NiziUのニューアルバム『COCONUT』が7月19日に発売された。1年8ヵ月ぶりとなるこの2ndアルバムには、デジタルシングル「ASOBO」、昨年の初単独ツアーを象徴するライブアンセム「CLAP CLAP」「Short Trip」、 『映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)』の主題歌「Paradise」などヒット曲の他に、6月29日に先行配信された「COCONUT」を始め新曲6曲が収録されている。また初回生産限定盤B付属の特典CDでは、「LOVE YOURSELF」(MAKO & AYAKA & MIIHI)、「secret」(RIO & MAYA & RIKU)、「JUMP」(MAYUKA & RIMA & NINA)、そして昨年のライブでも披露されたMAYUKAとRIMAによる「Take it」という、3つのまったく異なるカラーのユニット曲を楽しむことができる。このアルバムについて、7月6日、現在敢行中の2度目の全国ツアー『NiziU Live with U 2023 “ココ!夏Fes.”』の国立代々木競技場第一体育館4daysの最終公演の開演前に、9人にインタビューすることができた。
■夏にピッタリの誰が聴いても盛り上がって楽しめるようなアルバム
──2ndアルバム『COCONUT』はどんな作品に仕上がっていますか?
MAKO:今回のアルバムはこれからの季節、夏にピッタリの誰が聴いても盛り上がって楽しめるようなアルバムになっています。
──リード曲の「COCONUT」は、プロデューサーのJ.Y. Parkさんが作詞に参加していますが、この曲の表現方法や歌い方について何かアドバイスはありましたか?
MIIHI:「COCONUT」の歌詞は、“ココナッツ”と“ココな!”という言葉遊びの部分あって、「ユニークな歌詞なのでそこが上手く伝わるといいね」というアドバイスをいただきました。
──「COCONUT」のレコーディング、ミュージックビデオの撮影時のエピソードなどを聞かせてください。
AYAKA:歌詞に“無人島”という言葉が出てくるので、私の個人カットのときに、無人島っぽいセットを作ってくださって、実際にはすごく小さいんですけど、木がたくさんある素敵なセットで撮影させていただきました。
RIKU:個人的な話なんですけど、パート録りのときラストサビに向かってのブリッジの部分に高音になる部分があって、そこがどうしても私はやってみたくて、挑戦させていただきました。個人的にはそこがいちばん思い出に残っています。
■歌詞の意味を考えながら、ひと言ひと言噛みしめながら表現
──「LOOK AT ME」(日テレ系2023年7月期水曜ドラマ『こっち向いてよ向井くん』主題歌)は、初のラブソングになりますが、この曲を歌うときに意識したことやイメージしたことを教えてください。
MAKO:今回初のラブソングということで、どなたが聴いても愛情が伝わるように、歌詞の意味を考えながら、ひと言ひと言噛みしめながら表現し、振り付けも一つひとつ皆さんに届くように意識しました。
──現在全国ツアー『NiziU Live with U 2023 “ココ!夏Fes.”』の真っ最中ですが、このアルバムに収録されている新曲のパフォーマンスの見どころを教えてください。
RIO:今回のアルバムはかっこいいロック調の曲調や、パワフルな曲、かわいい曲、私たちの新しい一面を感じていただける楽曲が詰まっています。ライブでは前回にはなかったバンドの皆さんをバックに歌っていて、新しいことに挑戦させていただいているので、ぜひ見ていただきたいです。
RIKU:『COCONUT』に収録している楽曲を中心にしたセットリストで、RIOも言っていますがバンドの皆さんをバックに歌ったり、かっこいいNiziUを見ていただけると思いますし、ちょっとミュージカルぽい楽曲(「Love & Like」)もあって、今までとは違うNiziUを感じていただけると思います。
■「自分たちで作詞をしたい」というきっかけはMAYAから
──今回のアルバムは初回生産限定盤Bにユニット曲が収録されています。メンバーが作詞をすることになった経緯を教えて下さい。
RIO:最初に「自分たちで作詞をしたい」というきっかけをくれたのはMAYAなんです。それで全ユニットが作詞に挑戦することになりました。MAYAがそうやって最初に言ってくれたのがうれしかったです。
──作詞するにあたってはどんなこと心がけたのか、教えてください。
AYAKA:私はMAKOとMIIHIと「LOVE YOURSELF」という曲を歌っていて、私たち3人ともポジティブな性格で、曲調も明るいので、聴いた方の気持ちが明るくなる歌詞を書きました。
