アイドルとしてバンドとして、個々ではタレントや俳優としても大活躍する、SUPER EIGHT。2024年にデビュー20周年を控えた国民的グループと言える存在ながら、昨夏の『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』をはじめとする夏フェスへの出演や『THE FIRST TAKE』初出演など、さらに意欲的な活動を見せる彼らをより深く知るため、メンバーの魅力やライブ、代表曲などを徹底解説していく。
■2024年でデビュー20周年!各方面で活躍し続ける国民的グループ
SUPER EIGHT(読み:スーパーエイト)
・結成日:2002年12月18日
・全国デビュー:2004年9月22日
・デビュー作品:1stシングル『浪花いろは節』
・メンバー:横山 裕 / 村上信五 / 丸山隆平 / 安田章大 / 大倉忠義
・ファン呼称:Eighter(読み:エイター)
・OFFICIAL SITE https://www.infinity-r.jp/
・X(Twitter)https://twitter.com/Infinity_rJP
・Instagram https://www.instagram.com/kanjani8_official/
・TikTok https://www.tiktok.com/@kanjanieight_infinity_r
・YouTube(J Storm Official) https://www.youtube.com/@J_Storm_Official
SUPER EIGHTは、2002年12月18日に“関西Jr.”として出演していたテレビ番組『J³ KANSAI』(関西テレビ)にて、8人編成のアイドルグループ・関ジャニ8(かんじゃにえいと)として活動スタート。
2004年8月25日、関西地区限定でリリースされたシングル「浪速いろは節」でCDデビュー。このタイミングで“無限大の可能性”の意味を込めて、“8”を“∞”に表記変更。同年9月22日、同曲で全国デビュー。
「ズッコケ男道」、「無責任ヒーロー」など、多くのヒット曲を生み出す中、2010年8月リリース「LIFE~目の前の向こうへ~」にて、シングル表題曲では初となるバンド編成での楽曲に挑戦し、全員が楽器を持つスタイルを確立。
楽器演奏も出来るアイドルグループとして活躍しながら、個々としてもタレントや俳優としても活躍。その名を広く世に知らしめていった、SUPER EIGHT。2015年5月より放送開始された音楽番組『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)では、ゲストアーティストとの豪華セッションを実現。ミュージシャンとしてのスキルの高さも証明。
2015年11月には初のロックフェス出演となる音楽ライブイベント『テレビ朝日ドリームフェスティバル2015』、2017年には夏の野外ロックフェス出演となる『METROPOLITAN ROCK FESTIVAL2017』に出演。バンドとしての高い評価を得た。
2023年1月には、3年振り9度目となるドームツアー『関ジャニ∞ ドームLIVE 18祭』を開催。“KANJANI∞ FESTIVAL SESSIONS”とテーマを掲げた2023年夏は、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023』、『WANIMA presents 1CHANCE FESTIVAL 2023』に初出演。同年9月には山梨・コニファーフォレストにて、デビュー20周年記念ライブ前夜祭となる野外ライブ『KANJANI∞ 20FES ~前夜祭~』を開催。
デビュー20周年を迎える2024年は、1月24日にアニメ『め組の大吾 救国のオレンジ』OP主題歌である、キタニタツヤ作詞作曲のシングル「アンスロポス」のリリースが決定。さらに、同年2月4日にグループ名を「SUPER EIGHT(スーパーエイト)」に改名。彼らを愛するファンの名称“Eighter”が変わらぬよう、ここからさらに高みを目指していくのだという意気込みで熟考を重ねた改名である。
名前をあらたにデビュー20周年に向けて爆走する、彼らから目が離せない。
▼『め組の大吾 救国のオレンジ』OPノンクレジット映像/「アンスロポス」
■個人でも活躍!各メンバーの魅力とは?
