2025年1月11日、12日に韓国で開催された『SMTOWN LIVE 2025 : THE CULTURE, THE FUTURE』でSHINeeの「JULIETTE」をカバーし、話題になったWayV。日本でも配信やライブビューイングを観ていて気になったという方も多いのでは? 日本人メンバーYUTAが所属するNCT 127をはじめ、昨年12月から日本で映画も公開されているNCT DREAM、そして2023年のデビュー以来、日本や韓国だけでなく世界規模で人気が拡大しているNCT WISHなど、ワールドワイドに活躍するNCTの中でもずば抜けてグローバルな特性を持っているWayV。多国籍なメンバーたちによる多言語トークと端正な顔立ちからは想像できないお茶目な内面とのギャップ、そして何より圧倒的なパフォーマンス力で、今、もっとも注目されている彼ら。今回は詳細なメンバープロフィールや人気の秘密、そして彼らの楽曲の魅力をご紹介する。
■WayVの由来は? 結成~現在までの多国籍グループの歩み
WayV(読み:ウェイブイ)
・デビュー:2019年1月17日
・日本デビュー:2024年9月25日
・メンバー:KUN(クン)、TEN(テン)、 WINWIN(ウィンウィン)、 XIAOJUN(シャオジュン)、HENDERY(ヘンドリー)、YANGYANG(ヤンヤン)
・ファン呼称:WayZenNi(ウェイズニ)
OFFICIAL SITE https://nct-jp.net/
OFFICIAL FAN CLUB SITE(JAPAN)https://wayzenni-japan.smtown-fc.jp/
X(旧Twitter) https://x.com/wayv_official
Instagram https://www.instagram.com/wayvofficial/
YouTube https://www.youtube.com/@WayV
TikTok https://www.tiktok.com/@official_wayv
◎史上初! 韓国人メンバーがいないK-POPグループ
WayVはすでにNCTのメンバーとしてデビューしていたクンとテン、ウィンウィンに加えて2019年1月にSMROOKIES(エスエムルーキーズ)を卒業したシャオジュン、ヘンドリー、ヤンヤンが合流し、同月にデジタルミニアルバム『The Vision』で正式にデビュー。NCTにはこれまでにもNCT 127のジャニーやユウタ、マーク、NCT DREAMのロンジュンとチョンロ、そしてNCT WISHのリク、ユウシ、リョウ、サクヤなど韓国人以外のメンバーが多数在籍していることで知られているが、中でもWayVは韓国人メンバーがひとりもいないユニットとして誕生した。そのため、メンバー同士が会話するときの言語も多様。メンバー全員が話せるのは韓国語と中国語、さらに英語や広東語、タイ語にドイツ語、曲によっては韓国語だけでなく英語や中国語、日本語バージョンの曲も歌いこなす。時には日本語も使いながら世界中のファンとコミュニケーションできるのが強みだ。メンバー一人ひとり、異なる言語で挨拶する様子はWayVの名物にもなっている。
NCTの1ユニットではあるけれど、NCTを冠さない唯一のユニットでもあるWayV。その名前は「We Are Your Vision」のイニシャルから取られたもので、つまり「我々はあなたが見る世界である」という意味を持つ。中華圏出身のメンバーを中心に構成され、中国を拠点に活動することを目指していたため、当初は威神V(ウェイシェンブイ)というユニット名で活動をスタート。その名前の意味は「神の如き威力」を表し、現在も中国ではこの名前で活動することも。ファンネームであるWayZenNi(ウェイズニ)は中国語では威珍妮と表記し、「威神Vが大切にしている子」という意味。WayVがファンを大切にする想いがファンネームに込められている。