MIIHI:初めての作詞だったので最初は戸惑いましたが、3人で『ここはこうしたほうがいいんじゃないか』と話し合いながら書きました。何か例えになるものがあるといいなと思ったので、私たちはWithUの皆さんに明るい気持ちになっていただきたかったので、目の前にある筆箱に語りかけるように“この筆箱をどうすれば元気にできるかな”ということを考えながら書きました。天気を感情に見立てて書いたサビも、ぜひ注目していただきたいです。
MAYA:私たちのユニットはRIKUとRIOの3人で「secret」という曲を書かせていただきました。この曲は今までのNiziUにない大人っぽい曲調で、成熟した大人をイメージした楽曲です。歌詞は私たちがWithU(ファン)に対して伝えたい気持ちを、ストレートに熱く表現しています。3人で夜中まで歌詞を練って書いたので、ぜひ皆さんに聴いていただきたいです。
RIKU:私たちはいったん3人で別々で考えて、後で合わせてみようってなって前半をRIO、中間のサビを私、後半のブリッジをMAYAと振り分けして書きました。2人とも英語詞をうまく織り交ぜながら書いてきてくれたので雰囲気も合ったし、3人の歌詞のいいとこどりをしながら完成させました。
NINA:私たちのユニットはRIMAとMAYUKAと3人で「JUMP」という曲の歌詞を書かせていただきました、“跳ねる”というタイトルのようにすごくエナジティックで、パーティーで盛り上がりそうな楽曲になっています。すぐに覚えれるような歌詞を作りたいと思って“JUMP”という言葉が何回か出てきますが、皆さんも一緒に跳ねて、踊ってくださったらうれしいです。
MAYUKA:最初にタイトルが決まって、カッコいい曲だったので全編英語詞にしようということになって、英語ができる2人がいてくれたので私も日本語でこの意味を英語に変えたらどうなる?って考えたり、英語を教えてもらったりしながら3人で3日間くらいで完成させました。英語がわからなくても盛り上がれるところがいっぱいあるので、楽しんでいただけると思います。
NINA:MAYUKAは(RIMAとNINAに)訳してもらったと言っていますが、MAYUKAも英語で歌詞を書いて持ってきてくれて、その歌詞が私の中で一番お気に入りです。夜、お菓子パーティーしながら書いたり、朝早くからダンス室に集まって、踊りながら書いてみたりしました。 歌詞には“もっと私のことを知ってほしい”“私はスターだよ”という意味が込められているのですが、調べてみると面白い部分が発見できる歌詞になっているので、興味を持って聴いていただけたらうれしいです。
ライブで観たユニット曲は、それぞれがまったく違う世界観を見せてくれ、ハッとさせられて引き込まれた。NiziUが何色にも変化できる、様々な可能性を秘めたグループだということを改めて感じさせてくれた。
■WithUの方が想像できないようなメンバーで、シャッフルしたユニットも組んでみたい
──今後組んでみたいユニットやチャレンジしてみたい曲のジャンルは?
MAYA:前回のライブのときのユニットはダンス、ボーカル、ラップで分かれていて、今回もラップが得意なメンバーが固まっていたり、かわいい楽曲が得意なメンバー固まっていたりということはありますが、次回は例えばラップが得意なメンバーが各ユニット一人ずつ入って、そこにかわいい曲が得意なメンバーも一人いて、WithUの方が想像できないようなメンバーで、どんな曲になるかは会場で聴いてのお楽しみ!みたいなシャッフルしたユニットも組んでみたいです。
──選ぶのは難しいと思いますが、アルバムの新曲でそれぞれの推し曲を教えていただけますか。
MAKO:私は「Raindrops」です。ゆったりした曲調で、雨の日にぴったりな曲なので、この曲を聴いていただけるとホッとした気持ちになれると思います。
RIO:私は「LOOK AT ME」です。初のドラマの主題歌で、すごくうれしいですし、今までもわりとかわいいタイプの曲を歌わせていただきましたが、ここまでストレートに“ちゃんと私を見て”っていうラブソングは初めてなので、素敵だと思いました。
MAYA:私は「COCONUT」で、一去年の「Super Summer」が初めてのサマーソングだったんですけど、振付けも含めてまた違ったかわいらしさを感じていただける楽曲です。
RIKU:私は「Love & Like」です。ミュージカルっぽい、今までに挑戦したことがない雰囲気の曲で、今回のツアーでもこの曲を歌ったときの盛り上がりもすごいです。メンバーの掛け合いもあるので楽しんでいただけると思います。
AYAKA:私の推し曲は「All right」です。
RIMA:私も「All right」です!