横山 裕(読み:よこやま ゆう)
タレントとしてテレビバラエティでも活躍。日テレ系情報番組『ヒルナンデス!』にも長年出演し、進行や現場回しにも評価がある横山。同グループでは最年長で、長男気質で慕われることが多い。もともとはパーカッション担当で、バンド演奏の際にはボンゴやタンバリンなどを演奏していたが、2013年より管楽器未経験ながら、周囲の勧めもあり、トランペットを始める。
約半年間、トランペットの猛練習を重ねた横山。同年11月に行われたライブツアー『関ジャニ∞LIVE TOUR JUKE BOX』にて披露。「オモイダマ」のMVでは、フリューゲルホルンも演奏している。
また、2021年からはギターも担当。2021年より開催された、ライブツアー『KANJANI’S Re:LIVE 8BEAT』で、観客の前でギター演奏を初披露。20周年を迎えるグループの最年長ながら、今でも誰よりも初期衝動をもってグループを支え続けている。
丸山 隆平(読み:まるやま りゅうへい)
生年月日 :1983年11月26日
血液型 :A型
出身地:京都
SUPER EIGHTのムードメーカー的存在で、明るく活発で社交的な丸山。バラエティ番組やライブのMCでは、メンバーの振りでギャグを披露することも多い。Jr.時代に結成された、前身バンドと言えるV.WEST結成時に、ベーシストに任命。
『関ジャム 完全燃SHOW』で様々なミュージシャンと接したり、尊敬する東京事変の亀田誠治やハマ・オカモト(OKAMOTO’S)らのバンドマンからプレイへの高い評価を受ける中で、自信とやりがいを見出すと、めきめきと技術が上達。
2017年にはベース専門誌『ベース・マガジン』の表紙も担当。俳優としての評価も高く、22年には舞台『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』で、ブロードウェイミュージカル初出演、初主演を果たした。
大倉 忠義(読み:おおくら ただよし)
マイペースでおっとりした性格の大倉。バンドとしてはドラムを担当しており、SUPER EIGHTの屋台骨として、バンドサウンドを支える。
2012年頃からは、大倉が中心となってSUPER EIGHTのライブ演出も担当。2018年からは後輩にあたる、関西Jr.の演出およびプロデュースなどを担当。2021年には自身がプロデュースを務めるグループとして初めて、なにわ男子がCDデビューを果たした。
シンガー・ソングライターの高橋優と公私共に深い交流を持ち、2015年からはラジオ『オールナイトニッポンサタデースペシャル 大倉くんと高橋くん』のパーソナリティを5年間務めた。
テレビ番組『関ジャニの仕分け∞』(テレビ朝日系列)の『太鼓の達人』対決企画にて様々なバンドのドラマーや芸能人に勝利し、圧倒的な強さを見せたことも話題となった。
安田 章大(読み:やすだ しょうた)
SUPER EIGHTではリードギターを担当し、バンドマスター的な存在を務める安田。広い音域と高い歌唱力を持つボーカル、スキルの高さと独創的なセンスが光るギタープレイに定評が高く、バンドサウンドの中心を担う。楽曲や自身のソロ曲の作詞作曲も多く手がける。
2020年頃からは、安田の提案でレコーディングにプリプロダクション(効率の良いレコーディングをするための事前準備、仮録音)を取り入れたり、楽曲のディレクションに関わったりと、より深いところで楽曲制作に関わるようになり、SUPER EIGHTの音楽活動に進化と変化をもたらした。
普段は優しく穏やかな性格で、“SUPER EIGHTの母”とも呼ばれている。
村上 信五(読み:むらかみ しんご)
高いトークスキルを持ち、司会者やタレントとしても大活躍する村上。SUPER EIGHTではキーボードを担当し、楽曲に深みや彩りを与えている。
メンバーの勧めによりキーボードを始め、2010年リリースのシングル「LIFE~目の前の向こうへ~」をキッカケに、楽器と本格的に向き合うようになる。
2021年には、フジテレビ系列の『東京2020オリンピック』のメインキャスターに就任。同時にSUPER EIGHT「凛」が『FUJI Network. Song for Athletes』に起用され、村上が出演するフジテレビ系列でのオリンピック及び、関連番組で同曲が使用されるという快挙を果たす。
▼「凛」
ライブなどではメンバーがプレイに没頭する中、会場全体を見渡して観客を煽ったりと、場の空気を的確に読み、しっかり盛り上げる能力にも長けている。
