バンド結成10周年を記念したリテイクプロジェクト「再青」をはさみ、オリジナルのフルアルバムとしては約2年ぶりとなる通算5枚目のアルバム『TRIANGLE』をリリースしたDISH//。特筆すべきは、泉大智が作曲し、北村匠海が作詞したドラマ『ユニコーンに乗って』の主題歌「しわくちゃな雲を抱いて」を含め、全12曲中11曲でメンバーが作詞作曲に関わった充実盤となっている点にあろう。あいみょんやOKAMOTO’S、はっとり(マカロニえんぴつ)らとのコラボレーションを経て、彼らが本作で手にしたものとは──。
■自分たちの曲でアルバムを作れるっていうのは、僕らにとっては、ものすごく大きなこと
──まず、アルバムが完成した感想から聞かせてください。
橘柊生(以下、橘):今回新録される曲たちはメンバーそれぞれがやりたいことを表現できた感じがします。
泉大智(以下、泉):去年の6月くらいからアルバムの制作は始まってたので、12月まで半年もやってたんだなっていう印象がありますね。みんなそれぞれ活動しているなかで合間を縫って無事に完成できてよかったなと思います。
矢部昌暉(以下、矢部):だんだんメンバーが作った曲が増えてきて。それぞれの個性がひとつになったなって感じはありますね。
北村匠海(以下、北村):ひと昔前からしたら夢みたいなことがこのアルバムでは起きていて。バンドとしては当たり前のことではあるんですけど、自分たちの曲でアルバムを作れるっていうのは、僕らにとっては、ものすごく大きなことなんですね。だから、やっと自分たちの音や言葉をまとめたアルバムができたんだという喜びがあって。一人ひとりのストーリーもあるし、4人のストーリーもあるし、1曲1曲がほんとに愛らしい。そういう進歩、進化みたいなものが詰まってるなって思います。
──12曲中11曲でメンバーが作詞作曲に携わってますが、アルバムの制作前から、次はメンバーが作った曲で構成しようと考えてましたか。
北村:僕らとしては、自分たちで作っていく曲をやりたいっていう思いがずっとあったし、チーム間でも共有してましたね。そういうなかで少しずつドラマやCMのタイアップを自分たちで作る曲で担えるようになって。一歩一歩やってきたストーリーがあり、少しずつ僕たちのやれる幅が大きくなってきて、任せてもらえることもすごく増えた。だから、自然な流れだったんですよね、メンバーそれぞれが作詞作曲をした曲があり、DISH//4人で作った曲があり、ライブをずっと観てくれている新井(弘毅)さんとコライトで作ったダンスロック曲があり。本当に自然な流れで、僕らの中では当たり前のように2022年の1年間の歩みでそうなっていったっていう感じですね。
矢部:僕らが作った曲が表題曲になるっていうのは、ほんとにここ最近、やっとできるようになったことなんですよね。今回、作詞作曲に携わってないのはTVアニメ『僕のヒーローアカデミア』第5期オープニングテーマの「No.1」だけなんですけど、これもすごくいい曲で、ライブでは欠かせない楽曲になってる。でも、メンバーが全部作詞作曲に携わってレコーディングもするっていうのは昔からDISH//としてやりたいって言ってたことだったので、今回はタイトルを“三角形”にしたんですよね。
■僕らはまだまだ発展途上であるっていう意味も込めて、今回のタイトルは三角(『TRIANGLE』)に
──どうして『TRIANGLE』にしたんですか?
