6人組コーラスグループ・DEEP SQUADがニューシングル「Gimme Gimme」をリリース! 公開されたばかりの映画『チェリまほ THE MOVIE~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』の挿入歌に起用された今作は、ブラックミュージックやR&Bの要素を取り入れたトラックや軽快なリズムに乗った6人それぞれのボーカル力が印象に強く残るナンバーだ。
DEEP SQUADはTAKA、YUICHIRO、KEISEIから成るDEEPが、LDH JAPAN主催のオーディション『DEEP VOCALIST AUDITION』(2019年)で約12,000人の中から選ばれた宇原雄飛、杉山亮司、比嘉涼樹の加入により6人体制となり、DEEP SQUADとして2020年にメジャーデビューした経緯を持つ。
インタビューではシングル「Gimme Gimme」のことだけでなく、6人体制になってから今に至るまでの活動における手応えやこれからのことなどを聞いた。
INTERVIEW & TEXT BY 松浦靖恵
PHOTO BY 関信行
HAIR & MAKE-UP 宇田川たかひろ(CiNEMA)、渕崎彩子(CiNEMA)[※「崎」はたつさきが正式表記
]
■キュンキュンするキラキラした恋愛ソング「Gimme Gimme」
──大人気ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』のエンディングテーマ「Good Love Your Love」に続き、同名映画版の挿入歌に「Gimme Gimme」が起用されたお気持ちを聞かせてください。
DEEP TAKA(以下、TAKA):ドラマ版に引き続き自分たちの楽曲が“チェリまほ”の物語の中で流れることで、多くの方に聴いていただけることがとても嬉しくて。本当にありがたいことだと思っています。
DEEP KEISEI(以下、KEISEI):自分たちが歌っているのに“ホントに自分たちが!?”って客観的に見てしまう自分もいるんです。映像を観ながら“へえ、DEEP SQUADが歌ってるんだ”、“あ、俺たちのことだった”みたいな不思議な感覚もあったりして(笑)。“チェリまほ”は、海外にもたくさんファンがいらっしゃるので、タイ語、中国語、英語などいろいろな言語で感想をいただくので、僕たちの曲が世界にも届いているんだなって思うと、すごく嬉しいです。
TAKA:「Gimme Gimme」は、挿入歌として映画の世界観にしっかりと寄り添えるものにしたくて、映画制作サイドの方たちと何度もディスカッションをして練り上げた楽曲なので、僕たちも思い入れが深いんです。
──コーラスワークなど、思う存分に自分たちらしさを盛り込んだ楽曲になっていますね。
TAKA:この6人が織りなす自分たちらしいコーラスワーク以外にも、トラックにもこだわって、ブラックミュージックやR&B的な要素を入れたりして、DEEP SQUADのエッセンスを散りばめました。
比嘉涼樹(以下、涼樹):映画の世界観や主人公たちのキュートで純粋な恋愛にピッタリの曲になったと思っています。そのR&B的要素が隠されているトラックのカッコよさが聴きどころのひとつになっているので、(カップリングに収録された)主メロを抜いた音源(Main Less)を聴いても楽しめると思いますし、“Gimme Gimme”は耳に残るワードなので、口ずさんで盛り上がっていただけたら嬉しいです。
杉山亮司(以下、亮司):「Gimme Gimme」は僕がパート分けを担当させていただきました。ひとりひとりの声を聴かせたいと思って、1番は涼樹、僕、雄飛が交代で歌って、2番をTAKAさん、YUICHIROさん、KEISEIさんが歌って、最後に6人が混ざり合うというパート分けにしました。主メロの後ろでは他の3人がハモっているので、パフォーマンスをする際の絵的な部分でも映えると思っています。
DEEP YUICHIRO(以下、YUICHIRO):コーラスがふんだんに入っているので耳が贅沢な感じになると思いますね。コーラスグループとしての狙い的にもコーラスを大きめに出していますし、キラキラしている音の中に重厚感があるので、ヘッドフォンで聴いたら驚かれるんじゃないですかね? きっと映画館で聴かれるときとはまた違う感覚になると思います。
KEISEI:テンポが軽やかに進んでいく疾走感のある曲の中で、抜け感のあるファルセットがいい感じで目立っていて。自分も歌っていて気持ちいいので、ぜひ歌ってみてほしいですね。
