オーディション番組『&AUDITION – The Howling -』から誕生し、12月7日でデビュー1周年を迎える9人組グローバルグループ・&TEAM。一糸乱れぬパフォーマンスと温かなチームワークで魅了する彼らの軌跡、魅力を紹介していく。
■&TEAMの由来は?注目のグローバルグループ
&TEAM(読み:エンティーム)
・結成日:2022年9月3日
・デビュー:2022年12月7日
・デビュー作品:Debut EP『First Howling:ME』
・メンバー:EJ/FUMA/K/NICHOLAS/YUMA/JO/HARUA/TAKI/MAKI
・ファン呼称:LUNÉ(読み:ルネ)
・OFFICIAL SITE https://www.andteam-official.jp/
・X(Twitter) Official https://twitter.com/andTEAMofficial
・X(Twitter) Member https://twitter.com/andTEAM_members
・Instagram https://www.instagram.com/andteam_official/
・TikTok https://www.tiktok.com/@andteam_official
・YouTube https://www.youtube.com/@andTEAM_official
・Weibo https://weibo.com/andTEAM
BTS、SEVENTEEN、Justin Bieberなど世界で活躍するアーティストが所属するレーベルを擁するHYBE。その日本本社 HYBE JAPAN傘下のHYBE LABELS JAPAN初となるグローバルグループが&TEAMだ。
BTSの生みの親バン・シヒョク氏がスペシャルアドバイザーを務めたオーディション番組『&AUDITION – The Howling -』を経て、デビューが決まっていた4人を含めたメンバー9人が決定し、“それぞれの個性を持つ9人がひとつのチームとなり、多様な世界を結びつける”という意志を掲げ、&TEAMと名付けられた。
ファンダム名のLUNÉは月を意味し、Light Up New Energyの頭文字を組み合わせたもの。“月のように&TEAMの将来を照らし、前に進んでいくための原動力”という意味が込められている。
これまで3作をリリースしているが、世界に疑問を感じ始めた少年たちが、同じように感じているこの世のどこかにいる“君”を探すという内容のDebut EP『First Howling : ME』から、探し求めた“君”に出会った喜びを叫ぶ2nd EP『First Howling : WE』、そこで勇気を得た少年たちの冒険のスタートラインとなる1st ALBUM『First Howling : NOW』と作品を通して紡がれていくストーリーと、彼ら自身の成長が重なっていくことも注目を集めている。
今年は初のファンミーティングツアーの開催や『First Howling : WE』収録のバラードナンバー「Blind Love」がドラマ『Dr.チョコレート』の主題歌に抜擢、音楽番組やバラエティへの出演と日本での活動はもちろん、韓国での活動も本格化。
▼Blind Love
9月に開催された韓国での初単独公演は全公演完売、韓国企業評判研究所が発表した新人アイドルグループブランド評判2023年7月ビッグデータ分析結果(2023年6月6日から2023年7月6日までの新人アイドルグループブランドビッグデータ19,378,972個を抽出)では、NewJeans、LE SSERAFIMらとともにトップ10にランクインした。
2023年11月16日には1st ALBUMショーケースを開催。記事は韓国最大のニュースポータルサイトトップに掲載、更に2024年1月からの初のコンサートツアー『2024 &TEAM CONCERT TOUR ‘FIRST PAW PRINT’』を発表し大きな話題となっている。デビュー1周年を経てさらに活躍の幅が広がっていきそうだ。
■個性が光る、メンバープロフィール
EJ(読み:ウィジュ)
・生年月日:2002年9月7日
