島太星、木原瑠生、早希、三岳慎之助、坂田隆一郎、山田健登、RyoTracksからなる、男女混声7人組ボーカルグループのLove Harmony’s, Inc.(ラブ・ハーモニーズ・インク)。
2023年3月7日にはグループ初のオリジナル楽曲のみで構成する2ndフルアルバム『7th chord』を発表。LHIのこれまでの活動を振り返りながら、その魅力に迫る。
■歌い紡ぐ、歌い繋ぐ、織り成すハーモニー
Love Harmony’s, Inc.(ラブ・ハーモニーズ・インク)
・始動:2018年12月
・メンバー:島太星 / 木原瑠生 / 早希 / 三岳慎之助 / 坂田隆一郎 / 山田健登 / RyoTracks
・略称:LHI
・OFFICIAL SITE https://linktr.ee/LHI
・Twitter @LoveHarmonysInc
・Instagram @loveharmonys.inc
・TikTok @love_harmonys_inc
・YouTube @LHI
Love Harmony’s, Inc.は、“歌い紡ぐ、歌い繋ぐ、織り成すハーモニー”をモットーに、歌うことの楽しさや素晴らしさを伝えられるグループを目指すべく結成された、男女混声ボーカルグループである。
ソニーミュージックが運営する全国各地の劇団から歌唱力に定評のある者が選出され、そのメンバーを中心に構成。2018年12月より始動、公式YouTubeチャンネルへのカバー動画配信を中心に活動していくことに。
結成当初はグループというよりもプロジェクトとしての側面が強く、参加メンバーも楽曲に合わせて流動的だったが、2021年からは島太星、木原瑠生、早希、三岳慎之助、坂田隆一郎、山田健登、RyoTracksの男性6人、女性1人という現在の7人スタイルへ。
同年4月14日には初のオリジナル楽曲「I Believe」、同月28日にアルバム『GLEETINGS』を発表。ここから積極的にオリジナル楽曲にも挑戦し、7人のハーモニーをより際立たせていく。翌29日は新体制を告げるワンマンライブ『Love Harmony’s, Inc. First Live “GLEETINGS”』を開催。残念ながら無観客開催となってしまったが、それでも7人がステージから届ける熱い気持ちに変わりはなかった。
また、このことをきっかけに同じ空間で想いを共有できるライブの大切さを痛感したLHIは、続く12月10日開催の初有観客ライブ『Love Harmony’s, Inc. “GLEETINGS of WINTER”』でエネルギーを爆発させ、目の前にいる観客に想いを届けた。
▼Live「Love Harmony’s, Inc. “GLEETINGS of WINTER”」Digest Movie
2022年は、2月にTikTok公式アカウントでスタートした『ハモりチャレンジ』という企画が反響を呼び、 1カ月でフォロワー数が約10倍に。
@love_harmonys_inc デュエット機能を使って #LHI と一緒に歌おう‼︎ #ハモりチャレンジ #デュエットチャレンジ #Vaundy #踊り子 #ラブハモ メロディーが入るとこんな感じ→ @love_harmonys_inc
10月には初の全国ライブツアー『Love Harmony’s, Inc. Live Tour 2022 “We Love Harmony”』を東京・大阪・札幌の3都市で開催し、トータル1,000人以上を動員。
そして、2023年3月7日にグループ初となるオリジナル楽曲のみで構成された2ndフルアルバム『7th chord』が配信とパッケージでリリース。3月30日には、自身最大キャパとなる神奈川・KT Zepp Yokohamaにて、ワンマンライブ『Love Harmony’s, Inc. Live 2023 “7th chord”』を開催する。
■全曲オリジナル!2ndフルアルバム『7th chord』
現体制になって2年、ここまで駆け抜けてきたLHIの真価を存分に感じられるのが、最新アルバム『7th chord』である。
【収録曲】
01.Love, Harmony
02.A Good Day
03.最終回のその先のストーリー
04.ハンブンコ
05.オリオンを見上げて
06.Today’s Tune
07.センコウハナビ
08.ノーライン
09.Feel Alive
10.sing
11.I don’t wanna let you go
12.センコウハナビ(Winter Ver.)