宇原雄飛(以下、雄飛):自分が歌っている“もう奇跡なんかいらない/いまキミが奇跡だから”の部分は自分的にすごく共感できました。歌詞の中にいる主人公はそれぐらい一生懸命に相手を愛しているんだなと思えたので、より気持ちを込めて歌いました。
亮司:僕はサビ前の“浮かれた顔をそっと バックミラー映して”のフレーズで、ドライブを連想しましたね。この曲のテンポ感もドライブにピッタリだと思うので、これからの季節、車の窓を開けて気持ちいい風を感じながら聴いていただくのも素敵だなって。
TAKA:僕も“浮かれた顔を~”のフレーズにニヤニヤしちゃいました。恋愛の真っ只中にいる(歌の主人公の)姿が浮かんでくるし、相手のことが大好きすぎてドキドキが止まらない感じとか、トキメいちゃっている気持ちがまっすぐに伝わってきました。幸せの瞬間が詰まっているフレーズなんですよね。
──曲を聴いていると自然と絵が浮かんできますね。
TAKA:そうなんです。バックミラーに映る自分を見て、嬉しくてにやけてしまっていることに気づく(笑)。リアルにその映像が浮かんでくると思うので、リスナーもキュンとくるポイントじゃないか、と。
YUICHIO:キュンキュンするキラキラした恋愛ソングなので、聴いても歌っても幸せな気持ちになれると思います。
TAKA:細かな情景や感情を切り取った歌詞ですし、身近に感じられるフレーズが多いので、恋愛中の方や夢中になっている人がいる方だけではなく、いつのまにか置き忘れてしまった感覚も思い出されたりすると思うので、「Gimme Gimme」を聴いて、もう一度自分にとって大事な人への愛を盛り上げてもらえたら嬉しいです。
■未完成な男の葛藤を描く「ヒトリゴト」。生々しい表現にある人間味
──カップリング「ヒトリゴト」は、YUICHIROさんが作詞を手がけているバラードです。
YUICHIRO:不器用な男の恋愛を書かせていただきました。彼女と付き合い始めて半年も経っているのに、男友達と出かけた彼女のことを信じたいけれどまだ信じ切れていない、そんな未完成な男の葛藤を書きたくて。
涼樹:綺麗事だけじゃなく、リアルで 生々しい表現に人間味が感じられて、(歌詞の中にいる)彼に思いっきり共感できました。
雄飛:僕も共感しましたね。“既読”がつかない不安感とか苛立ちとか、男性だけでなく誰もが抱く感情じゃないかなって。
YUICHIRO:今ってSNSでやりとりしている方がほとんどですけど、例えば10年前だったら“既読”というワードは歌詞に書いていないと思うんです。この時代だからこその表現になったと思っています。
亮司:“ヒトリゴト”っていうのもすごくいいなって思います。心の中で思っていても、言葉にして言うか言わないかっていう微妙なところを、自分に言い聞かせるように“ヒトリゴト”でつぶやいていて。
KEISEI:DEEP時代にもバラードは歌っていますが、ここまでリアルな歌詞は初めてかもしれないですね。歌い手であるYUICHIROが歌詞を書いているので、メロディに乗りやすいワード、歌っていて伝えやすいワードで構成されている。歌をやっている人が書いた歌詞っていうのは、歌う側は一発でわかるんですよ。音楽に対しての言葉、メロの乗せ方やはまり方が違うので、すごく歌いやすいんです。
TAKA:シンガー冥利に尽きる曲ですね。シンガーはこういう曲が大好物なんで(笑)。初の単独ツアー『DEEP SQUAD LIVE TOUR 2022“D’PARTURE”〜Episode 0〜』のファイナル・横浜公演で歌ったときもめちゃくちゃ気持ちよかったです。ライブでより映える曲だと実感できたし、今後のライブでもいい位置にきてくれる曲だと思いました。
■グループとしての新たな可能性。ここからまた始まっていく楽しみ
──雄飛さん、亮司さん、涼樹さんが加入して、DEEPは6人体制のDEEP SQUADとなって2020年にメジャーデビューしましたが、DEEP SQUADになってから今に至るまでの活動における成長や手応えをお聞かせください。
TAKA:実はオーディションが始まるまで、新メンバーを何人加入させるかを決めていなかったんです。もともとDEEPは4人組だったので、ファンの方はひとり加入して4人体制になると想像していらっしゃった方が多かったと思うので、3人に決まったときは驚かれたと思います。(3人を見ながら)みんなも“えっ!?”って思ったでしょ?