曲ごとにどんな色にも染まることができる、軽やかなパフォーマンスが美しいEJ。最新曲「War Cry」では力強いトーンでのラップを披露し、そのギャップでファンを虜にしている。そして彼は柔らかな笑顔でグループを支えるリーダーだ。メンバーひとりひとりに気を配ってさりげなく声をかける優しさを持ち、年下メンバーからも「かわいい」と言われるほど癒し系な彼がリーダーだからこそ、&TEAMの穏やかな雰囲気が作られたのだろう。大好物は温かい牛丼、実は面倒くさがりだとメンバーに暴露されたりと、そのチャーミングさも魅力。
▼&TEAM ‘War Cry(Korean ver.)’ Official Performance MV
FUMA(読み:フウマ)
・生年月日:1998年6月29日
安定感のあるダンスとボーカルでグループを支えるサブリーダーのFUMA。無骨さとしなやかさを併せ持つダンス、パフォーマンスできることの喜びが伝わってくるようなふとした表情は、見ているだけで心が弾むような気持ちになる。ポケモンやゲーム、キャンプ好きと等身大な一面もありながら、リーダーのEJをはじめ周りから頼られるしっかり者で、メンバーからは“パパ”と呼ばれるほど。最近では、ロールモデルとして名前を上げているSHINeeのテミンとYouTubeコンテンツで共演し、そのリスペクトぶりがK-POPファンから注目を集めた。
▼新人アイドルの間で16年目のアイドルSHINeeのテミン探し (feat.またテミンがロールモデルであるヒョンソプ、フウマ、 ソンホ、 ハン・ユジン、 ) | PIXID
K(読み:ケイ)
・生年月日:1997年10月21日
鍛え抜かれた体で魅せる大胆かつ繊細なダンスが目を引くのは、“キング”と呼ばれる最年長のK。表情から指の先まで張り巡らされた彼の気迫とどこを切り取っても美しい見せ方が、&TEAMのパフォーマンスを率いていると言っても過言ではないだろう。面倒見がよく、メンバーからは“Kヒョン(ヒョンは韓国語でお兄さんという意味)”と慕われているが、時には誰よりも無邪気にはしゃぎ、ふざけることも。10月に放送されたTBSの『オールスター感謝祭』では、赤坂5丁目ミニマラソンに初出場で優勝を果たしたことも話題になった。
NICHOLAS(読み:ニコラス)
・生年月日:2002年7月9日
強く涼やかな眼差しで見る人を曲の世界に引き込むNICHOLAS。細かな手の動きや、ふとした瞬間に見せる笑顔にも艶やかさとクールさが薫り、ラップで聞かせる低音はグループの色をより多彩にしていく。メンバーも認めるおしゃれ好きで、どんな衣装でも自分らしく着こなすファッショニスタ。写真を撮ることも好きで、メンバーたちを撮影するときにはその人の魅力を引き出すポージングをアドバイスすることも。また普段の柔和な雰囲気やおちゃめな姿をメンバーたちから「かわいい」と言われると、徹底的に否定する姿も愛らしい。
YUMA(読み:ユウマ)
・生年月日:2004年2月7日
「Scent of you」で聞かせる揺るがない高音のような、一度聞いたら耳から離れない特徴的な歌声で&TEAMのボーカルの奥行きを広げているのがYUMAだ。端々から伝わるひたむきさ、どこか切なさをまとう表情は、これまで『First Howling』シリーズで表現してきた少年像をまさに体現しているかのように見える。MCやYouTubeのコンテンツではメンバーたちの発言をきっちり拾い、愛のあるツッコミでトークを盛り上げる姿がよく見られる。年齢では弟組に分けられることがよくあるが、その度に納得していない様子もかわいらしい。
▼&TEAM ‘Scent of you’ Official MV
JO(読み:ジョー)
・生年月日:2004年7月8日
圧倒的なスタイルで見せるパフォーマンスがグループの中でどんどん存在感を増しているJO。普段は寡黙な印象が強いが、ステージではその裏に激しい熱さが潜んでいるのを感じさせる。また彼の芯がありながら儚さも漂うボーカルは、&TEAMが作り出す世界観を支える大きな要素のひとつだろう。食べることが大好きなことやまっすぐすぎる真面目さ、そして食レポをする際にしいたけの名前をなかなか思い出せなかったり、ゲームのルールをなかなか理解できなかったりと、ふわふわと天然な一面もメンバーやファンから愛されている。
HARUA(読み:ハルア)
・生年月日:2005年5月1日
