『THE FIRST TAKE』の新企画としてスタートした『FLASH THE FIRST TAKE』。60秒という短い時間での一発撮りパフォーマンスに挑戦。アーティストが表現する一瞬、一瞬をダイレクトに感じとれるコンテンツになっている。
ここでは、1月に公開された動画をまとめて紹介する。
■センチミリメンタル
▼センチミリメンタル – キヅアト / FLASH THE FIRST TAKE
▼センチミリメンタル – 結言 / FLASH THE FIRST TAKE
温詞(あつし)のソロプロジェクトであるセンチミリメンタルは、劇中バンドの作詞、作曲、編曲、サウンドディレクションを担当したTVアニメ『ギヴン』のOPテーマ「キヅアト」と『映画 ギヴン 海へ』主題歌「結言」の2曲を披露。自身のメジャーデビュー曲で、「別れの切なさや痛みを表現した一曲。頭サビ始まりの緊張感、鋭さを伝えかったので、本サビを半分残してでもこの構成にしました」と語る「キヅアト」は疾走感溢れるバンドサウンドをバックにエレキギターで歌唱。“君が置いてったものばっかが 僕のすべてになったの”というフレーズに込めた瞬間のパワフルさと青い切迫感がストレートに伝わってくる映像になっている。いっぽうの「結言」は原曲のバンドサウンドをピアノとストリングスのみでビートレスにリアレンジ。
■MAISONdes
▼MAISONdes – あいうぉん (feat. ゆーり, はしメロ) / FLASH THE FIRST TAKE
▼MAISONdes – あいうぉん (feat. ゆーり, はしメロ) / FLASH THE FIRST TAKE
「ヨワネハキ feat. 和ぬか, asmi」や「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ feat. 花譜, ツミキ」などで記録的なバイラルヒットを生み出している、どこかに存在する架空のアパートMAISONdes(メゾン・デ)が『FLASH THE FIRST TAKE』に初登場。今回、パフォーマンスした「あいうぉん」は、「けーたいみしてよ」「ロックオン」に続き3度目の入居となる女性トラックメイカーのはしメロが作詞作曲を手掛け、SNS総フォロワー数750万に迫るSNSクリエイターゆーりが歌唱するポップチューン。60秒の一発撮りという緊張感のある空間の中でも“本当はキラキラしたい”という内気な女の子の揺れ動く心情を豊かな表情や仕草を加えながら表現し、ラップのように早口で畳み掛けるフレーズも炸裂。ゆーりが「個人で活動している時のカラーでもある“赤”をベースに組んだ衣装にも注目してください」とコメントを寄せているように、共感度の高い楽曲はもちろん、目でも楽しめる動画となっている。
■NOMELON NOLEMON
NOMELON NOLEMON – ミッドナイト・リフレクション / FLASH THE FIRST TAKE
NOMELON NOLEMON – SAYONARA MAYBE / FLASH THE FIRST TAKE
「フォニイ」や「ビビデバ」で知られるボカロPにして、4ピースバンド・Aooo(アウー)のドラマーとしても活動する音楽クリエイターのツミキと、TVアニメ『うる星やつら』オープニング・テーマ曲「バイマイダーリンfeat.みきまりあ,ニト。」を務めたシンガーソングライターのみきまりあによる2人組音楽ユニット、NOMELON NOLEMON(ノーメロンノーレモン)。一本目はガンダムシリーズ最新作 劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) -Beginning-』の挿入歌として、“宇宙飛行”をテーマに書き下ろした「ミッドナイト・リフレクション」で、二本目の「SAYONARA MAYBE」は“出会いや別れ”を切り取った動画のBGMとしてTikTokをはじめとしたSNSで多く使用された自身最高ヒット曲。たった60秒ではあるがともに楽曲の世界観を歌心のみでダイナミックに広げていく歌唱力と表現力に圧倒され、今すぐにライブに行きたい! という思いに駆られる。
■SIX LOUNGE
▼SIX LOUNGE – 言葉にせずとも / FLASH THE FIRST TAKE
▼SIX LOUNGE – エバーグリーン / FLASH THE FIRST TAKE
大分発の3ピースロックンロールバンド、SIX LOUNGE(シックス・ラウンジ)からギター&ボーカルのヤマグチユウモリが登場。「めちゃくちゃ緊張しました。僕の心臓音が入ってないか心配です」というコメントを残しているとおり、彼の人間味あふれるヒリヒリした緊張感がリアルに伝わってくる。TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-』のオープニングテーマに起用された「言葉にせずとも」では「お願いします」と声をかけて、「エバーグリーン」ではギターを何度かかき鳴らしてみたあとに、「よし」とつぶやいてからからマイクに向かって歌い出す。その瞬間に一気に表情がガラリと変わり、画面越しの視聴者である私たちも音楽のなかへと引き込まれていく。また、本人が注目ポイントとして、「コーラス、ハモリなしの一本歌」をあげてくれたが、エッジーな言葉をぶつける王道のロックナンバーと壮大なロックバラードという趣の異なる2曲で、ヤマグチはボーカリストとしての魅力をダイレクトに見せつけてくれた。
TEXT BY 永堀アツオ
YouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』
https://www.youtube.com/channel/UC9zY_E8mcAo_Oq772LEZq8Q
『THE FIRST TAKE』OFFICIAL SITE
https://www.thefirsttake.jp