12月になると、街がクリスマスデコレーションで彩られる。その景色を観て、ワクワクしたり、ちょっぴり切なくなったり…そんな私たちの心に寄り添ってくれるのが、音楽だ。
本稿では、2022年に誕生した最新クリスマスソングから定番の名曲まで、洋楽&邦楽まとめて人気曲をピックアップ!
■人気のクリスマスソング20選 楽曲一覧
「All I Want for Christmas Is You」マライア・キャリー
「Last Christmas」ワム!
「Santa Tell Me」アリアナ・グランデ
「クリスマスソング」back number
「Love & Happiness (Let’s Be a Santa)」平井大
「#MerryChristmas」なにわ男子
「愛のかたまり」KinKi Kids
「クリスマスイブ」優里
「Blue Moon」NiziU
「ホワイトキス」鈴木鈴木
「冬のプレゼント」もさを。
「Holy Moly Holy Night」ちゃんみな&SKY-HI
「Christmas Wish」安室奈美恵
「ハピネス」AI
「Holy Light」imase
「再会(produced by Ayase)」LiSA×Uru
「Merry × Merry Xmas★」E-girls
「白い恋人達」桑田佳祐
「メリクリ」BoA
「silent」SEKAI NO OWARI
「All I Want for Christmas Is You」マライア・キャリー
「クリスマスソングといえば?」と聞かれた時、この楽曲を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。マライア・キャリーが1994年に発表した、邦題「恋人たちのクリスマス」でも愛されている同曲は、オルゴールの音色のような優しいイントロから一転、アップテンポへと変化。恋する気持ちを高らかに歌っており、ハッピーな気分をさらに盛り上げてくれる一曲だ。日本では、1994年放送のフジテレビ系連続ドラマ『29歳のクリスマス』主題歌に起用されたことでも話題に。
「Last Christmas」ワム!
イギリスの音楽デュオ・ワム! が、1984年にリリースした「Last Christmas」。テイラー・スウィフトやアリアナ・グランデの他、松田聖子やEXILE、BoAなど様々なアーティストにカバーされる、世界中で愛されるクリスマスソングの一曲。歌詞をじっくり読むと、楽曲を聴いた印象とは違う見え方がするので、ぜひ歌詞に注目しながら聴いてほしい。
「Santa Tell Me」アリアナ・グランデ
2014年リリースの「Santa Tell Me」は、恋に悩む女の子の心情を描いた楽曲。“サンタさん教えて/彼は私のこと気にしてるかな?”と、彼との未来をサンタクロースに尋ねるキュートな歌詞が特徴的だ。友人とのホームパーティーではしゃいだり、いたずらっ子のようにべットに潜る姿などを収めたMVでは、クリスマスを楽しむ自然体のアリアナ・グランデを堪能することができる。
「クリスマスソング」back number(バックナンバー)
2015年に放送されたフジテレビ系ドラマ『5→9〜私に恋したお坊さん〜』の主題歌。失恋、片思い、破局…どんな悲しいシチュエーションであっても“人を愛すること”にフォーカスし、報われぬ思いを昇華してきたボーカル&ギター・清水依与吏が描く、切ないクリスマス。きらめく街と取り残された“僕”の対比、そして“君が好きだ”という思い…クリスマスソングとしてのみならず、心に刺さる失恋ソングとしても名高い一曲。
「Love & Happiness (Let’s Be a Santa)」平井大(ひらいだい)
3年連続となる、スターバックスとのコラボレーション企画『Starbucks x HIRAIDAI ホリデープログラムソング』で制作された「Love & Happiness (Let’s Be a Santa)」。店舗のバリスタなどから集めたスターバックスホリデーのエピソードをもとに、平井大が楽曲を書き下ろしている。“今年もお気に入りのラテを持ってキミに会いに行こう”など、日常の何気ない瞬間に滲む愛情を詰め込んだ歌詞にも注目したい。
「#MerryChristmas」なにわ男子(なにわだんし)
2022年11月16日リリースの3rdシングル「ハッピーサプライズ」収録曲。サビの“Ding-Dong,ding-dong”と鐘の音に合わせた、キュートなダンスが印象的な令和の新定番クリスマスソング。絵本から飛び出してきたような、心くすぐるファンタジックな世界観が味わえるMVも見もの。デビュー曲「初心LOVE(うぶらぶ)」同様、なにわ男子の愛らしい一面とうまくマッチしている。
「愛のかたまり」KinKi Kids(キンキキッズ)
2004年発売のシングル「Hey! みんな元気かい?」のカップリングである「愛のかたまり」は、KinKi Kidsのふたりによる共作楽曲。堂本剛が作詞を、堂本光一が作曲を担当。女性目線で描く男女の恋愛模様、ドラマチックな曲とマッチし、ファン投票1位を獲得するほど、高い支持を集めている。愛する人に出会えた喜びと同時に、失ってしまうかもしれない恐怖、愛が強いほど募る思いを切々と歌い上げている。
「クリスマスイブ」優里(ゆうり)
「ドライフラワー」や「かくれんぼ」など数々の人気曲を生み出してきた優里にとって、初となるクリスマスソング。クリスマスシーズンのキラキラとした部分ではなく、切なさにスポットを当てた一曲だ。MVには、ドラマや映画など多岐にわたって活躍中の南沙良が出演。色褪せない思いと、色褪せた景色が交錯する儚くも切ないクリスマスが描かれている。
「Blue Moon」NiziU(ニジュー)