北村:ミニアルバム『CIRCLE』=○、前作『X(クロス)』=×、そして今回、『TRIANGLE』=△になってるのは偶発的なんですよ。『CIRCLE』や『X』の頃から想定してたわけではまったくないんですけど、不思議と『CIRCLE』は接点がなくて、『X』は1個で、『TRIANGLE』で3つになるじゃないですか。そのあとに来るのは、接点が4つの四角形ですよね。今は、DISH//のオリジナリティはなんだろうかって、それぞれが必死に曲を作りながら探究している段階なんです。なので、僕らはまだまだ発展途上であるっていう意味も込めて、今回のタイトルは三角(『TRIANGLE』)にしました。
矢部:あと、今までは楽曲を提供してもらってばかりだったけど、今はほぼほぼ自分たちで作れるようになったっていう、昔から180度変わったっていうのも三角形の内角の合計と重ねてます。
泉:本当に経過途中なんですよね。どんどん姿が変わっていってる最中であって。たぶんこれからも変化していくものだと思うし、その変化を恐れずに僕らは進んでる。前に進むために変化するっていう意味ではいいタイトルだなと思います。
──皆さんそれぞれがやりたいことをやり切ったという一人ひとりのストーリーをうかがいたく、ご自身が作った新曲について聞かせてください。柊生さんは「Brand new day」と「スパゲッティ」の2曲が収録されてますが、どちらも80年代のフレーバーを感じてます。
橘:確かに最近は家でも80’s、90’sくらいの曲ばっかり聴いてますね。自分の中で気づいてなかったんですけど、プチブームなんでしょうね。「Brand new day」は、ブルボン「濃厚チョコブラウニー」のCMソングになって。ひとりで作った曲がCMソングになるのはすごくうれしかったですね。
■ひとり楽しくね?みたいなテンションで書きました
──週末にひとりで過ごす時間について歌ってます。
橘:僕はひとりでいる時間を寂しいと思うよりも、そういう時間が好きなタイプなんで。ひとり楽しくね?みたいなテンションで書きましたね…あれ?今、思ったんだけど、そういえば、これ、昌暉の曲じゃん!
矢部:たしかに、そうだね。言われてみれば、主人公は僕だなって思う。まあ、でも、ひとりは最高ですよ(笑)。
北村:昌暉が歌ってたら面白かったね(笑)。
一同:あははははは!
──(笑)「スパゲッティ」はディスコファンクになってます。
橘:まさに今聴いてるような曲のジャンルがこっち系なんです。大智とレギュラーのラジオを収録したときに、パスタの人気ランキングを当てる企画があったんですけど、その解答に“たらこパスタ”って書いてあって。そこで、僕がふいに「スパゲッティのこと、パスタっていつから言い始めたんだよ!」って言ったんですよ。そのときに、“あ、いい!”って思って(笑)。そんな子ども心を忘れてる瞬間多いかもなーって。子どもの頃はよくパンツ一丁で踊ってたけど、今はライブを観に行っても恥ずかしがって踊れない、みたいな。いやに成長しちゃったな、みたいなところからできた曲な感じですね。
泉:めちゃ好きですね。新井さんのアレンジもまた良くて。最後のほうにホーンを入れたんですけど、そこからめっちゃ化けたなって。80’s感もあるし踊れるし、好きですね、この曲は。
──矢部さんは「マチネソワレ」を作曲してます。
矢部:そもそも僕は今まであんまり曲を作ってなかったし、今回も最初は作るのやめようかなと思ってたんですけど、みんなとしゃべってるうちに、やっぱり作ろうかなと思って。それが去年の春ツアーの1日目が終わった日の夜で。
橘:大阪のお好み焼き屋さんでね。
矢部:みんなでいろいろ話したりして、ああ作ろうと思って、ホテルでメロディを作って。で、次の日、本番始まる前に楽屋でコードつけて。
■“今日終わりだぜ”っていううれしさと、“今日はもう終わりなのか”っていう悲しさの瀬戸際的なこと
──すごいスピード感ですね。作ろうと思ってすぐ作ったんですね。
橘:次の日には上がってきたよね?