全12曲、フルオリジナル楽曲で臨んだ本作。
これまでLove Harmony’s, Inc.は冒頭でも紹介したように“歌い紡ぐ、歌い繋ぐ、織り成すハーモニー”をモットーに、歌うことの楽しさやその素晴らしさを伝えることを第一に取り組んできたため、「小さな恋のうた」「ロマンスの神様」「Diamonds」など、耳馴染みのある名曲カバーが中心だった。
▼Love Harmony’s, Inc.『小さな恋のうた』Official Music Video
▼Love Harmony’s, Inc.『ロマンスの神様』Official Music Video
▼Love Harmony’s, Inc.『Diamonds』Official Music Video
メンバー自身もボーカルの経験はあれど、Love Harmony’s, Inc.のようなコーラスワークにおいてはあらたな挑戦であり、すでに知っている楽曲であればメンバー間でのすり合わせもしやすかったのかもしれない。
最初は手探りながら、楽曲やライブを重ねて“7人で歌う感覚”を養ってきた今、自分たちの想いをストレートに表現できるオリジナル楽曲が増えることは自然な流れだったのだ。
そんななか注目なのが、ゴスペラーズ・黒沢 薫が作詞、作曲、プロデュースを行ったリード曲「Love, Harmony」。
▼【コラボ】ゴスペラーズ・黒沢 薫 × Love Harmony’s, Inc.
LHI初のアカペラオリジナル楽曲で、黒沢が実際にLHIのライブを鑑賞し、本人たちに寄り添ってイメージを膨らませ完成させた一曲だ。同曲に対し、黒沢は“温かさとクールさを兼ね備えた2023年ならではの新しいアカペラミュージックが誕生しました。「Love, Harmony」。彼らの名刺代わりになる曲となるよう、願いを込めた曲名です”とコメント。
すでに発表された「sing」「A Good Day」「センコウハナビ」(※オリジナルとWinter Ver.の2タイプを収録)に加え、「最終回のその先のストーリー」は島太星、「ハンブンコ」は山田健登、「オリオンを見上げて」は早希、「Today’s Tune」は木原瑠生、「ノーライン」は坂田隆一郎、「Feel Alive」はRyoTracks、「I don’t wanna let you go」は三岳慎之助と、メンバー7人が各自制作から携わった楽曲を収録。歌声から感じられるキャラクター性だけでなく、楽曲からも個性がにじみ出たラインナップとなっている。
▼Love Harmony’s, Inc.『sing』Official Music Video
▼Love Harmony’s, Inc.『A Good Day』Official Music Video
なお、タイトルに掲げられている“7th chord”とは、本来の意味とは異なり、それぞれのメンバーがもつ7つの声や個性がかけ合わさった唯一無二のハーモニーを届けたいという“7人のハーモニーが導く未来”を見てもらいたい、という思いがこめられている。
■多方面で活躍するメンバーたち
島太星(しま たいせい)
・生年月日:1998年1月29日
・出身地:北海道深川市
・血液型:A型
・影響を受けたアーティスト:Little Glee Monster
・OFFICIAL SITE(NORD)https://nord-official.jp/
・Twitter @shimazaki0129
・Instagram @shimazaki0129
・TikTok @taiseihaboku
・YouTube @user-ui4oz6fl7c
北海道在住&拠点に活動するボーイズグループ・NORD(ノール)所属。アメリカ・ニューヨークで音楽の殿堂と呼ばれる音楽クラブ・アポロシアターの「アマチュアナイト」で歌唱。ほくでんグループTVCMイメージソングの歌唱や、音楽番組にも多数出演。まっすぐ伸びる柔らかな歌声に安らぎを覚える人も多いはず。いっぽうで、規格外の珍行動&迷言を残し、全国バラエティでも大活躍。そのギャップで、全国に笑いと感動を日々お届けしている。
▼きたからきた!セクシーダイナマイト!! / NORD
木原瑠生(きはら るい)
・生年月日:1998年9月15日
・出身地:東京都
・血液型:B型
・影響を受けたアーティスト:EXILE、B’z
・OFFICIAL SITE https://red-actors.com/artist/rui-kihara/
・Twitter @rui0915spsong
・Instagram @rui_kihara
・TikTok @ruikihara0915
EXILE ATSUSHIの歌に感銘をうけ、歌を志す。ライブで感極まることもあるほど情に厚いが、島太星と一緒になると“お遊びスイッチ”が全開になるため、リーダー・坂田を悩ませることも。2021年5月にシングル「お願い神様」でソロアーティストデビュー。芯の強さを感じさせるとともに甘さも感じられる歌声が特長的である。俳優として、特撮テレビドラマ『魔進戦隊キラメイジャー』やミュージカル『刀剣乱舞』2023年新作公演に出演。
