フィロソフィーのダンスが十束おとはの卒業前、現体制では最後となる5曲入りのEP『Red Carnival』をリリースした。
結成からの7年間で築き上げたメンバーの絆を描いた、tofubeatsによる多幸感あふれるディスコチューン「フィロソフィア」や元チャットモンチーの高橋久美子が作詞を手がけたニュー・ジャック・スイング「Clap your hands」などを収録した本作は、架空の祭り“Red Carnival”をモチーフにしたコンセプチュアルな1枚となっている。
別れをただ哀しむのではなく、お互いの選択を肯定しながら、最後までお祭り騒ぎを繰り広げ、笑顔で明るく送り出す。その姿勢こそが、彼女たちが “ベスト・フォー”と称されてきた所以なのかもしれない。
■4人で思い出の地を巡る卒業旅行みたいなMV
──現体制では最後の作品になりますが、どんな思いで制作に臨みましたか。
佐藤まりあ(以下、佐藤):最後っていう意識は心の片隅にはあったけど、それ以上にいつも通り4人明るく楽しくやって、いい曲を届けようという気持ちの方が大きかったと思います。
奥津マリリ(以下、奥津):本当にその通りですね。ただ、1曲目の「フィロソフィア」のMVの撮影で、5年前にメンバーで唯一、プライベートで旅行した沖縄に行ったんですよ。4人で思い出の地を巡る卒業旅行みたいなMVになっているので、これからの人生で「フィロソフィア」を聴くたびに、あの旅行を思い出すだろうし、最後に、“あのときに聴いたあの曲”のような大事な曲が出来てよかったなと思います。
日向ハル(以下、日向):私たちは普段から声やキャラクターが全員違うってずっと言われたんですけど、ここにきて、さらに4人の声の個性が仕上がってきた感じがしてて。今がいちばんいいけど、終わっちゃうんだなという寂しさもちょっとありますね。あと、「フィロソフィア」のMVなんですけど、5年前に行った場所をたくさん回ったので、走馬灯を見てるみたいな気持ちになって…。沖縄でドライブしてるときに、「あれ?私、今日死ぬのかな?」って本気で思ったくらい(笑)、天国にいちばん近いMVになりました。
十束おとは(以下、十束):危なかったね(笑)。
日向:でも、なんか幸せだったな。仕事ではありましたけど、本当にプライベートで行ったところをみんなでめぐって。7年間の締めくくりとして、最後にゆっくりできて。前回沖縄に行った5年前の写真を見返すと、みんな成長してたし、改めて、前に進んできたんだなっていうのを感じることもできた。最後にいい機会があってよかったなと思いました。
──卒業するおとはす(十束)は?
十束:私を好きでいてくれた方にとっては、私の声がCDで聴けるのはこれが最後なので、みんなが喜んでくれるように一生懸命に心を込めて歌ったのはもちろんなんですけど、いい意味で、あんまりしんみりする感じはなくて。曲調もバラエティ豊かなので、最後だっていう気持ちよりは、またいろんな曲に挑戦できて楽しかったなっていう気持ちが大きいです。
■私たちが大切にしてきた愛や情熱、明るい部分を最後まで出し切ろう
──皆さん、楽しいという思いのほうが強かったんですね。“Red Carnival”というコンセプトになったのは?
日向:私たちのハッピーな部分を反映してます。最後だからといってしんみりしたくないというか。私たちが大切にしてきた愛や情熱、明るい部分を最後まで出し切ろうっていうことですね。あと、インディーズの最後の衣装も、メジャーデビュー発表したときの衣装も、メジャーデビューのときの衣装も私たちは赤かったんです。大切なときにくる色が赤なのかなと思って、今回も戻ってきた感じがあります。
──tofubeats制作の「フィロソフィア」はまさにハッピーなパーティーソングになってますよね。
日向:そうなんですよ。最初は、しんみりしすぎないくらいには卒業ソングみたいなものは設けたいねっていう話をしてて。もうちょっとしんみりするかなと思っていたんですけど、tofubeatsさんがYouTubeのドキュメンタリー映像などを見てくださったみたいで、私たちのキャラクターを汲んでくれて、卒業ソングには珍しいような明るめの曲になって。歌っていても、しんみりしすぎないし、幸せな気持ちで送り出せるので、すごく私たちにぴったりだなと思いました。
奥津:卒業曲というか、ラストの曲ではあったんですけど、単純に歌ってて楽しいし、アガる曲だなと思いました。tofubeatsさんからのレコーディングの指示もかなりテンションが高く書いてあったので、本当に悲しくならずに、楽しく歌う喜びを感じることができて。みんなとコーラスを重ねていくなかでのやり合いも楽しかったし、すごく好きな曲ですね。
