4月4日からいよいよ始まる、都市型フェス『CENTRAL MUSIC & ENTERTAINMENT FESTIVAL 2025』(以下『CENTRAL』)。本稿では、同フェスの誕生経緯や何がどう新しく、そしてそのあらたな楽しみ方の先で何を目指しているのかを伝えていく。
■横浜から始まる『CENTRAL』
『CENTRAL』は、横浜の街全体をひとつのフェス空間とする、巨大な規模を誇る都市型フェスである。
「開催地がなぜ横浜だったのか。まず、ひとつのエリア内で、音楽に特化したアリーナ会場や、大型のライブハウスがこれだけ隣接している、そんな場所は横浜をおいて他にありません。また、横浜市の方々が同フェスのコンセプトに共感してくださり、“音楽の街”としての物語をともに作っていきたいと言ってくれたことも大きいです」
CENTRAL実行委員もこう話す通り、近年、大型アリーナ会場が横浜市内に続々と開業。“音楽の街”としてのアイデンティティを確立しつつある。
それだけでなく、規模とキャラクターの異なった多くのライブ会場を抱く街、横浜。かつ、この街がフェス会場として魅力的なのは、そういったそれぞれの会場を繋ぐ導線上にも、観て楽しむことができるランドマークや歴史的な名所である公園、遊園地や大型商業施設など、無数のアミューズメントが存在している点だ。
『CENTRAL』参加者は、お目当ての会場で音楽を浴びながら、入場無料の“CENTRAL FIELD”(臨港パーク)や、横浜が誇るたくさんのアミューズメントに触れ、横浜の街全体を歩き、観て、食べて、一日楽しむことができる。
こうして、“音楽”と“街”を繋ぎ、多彩な楽しみ方を一人ひとりの中に生み出すこと。それが『CENTRAL』が目指す、最初のエンターテインメント体験なのだ。
詳しくは後述するが、横浜を選んだもうひとつの理由。それは、横浜という街が持つ“港町”としての歴史に、「日本の響きを世界へ」というコンセプトを持つ『CENTRAL』のアイデンティティと将来像を重ね合わせているからだろう。
キービジュアルには、コンテナがシンボリックに使われているが、これには「日本の響きを、イベント丸ごとそのまま、海外に届けたい。日本と世界を繋ぐ大きなきっかけになっていきたい」という願いが、コンテナというモチーフに込められている。
加えて、サステナブルなフェスを目指すというメッセージと、再生可能資材としてのコンテナの持続性がマッチしていたことも大きい。
■『CENTRAL』の見どころ
各会場を“独立した”イベント会場として成立させ、複数の“フェス”を同時多発的に開催する…その試みこそが『CENTRAL』が描く、大きな絵だ。ユーザー一人ひとりが自身のニーズと目的によってカスタマイズできるフェスのあらたな“楽しみ方”を解説していこう。
【4/4・5・6】CENTRAL STAGE(Kアリーナ横浜)
https://central-fest.com/s/central/page/eventcentralstage
20,000人を収容することができるKアリーナ横浜で行う“CENTRAL STAGE”には、日本の音楽シーンを象徴し、日本と世界の架け橋となる求心力を持ったアーティストが集結。
4月4日は、メンバー同士の親交も深い、乃木坂46と緑黄色社会が出演。ともに日本のポップシーンを牽引し続けてきた両者による、この日だけのコラボレーションを行うことも発表されている。
4月5日は、一見異色のカップリングだが、アニメを通したヒット曲を持つキタニタツヤ、アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』から飛び出した結束バンド、国際的な活躍を続ける角野隼斗と“日本が世界に誇る文化”というコンセプトで結ばれた必然の3組だと考えられる。なお、この日もキタニタツヤ×角野隼斗のコラボが発表されている。
4月6日には、独自の成熟を重ねてきた日本のヒップホップシーンの今を象徴するAwich、Creepy Nuts、YZERRに加え、『No No Girls』から誕生したHANAがKアリーナ横浜のステージに立つ。