▼木原瑠生/イチゴイチエ Official Music Video
早希(さき)
・生年月日:1999年4月28日
・出身地:東京都
・血液型:O型
・影響を受けたアーティスト:平井堅、アンジェラ・アキ
・OFFICIAL SITE https://red-actors.com/artist/saki/
・OFFICIAL SITE(ぷらそにか)https://plusonica.com/
・Twitter @singersing28
・Instagram @saki_ikas428
・TikTok @saki_ikas428
・YouTube @saki_ikas
セッションユニット・ぷらそにか所属。シンガーソングライターとしても活動中。LHIには、2019年に投稿した「小さな恋のうた」(原曲:MONGOL800)カバーから参加。音楽ルーツは中学2年生まで行っていたというミュージカルで、J-POPはその後から歌うようになったという。高校生の頃に組んだバンドは全曲オリジナル楽曲で活動していたことから、自身で曲を書くようになり、自然とシンガーソングライターへと繋がっていった。感情を揺さぶる、瑞々しい歌声で存在感を放つ、紅一点。
三岳慎之助(みつたけ しんのすけ)
・担当:ベース
・生年月日:1991年5月24日
・出身地:長崎県
・血液型:A型
・影響を受けたアーティスト:ブルーノ・マーズ
・Twitter @1voice5
・Instagram @mitsutake.s
・TikTok @mitsutake.10act
LHIのリズムを支える、ベースを担う三岳慎之助。ライブではRyoTracksとのビートボックスバトルが見ものである。低音だけでなく、艶っぽい歌声も持ち味。幼い頃から洋楽・邦楽問わずR&Bに触れてきたルーツを持つ。一見クールだが、面倒見の良さからメンバーからボーカルに対してのアドバイスを求められることも多い。冬でもコーヒーはアイス派。2023年夏の『ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル』への出演が決定。本作がミュージカル初出演。
【情報解禁】
この度、ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカルへの出演が決定致しました‼️
約2年間に及ぶオーディションを経て、
ついにこの日を迎えました。皆様にご報告が出来て嬉しいです。
憧れていた場所。
誠心誠意、挑みます。宜しくお願いします‼️#ムーランルージュザミュージカル https://t.co/UQOck7PZaT
— 三岳慎之助 (@1voice5) February 2, 2023
坂田隆一郎(さかた りゅういちろう)
・担当:リーダー
・生年月日:1994年5月15日
・出身地:福岡県
・血液型:A型
・影響を受けたアーティスト:ショーン・メンデス、ELLEGARDEN
・Twitter @ryu_delight
・Instagram @ryu_ichiro_sakata
・TikTok @ryu_ichiro_sakata
・YouTube @RyuichiroSakata
自由奔放な7人をまとめるリーダー。月に一度、CDショップで自ら試聴して選んだお気に入りの一枚を買ってくるほど音楽好きな父に感化され、様々な音楽に触れてきたという。そういった出自もあってか、楽曲に合わせて声色を変化させるほど表現力豊かなボーカルが強みである。シンガーソングライターとしても活動中のほか、多次元アイドルプロジェクト『UniteUp!』LEGITのメンバー東郷楓雅を担当、舞台『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stageでは夢野幻太郎役で出演するなど、多岐にわたる活躍を見せている。
▼坂田隆一郎 – sour [Official Lyric Video]
山田健登(やまだ けんと)
・生年月日:1999年5月29日
・出身地:長崎県
・血液型:B型
・影響を受けたアーティスト:清水翔太
・Twitter @kenty1016japan
・Instagram @kentty.y
・TikTok @kento_yamada
・YouTube @kentyamada1325
まわりをぱっと明るくする、笑顔が印象的な山田健登。LHIメンバーいわく、真面目な話になると、集中しすぎるあまりテンションが低く見られるとのこと。ややハスキーな、厚みのある歌声でぐっと楽曲を締める存在で、歌はもちろんのことMC中の“わちゃわちゃ”においてもバランサーを担う。実は“画伯”。シンガーソングライター、俳優としても活動中で、ミュージカル『新テニスの王子様』『テニスの王子様4th.season』では手塚国光役で出演。4月には東京・大阪・福岡にてワンマンライブ『NEOne vol6』を開催。
▼[ Official MV ]山田健登 / Kent Yamada ‘ペンギン (Penguin) ‘
切実に絵描くの上手くなりたい。
