DEEP SQUADのニューシングル「VIVA SUMMER!!!!!!」(ナガシマスパーランド「ジャンボ海水プール」CMソング)は、ファンク感のあるトラックとノリノリのサウンドに遊び心のある歌詞がのったゴキゲンなサマーパーティチューン。DEEP SQUAD史上、最もハイテンションな今作の話を中心に、思わず真似をしたくなっちゃうコミカルなダンスを披露したMVやカップリング曲「夏薫風」のこと、さらに広がっている活動について聞いた。
INTERVIEW & TEXT BY 松浦靖恵
PHOTO BY 関信行
■真剣に遊ぶというか。ちゃんとふざけている感じ
──「VIVA SUMMER!!!!!!」を最初に聴いたときの感想を教えてください。
DEEP TAKA(以下、TAKA):ここ数年は夏を満喫できなかった方たちも多かったと思うので、DEEP SQUADの楽曲を通して笑顔になってもらいたくて。みんなの気分を盛り上げるVIVAな夏曲を作りたい!という思いで作った楽曲なので、初めて聴いたその瞬間から、自分たちの思いが「VIVA SUMMER!!!!!!」からあふれ出ている!と思いました。
杉山亮司(以下、杉山):なかなか外出もままならなかったここ何年間って、僕自身も皆さんと同じように気持ちを開放して楽しむことすらはばかれる状況に慣れてしまっていました。でも、この曲を聴いた瞬間、家のドアを開けて夏の日差しを浴びている感じや、目的地に着く前からウキウキしている主人公が自転車や車に乗っている姿が見えてきて。夏の気持ち良さがこの一曲に詰まっているなって思いました。
比嘉涼樹(以下、比嘉):聴いた瞬間からテンションが上がって盛り上がれる曲なので、自然と笑顔になってました。聴いてくださる方も1回聴いただけで、クセになるトラックや言葉遊びが楽しい歌詞が耳に残るんじゃないかと思いました。
KEISEI:歌詞ではちょっぴりふざけながらも、力を抜いた大人の余裕や絶妙な抜け感がDEEP SQUADらしいな、と。そう思うと同時に、このくらい抜け感のある曲は初めてかも!?と思いました。僕と同じ世代の人たちにも、いい意味でゆる〜く楽しんでいただける楽曲じゃないかな。大満足の曲になりました。
DEEP YUICHIRO(以下、YUICHIRO):いい意味でふざけている曲ではあると思うんです(笑)。でも、真剣に遊ぶというか。ちゃんとふざけている感じがなんかいいなって。
杉山:DEEP SQUAD史上、いちばんテンションが上がるパーティチューンになったと思いましたし、6人がボーカルで歌い継いでいる自分たちらしさもしっかり感じていただける曲だと思います。
宇原雄飛(以下、宇原):歌詞がいい意味でぶっ飛んでいるので、今までの楽曲とはまた違う新しいDEEP SQUADの一面を楽しんでいただける楽曲だと思いました。
■歯止めなくどんどんボーカルが入れ替わっていく構成
──6人全員がメインボーカルを取れるDEEP SQUADですが、この曲ではどのように歌い分けを決めていったのですか?
TAKA:今回は亮司が歌い分けパートをばっちり決めてくれました。
杉山:最初はまずひとりが長いフレーズを歌って、曲の前半と後半できれいに歌い分けた構成にしてみようと考えていたんです。でも、実際にそれで歌ってみると、今ひとつフィットしなかったんです。それで、6人それぞれの個性や声をいい意味で混ぜたほうがこの楽曲に合うと思って、歯止めなくどんどんボーカルが入れ替わっていく構成にしました。
宇原:歌い始めが自分なんですけど、聴いてもらう方に歌の始まりからパワーを感じてもらえて、笑顔になってほしいという思いでパワフルに歌いました。
比嘉:みんなでブースに入って、ひとつのマイクでかけ声をしたのも楽しかったです。
DEEP KEISEI(以下、KEISEI):かなり盛り上がったよね!
YUICHIRO:ハイテンションでアゲアゲでした(笑)。
■SNSなどでみなさんが踊ってくれたら
──「VIVA SUMMER!!!!!!」のMVは、かなり楽しい仕上がりになっていますね。
TAKA:クスッと笑えちゃうフリや印象に残るダンスがいくつもあるので、SNSなどでみなさんが踊ってくれたらいいなって。
KEISEI:いい意味で、“ちょっとわけがわからないんだけど、なんか面白い~”って感じで楽しんでいただけたらうれしいです。
比嘉:MVで踊ったのは初めてだったんですが、覚えやすいフリとステップだったし、メンバー全員で合わせるのがとても楽しくて。踊っていて気持ち良かったです。
YUICHIRO:しかも、面白いフリを僕たちが真顔でやってるっていう(笑)。
KEISEI:なんでそこでいきなりメンバー全員でクロールしちゃう!?とか、ね(笑)。
TAKA:やりきりました!!真面目にふざけて、全力で楽しむっていいなと思いましたね。
宇原:めちゃくちゃ楽しい撮影でした。MVの中で楽しんでいるメンバーの姿や表情を見ると、見てくださる方も自然と笑顔になっちゃうんじゃないかなって。
■それぞれのシーンは6人の素の表情が見えてくる
──けん玉やカメラなどの小道具などを使った“しりとり”でボーカルワークを表現するアイデアが楽しすぎて!
TAKA:しりとりはMV監督さんが提案してくださったアイデアです。僕がサンタクロース姿になったり、YUICHIROがスイカを早食いしたり、KEISEIが真顔でメリーゴーラウンドに乗っていたり(笑)。僕たちも楽しませてもらいました。
宇原:僕がキャッチャーをやってるシーンがあるんですけど、実は野球経験がなくて。
KEISEI:キャッチャーっぷりがなかなか様になってたよ。
宇原:ありがとうございます!