カメラに抜かれたその一瞬の表情でLUNÉの心をガッチリと掴むHARUA。どんな楽曲も自分らしく消化しながら、楽曲終わりのエンディング妖精ではかわいらしくアピールし、チッケムではステージ横にはけている間にメンバーにエールを送るキュートな姿を見ることができる。いつもお菓子を食べすぎてメンバーから止められるほどのスイーツ好き、Vlogでは寝顔を見せてくれるなど、ステージを降りても圧巻のアイドル力でファンを魅了。一歩引いた目線でグループを見る冷静さ、予想できない不思議な一面も持ち、知れば知るほど気になるメンバーだ。
▼[&ROUTINE] HARUA’s MORNING – &TEAM
TAKI(読み:タキ)
・生年月日:2005年5月4日
耳馴染みのいい透明感のある歌声で、爽やかな風が吹くような心地よさを感じさせてくれるTAKI。ブレない体幹でキレと滑らかな動きのどちらをも持っている彼のダンスは、ワイルドな楽曲でも上品で美しさがある。あどけなくかわいらしいイメージが強いが、最近では銀髪や襟足だけハイトーンにするなど、ビジュアルの変化でもファンを驚かせている。常に周りには笑いが絶えないグループのムードメーカーで、屈託のない笑顔は太陽のよう。柔らかいと評判のほっぺが愛され、年上メンバーにぷにぷにと触られている姿がよく見られる。
MAKI(読み:マキ)
最年少とは思えない唯一無二の雰囲気と高い歌唱力を持つMAKIは、どんな音域も操り&TEAMをボーカル面で率いるメンバーだ。憧れのアーティストはジャスティン・ビーバーで、今年7月にはシンガーソングライター、イ・ムジンのYouTubeコンテンツ『リムジンサービス』でグルービーな歌声を披露し、ファンを喜ばせた。大型犬のような奔放さや素直な愛情表現がキュートだが、時折飛び出すクールなツッコミや、4ヵ国を操る語学力でグループを支えている。また整理整頓が好きで宿舎では掃除リーダーという、私生活でも頼れるマンネだ。
▼[リムジンサービス] EP.70 &TEAM MAKI | FIREWORK (Korean ver.), Sriracha, 잊어버리지마, OMG
■目が離せない!&TEAMの魅力
◎メンバーの結束力
&TEAMのパフォーマンスやトークから感じられるのはチームとしての一体感だ。経験値も年齢も違う彼らが、「Scent of you」の後半で見せるみるみるうちに変化していくフォーメーションや、「FIREWORK」で見せるアクロバティックな要素を難なくこなしているように見えるのは彼らの努力、そしてすべてを任せられると思えるくらいお互いへの信頼があるからに違いない。
▼&TEAM ‘Scent of you’ Dance Practice
▼&TEAM ‘FIREWORK’ Dance Practice (Fix ver.)
YouTubeでアップされた『WE LINK』シリーズでは、3秒以内に集合写真を撮る、お互いの体に風船を挟んだまま歩くなど、9人でさまざまなチャレンジに挑戦。チームワークですぐにクリアできることもあれば、なかなかうまくいかず何度も挑戦する中でお互いの意見を取り入れたり、失敗を気にしないよう声を掛け合う姿からも絆を感じられる。
▼きれいな集合写真の秘密 | 集合写真で得たユッケモッパン | WE LINK! Behind – &TEAM
◎目に見える成長
オーディションでグループ結成前からの記録が残っているからこそ、時間を経ていく中でそれぞれの成長を感じられるのもひとつの面白さだろう。リリースごとにパフォーマンスはもちろん、ビジュアルや表情でも新しい一面が引き出され、どんなコンセプトもしっかりと消化していく姿を見ると、次はどんな彼らを見られるのかと楽しみになってしまう。
またマルチリンガルなNICHOLAS、MAKIをはじめさまざまなバッググラウンドを持つメンバーが集っているため、メイキングやビハインド映像を見ると日本語と韓国語、ときに英語、中国語とさまざまな言語が飛び交っている。言語や文化を学ぶ姿にはお互いへのリスペクト、そして世界中のLUNÉへの思いが感じられ、パフォーマンスだけでなく、言語や私生活の面での成長を見られるのも&TEAMならではの魅力だ。
▼[EPISODE] ‘First Howling : NOW’ Jacket Shoot Sketch – &TEAM
◎目を奪われるパフォーマンス
シンクロ率の高い彼らのダンスは、“メンバーがひとつとなり、切れ味のあるダンスを見せる”という意味の“刀群舞(カルグンム)”と呼ばれている。最新曲「War Cry」のDance Practice映像では足音を立てるタイミング、しゃがんだときの体全体のバウンドまで徹底的に揃えられ、一瞬も目を離すことができない。