ペンギンです..😀#山田健登_ペンギン pic.twitter.com/oFH1Lumksl— 山田 健登 / Kent Yamada (@kenty1016japan) February 22, 2023
RyoTracks(りょうとらっくす)
・担当:ビートボックス
・生年月日:1991年10月4日
・出身地:大阪府
・血液型:A型
・影響を受けたアーティスト:AFRA
・OFFICIAL SITE https://www.ryotracks.net/
・Twitter @RyoTracks
・Instagram @ryotracks
・TikTok @ryotracks
・YouTube @RyoTracks
日本を代表するヒューマンビートボクサー・AFRAがパフォーマンスするCMで衝撃を受け、自身もヒューマンビートボックスを始める。音楽ルーツはヒップホップだが、現在はロック、ポップス、エレクトロなど、幅広く愛聴(重視する点はベースとドラムの音)しており、音楽的視野が広い。LHIのハーモニーに躍動感と迫力を与えるキーパーソン。大のカレー好きで、料理の腕前もなかなかのもの。フォトグラファー&ビデオグラファーとしても活動しており、LHIのVLOGや早希「クリスマスが好きだったのに」や山田健登「ペンギン」など、メンバーのソロ活動時のMVを担当することも。
▼【LHI VLOG】Love Harmony’s, Inc.初遠征!仙台で牛タンを食べてライブしてきました
■LHI珠玉のオリジナルソング
「Love, Harmony」
2023年3月7日発売の2ndフルアルバム『7th chord』リード曲で、ゴスペラーズ・黒沢 薫が作詞、作曲、プロデュース。コーラスアレンジメントはとおるすが担当。それぞれのボーカルパートがしっかり設けられており、全員がリードをとれるLHIの強みが生かされた自身初のオリジナルアカペラソングである。これから彼らの代表曲として、歴史を刻んでいくであろうハートウォーミングな一曲。一緒に歌いたくなる“ヘイ!”というかけ声もポイント。
「最終回のその先のストーリー」
島太星が楽曲制作に加わったことで、まわりの人々に幸せを振りまく島の“らしさ”が滲む「最終回のその先のストーリー」。恋する気持ちをドラマに見立て、ドキドキでうまくいかない主人公を時にコミカルに、ただ募る愛情はストレートに表現した同曲。仲睦まじい7人の空気そのものを感じられるハーモニーに心踊る。穏やかな日差しに自然と気分も高揚する、春。新生活で多くの出会いが待つであろう、これからの季節にぴったりではないだろうか。
「センコウハナビ」
2022年7月23日発表。別れの時が迫るふたり、線香花火が灯るわずかなひと時を綴った、ミディアムナンバー。離れてしまう未来への寂しさよりも、一緒にいられる今この瞬間を大切にしたいと笑顔を取り繕う主人公の健気さが楽曲とマッチし、そんな切ない夏の夜を情感たっぷりに歌い上げる彼らのハーモニーでいっそう胸が締めつけられる。なかでも、島太星と早希が感情を爆発させたかけ合いがぐっとくる。
「Reason」
2021年11月10日発表。島の凛とした歌い出しから一気に広がっていく「Reason」は、大切な相手が落ち込んだ時に支えたいと願う、思いやりに溢れた一曲だ。曲全体が落ち着いたトーンで、真剣に相手を気遣う気持ちが強く感じられる。優しく語りかける坂田、心に寄り添う三岳、突き進む強さを表現した木原、軽やかに歌い跳ねる早希、言葉を噛みしめる山田、トーンがシリアスになりすぎないようリードするRyoTracksと、7人の絶妙なハーモニーが素晴らしい。
「24色の夢」
2022年2月18日発売の1stフルアルバム『PRISM』収録楽曲で、作詞作曲をMINMIが担当。“未来の希望”をテーマに書き下ろしており、「子供の頃の夢を忘れかけていた人々へ勇気を出して、もう一度自分を信じて飛べる!というメッセージを込めて書きました」とコメント。ライブでは軽快なRyoTracksのビートに合わせ、タオルを回し、メンバーも無邪気に動き回り、会場全体で楽しむ盛り上がりナンバーとして人気を集める。
「I Believe」
2021年4月14日発表、初のオリジナルソング。グループのカラーを象徴するような、朗らかでぬくもりある同曲は、観客一人ひとりへ、それぞれの日常へ戻った後も少しでも笑顔多く過ごせるようにと、ライブの締めくくりで歌われることも多い。辛いこと、涙を流すことがあっても、それでも少し前を向けるように…人生をサバイブする者全員を鼓舞する、LHI流の応援ソングとも呼べる一曲。
■繋いでいく先にあるもの
出自や考えの違う7人が“歌”を通じてひとつになる、それがLove Harmony’s, Inc.だ。
個性を認め合い、いちアーティストとしてお互いをリスペクトして紡ぐ歌は愛情深く、だからこそこんなにも温かく私たち聴衆の心に響くのだろう。
真剣に音楽と向き合い、時にじゃれ合いながら、“歌”で繋いできた絆をいっそう深め、そして広げていくに違いない。そんなLHIの“この先”を一緒に楽しんでいきたい。
TEXT BY ジャガー