これらのブッキングラインナップは、アーティストとコミュニケーションしながら作り上げてきたものだと、CENTRAL実行委員は語る。
「日毎に異なった化学反応を起こせないかと思っていました。何より、初年度のフェスですし、アーティストにも、ただ声がかかったからパフォーマンスをするだけでなく、“自分ごと”として考えてもらいたく、どういうラインナップだとワクワクできるか? などを事前に話をさせてもらいました。お客さんはもちろん、アーティストにも、初めてのフェスの歴史、その一歩目を一緒に作るパートナーであってほしかったんです」
【4/5・6】Echoes Baa(横浜赤レンガ倉庫 赤レンガパーク特設会場)
https://central-fest.com/s/central/page/eventechoesbaa
赤レンガパーク特設会場を舞台に繰り広げられるのは、2024年4月に設立された新レーベル・Echoes(エコーズ)がキュレーションする“Echoes Baa”。
Echoes 所属のYOASOBIが、4月5日・6日の両日に出演することも大きなトピックだが、MAISONdes、Aoooら、Echoes所属アーティストが勢揃いすることで、Echoesが目指すビジョンのプレゼンテーションの場になっていることも興味深い点ではないだろうか。
また、会場のレイアウトからグッズのデザイン、多くのフォトスポットにいたるまで、すべてがEchoesの世界観で統一。シルクスクリーンやラグ作りなどのワークショップが開催されることもまた、新しいエンターテインメントを発信しようとするEchoesらしい試みだ。
【4/5】VIVAL(KT Zepp Yokohama)
https://central-fest.com/s/central/page/eventvival
KT Zepp Yokohamaでは、4月5日・6日でふたつのステージが開幕する。
まず、4月5日は、VTuber×リアルアーティストによる“VIVAL”。「日本の響きを世界へ」という『CENTRAL』のコンセプトを背負う、世界が注目するカルチャーの最前線を走るアーティストが集結。
オンライン配信のみで開催される第1部では、AKAGIMI、天籠りのん、甘葛すもあ、IMI、奏みみ、CULUA、月白累、白玖ウタノ、NÄO、常勝無敗ぐぬぬの10組が登場。KT Zepp Yokohamaで行われる第2部では、ヰ世界情緒、ClariS、七海うらら、HIMEHINA、Reolがパフォーマンス。
バーチャル、リアル、アニソンという垣根を超えて活躍するアーティストたちの今を存分に味わうことができるのが、“VIVAL”の醍醐味だろう。
【4/6】NEW GENE FES(KT Zepp Yokohama)
https://central-fest.com/s/central/page/eventngf
翌4月6日、KT Zepp Yokohamaでは“NEW GENE FEST”と題し、次の“世代”を引っ張っていくニューカマーアーティストたちが登場。ラインナップは秋山黄色、CLAN QUEEN、Cody・Lee(李) 、Conton Candy、離婚伝説の5組だ。
これからのロック/ポップシーンを担い、世界を見据える可能性を持つアーティストたちのパフォーマンスを目撃してほしい。
【4/4・5・6】CENTRAL FIELD(臨港パーク)
https://central-fest.com/s/central/page/eventcentralfield
横浜港を臨む最高のシチュエーションに位置する入場無料エリアの“CENTRAL FIELD”。音楽と街を繋ぐ。音楽をはじめとするエンターテインメントで街と人を繋ぐ。そんな『CENTRAL』のメッセージが詰まったエリアだ。
お目当ての音楽に浸ったり、“CENTRAL FIELD”でのワークショップやイマーシブ体験、アニメやキャラクターなどのたくさんのカルチャーに触れてみたり、食を楽しみ、横浜の街を歩き、様々な魅力と出会う…そんな1日を過ごすことが、同フェスの王道的な楽しみ方になるだろう。