▼&TEAM ‘War Cry’ Dance Practice
ボーカルの安定力も彼らの持ち味のひとつ。1st ALBUM『First Howling : NOW』 収録の「Dropkick」では高音で繋いでいくボーカルワークがとにかく美しく、それを弾けるようなダンスを踊りながら披露するのだから驚かされる。またライブイベントでは「Scent of you」でアクロバットをしたり煽りを入れたりと、気持ちの高ぶりまでもがひとつになっているかのように完成度の高いステージを作り上げている。
▼‘Dropkick’ Stage CAM @ &TEAM 1st ALBUM SHOWCASE [First Howling : NOW]
▼[2023 縁-WE-EK] &TEAM ’Scent of you’ Stage Cam @ FANTOUR LUNÉ MARE : 月波
■『THE FIRST TAKE』での「Under the skin」
▼&TEAM ‘Under the skin’ Official MV
今回『THE FIRST TAKE』で&TEAMが披露したのは、Debut EPのタイトル曲「Under the skin」のバンドバージョン。“一歩踏み出したい、変わりたい”という自分の本当の思いに気づき、心の声を叫ぶ瞬間を表現した、彼らにとっての冒険の第一歩となる1曲だ。
▼&TEAM – Under the skin / THE FIRST TAKE
拍手をしながら和気あいあいとした雰囲気でマイクの前に立つが、TAKIの「緊張してきた…」のひと言で一瞬緊張が広がるが、KとYUMAの軽快なトークで雰囲気は和らぎ、楽曲がスタート。手でも音をしっかりと刻んでいくMAKI、まっすぐとマイクに向き合うJO、ヘッドホンを掴む手にも思いが表れるNICHOLASとボーカルのみに集中するからこそ、それぞれの音への向き合い方の違いが色濃く表れる。
この曲はエモーショナルなギターや強く刻まれたビートの盛り上がりが印象的だが、今回のバンドバージョンでは原曲の魅力はそのままに、より歌声に乗せられた感情にフォーカスできるアレンジに。音と歌声が残す甘く切ない余韻に浸りながら、MAKIとHARUAの「ありがとうございます」で初めての『THE FIRST TAKE』を締めくくった。
■これが&TEAM!おすすめ曲3選
「Scent of you」
Debut EP『First Howling : ME』に収録された、ニュー・ジャック・スウィングを現代風にアレンジした1曲。軽やかなステップからスタートするこの曲は、香水をつけるかのようなダンスやスタイリッシュなフォーメーションでの見せ方、そして&TEAMのボーカル力の強さを楽しむことができるだろう。ミニマルなリズムに乗せた低音にグルーヴのあるファルセットと、1曲の中での音の幅の広さと声の重なりがクセになる1曲だ。
「FIREWORK」
ようやく仲間に出会えた喜びを表現した2nd EP『First Howling : WE』のタイトル曲。ノスタルジックな情緒を呼び起こす疾走感溢れるサウンドは、伸びやかな彼らの歌声に込められた強い思いと、高鳴る鼓動を表しているかのよう。舞い上がる花火のように全員で軽やかにジャンプする振りではその高さから着地する瞬間と細かい部分まで揃えられ、ひとりひとりの個性を見せながらも9人でひとつの生命体に見えるかのようなチームワークを感じられる。
「War Cry」
1st Album『Fist Howling : NOW』のタイトル曲「War Cry」は、ギターの音で幕を開けるロックサウンドや鋭いシンギングラップと、これまでのイメージを覆すワイルドさが新鮮な1曲。MVにも登場するオオカミをイメージしたかのような、重心を低く構え、どっしりとした力強さを表現する振り付けや、低いトーンで紡ぐラップから高音のサビでの盛り上がりは迫力すら感じ、この1年で彼らが培った経験と自信が表れている。
■世界へ踏み出す&TEAMから目が離せない!今後の活動に注目
デビューから約1年のあいだで、さまざまな表情を見せてくれた&TEAM。2024年も初のツアーをはじめ、新たな経験を経てさらなる成長が見られるはずだ。
TEXT BY 東海林その子
▼&TEAM 最新情報はこちら
https://www.thefirsttimes.jp/keywords/3706/