佐藤:私は、ついに4人での愛の規模が宇宙まで行ったなって感じました。このデカすぎる規模感がフィロソフィーのダンスにピッタリだなと思ってて。あと、いつもは楽曲の中のキャラクターを設定して、その登場人物になりきって歌うことが多いんですけど、この曲は素の自分のまま歌えて楽しかったです。みんなのコーラスを聴いて、こんなふうにふざけてたんだって思って。
奥津:ふふふ、面白かったよね。
佐藤:おふざけソングではないんですけど、明るい曲を最後に持ってこれてなんかよかったなって思うし、逆にその明るさがファンの方はまたグッとくるんじゃないかって思います。
十束:人生で初めて“ドでかい”って言いました(笑)。“Yo! Yo! Let’s Go”ってまさか自分が言うとも思わなかったんですし(笑)、自分だったらあんまり発しないワードが多いなと思って。tofubeatsさんが加えてくださったスパイスみたいなものが、新鮮さになっている気がします。だから、いつもと変わらずに明るいんですけど、4人がこの歌詞を歌ってることがなんか新鮮でもありましたし、泣ける塩梅と笑える塩梅がちょうど良いし、老若男女みんなが理解できて、かつ、刺さる歌詞を歌えるのはすごく楽しかったです。
──歌い出しと最後のフレーズを担当してますよね。
十束:最初の“誰かを愛している人 みんなが哲学者”って本当にキラーワードだなと思っていて。もうここで言いたいことを全部言ってくれた、みたいな。胸に残る一言で始まって、“「愛してる」”って直球で終わるっていう構成が好きですね。フィロソフィーのダンスは“愛”を大事に活動してきたんですけど、“愛してる”っていう言葉を意外とあんまり言ってなかったんですよね。ここにきて言えたこともうれしかったです。
■いちばんぐっとくるバトン受け渡しゾーン
──ハルさんのレコーディングエピソードも聞けますか。
日向:落ちサビで、はすから私に切り替わるところがあって。はすが託したバトンを私が受け取って、新体制を引っ張っていくっていう気持ちで歌おうって思ってました。EPのフォトブックの用に撮った配信ジャケットの写真がはすと私の手なんですけど、それが歌ったときのイメージとまさにぴったりでうれしかったです。
十束:そうですね。バトンを渡すのももちろんなんですけど、レコーディングのときに「言い残したことがないようにしてください」って言われたのが印象的で。「むしろハルちゃんの歌い出しにかぶるぐらいの勢いで歌ってください」とも言われたので、私もバトンを渡しつつ、自分の言いたいことを全部そこで言い切るっていう気持ちで歌ってますね。いい落ちサビだなと思うし、歌詞がここだけ違うので、いちばんぐっとくるバトン受け渡しゾーンであるのかなと思います。
──そして、先ほどから話に出ているMVですが、5年前はどうして4人で沖縄旅行をすることになったんですか。
日向:当時のマネージャーが沖縄に行くっていうから、「私たちにも休みくれ」って言って(笑)。どうしようもない理由で行ったんですけど、結局、マネージャーは旅行に行かなくなって。本当にただただ4人が休みをもらって沖縄にいくというだけになりました(笑)。マネージャーが沖縄に行くのが羨ましくて、私たちも行ったという完全にノリで決まった旅行でした。
奥津:そんな始まりだったか。普通にプライベートで行こうって、ハルちゃんがいっぱい計画立ててくれて。
日向:4人一部屋で、ほぼ床がないぐらいベッドで埋まってた一室でみんなで泊まって。
奥津:でも、当時もチェキを持ってて、お互いを撮り合ってたんですよ。そのときのチェキをのちのライブで販売して。
佐藤:ちゃんと働いてもいる。えらいね(笑)。
奥津:記念写真もいっぱい撮って。今回のMVではその写真と同じ場所に行って、同じ構図で撮るっていうのをやりました。かなわない写真もあったけれどもだいたいは行けたし、さらに違う場所も行けたもんね。
日向:超伏線回収みたいなMVになった。撮影の時期的にちょっと台風がやばかったので、沖縄じゃない方がいいんじゃないかなみたいな話も出たんですけど、絶対に昔に行った場所に行くことに意味があると思うって言って。行ってみたら、ちょっと雨が降ったりもしたんですけど基本的にはすごく良い天気で良かったです。
■誕生日の当日にサプライズでお祝い
──特に思い出に残ってることありますか。
佐藤:撮影というよりは旅行だったよね。
奥津:リップシーンもめっちゃ少ないんですよ。私がリップしたのは“愛してる”くらいで、それも曲に合わせるというよりかは、言ってるところがたまたま合ってるぐらいの自然な感じになってて。普段の私たちが出てると思うし、泣いてるシーンなんて一切ないけど、たぶんこのMVを見た人はみんな泣くだろうなって思います。
佐藤:私、撮影がたまたま誕生日の当日だったのでサプライズでお祝いをしてもらって。ケーキを用意してくださっていたんですけど、私が準備中に突然、部屋に現れちゃって。
──サブライズ失敗だった?