泉:うん、早かった。
矢部:もともと考えて出すようなタイプじゃないんですけど、意外と衝動で作るタイプなんだ、僕って思いました(笑)。で、どんな曲を作ろうかなと考えたときに、ライブの2ブロック目に入るような、ちょっとミディアムな曲を作りたいなと思って。まず「ソワレ」っていう言葉が思い浮かんで。「マチネ/ソワレ」って舞台の「昼公演/夜公演」のことなんですけど、夜公演の“あと1公演が終わったら、今日終わりだぜ”っていううれしさと、“今日はもう終わりなのか”っていう悲しさの瀬戸際的なことが思い浮かんで。で、歌詞をどうしようか考えてたら、そういえば匠海って今年、舞台やったなと思って。匠海に歌詞を任せましたね。
──「マチネソワレ」っていうテーマがすでにある状態で渡したっていうことですね。
北村:そのメッセージは今、初めて聞いたんですけど(笑)、「ソワレ」っていう仮タイトルと、ラララと昌暉のアコギだけ入ってる状態で受け取って。僕的には昌暉が曲を作るってことに至ったことがうれしかったし、この曲が昌暉らしいアイデンティティになるといいなと思って、僕も舞台の話にしようって偶然に思って。昌暉の中にある舞台役者としての色と、DISH//のリードギターとしての色。舞台の世界観とか、役者にしかわからない感情だったり、サビの頭は台詞で繋がるように作ったりとか。昌暉に向けて作るみたいな感じは強かったですね。この曲が昌暉であればいいなと思って作ってました。
矢部:さすが匠海だなと思いましたね。僕の中でDISH//の曲は匠海が歌うし、歌う人が歌いたい言葉を書いたほうがいいと思ってるところがあって。あと、匠海の選ぶ言葉のセンスとか生み出す言葉をすごく信頼してるので、あとは匠海に任せたって感じだったんですけど、これが上がってきてやっぱすげーなって思いましたね。
橘:「マチネソワレ」がいちばん最初にできたもんね。断トツでいちばん最初にできた。
矢部:だって、匠海に歌詞を投げたら、もうその日に1コーラスの歌詞を上げてきて。
北村:そうそう。歌詞とドラムとかリードのフレーズとか…まあアレンジで全然変わっちゃったんですけど、仮の段階でそういうのもイメージで入れて送りました。
──昌暉さんも歌ってますね。
矢部:これは匠海のアイデアです。歌詞の中で、自分が自分じゃないみたいで自分がわからなくなる、みたいなところから2人で歌って、左右で違う声にして。それも面白いんじゃないかっていうので、レコーディングのときに思いつきでやりましたね。
■ドラムのパターンを変えて、めっちゃ短い曲にしようって。走り切るみたいな感じで作って
──舞台でも活躍されてる昌暉さんらしい曲になってるなと思います。一方、大智さんの「FLY」はすごい勢いで暴れていて。
泉:そうっすね。だいぶ乱暴ですね(笑)。最初は全然違うアレンジだったんですけど、ちょっとその方向性じゃないよねって話になって。結構がっつりドラムのパターンを変えて、めっちゃ短い曲にしようって。走り切るみたいな感じで作っていきましたね。パンクがモチーフだけど、意外とコード進行にこだわってて。そのギャップを表現したかった感じでした。
■初めて人が書いたラップを歌って。新しかったし、楽しかった
──柊生さんは曲の冒頭でマイクを持って、スクラッチもしてます。
橘:僕、この曲をずっと推してました。メンバーだけにデモが送られてきたときから、この曲はヤバいってずっと言い続けてて。しばらくの間、ラップは自分で書いてたので、提供曲でもラップは僕に書かせてくださいって言ってきてたんですけど、そんななかで「FLY」は初めて人が書いたラップを歌って。新しかったし、楽しかったですね。これライブでやるのマジで楽しみなんですよね。
北村:ライブ楽しみなんですけど、そもそも音源としてかなりの挑戦というか。この実験の船に楽しく乗らせてもらいますって感じでしたね。不思議と歌詞も、僕の言葉ではないけど、メンバーの言葉だからこそ腑に落ちる部分があって。自分が歌っててギャップがない感じっていうのは、すごい新鮮でしたね。大智が書く言葉っていうのが、少なからず自分の引き出しにもある言葉だったりして。DISH//として活動してきた時間があるからこそ、同じ感性や感覚があるから、自分が書く歌詞とギャップがないのかなって思ったりもして。僕はやっぱり歌詞をとても大事にしたいタイプだから、この歌詞を見たときに面白がれたので、何も言わずにワーワー歌ってみたっていう感じでした。
──そんな匠海さんの「真っ白」でもスクラッチが入ってますが、シンプルなバンドサウンドによるUKロックになってますね。
