5月10日に6thアルバム『PRIVATE』をリリースし、5月17日からは全国8ヵ所を巡るホールツアー『iri Hall Tour 2023 “PRIVATE”』をスタートさせたシンガーソングライター・iri。
2014年にファッション誌「NYLON JAPAN」とソニーミュージックが開催したオーディションでグランプリを獲得し、2016年に1stアルバム『Groove it』でメジャーデビューした彼女が、2023年の再注目シンガーソングライターのひとりと言われるのはなぜなのか。その5つの理由を紹介する。
【理由1】SNSとの親和性の高さ=TikTok投稿で火がついた代表曲「会いたいわ」
シンガーソングライター・iriの存在を世に知らしめた代表曲といえば、2017年リリース「life ep」のカップリング収録曲「会いたいわ」。
ヒットのきっかけとなったのは、2020年1月頃に中高生カップルがTikTokに「会いたいわ」を使った動画を投稿しはじめたこと。TikTok週間楽曲ランキングで1位を記録するや、視聴再生回数は3億回を突破して若年TikTokユーザーの間に浸透し、やがて3年間にわたる異例のロングヒットを記録するまでになった。
TikTokでの盛り上がりと同時期にYouTube上で公開された「会いたいわ(Official Audio)」の再生回数も、2023年2月には1000万回を突破。サブスクの再生回数も、大ヒットの基準となる1億回に迫ろうかという勢いで増加中だ。
【理由2】ストリーミング時代の象徴的ヒット=ゴールド認定された「Wonderland」
日本レコード協会の2023年3月度「ストリーミング認定」でゴールド認定作品となった、ストリーミング時代を象徴するヒット曲が、2019年3月にリリースされた、ソニー h.ear×ウォークマンCMソング「Wonderland」だ。
「ストリーミング認定」のゴールド認定は、5000万回以上再生された楽曲に贈られるもの。「Wonderland」はさらに、YouTubeでのMV再生回数も2,400万回再生を超えてなおも記録更新中。ライブでも披露されることが多く、ファンからも愛されるiriの代表曲のひとつである。
また、この「Wonderland」は、2022年1月に『THE FIRST TAKE』にて披露した一発撮りオリジナルアレンジでも話題をさらった。
【理由3】各界著名人がファンを公言。テレビでの歌唱や楽曲提供も話題に
iriの注目度の高さを語る上で、アーティストやボーイズグループ、俳優など、多くの各界著名人がiriのファンであると公言していることも見逃せない。
2022年3月放送のテレビ朝日『関ジャム 完全燃SHOW』で「プロが絶賛する女性アーティスト」としてiriが登場した際には、RADWIMPS・野田洋次郎が「性別も何も超えて唯一無二の声」と、そのローボイスを絶賛。音楽業界関係者からも熱い支持を得ているiriだからこそ、他アーティストへの楽曲提供やテレビ出演での歌唱にも、おのずと注目が集まる。
iriがSexy Zoneに提供した書き下ろし楽曲「Cream」が5月3日にリリースされ、5月5日放送の『ミュージックステーション』初出演時にSexy Zoneとの共演を果たすと、「Sexy Zoneとiriのコラボは激アツすぎて最高」と大きな反響を巻き起こした。
【理由4】カルチャーへの影響力=ファッション業界やブランドとのコラボも
音楽業界のみならず、そのルックスからファッション業界からの人気も高いiri。『ELLE JAPON』『GINZA』といったファッション誌で、マークジェイコブスやドルチェ&ガッバーナのタイアップモデルを務めたほか、2022年12月にはアニエスベーとのARライブショーを実施するなど、ファッションブランドとのコラボレーションも多い。
アニエスベーとの取り組みでは、ケンモチヒデフミ(水曜日のカンパネラ)がサウンドプロデュースした新曲「Roll」をARコンテンツとして披露していた。
また、ファッション以外のブランドとのコラボレーションも。2022年10月リリースの楽曲「friends」は「メルセデスAMG SL」とのタイアップソングで、MVやビジュアルにも同車両が大きくフィーチャーされていたのは記憶に新しいところだ。
【理由5】最新6thアルバム『PRIVATE』に話題のアーティストがコラボで結集
そんな注目のシンガーソングライター・iriが5月10日にリリースした6thアルバム『PRIVATE』は、iriの日常で起こった私的なドラマを詰め込んだ作品。
アルバムリード曲は、日本レコード協会ゴールド認定の「Wonderland」でもタッグを組んだESME MORIとのコラボによる「Season」だ。そのほかにも、このアルバムには数多くの注目アーティストやブランドとのコラボレーション作品が収録されている。
全10曲のアルバム収録曲には、デビュー当時からの盟友Yaffleとの「DRAMA」、また水曜日のカンパネラのケンモチヒデフミとの「Roll」、サウスロンドン在住のedblとは「Go back」、ローファイシーンで注目を集めるLA在住のAsoとは「private」といったアーティストコラボレーション作品をはじめ、メルセデスAMG SL タイアップソング「friends」、Amazonオリジナルドラマ『モアザンワーズ/More Than Words』主題歌「染」といったブランドや映像作品とのタイアップソングなどが含まれ、そのバリエーションの豊かさが、iriの多方面での活躍を浮き彫りにする。
アルバムリリース、全国8ヵ所ホールツアーに続き、今後さらなる活躍が期待されるiri。THE FIRST TIMESでは『PRIVATE』のリリースにあたってのインタビューも掲載しているので、今後の活動のヒントをここから読み解いてみてほしい。
TEXT BY ワタナベダイスケ
■楽曲リンク
iri「会いたいわ」
https://jvcmusic.lnk.to/iri_aitaiwa
iri「Wonderland」
https://jvcmusic.lnk.to/iri_Wonderland
リリース情報
2023.05.10 ON SALE
ALBUM『PRIVATE』
https://jvcmusic.lnk.to/PRIVATE
<収録曲 (全10曲)>
1. Season
2. STARLIGHT(サッポロ生ビール黒ラベルStar Lyrics企画タイアップ曲)
3. Roll
4. DRAMA
5. 染(Amazon Originalドラマ『モアザンワーズ/More Than Words』主題歌)
6. Go back
7. friends(メルセデスAMG SL タイアップソング)
8. moon
9. boyfriend
10. private
iri OFFICIAL SITE
http://iriofficial.com/