佐藤:なんか一瞬にして、人がさーっと散ったなとは思ったんですけど。
日向:あれ、気づいてなかった?
佐藤:知らなかった。
日向:もうバレてると思った。
佐藤:ううん。みんながいなくなっちゃったなと思って、ソファに座ってたら、ケーキが出てきて。なんか幸せでしたね、プライベートで初めて誕生日当日にメンバーと一緒にいたので。
奥津:スタッフさんも全員女性で、撮影もいつも仲良くしてくれているチームだったので、スタッフさん含め女子旅、みたいな感じで。撮影自体もプライベート感あるというか、普通に楽しい会でした。
日向:本当に撮影って感じがしないぐらい、最後の卒業旅行をプレゼントしてもらったぐらいの感覚でしたね。結構、カメラが回ってない時間も多くて。全員で同じ一軒家みたいなヴィラに泊まったんですけど、本当に楽しかった。家の中ではほとんどカメラが回ってなかったので、本当にただの旅行みたいな感じで。
奥津:みんなでバーベキューやりたかったんだけど、外、雨降っちゃってできなくて。みんなで一緒のキッチンでお料理を作って、リビングで食べたのも良かったな。それは撮ってないけど。
日向:みんなスッピンになってたから。
十束:あと今回、部屋割りは、私とあんさん(佐藤)が相部屋で、ハルちゃんとマリリがそれぞれひとり部屋だったんですよ。私とあんさんのふたりは朝が強いんですけど。
佐藤:わりと早く起きてたよね。
十束:本当にびっくりするんですけど、ハルちゃんはめざましが10回ぐらいに鳴っても、マジで起きなくて。あんさんが起こしに行ったら、「はすぴょん、大変!」みたいな感じでダダダダって慌てて戻ってきて。なんか大変なことでも起きたのかと思って、「あんさん、どうしたの?」って聞いたら、「ハルちゃんがお尻丸出しで寝てるから帰ってきた」って言って。結局、ふたりで一緒に起こしに行ったんですけど。
日向:そしたら、目覚ましが耳元にあったんだよね(笑)。
十束:お尻丸出しを見て帰ってきたあんさんも面白かったし、起きないハルちゃんも面白かったし、改めて、愉快だなって思った朝の出来事でした。これも撮影はしてないんですけど、すごく楽しいし、素晴らしいグループだなって思って。
奥津:私たちらしさが出てるよね。
日向:お尻が出てて起こせなかったって、めっちゃ面白くないですか?
──(笑)あんさん、どういうことなのか説明してもらっていいですか。
佐藤:私が目覚ましを止めたことで、ハルちゃんが目を覚ますじゃないですか。そこで、メンバーに恥ずかしい姿を見せたみたいな感じで心に傷が残ったら嫌だなって。
奥津:あははははは。そういうこと?
日向:心配してくれたんだ。
佐藤:お尻丸出しで、ニーハイ丈の着圧ソックスを履いてて。めちゃセクシーだったんですね。刺激的すぎちゃって。
日向:まりあは中学生男子なので、そういうのにすごいドキドキしちゃうんだよね。
佐藤:もしハルちゃんが全裸で寝てたら気絶してたかもしれない。
十束:あははは。でも、楽屋でハルちゃん、それ以上の格好もあるじゃん。
佐藤:それはさ、断りがあるじゃん。不意打ちの丸出しはちょっと…しかも、朝の7時半とかだったし。
日向:朝のまりあには刺激が強かったみたいです(笑)。
■昔、大事なバンドがあっという思いで繋がってる
──(笑)面白エピソードは尽きないんですが、他の収録曲もひと言ずつもらっていいですか。「Clap your hands」はマリリさんがバンド時代に大きな影響を受けた作家・作詞家で、元チャットモンチーの、高橋久美子さんに作詞をお願いしています。
奥津:すごくうれしいですね。思い入れのある私がメンバーを代表して、会わせていただいて。私がバンドをやっていたときに、好きだったチャットモンチーにどれだけ救われたかという話をたくさんさせていただいて。同じ時代を過ごしたわけじゃないし、友達だったわけでもないのに、昔、大事なバンドがあったという思いで繋がってる感じがして。魂が震えて、涙が止まらなくなるぐらいの会だったんですけど、今回はあの頃の思いを踏まえつつ、フィロソフィーのダンスになって、大人になった今の私っていうのを書いていただきました。
■無事にふたりとも採用された
──ニュージャックスイングでマリリさんとハルさんがラップにチャレンジしてます。これまではおとはすかあんさんが担当することが多かったですが。
奥津:ラッパーデビューしました!
日向:やっと!