北村:これは僕が初めて書いた「モノクロ」(2ndアルバム『召し上がれのガトリング』収録)とストーリーが繋がっていて。「モノクロ」を書いた頃は色のない自分にすごく苛立ちがあって。当時、高校生だったんですけど、無個性な自分が嫌で、カラフルな人や色を持ってる人がすごく羨ましく見えていて。そういうなかで色を付けてくれる人との出会いの歌だったんですけど、DISH//はいろんな色を得てきたと思うんですよね。僕らが作ってない曲と出会ってきたからこそ、僕らにない色がたくさんついた。だから、DISH//はなんでもやれるって僕ら自身が思えるようになって。この10年で出会ってきた曲たちは本当にバラエティに富んでたし、その経験を経た僕らが作る曲だからこそ表現できる幅が広がる。僕のDISH//に対する思いとして、虹色が混ざり合うと一色になるじゃないですか。この一色って何色なんだろうなって…。それが、いわゆるDISH//のオリジナリティになるものだと思うんですけど、まだ見つけられてないからこそすごく楽しみだったりして。まだ“今は真っ白で良いんだ”ってことが僕の中でのひとつの答えだったので、「真っ白」という曲を書きました。
■今は絶対真っ白でいいし、僕らの“未来が眩しいぜ”ってことでもあるんです
──ジャケットも虹色というか、マーブル模様になっていて、真ん中に真っ白い三角が入ってますよね。
北村:真ん中にある白の三角形が、“今は真っ白で良い”っていう僕たちの精神的な核。その周りの様々な色はアルバムに収録されている曲。それぞれの個性を見てもらってもわかるんですけど、一色じゃ絶対に表しきれないんですよね。この先、DISH//として歩んでいくなかで色が見つかるかもしれないし、このまま真っ白で進んでいくかもしれないし。それが、未知数だからこそすごく楽しみなんです。ただ、今は絶対真っ白でいいし、僕らの“未来が眩しいぜ”ってことでもあるんですよね。だから、ここはメンバー全員にハモってもらって。
──クラップも入ってますし、いつかライブでみんなで手拍子しながら一緒に歌いたい曲ですよね。
北村:「万々歳」もそうですけど、未来、楽しみじゃね?っていうマインドが伝わるといいなと思って。これは結構昔にできた曲で、いつか絶対叶えたい曲だなって個人的に思ってましたね。
■これは一発録りなんですよ。そのシビれる感じも含めて、本当にこの曲は今のDISH//だな
──「万々歳」の話に行く前に、4人で作った「ブラックコーヒー」についても聞かせてください。
北村:最初はスタジオにみんなで入って、ひたすら弾き倒して。柊生が言ったコード進行とか、誰かから生まれたものを中心に演奏して、大智がみんなのフレーズを掛け合わせてデモのデモみたいなものを作って。
矢部:これはレコーディング一発録りなんですよ。そのシビれる感じも含めて、本当にこの曲は今のDISH//だなっていうのがすごく入ってて。
橘:よく耳を澄ましたら面白いところがいっぱいあると思うんです(笑)。どんなにミスってもそのままでいこうっていうのが詰まってると思います!(笑)。
北村:結構録り終わったあと渋ってたけどね、柊生。
橘:渋ったっすねー!(笑)。
北村:いやぁ~!とか言って(笑)。
泉:これは自由度も高かったですね。ありがたいことにタイアップも多かったなか、何してもOKな曲を4人で作ったのは意味のあることだったなって思いました。
──メンバーで作った曲というと賑やかに騒ぐイメージがありますけど、この曲は少しダークさもありますよね。
北村:そうですね。「ルーザー」もそうですけど、DISH//の持ってるものって意外とダーティーでダークな感じというか。
──ちなみに、どうして「ブラックコーヒー」でした?過去曲には「乾杯」「缶ビール」があって…。
北村:飲み物シリーズありますね(笑)。ラップのフレーズは柊生が書いたんですけど、“周り見ればミルクに無我夢中”という部分、もともとは“ミルク”じゃなくて“リンゴ”だったんですよ。僕が書いた歌詞は、いろんなことが巻き起こってる世の中なので、カフェインを飲んでホッと一息つきたいよねって言うところが発端でした。ただ、僕が書く歌詞って絶対どこかにネガティヴが存在するので、そのネガティヴを全開にしたことで、それがまた暗さを醸し出してて。
橘:匠海が書いた歌詞を見て、SNSのことを言ってるんだろうなと思ったから、スマホをリンゴに喩えて、“周り見ればリンゴに無我夢中”にしたんですけど、ミルクでも全然いけるなって思って。
北村:“アリンコ”っていう単語も出てきますけど、甘いものっておいしいんですよね。…言い方は難しくなるんですけど、資本主義的な世の中では、お金ってものが“ミルク”だと思っていて。そうじゃない大事なものがもっともっと自分の中にもあっていいんじゃないかって思って書きました。