デビューから4ヵ月後にリリースしたファーストミニアルバム『Take Off』 はiTunesの世界 30 の国と地域で1位を獲得(中国の中華圏を拠点とする男性アイドルグループとして過去最多)。同年12月にナゴヤドームにて開催された『2019 Mnet Asian Music Awards(MAMA)』では日本で初めてパフォーマンスを披露し、期待の高さを伺わせた。その後、コロナ禍を経て2024年6月にリリースした5thミニアルバム『Give Me That』では韓国の音楽番組で初めて1位を獲得。同アルバムは世界19ヵ国のiTunesトップアルバムチャートで1位、中国QQ MUSIC、Kugou Music(酷狗音乐)、Kuwo Music(酷我音乐)、NetEase Cloud Musicデジタルアルバムランキングで1位、CIRCLEチャートでは2冠を達成し、彼らがこれまで積み重ねてきた努力がようやく花開いた記念すべきアルバムとなった。8月からスタートしたWayV初のワールドツアー『2024 WayV Concert [ON THE Way]』は日本3都市、中国6都市、台北、香港、マカオを経て、今年2月には韓国・ソウルでアンコールコンサートを開催する予定となっている。ツアーの合間には9月25日にJAPAN 1stミニアルバム『The Highest』で日本デビューを飾ると、オリコン週間ランキングで2冠を達成。12月18、19日に開催されたファンミーティング『WayZenNi-JAPAN Meeting 2024 -WayV LAND-』は東京体育館メインアリーナを2日間ともいっぱいにし、日本での人気の高さを証明してみせた。さらに11月、ニューミニアルバム『FREQUENCY』でカムバックを果たすと、今度は地上波の音楽番組で初の1位を達成。まさに破竹の勢いで2024年を駆け抜けた。
■“We are your vision”に想いを込め成長する、メンバーたちのプロフィール
◎KUN(クン)
・生年月日:1996年1月1日
・出身地:中国
・マーク:クマ
時には天然ボケを発揮するけれど、自由人の多いWayVをまとめ上げるしっかりもののリーダー。やさしくあたたかい人柄から、ファンからはクマのようだと称されることも。昨年12月に日本で開催されたファンミーティングでは突如、小島よしおの「そんなの関係ねー」を披露して日本のファンを喜ばせた。
◎TEN(テン)
・生年月日:1996年2月27日
・出身地:タイ
・マーク:黒猫
しなやかなダンスはパフォーマンス巧者の多いNCTの中でもひときわ目立ち、あのMARKをして「TENのダンスはNCTの誇り」と言わしめるほど。ルイ、リオン、レビという3匹の猫を飼っている愛猫家。大きな猫目が特徴のクールビューティだが、話すとふわふわな口調と無垢な笑顔のギャップに夢中になるファン多し。
◎WINWIN(ウィンウィン)
・生年月日:1997年10月28日
・出身地:中国
・マーク:ひよこ
涼し気な目元がミステリアスな印象を与えるが、実は愛されキャラ。2016年以降、中国を拠点に俳優として活動し、2023年にはドラマ「25小时恋爱(Sweet Games)」で初主演を飾る。昨年は「冰雪谣(スノーフォール)」にも出演。現在は俳優活動に専念している。
◎XIAOJUN(シャオジュン)
・生年月日:1999年8月8日
・出身地:中国
・マーク:恐竜
力強いハイトーンとダイナミックな動き、目ヂカラのある瞳が強い印象を与えるが、実際にはお茶目な性格。公式TikTokではそんな彼の笑いに貪欲な一面を見ることができる。昨年12月まで音楽番組『THE SHOW』のMCを務め、トークからも伝わる彼の一生懸命さがたくさんの人に愛された。ベラという愛犬を飼っている。
◎HENDERY(ヘンドリー)
・生年月日:1999年9月28日
・出身地:マカオ
・マーク:ユニコーン
“マカオの王子様”と称される高貴な顔立ちに、いつも明るくみんなを楽しませたいというムードメーカー気質を持ち合わせた奇跡の人物。WayVではYANGYANGについで2番目の年少者なせいか、YANGYANGに対してはお兄さんぶるが他のメンバーからはかわいがられることが多い。
◎YANGYANG(ヤンヤン)
・生年月日:2000年10月10日
・出身地:台湾
・マーク:羊
英語、ドイツ語、韓国語、中国語、スペイン語の5ヵ国語を操るマルチリンガル。江原道東部に位置する襄陽(ヤンヤン)と発音が同じことから最近では「江原道のヤンヤンです」と自己紹介することも。マンネ(最年少)なだけあってメンバーの愛を一身に受けてすくすく育つ。猫派で、ラグドールのココを飼っている。
■なぜWayVは注目を集めるのか? 彼らの強みとは?