雄飛・亮司・涼樹:はい。
TAKA:俺も思ったもん(笑)。
YUICHIRO:DEEP SQUADとして初の単独ツアーを終えてみて、今、改めてこの3年間で全員が進化・成長をめちゃくちゃしていると実感しました。最初は、新メンバーのこの3人(雄飛・亮司・涼樹)でひとつという感覚が自分の中にあったんですけど、今は個々としてのそれぞれが輝き出しているなって。この3人で良かったという想いが強いです。
KEISEI:歌って、スキルがあっても安定したメンタルがないとステージ上で出せるものが全然違う。その点で言うと、3人は自分の歌がステージ上でしっかり歌えているところがいちばん進化したところだと思います。
雄飛・亮司・涼樹:ありがとうございます!
亮司:僕はCOLOR時代(DEEPの前身グループ)から大好きなグループだったので、その大好きなDEEPの中に自分がいることが信じられないという気持ちがいまだにあったりします。この3年間一緒に活動させていただくなかで、歌のことはもちろんですけど、礼儀や立ち振る舞いまで、人として年を重ねていくなかで成長していかなければいけないこと、アーティストとしてつねにアンテナを張ることの大事さ、生き方を学ぶことができています。
涼樹:自分は先のことを考えるようになりました。以前は目の前のことをがむしゃらにやるだけで精一杯だったけれど、これをやるためにはあれを続けていこう、なりたい自分になるためには何をやればいいのかを具体的に考えられるようになりました。
雄飛:僕は高校を卒業したばかりでDEEP SQUADになったので、社会のことが何もわからない状態でした。そんな自分にアーティストとしての振る舞い方や人としてどう生きるのかを、お三方はその姿で教えてくださって。
TAKA:いいこと言ってくれるねぇ(笑)。(取材などで)しっかり自分の言葉でしゃべれるようになってきたのも、大きな成長じゃないかな。
KEISEI:自分たちなんてね、最初の頃はガチガチでちゃんとしゃべれなかったよね(苦笑)。
YUICHIRO:そう。俺らの最初の頃より流暢に話してる。
TAKA:こんなに早くいろいろなことを吸収できるなんてすごいなって思いますよ。スポンジみたいな吸収力を持っているから、学んですぐ成長できる。伸び代がすごい。
雄飛:単独ツアーでも自分がずっと聴いていたCOLORさんやDEEPさんの楽曲を自分が歌える嬉しさを噛み締めていました。しかも、みんなで意見を出し合いながら、より良いライブにするためにセットリストを決めていったことも大きな自信になりました。
TAKA:コーラスグループは特に声のバランスがとても大事だし、同じ曲でも歌い手が違うと別の曲になるので。自分たちも新鮮だったし、刺激を受けました。グループとしてもまた新たな可能性を感じることができたので、ここからまた始まっていくぞっていう楽しみがあります。
YUICHIRO:DEEP SQUADの可能性を感じられたよね。
TAKA:DEEP SQUADにしかできないエンターテインメント、自分たちらしい表現の幅を広げていけたらと考えています。そういう意味でも“SQUAD”って大きな可能性を体現できるいい言葉だなって、改めて思います。
リリース情報
2022.04.13 ON SALE
SINGLE「Gimme Gimme」
プロフィール
DEEP SQUAD
ディープスクワッド/ボーカリスト6人組によるエンタテインメント集団。DEEP TAKA、DEEP YUICHIRO、DEEP KEISEIから成る3人組コーラスグループの“DEEP”が、LDH JAPAN主催オーディション『DEEP VOCALIST AUDITION』を勝ち抜いた、宇原雄飛(ウハラユウヒ)、杉山亮司(スギヤマリョウジ)、比嘉涼樹(ヒガスズキ)の3人を新たに迎え入れ、2019年に結成。2020年にデジタルシングル「Get With You」でメジャーデビュー。
DEEP SQUAD OFFICIAL SITE
https://m.ldh-m.jp/artist/index/247?m=deepsquad-official