それは音楽を愛する者だけでなく、横浜を訪れた旅行者や地元・横浜を愛し、日々暮らしを営む人々にとっても言えることで、このエリアは“横浜”と“音楽”が織りなす“出会いの場”として我々の感性を大いに刺激してくれるに違いない。
■初年度から海外公演を見据えた“令和”のフェス
まさに成熟期にある日本のフェス文化において、独自のアイデンティティを明確に打ち出しながら生まれた『CENTRAL』。横浜という都市をまるごと使い、音楽の街としてのインフラを最大限活かし切ることによって、同時多発的に、複数の個性を持ったイベント/フェスをいくつも成立させ、開催期間中は横浜一帯がエンターテインメントで溢れる…そんなあらたな都市型フェスを志している。
何より強いメッセージは、「日本の響きを世界へ」という言葉の通り、海外展開を見据えていることだ。
4月19日に台北・Zepp New Taipei、4月26日にクアラルンプール・Zepp Kuala Lumpurでの公演を行う。あまた存在するフェスにおいても、異例のスピード感、破格の規模感である。
「アーティスト単体の力に期待するだけでなく、イベント自ら海外に行こうと。国内での開催ももちろん大事ですが、横浜から始まるあらたなフェスの形をそのまま世界に持っていきたい」という実行委員の言葉の通り、今回のZepp2公演は横浜で行う『CENTRAL』の新しさを凝縮したものになりそうだ。また、この2公演には、日本のアーティストだけではなく、現地のアーティストも招聘させる予定とのこと。
熾烈を極める令和のフェス環境においても際立つ、国際フェス=CENTRALの可能性にも期待したい。
■日本の響きを世界へ──『CENTRAL』に期待すること
このように様々な狙いと個性を携え、日本の音楽とエンターテインメントにとって、世界と繋がるための大きな契機となっていくであろう『CENTRAL』は、発足当初から3つのテーマを掲げてきたという。
「世界」を目指すこと。
「次世代」に残していくこと。
「共創」する仲間とともに生きていくこと。
「世界」を目指すために、コンテナというモチーフに願いを込め、実際に公演まるごと海外に持っていくという挑戦をする『CENTRAL』は、日本と世界をダイレクトに繋げていく、日本のエンターテインメントにとって非常に大きな意義を持ったフェスとして物語を紡いでいくだろう。
臨港パークでの“CENTRAL FIELD”では、環境改善に繋がるサステナブルな貢献をその場で体験することができるワークショップなどの施策も開催。この日、エンターテインメントを楽しみながら重ねた体験は、それぞれの参加者の中で、次世代へのバトンとして、周りの人たちに伝わっていくものであってほしい。その願いもまた、『CENTRAL』が当初から、開催することの意義のひとつに掲げていたものだ。
そして、「共創」。出演するアーティストはもちろん、参加するすべての方に、横浜という街のあらたな魅力を知ってもらい、音楽だけでなく、あらゆるエンターテインメント、カルチャーを楽しんでもらうことを通じて、“仲間”としてこの真新しいフェスの歴史をともに作っていってほしい──。この歩みの先で、世界との出会いを生み出し、「日本の響き」を世界中に知ってもらうこと。そんな願いから生まれた『CENTRAL』は、とても明快で、端正なメッセージを持っているフェスである。
長く成功し続けるフェスは、理想のフェス像を追い求める作り手の思想と、ぶれることのないメッセージに必ず根ざしているものだとして──。『CENTRAL』には、正しい思いを追い求めることで、日本のエンターテインメントがさらなる発展を遂げるためのムーブメント、その“中心地”になってほしいと思う。
長い歴史を持つフェスも、“初開催”は一度だけ。今から、その瞬間に立ち会えることを楽しみにしながら、本稿を締めくくりたいと思う。その瞬間を、ともに楽しもう。
THE FIRST TIMES 編集部
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— CENTRAL FEST (@CENTRAL___2025) March 22, 2025