど、わりとネガティブなことを歌ってる曲が多いなかで、ちっちゃなことが幸せなんだよというのを伝えたいなと思って。僕、最近よく散歩してるんですけど、天気がいいのってすごく幸せだなって感じたりして。そういう日常のちっちゃい幸せを詰め込んだ曲です。
北村:歌ってていつも思うんですけど、柊生の曲って、ちゃんと柊生が主人公なんですよね。「Loop.」も「Brand new day」もそう。真ん中を歩いてるのが、めちゃくちゃ柊生なんですよ。
──橘さんが歌う北村さんを想像して書いてたとしても?
北村:そうなんです。僕を想像して書いてくれたものでも、僕の角度から見ると、柊生という役を自分がやるみたいな感覚になる。特に「everyday life.」は、サンダルで、黒のシャカシャカのハーパンで、ちょっとダボッとしたTシャツ着て、たるそうに歩いてる柊生が主人公としているので、柊生になろうと思って歌ってました。
──ちなみにこの曲はベースがハマ・オカモト(OKAMOTO’S)さんです。いろんなベーシストと音を合わせてますが、大智さん、ハマさんのベースはどうでした。
泉:いやあ、最高でしたね。ハマくん、普通に友達みたいな感覚でレコーディングしてくださるんですよ。いろんなベーシストの方とやるなかで、プロとして、役割を担ってきてくれる方もいるんですけど、ハマくんは友達の延長線上で来てくれた。レコーディング前もまずは雑談から始まって、すごくフラットに人対人で音楽を作ろうとしてくれてるのを感じて、すごくリスペクトできましたね。
北村:柊生には言ったんすけど、今まででいちばん、裏拍を感じやすかったです。めっちゃ歌いやすかったんですよね。僕は楽器のレコーディングいなかったので、歌のレコーディングで初めて聴いたときに“おお!”ってびっくりして。ちょっとプレゼント感がすごいあって良かったです。
──全5曲揃って、リスナーにはどう届いたらいいなと思いますか。
北村:日常もしかり、そこに付随する幸せだったり、そして、幸せに付随する苦労だったり…。幸せじゃない瞬間も含めて、やっぱり人それぞれだとは思うんですけど、この1st EPを手に取って聴いてくれる人たちの日常にコミットする曲が1曲でもあってくれたらうれしいなと思います。「今、この曲を聴いて、街を歩いてる瞬間が幸せ」とか、「この曲を聴きながらバスに乗ってるときってなんか疲れを忘れられるんだよね」とか。僕らの音楽が、このEPが、そういう日常の些細な飾りになってくれたらうれしいです。僕らは幸せで、あなたも幸せになってほしいっていう大きなテーマだけど、受け取り方は皆さんが選んでいいんだよっていう。それが、ジャンルレスのDISH//だからこそなせるEPだし、メッセージかなって思いますね。
INTERVIEW & TEXT BY 永堀アツオ
PHOTO BY 大橋祐希
楽曲リンク
リリース情報
2023.8.9 ON SALE
EP『HAPPY』
ライブ情報
『DISH// ARENA LIVE 2023「HAPPY?」』
2023年12月2日(土)【神奈川】ぴあアリーナMM
2023年12月3日(日)【神奈川】ぴあアリーナMM
プロフィール
DISH//
ディッシュ/北村匠海(Vo/Gu)、矢部昌暉(Cho/Gu)、橘柊生(DJ/Key)、泉大智(Dr)で構成された4人組ダンスロックバンド。2011年結成、今年で12年目を迎える。合算累計再生回数が10億回を突破した「猫」で、2021年末には紅白歌合戦への初出場を果たした。2023年2月にリリースされた5thフルアルバム『TRIANGLE』は自身初のウィークリーチャート3冠を獲得、8月にはEP『HAPPY』をリリース。12月には『DISH// ARENA LIVE 2023「HAPPY?」』を敢行予定。4人は映画やドラマ、舞台など、個々でも活動を行っている。
DISH// OFFICIAL SITE
https://dish-web.com/