MAYUKA:私は「Love & Like」が好きです。
MIIHI:私は「LOOK AT ME」がお気に入りです。
NINA:私は「COCONUT」が大好きです。
この日(7月8日)、国立代々木競技場第一体育館4daysの最終日、終演直後の興奮冷めやらぬ中、スクリーンに「追加公演 開催決定」の文字が。『NiziU Live with U 2023 “ココ!夏Fes.”』の追加公演として、初のスタジアムライブ『NiziU Live with U 2023“ココ!夏Fes.” -Stadium Special-』を、9月17、18日に千葉・ZOZOマリンスタジアムで開催することを電撃発表すると1万人を超えるファンから大歓声が沸き起こった。
■ステージが大きくなる分、WithUの皆さんとの距離を近づけられるよう工夫したい
──初のスタジアムライブ『NiziU Live with U 2023 “ココ!夏Fes.” -Stadium Special-』の開催が発表されました。スタジアムでやってみたいことがあれば教えてください。
MAYUKA:ZOZOマリンスタジアムは、私たちが最初に有観客でライブ(2021年9月「SUPERSONIC2021」)を行なったすごく思い出のある場所で、そのときはフェスだったんですけど、今回ありがたいことに単独で2日間やらせていただけるということで、本当にうれしい気持ちでいっぱいです。これはできるかどうかわかりませんが、事務所の先輩のTWICEさんのスタジアムライブのときに、花火が派手にバーッて上がるのを見せていただいて、私たちもいつかできたらいいなって思っていました。花火の演出をやってみたいです!
RIO:スタジアムは今のアリーナのステージよりもっと広い空間になると思うので、逆に少しでもファンの方の近くにいけるように、たくさん花道を作れるといいなって思っています。今回のツアーもそうですが、WithUの皆さんの近くに行けることが私たちにとってすごく幸せなことなんです。WithUの皆さんからも喜んでくださっているメッセージをたくさんいただいているので、ステージが大きくなる分、WithUの皆さんとの距離を近づけられるよう工夫したいです。
NINA:すごく大きい会場なので、スタジアム全体を使ってWithUの皆さんのペンライトでキレイなウェーブができたら、すごくすごくいい景色になると思います。ぜひ見てみたいです!
昨年女性アーティスト最速で東京、大阪でのドーム公演を成功させ、今年はスタジム公演と快進撃を続ける彼女たちの目に映る“その先”とは?
MAYUKA:日本だけにとどまらずグローバルに活躍できるアーティストになれるよう、もっと頑張らないといけないと感じています。
INTERVIEW & TEXT BY 田中久勝
PHOTO BY 田中聖太郎
楽曲リンク
リリース情報
2023.7.19 ON SALE
ALBUM『COCONUT』
ライブ情報
『NiziU Live with U 2023 “ココ!夏Fes.” -Stadium Special-』
9月17日(日) 15:00 / 17:00 千葉県 ZOZOマリンスタジアム
9月18日(月・祝) 15:00 / 17:00 千葉県 ZOZOマリンスタジアム
プロフィール
NiziU
ニジュー/「Nizi Project」より選び抜かれた9人組ガールズグループ。2022年は初の単独アリーナツアーと、東京・大阪にて初のドーム公演を開催し33万人以上を動員し、リリースする音源全てが各種音楽チャートを席巻 。「第73回NHK紅白歌合戦」にも3年連続出場という快挙も達成した。2023年3月8日には『映画ドラえもん のび太と空の理想郷 ユートピア』の主題歌、『Paradise』をリリース。Billboard JAPAN 総合 ソング・チャートJAPAN HOT100や女性グループ史上初となった3作目のオリコン週間デジタルシングル単曲ランキングをはじめ、あらゆる音楽チャートの第1位を席巻中。2023年7月、約1年8ヵ月ぶりとなる2nd Album『COCONUT』をリリース。同年7月1日からは2nd Albumを引っ提げ、2 度目となる全国ツアー『NiziU Live with U 2023 “ココ!夏Fes.”』がスタート。7都市15公演を巡る。
NiziU OFFICIAL SITE
https://niziu.com/