■グループでもソロでも引っぱりだこ!多彩な才能で魅了
◎多方面に活躍
MCとして多数のバラエティ番組のレギュラーを持つ村上。朝ドラ出演などドラマ映画でコンスタントに俳優活動を行う横山。ブロードウェイ・ミュージカルの主演も果たした丸山。メガネブランドと共に自身全面監修によるコラボレーションサングラスを販売した安田。後輩たちのプロデュースにも力を入れる大倉と、持ち前の個性と多才さを活かして、多方面で活躍。
そんな個性やトーク力だけでなく、音楽方面でのスキルや知識も活かした、SUPER EIGHTを代表する音楽番組が『EIGHT-JAM(旧:関ジャム 完全燃SHOW)』。様々なジャンルのミュージシャンから、音楽プロデューサーなどの裏方まで、音楽業界で活躍する様々なゲストが登場し、基本知識から専門テクニックといった、音楽の話題を徹底的に掘り下げるこの番組。
2021年には、番組主催の音楽フェス『関ジャムFES』が開催され、東京スカパラダイスオーケストラらとのセッションをライブで生披露した。
◎キャンジャニ∞
2015年、SUPER EIGHTの妹分としてデビューした、“会えそうで逢えない”清純派アイドルグループ。同年8月、SUPER EIGHTのシングル『前向きスクリーム!』に収録された「CANDY MY LOVE」でCDデビューを果たした。
以降、同年のライブツアーでVTR出演した他、同ツアーの最終日にはサプライズで出演。22年には野外ライブ『18祭』で、約7年振りにSUPER EIGHTのライブに生出演。
2023年はファッションイベント『Rakuten GirlsAward 2022 SPRING/SUMMER』にサプライズ出演したり、新曲「ないわぁ~フォーリンラブ」や「∞月のメモリー」をリリースしたりと、積極的な活動を見せたキャンジャニ∞。今後の活動や、新たな展開に期待したい。
▼キャンジャニ∞ – ないわぁ〜フォーリンラブ [Official Music Video] YouTube ver.
▼キャンジャニ∞ – ∞月のメモリー [Official Music Video] YouTube ver.
◎音楽フェスに出演!満席の会場で圧巻のパフォーマンス!
2015年、『テレビ朝日ドリームフェスティバル2015』にて、音楽フェス初出演。2017年には初の野外ロックフェスとなる『TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2017』に出演し、ロックバンドとして高い評価を得た。
2023年8月には日本最大級の野外ロックフェス『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023』に出演し、台風で開催中止となった前年度のリベンジを果たすと、同年9月にはSUPER EIGHTに楽曲提供もしている、WANIMA主催のロックフェス『WANIMA presents 1CHANCE FESTIVAL 2023』に出演。堂々としたステージで観客を圧倒した。
SUPER EIGHTのライブを初めて体感する音楽ファンに、バンドとしての魅力を届け、毎回大きな話題を集めている音楽フェスへの出演は、近年の音楽活動において重要な要素となっている。
■『THE FIRST TAKE』での「ズッコケ男道」「友よ」
▼ズッコケ男道〜友よ / THE FIRST TAKE
2007年4月にリリースされた「ズッコケ男道」は、“きばってこーぜ イェイ イェイ イェイ”とノリの良い掛け声で明るく始まり、ファンク調の曲調に乗せた、男っぽくやんちゃな歌詞が彼らにぴったりの代表曲といえる楽曲。
▼ズッコケ男道 from ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023 (50th Single『アンスロポス』初回限定「炎」盤収録)
近年はバンドバージョンでの披露が多く、バンド演奏ならではのパワフルさやドライブ感に男っぽさがさらに増し、原曲とも異なる魅力を放つこの曲。『THE FIRST TAKE』でも横山のカウントから、5人の息の合った歌と演奏で勢いよく始まるバンドバージョンで、ロックバンドとしてのカッコ良さと楽曲の良さを存分に発揮。
2019年11月にリリースされた「友よ」は、現在の5人体制になって初めてリリースしたシングル曲。
▼友よ [Official Music Video] YouTube ver.