■新井さんと僕らで作るからこそ、今のDISH//に対する最適解が出るんじゃないか
──そして、最後に新井弘毅さんとコライトした「万々歳」が入ってます。これが久しぶりに楽器を演奏しながら踊るダンスロック曲になってて。
橘:ダンスロック曲作りたいよね、新井さんとコライト的に作りたいよね、みたいなところから始まって。
北村:やっぱりライブをずっと観てくれているし、DISH//のキラーチューンと言われる曲を作ってきてくれた新井さんと一緒に曲を作ることが、今後のDISH//を作り上げるためにすごく必要なピースだと思ってて。新井さんと僕らで作るからこそ、今のDISH//に対する最適解が出るんじゃないかっていうことで、僕ら4人と新井さんでスタジオに入って、ひたすら弾き。でも、新井さんすごかった。レベル違った。
矢部:アイデアを出すスピードがえげつなかった。
泉:めっちゃ早かった。
橘:天才科学者って感じ(笑)。
北村:そうそう(笑)。でも、みんなでわーわー言いながら、展開やアレンジを含めて全部一緒に進められたのは良かったです。
──新井さんと一緒に未来に向かう曲ですよね。
北村:そうですね。やっぱ今をこれだけ懸命に生きると未来に繋がっていくっていうのが自分の中のテーマではあって。
──それは、「NHK全国学校音楽コンクール」中学校の部 課題曲「Replay」とも繋がってますね。
北村:そうですね。山崎まさよしさんと一緒に作ったドラマ『ザ・トラベルナース』の主題歌「五明後日」もそうですけど、僕の中の一貫したテーマではあるんですよね、ずっと。そういう未来を称賛する曲というか、拍手を贈れる曲がいいなと思って。
■2023年はよりDISH//ってなんだろうってことを突き詰めていけそうな1年に
──結成10周年のアニバーサリーイヤーだった2022年は「あえて、立ち止まる」とおっしゃってました。2023年はどんな1年にしたいですか。
北村:そうですね。昨年はまさしく、立ち止まり、言葉でちゃんと話し合う瞬間が多かった1年だったんですけど、2023年は僕らがすべての作詞作曲に関わっていくことになると思うので、生み出す1年になるのかなって。この前、大智とも話したんですけど、2022年は立ち止まったからこそ、2023年はライブもめちゃくちゃやりたいし、曲もしこたま生み出したいし、大放出できればなって思ってます。現段階で決まってるスケジュールだけでもかなりワクワクしてますね。
泉:徐々にやりたいことができて来てるし、本当に間違ってなかったんだなって思える瞬間もめちゃくちゃあって。2023年はよりDISH//ってなんだろうってことを突き詰めていけそうな1年になるんじゃないかなって思います。
北村:2023年は「僕ら自身がワクワクする選択をチョイスしていく」っていうのが、バンドのテーマです。頭で考えず、楽しいか楽しくないか、ワクワクするかしないかっていう基準で物事をチョイスしていくっていうのがテーマですね。
INTERVIEW & TEXT BY 永堀アツオ
PHOTO BY 大橋祐希
楽曲リンク
リリース情報
2023.2.1 ON SALE
ALBUM『TRIANGLE』
『TRIANGLE』Special Site
https://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/DISH/TRIANGLE/
ライブ情報
『DISH// HALL TOUR 2023 “TRIANGLE”』特設サイト
https://dish-web.com/tour2023/
プロフィール
DISH//
ディッシュ/北村匠海(Vo/Gu)、矢部昌暉(Cho/Gu)、橘柊生(DJ/Key)、泉大智(Dr)で構成された4人組ダンスロックバンド。2011年結成、今年で12年目を迎える。大ヒット曲「猫」全バージョン合算のSNS・ストリーミング含む累計再生回数が10億回を突破し、2021年末には紅白歌合戦への初出場を果たした。2022年には結成10周年を記念して、今までリリースしてきた楽曲をリテイクするプロジェクトを実施。年末には、結成10周年を締めくくる初のアリーナ公演2daysを成功させた。2023年には自身最多公演数のホールツアー『DISH// HALL TOUR 2023 “TRIANGLE”』を敢行予定。映画やドラマ、舞台など、4人は個々でも活動を行っている。
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