奥津:今まではあまりできなくて、さんざん選考落ちをしてきたんですけど、今回は、頑張りました。これもハルちゃんのおかげです。ハルちゃん、上手よね。感動したもん、私は。
日向:なんか話を大きくされてて(笑)。私がプリプロで歌ったときに、マリリが、「そういうことだったのか!」って納得してくれてて。正解ではないと思うんですけど(笑)、マリリがそれを経て、今回のラップに採用されてたし、無事にふたりとも採用されたので良かったです!
佐藤:(笑)私は大人っぽい曲に苦手意識があるので、ちょっと難しくはあったんですけど、マリリの思い出をなんとなく知ったかしながら歌ってみました。
十束:今回は歌詞の内容もメンバーにフィーチャーされてるし、こういう感じで過ごしてたんだなっていうのをイメージできたので、マリリに思いを馳せながら自分にも重ねて自由に歌うことができました。
■一枚にまさか一緒になるなんて!
──そして、3曲目「恋をしてもいいですか」の歌詞が、元スーパーカーで、チャットのプロデューサーを務めていたいしわたり淳二さんなんですよね。
奥津:そうなんです!高橋さんとの打ち合わせのときにそのお話もして。一枚にまさか一緒になるなんて!って驚いてました。
佐藤:雑誌『ar』で連載されている漫画『ショジョ恋。』とのコラボになってて。漫画を読んで、祥子さんの気持ちが痛いぐらいわかったし、歌詞も共感できる点が多くて。特に、“変に真面目なせいで”っていう2Aの自分のパート。私も自分から出会いに行くんじゃなくて、タイミングが来たら、運命の人が現れるって思ってるタイプの人間なので、“わかる!この気持ち!!”って思いながら歌ってました。
十束:すごく包み込む感じで、私たちには珍しく優しい雰囲気の曲調なんですけど、『ar』の編集者さんに「背中を押してもらいました」って言ってもらえて。今を恋するおしゃれなお姉さんたちに、しっかり想いが伝わって、ちゃんと刺さったんだってことがうれしかったです。とってもキュンキュンする漫画ですし、誰推しかで論議がかなり盛り上がるので、ぜひ皆さん読んでいただいて、語り合って、盛り上がってほしいなと思います。
■ここから沼にはまってほしいし、好きになってもらえたら
──もう1曲、1986オメガトライブの名曲「君は1000%」をカバーしてます。
日向:この4人で過ごす最後の夏なので、歌詞の内容がぴったりだねっていうことで、今回、この曲をカバーさせていただいて。
十束:初披露したサマステ(SUMMER STATION)が3年ぶりだったんですよ。今年を逃すと、私は立つ機会がなかったので、最後に心地いい風が吹く野外で、みんなと一緒に楽しむっていう現場を体験できたのもすごく良かったなと思って。サマステで歌った日、すごく気持ちが良かったし、この曲を含めて、いい夏を過ごした感ありました。
奥津:やっぱり一番は沖縄かな。いっぱい楽しいことがあったね。
日向:まさに今のフィロソフィーのダンスがしっかり反映された一枚になったなと思っていて。お別れだけどハッピーなところとか、包み込む優しさがあるところとか、肯定することを大切にしているところとか。今、知っても遅くないというか。この4人での作品は最後になりますけど、今からフィロソフィーのダンスを知ってもらっても、絶対に楽しんでもらえる自信があるんですね。だから、初めて知った方も「遅かった」なんて言わずに、ここから沼にはまってほしいし、好きになってもらえたらうれしいなと思います。
──最後に、11月19日に日比谷公園大音楽堂で開催される卒業コンサートへの意気込みをいただけますか。
十束:はい!野音は本当に7年間を詰め込んだ盛りだくさんのステージになっています。初めて来た人も、今までずっと応援してくれた人も一分一秒たりとも飽きさせないライブになっていますので、ちょっと寒いかもしれないんですけど、温かい格好して、日比谷に集合していただけたらと思います。
INTERVIEW & TEXT BY 永堀アツオ
PHOTO BY 大橋祐希
楽曲リンク
リリース情報
2022.10.19 ON SALE
EP『Red Carnival』
ライブ情報
「十束おとは卒業コンサート ~ベスト・フォー・フォーエバー~」
11/19(土) 日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)
プロフィール
フィロソフィーのダンス
奥津マリリ、佐藤まりあ、日向ハル、十束おとはによるアイドル。2015年、活動を開始。2018年にリリースされた「イッツ・マイ・ターン/ライブ・ライフ」がオリコン・デイリー・チャート1位、ウィークリー・チャート7位を記録。2019年には全国10か所、自身最大規模の全国ツアー「Glamorous 4 Tour」を完走。2020年、満を持してメジャー・デビュー! 2022年4月に1stアルバム『愛の哲学』をリリース。
フィロソフィーのダンス OFFICIAL SITE
https://danceforphilosophy.com/