杉山:僕はこれまでけん玉をほとんどやったことがなかったので、成功するまで何回もトライさせてもらいました。
TAKA:亮司、けん玉に集中しすぎて、顔がマジだもんね(笑)。
YUICHIRO:僕が水をかぶってずぶ濡れになるシーンは撮り直しができないので、一発勝負でした。上から水が来るぞ~ってわかってるので、濡れたあとはニヤニヤ顔になっちゃってます(笑)。
比嘉:僕は武士になれてうれしかったです。羽織袴を着たことがなかったので。
TAKA:涼樹、侍姿が似合ってるよね。それぞれのシーンは6人の素の表情が見えてくるので、親近感を感じてもらえるんじゃないかと思います。
■日本の夏の情景や匂い、トラックの儚さ、日本らしい世界観
──亮司さんが作詞に参加しているカップリング曲「夏薫風」(なつかおるかぜ)は、夏の終わりを感じさせてくれる切ないバラードソングですね。
杉山:“夏薫風”というワードは造語なんですが、夏の夕方に漂う匂い、爽快な風、太陽など、目、耳、肌などで感じる感覚、匂いからふと思い出や景色がよみがえってくる感じを、このタイトルに込めました。
TAKA:好きだけじゃない恋愛ってあると思うんですよ。それぞれの夢を追いかけるために別れを選ぶとか、遠距離恋愛で会えない時間が増えたことで、嫌いじゃないけど寂しすぎるから…っていうような別れもある。好きだけじゃダメなんだっていう別れを経験したことがある方は、かなりぐっときちゃう曲じゃないかな。
比嘉:「夏薫風」は聴いているとエモーショナルな気持ちになるし、めちゃくちゃ共感しました。夏の夕方に広がる情景が浮かんでくるし、忘れかけていた思いが心の中に広がりました。
宇原:僕は夏の夕方の雰囲気が好きなので、この曲が描く風景や匂いにやられちゃってます。
YUICHIRO:匂いってずるいですよね。瞬時に過去に引き戻されてしまう。
杉山:これまでDEEP SQUADは6人で歌うバラードが多かったので、例えば、カラオケでひとりで歌うことが難しかったと思うんです。「夏薫風」はキーも低めで、コーラスも少なめなので、ひとりでも歌い切れると思います。
YUICHIRO:僕もいつもよりも低いパートで歌っているので、新たな発見がありました。
KEISEI:この曲、個人的には今までのDEEP SQUADの楽曲の中でいちばん好きなんです。日本の夏の情景や匂い、トラックの儚さ、日本らしい世界観を表現している和メロ、思いを寄せる相手との距離感、切なさ、日本人の奥ゆかしい恋愛の感じ。すべてが完璧な楽曲です!
TAKA:僕は「VIVA SUMMER!!!!!!」と「夏薫風」が一連の流れのように思えて。
──というのは?
TAKA:「VIVA SUMMER!!!!!!」は遊びに行くときのウキウキ感やみんなでわちゃわちゃしている感じがあって、めちゃくちゃ楽しんいる主人公がいるんです。で、その主人公がいつのまにかみんなでワイワイしている輪からすーっと離れて、夕暮れの海を見つめながら、かつての恋愛や昔の彼女を思い出している。そんな主人公の絵を大事にして歌いました。
■「Pouring rain」は初めてのオリジナル曲
──比嘉さんが映画「HiGH&LOW THE WORST X」に出演し、DEEP SQUAD名義で新メンバー3人(宇原・比嘉・杉山)がこの映画の劇中歌「Pouring rain」を歌っていますね。
杉山:もともとDEEP SQUADは変幻自在なボーカル集団ですが、今回新メンバー3人に任せていただけることをとても光栄に思います。
宇原:オフィシャルでは3人でカバー曲しか出していなかったので、「Pouring rain」は初めてのオリジナル曲になります。壮大かつ切ないバラードの中で、3人それぞれの個性や声を最大限に発揮することができたと思っています。
比嘉:お芝居をするのは今回が初めてでしたが、とても素晴らしい経験になりました。しか、自分が出演した作品の挿入歌をDEEP SQUADとして歌えるなんて、とてもありがたいことだなって思います。
YUICHIRO:今回の彼らの経験はひとりひとりがメインボーカルを取れるDEEP SQUADがより進化していくための新たなチャレンジになったと思います。
KEISEI:3人が猛スピードで成長してるんで、僕らも負けてられないですよ~。
TAKA:「VIVA SUMMER!!!!!!」のMVでメンバーが思いっきり弾けている姿で新たな一面を見せたことも、3人の新しい挑戦も、これからグループにどんな影響を与えてくれるのか、自分たちもとても楽しみです!
リリース情報
2022.08.31 ON SALE
SINGLE「VIVA SUMMER!!!!!!」
プロフィール
DEEP SQUAD
ディープスクワッド/ボーカリスト6人組によるエンタテインメント集団。DEEP TAKA、DEEP YUICHIRO、DEEP KEISEIから成る3人組コーラスグループの“DEEP”が、LDH JAPAN主催オーディション『DEEP VOCALIST AUDITION』を勝ち抜いた、宇原雄飛(ウハラユウヒ)、杉山亮司(スギヤマリョウジ)、比嘉涼樹(ヒガスズキ)の3人を新たに迎え入れ、2019年に結成。2020年にデジタルシングル「Get With You」でメジャーデビュー。
DEEP SQUAD OFFICIAL SITE
https://m.ldh-m.jp/artist/index/247?m=deepsquad-official