世界が注目するVTuberシーンにおいて、高い歌唱力とアーティスト性で世界的な人気を誇る、ホロライブ所属のバーチャルアイドル・星街すいせい。彼女の歴史をたどり、最新ヒット曲「ビビデバ」ほか、星街すいせいを知るために最適な代表曲を紹介!
■星街すいせいとは?
◎星街すいせい(読み:ホシマチスイセイ)
・2018年3月22日にデビュー
・2018年11月22日 自身初となるオリジナルソング「comet」を公開
OFFICIAL SITE https://hololive.hololivepro.com/talents/hoshimachi-suisei/
YouTube https://www.youtube.com/@HoshimachiSuisei
X(旧Twitter) https://twitter.com/suisei_hosimati
国内はもとより、今や世界的人気を獲得するワールドクラスの“バーチャルアイドル”、それが星街すいせいだ。
2018年3月にYouTube「Suisei Channel」を開設し、バーチャルアイドルとしての活動をスタートした彼女は、2019年末にVTuberグループ “ホロライブ”0期生となり、活動の幅を拡大。VTuberスタイルの動画配信と並行して、オリジナル曲を発表するなどアーティスト活動でも本領を発揮していった。翌2021年6月には、早くもYouTubeチャンネル登録者が100万人を突破!バーチャルアイドル界、VTuber界を代表する新時代の歌姫として、その実力を各方面に知らしめることになる。
その決定打となったのは、音楽性をさらに深化させた2021年9月リリースの1stアルバム『Still Still Stellar』と、続く2023年1月発表の2ndアルバム『Specter』だ。ユニバースミュージックプロジェクト「Midnight Grand Orchestra」のパートナー・TAKU INOUE、キタニタツヤ、堀江晶太(PENGUIN RESEARCH)、田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN)やAyase(YOASOBI)など、錚々たるヒットメーカーが楽曲提供したこの2作は、オリコンやBillboard JAPANランキングにおいてデジタルアルバムチャート1位を連続記録する。
そんな星街すいせいの最大の魅力は、バーチャル界屈指の圧倒的な歌唱力だ。歌詞や映像はもちろん、ライブ演出などにもこだわりをつめこんだクリエイティビティを武器に、ポテンシャルの高いアーティスト性を遺憾なく発揮し続けている。
2023年には、人気曲「Stellar Stellar」と「みちづれ」を引っさげて、バーチャルアーティスト初となる『THE FIRST TAKE』に登場し、「ASO ROCK FESTIVAL FIRE 2023」の野外フェスにも出演。
▼星街すいせい – Stellar Stellar / THE FIRST TAKE
▼星街すいせい – みちづれ / THE FIRST TAKE
2024年7月には2度目の出演となる音楽番組『THE MUSIC DAY』(日本テレビ系)でリアルアイドルのAKB48とステージでコラボを果たすなど強烈なインパクトを与え続けている。8月7日には、3月からバイラルヒット中の「ビビデバ」をシングルリリース。8月中旬現在、MVが7400万再生越えを記録する大ヒットを続けている。
既存のVTuberの枠を軽々と跳び越え、バーチャルとリアルをシームレスに横断しながら、J-POPシーンに新風を巻き起こしている星街すいせい。彼女の進化は止まることを知らない。
■星街すいせいを知るための人気曲5選
▼「天球、彗星は夜を跨いで」
2019年3月22日、活動1周年記念の2ndオリジナル楽曲として発表。作詞・作曲・編曲を手がけたのは、「青のすみか」大ブレイク前のキタニタツヤ。“アイドル”を名乗りながらも、既存のアイドル歌唱とは一線を画したテクニカルな歌声は今よりずっとフレッシュだが、当時からの歌唱力の高さには目を見張るものがある。彼女の実力と名が世に知られるキッカケになった。星、街、彗星などのモチーフを散らした内省的な歌詞も共感を呼んだ。
▼「GHOST」
2021年4月13日にMVを公開。翌日、デジタルシングルが配信されチャートを席捲。作曲・編曲は『ウマ娘 プリティーダービー』シリーズや声優アーティストへの楽曲提供で知られる佐藤厚仁(Dream Monster)。作詞は、星街すいせい本人が手がけている。軽快なバンドサウンドと切ないメロディーで綴られるこの楽曲には、バーチャルアイドルとして活動する星街自身の葛藤と共に“歌うこと”への決意が表現され、聴く人の心を捉えて放さない。
▼「フォニイ」 (Cover)
一世を風靡したツミキ作詞・作曲によるボーカロイド楽曲カバー。2021年11月26日にMVが公開され、現在では約5000万回に届こうとするカバー曲最高の再生数を記録。オクターブを行き来する高速でテクニカルなメロディーを楽々と聴かせるボーカルは圧巻。ハスキーな低音部から張りのある高音部までを、魅力的なファルセットを交えて滑らかに歌い上げる。そのツミキが手がけた楽曲「ビビデバ」が、今年大ヒット中なのもエモいポイント。
▼「Stellar Stellar」