“なぁ友よ 人生って最高だろう?”と話しかけるような優しく心強い歌声で歌うのは、打ちのめされた数だけ背中を押してくれる友への応援歌。“思いのままに生きてやれ!”と自身も奮い立たせるような力強い歌詞は、当時、5人体制になったSUPER EIGHTへに不安や心配を抱くファンの気持ちも痛快に吹っ飛ばしてくれた。
『THE FIRST TAKE』のパフォーマンスでは、5本のマイクが立つスタジオにメンバーが並び、安田の感傷的な歌声で楽曲が始まると、たっぷり気持ちを込めた熱い歌声を聴かせてくれた5人。シリアスな表情に時折、楽しそうな笑顔もこぼれたりと、パフォーマンス中に見せる、ぞれぞれの豊かな表情も見どころのひとつだ。
■SUPER EIGHTの音楽のいろは。代表曲解説
2024年1月24日にリリースされる「アンスロポス」は、記念すべき50枚目のシングル。21年リリースの最新アルバム『8BEAT』まで、オリジナルアルバムも10枚リリースしており、数多くの名曲を持つ。
2024年1月1日からは、過去楽曲がサブスク解禁となり、SUPER EIGHTの歴史や名曲たちを振り返るには絶好の機会となった現在。その歴史とともに、代表曲やおすすめ曲を改めて紹介したい。
2006年にリリースした、記念すべき1stアルバム『KJ1 F・T・O』収録の「大阪ロマネスク」は、大阪を舞台とした、歌謡曲テイストの切なくしっとりしたラブソング。
デビュー時から披露されている曲であり、2nd ベストアルバム『GR8EST』でも葉加瀬太郎とフューチャリングするなどメンバーの思い入れも強い。いかに“関西”という場所がSUPER EIGHTにとって大切なものなのかが伝わってくるファンにとっても特別な曲だ。
2007年、「ズッコケ男道」や47都道府県ツアーで、人気を全国区へと広げていたが、その存在を確固たるものにしたのが「無責任ヒーロー」。「ズッコケ男道」同様、上中丈弥提供によるこの曲。明るく楽しい曲調と“まかせておくれよ 何とかなるさ”と歌うポジティブで無責任な歌詞が、SUPER EIGHTのイメージにもぴったり。
「ズッコケ男道」と共に彼らの代表曲として、音楽番組で披露する機会も多いこの曲。ロックフェスなどでもバンド演奏で披露し、大いに盛り上がる大人気曲となっている。
2010年、シングル曲では初となるバンドでの演奏に挑戦。その後の音楽活動に繋がる、大きな転機となったのは「LIFE ~目の前の向こうへ~」。
大倉忠義が出演するTBS系ドラマ『GM~踊れドクター』の主題歌であるこの曲は、前向きでポジティブな思いが込められた、疾走感あるロックチューン。この曲から横山がパーカッション、村上がキーボードを固定で担当するようになり、バンド編成での音楽活動の足がかりとなった。
2014年リリースの「がむしゃら行進曲」は、丸山隆平が主演する日本テレビ系ドラマ『地獄先生ぬ~べ~』の主題歌。“君たちが明日の“ヒカリ”だ 輝き続けてくれ”といった先生視点にも聴こえる歌詞は、学園ホラーのドラマに寄せたものではあるが。キャリアと年齢を重ねたSUPER EIGHTが、後輩や明日を担う若者に送る熱いエールは、強い説得力を持つ。
▼がむしゃら行進曲 (from KANJANI∞ STADIUM LIVE 18祭)
「友よ」に続く、5人体制になって2枚目のシングル曲「Re:LIVE」は、コロナ禍の2020年8月にリリース。外出自粛期間で逢えない時期に、eighterと共に歌詞を作っていったこの曲。“絆”と“つながり”をテーマに、eighterから募集した歌詞やエピソードを元にメンバーが作詞。この企画自体にファンへの愛を強く感じるが、作詞クレジットが“Eight☓Eighter”名義になっているところにも優しさを感じる。
▼Re:LIVE [Official Music Video]
これらの楽曲は2024年1月1日を皮切りに、3回に渡ってサブスクで解禁される。これを機にぜひ、SUPER EIGHTの過去楽曲たちに触れて欲しい。
▼サブスク解禁!
■20周年を迎えるSUPER EIGHT!今後の活動に注目!
デビュー20周年となる2024年は、1月24日に50枚目のシングル「アンスロポス」をリリース。昨年9月に開催された『KANJANI∞ 20FES ~前夜祭~』では、20周年イヤーを記念した、アリーナ&ドーム公演を開催することも発表しているSUPER EIGHT。最新情報は公式ホームページや『THE FIRST TIMES』で確認して欲しい。
TEXT BY フジジュン
▼SUPER EIGHT 最新情報はこちら
https://www.thefirsttimes.jp/keywords/8440/