◎表現力の豊かさ
メンバー全員が気品あふれる顔立ちをしているせいか、デビューしてから一貫して壮大なダークファンタジーを連想させる世界観の楽曲を披露することが多かったが、2024年6月3日にリリースした5枚目のミニアルバム『Give Me That』からはHIPHOPサウンドのイージーリスニング的な曲をタイトル曲にすることが増えてきた。シックなスーツもカラフルなカジュアルルックも着こなしてしまうように、どんなジャンルの曲でも歌いこなし、踊りこなしてしまう表現力の幅の広さがWayVというユニットのパフォーマンスの魅力だ。また、2024年9月25日にリリースした日本デビューミニアルバム『The Highest』は2023年5月にリリースされたデジタルシングル「Welcome To My Paradise」以来、約1年4ヵ月ぶりとなる日本オリジナル楽曲。ウエストコーストHIPHOPに分類される楽曲だがキャッチーなメロディが耳に残り、サビは一度聴いたら忘れられない。メンバーの異なる声質が絶妙に調和した、WayVらしさを日本語で味わえる楽曲となっている。
◎セルフプロデュース力
2019年、デビューイヤーに企画・制作されたプロジェクト『RainbowV』ではメンバー自身がファンに見せたいステージを企画し、準備する過程と成果を見せてくれるなど、自分たちのやりたいステージを実現させる能力が極めて高いのもWayVの特徴。SMエンターテインメントらしい壮大なパフォーマンスから、最近はイージーリスニング系の楽曲に移行したのもメンバーたちの意見であると、とある番組で発言したことがある(YouTubeチャンネル『JohnMaat』内の番組『BYOB』8話、テンとヤンヤンがゲストの回)。テンは2024年に初のソロミニアルバム『TEN』をリリースし、世界中のチャート1位を獲得。ウィンウィンは中国でドラマの主演を果たすなど、それぞれのメンバーの活動も活発で、そこで培った実力をWayVに還元することで人気・実力ともにさらに磨かれていくという好循環が生まれている。
◎パフォーマンス力
BoAをはじめ東方神起やSUPER JUNIOR、少女時代、最近ではaespaやRIIZEを輩出しているSMエンターテインメント所属アーティストらしく、WayVの強みはなんといってもパフォーマンスの実力の高さ。K-POP仕込みの完璧なダンスとボーカルはもちろん、中国舞踊の踊り手であるウィンウィンやK-POP最高峰のダンサーとも称されるテンがメンバーであることはWayVの誇りであり、強みでもある。そんなメンバーを擁することに甘んじず、他のメンバーも実力を磨き、結果的に全員が歌えて踊れるというモンスター級のグループに成長。2025年1月11日、12日に韓国で開催された『SMTOWN LIVE 2025 : THE CULTURE, THE FUTURE』でSHINeeの「JULIETTE」を披露したステージは、同じSMエンターテインメントのファンたちからも驚かれるほどだった。
■人気曲の聴きどころ&見どころ
「Phantom」
退廃の美を感じさせるダークファンタジーな世界観は、耽美的な雰囲気をまとった彼らによく似合う、WayVの代表曲。美しいヴァンパイアに翻弄されるような、美しいけれどどことなく毒を思わせる華々しさが蠱惑的。
「Give Me That」
軽やかなビートとカラフルな衣装がヘルシー。HIPHOP寄りのサウンドとカジュアルなルックスで、以前よりも親しみやすさを感じさせてくれる。ステップを多用しているもののうるささを感じさせずあくまで軽やかに仕上げたダンスが特徴。
「FREQUENCY」
HIPHOPなテイストは残しつつ、以前の重めなビートを今のWayVの感性で再解釈した最新曲。サビ前のメロディアスなパートと、タイトルがリフレインされるインパクト大のサビが印象的。メロディラインとラップのギャップ、しなやかで統制の取れたパフォーマンスなど、今のWayVの魅力をあますところなく伝えてくれる。
「Bandage」
2024年9月25日にリリースした日本デビューミニアルバム『The Highest』の収録曲で、日本のウェイズニたちからもっとも人気の高い曲でもある。みずみずしさを感じさせるギターリフからはじまる疾走感のあるメロディが特徴で、「WayVがJ-POPを歌ったら?」の正解を叩き出している。
■WayVの今後の活躍に注目
もともと実力が高いことに定評があった彼らだが、さらにパフォーマンス力が急上昇したのは昨年初めて開催したワールドツアーの影響も大きかった。そのワールドツアーのアンコール公演『2025 WayV CONCERT [ON THE Way] FINAL IN SEOUL』が2025年2月22、23日にソウルのブルースクエア・マスターカードホールで開催。デビューから5年、様々な苦難を乗り越えてたどり着いたWayVの成長の証をぜひその目で見てほしい。また昨年は日本デビューを飾り、日本でのファンミーティングも大盛況。グローバルに活躍するWayVだけれど、今後は日本での活動も増えていく見込みだ。見た目は最高級にかっこよく、中身は最高に面白い。そんなギャップがたまらなくチャーミングなWayVに今後ぜひ注目してほしい。
TEXT BY 尹秀姫(ゆんすひ)