2021年10月8日にMVを公開。作詞は星街すいせい、作曲・編曲はTAKU INOUE。1st アルバム『Still Still Stellar』のリードトラックであり、これぞ星街すいせい!と誰もが認める彼女の代表曲。“だって僕は星だから”というドラマティックでスケール感のある歌声から始まるこの曲は、ファンに向けた彼女からのメッセージも強く感じさせてくれる。アコースティックアレンジで届けられた『THE FIRST TAKE』バージョンも必見だ。
▼「ソワレ」
2023年8月25日にMVを公開。ナナホシ管弦楽団(岩見陸)が楽曲を手がけた2ndアルバム『Specter』収録の人気ナンバー。疾走感のあるキャッチーなメロディー、ブラスが効いたビッグバンドテイストの華やかなサウンドが、星街すいせいの表情豊かな歌声をより輝かせる。3Dモデルで描かれた、凝りに凝った美しいMVビジュアルも見どころ。キュートな振り付けも、星街すいせいのバーチャルアイドルとしての魅力を高めている。
■「ビビデバ」歌詞考察
実写と3Dアニメーションが融合したトリッキーなMVも話題の「ビビデバ」は、あのツミキが作詞・作曲・編曲を担当。アーバンな雰囲気漂う、ダンサブルでゴージャスでディスコティークな曲調が魅力で、星街すいせいの新たな代表曲として広く愛されるナンバーとなった。
そんな「ビビデバ」のタイトルは、ディズニー映画『シンデレラ』で魔法使いの妖精たちが、シンデレラにかける呪文“ビビディ・バビディ・ブー”がモチーフ。歌詞のテーマもまさに“令和のシンデレラ”ストーリーだ。サビで印象的にリピートされる“BIBBIDI BOBBIDI BOOWA”の呪文は、「Stellar Stellar」の歌詞にも登場した“待ってるシンデレラじゃない”を彷彿とさせる、自分自身にかけた呪文かも知れない。自分の夢を叶える、自分らしくいる自分になるための。そんな強い意思が、この「ビビデバ」にもあふれている。
“奇蹟願っているだけの人生”は“つまらないデイズもう散々ね!”であり、“人生は一瞬にして溶ける魔法”だからこそ“あたしは大変身メイクアップ!”して、“ならば自由に踊った者勝ちでしょう?”と歌い上げる星街すいせい。シンデレラになってガラスの靴で踊りなさいと命じられるが、スタジオを飛び出して、ナチュラルな自分のままで踊り明かすMVのストーリーは、「ビビデバ」のメッセージと見事にシンクロ。この曲への解像度をより高めてくれるだろう。
ビビデバ
作詞・作曲・編曲:ツミキつまらないデイズもう散々ね!
奇蹟願っているだけの人生
Watch me do, do-ru-do
呪術秘中トリック無しのマジック
I wannabe free! だってまだふりだし
(The party ain’tstarted)
Hey タクシーちょっと宇宙迄秒針は音を立てて夜を急かす魔物のよう
人生は一瞬にして溶ける魔法
それならば駆け抜けて想通り!おしゃまな馬車飛び乗ってdrivin’
あたしは大変身メイクアップ!
我儘のまにまに燦きに注意
洒落な街でdancin’
左様ならグッバイ劣等感
何時かは喝采クラップオウデエンス
皆皆御唱和あれ!Bibbidibobbidiboowa
Bibbidibobbidiboowa, yeah
混絡がっても仕様が無い
ガラスシューズで踊るtonight
Bibbidibobbidiboowa
Bibbidibobbidiboowa, yeah
今夜に明日など無い
ならば自由に踊った者勝ちでしょう?Da-da-da-dance! ラリラリホ
どんな問題も解は一つ
白紙も正解も間違いも愛す
本当のあたしの理想
verse
Ah 何だか世界は限界の気配がして
Oh ただただ安心じゃあ心配
Ah 今すぐjumpin’, jumpin’ outChitty chittybang bang
Chitty bang bang
唯唯諾諾に危機感抱く日々に
ぎりぎり爆発気味
たった今発散してしまおうかまだまだビイビイ弾巧みに乱射
一発じゃあ撃ち足りないわ
ついに導き出した君にアンサー
灰に成る迄踊って居ようBibbidibobbidiboowa
Bibbidibobbidiboowa, yeah
Bibbidibobbidiboowa
Bibbidibobbidiboowa, yeahおしゃまな馬車飛び乗ってdrivin’
あたしは大変身メイクアップ!
我儘のまにまに燦きに注意
洒落な街でdancin’
左様ならグッバイ劣等感
何時かは喝采クラップオウデエンス
皆皆御唱和あれ!Bibbidibobbidiboowa
Bibbidibobbidiboowa, yeah
混絡がっても仕様が無い
ガラスシューズで踊るtonight
Bibbidibobbidiboowa
Bibbidibobbidiboowa, yeah
今夜に明日など無い
ならば自由に踊った者勝ちでしょう?(ならば自由に踊った者勝ちでしょう?)
▼「ビビデバ」
■星街すいせいの今後の活動に注目!!
現在YouTubeチャンネル登録者数は241万人(2024年8月現在)。先日はピアニスト・ハラミちゃんとのコラボ動画も話題になるなど、リアルでの活動もますます精力的な星街すいせい。次は何を仕掛けてくれるか、楽しみでしかない。
TEXT BY 阿部美香
リリース情報
2024.8.7 ON SALE
SINGLE「ビビデバ」