日本国内女性アーティスト史上最速で東京ドーム公演を達成するなど、2022年も大活躍だったNiziU。そんな彼女たちにとって4枚目となるシングル「Blue Moon」は、これまでのテイストとは異なる大人のウィンターソング。大切な人を思う気持ちが込められている心温まる一曲だ。
「ホワイトキス」鈴木鈴木(すずきすずき)
2021年リリースの「ホワイトキス」は、兄弟ユニット・鈴木鈴木によるクリスマスソング。夏の人気曲「海のリビング」で、“Air Force”“ファミチキ”と固有名詞を登場させていた彼らは、「ホワイトキス」でも“POLOのマフラー”と情景を思い浮かべやすいフレーズを使用している。TikTokでも大きな話題を集めた同曲は、“キスをしたい”の部分で、唇を指に当てる振り付けや、“ツリー”を彷彿とさせる仕草など若者が真似しやすい要素がたっぷり詰まっているのも魅力のひとつである。
「冬のプレゼント」もさを。
女性目線のラブソングを紡ぐシンガーソングライターもさを。が、2020年にリリースした「冬のプレゼント」は、クリスマスシーズンにぴったりな冬の片思いソングだ。“あなた”と会うために髪を切ったり、新しい洋服を買ってみたり…。恋する女性をいつもより少しだけ大胆にさせる冬、相手を思うピュアな気持ちが詰まった同曲は、聴いているだけで寒くなっていた心を溶かしてくれる。
「Holy Moly Holy Night」ちゃんみな&SKY-HI(ちゃんみな&スカイハイ)
ちゃんみなとSKY-HIのコラボレーションによる、良い意味でふたりがバチバチにやり合う痛快なパーティーソング。散々カッコ良くキメた後に、「ジングルベル」の鼻歌(堂々と歌い続けるSKY-HI、笑いをこらえるちゃんみな)という緩急の付け方はさすが。大騒ぎしたい時に聴きたい、“アガる”クリスマスソングだ。ふたりがMVで披露した息の合ったペアダンス、年代に合わせた衣装&ダンスもポイントだ。
「Christmas Wish」安室奈美恵(あむろなみえ)
2018年9月16日に引退後も愛され続ける、安室奈美恵の音楽。そのなかでも、クリスマスが近づくと聴きたくなるのが、2016年に期間限定で発売された「Christmas Wish」だろう。有線放送リクエストランキング『USENリクエスト J-POP HOT30』で、4年連続4度目の1位を獲得したこともある人気曲。永遠の愛を誓う歌詞に、美しいピアノの音色。聴いていると、ロマンチックな気分に浸ることができる。
「ハピネス」AI(あい)
2011年から5年連続で、コカ・コーラのクリスマスキャンペーンタイアップ曲として使用された「ハピネス」。AIと一緒になってシンガロングしたくなるほど、開放的にさせる楽曲だ。“君が笑えば この世界中に/もっと もっと 幸せが広がる”という愛に溢れたフレーズは、閉塞感が漂うこのご時世に特に希望を届けてくれるのではないだろうか。
「Holy Light」imase(いませ)
渋谷のクリスマスをテーマにした「Holy Light」は、クリスマスを彷彿とさせるフレーズや、ベルの音などホリデーシーズンの要素がたっぷり詰まった“ド直球のクリスマスソング”と言っても過言ではないだろう。TikTokで“バズリ”を連発しているimaseだけあって、一度聴いただけで頭に残るキャッチーなクリスマスソングに仕上がっている。
「再会(produced by Ayase)」LiSA×Uru(りさ×うる)
一発撮りのパフォーマンスを鮮明に切り取るYouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』発のコラボレーションで誕生した同曲。LiSAとUruが歌唱、YOSABIのコンポーザーであるAyaseがプロデュースをつとめる。張りのある歌声を響かせるLiSA、しっとりとした歌声で魅了するUru、令和を代表するふたりの歌姫が、寒い冬にぬくもりを灯すように歌い上げている。
「Merry × Merry Xmas★」E-girls(イーガールズ)
2015年リリースの「Merry × Merry Xmas★」は、『Samantha Thavasa -キミにメリークリスマス- 』のCMに起用されたクリスマスソング。“今年のサンタクロースからの贈り物は何? …Kiss?”などキュートな歌詞が印象的で、聴いているだけでテンションが上がる。MVではサンタクロースのコスチュームに身を包んだE-girlsのメンバーたちが、キレのあるダンスを披露している。
「白い恋人達」桑田佳祐(くわたけいすけ)
2001年にリリースされた「白い恋人達」は、真冬の恋人たちに贈るラブバラード。2022年に、綾瀬はるかが出演するユニクロのTVCMに楽曲が起用されたことで、話題が再燃。20年以上経った今でもなお、世代を問わず愛され続けている。寒い冬、恋人がいてもいなくても、桑田佳祐の温かい歌声が、私たちの心を包み込んでくれる。
「メリクリ」BoA(ボア)
2004年リリースの15thシングル。2020年放送『ミュージックステーション ウルトラSUPERLIVE2020』(テレビ朝日系)で、歌唱した時には、変わらぬ歌声に多くの反響が集まっていた。透き通った声で訴えかける“ずっとずっとそばにいて/大切なきみを見つめてたい”という切実な恋心。まさに、冬の恋を彩ってくれる楽曲だ。
「silent」SEKAI NO OWARI(セカイノオワリ)
2020年放送の森七菜主演、TBS系ドラマ『この恋あたためますか』主題歌。“クリスマスなんて無ければ/いつも通りの何にも変わらない夜なのに”と、彩られる街並みを少し斜めから見てしまう歌詞が、各々の恋愛事情を抱えるドラマのキャラクターたちの気持ちにリンクしていると話題を集めた。“恋人同士、仲睦まじく過ごす日”…そんな意味合いが強くなってしまった現在において、「silent」はクリスマスを楽しめない側の心を救ってくれる。
■クリスマスソング プレイリスト
時代が移り変わるのと同じく、多種多様なクリスマスソングが誕生しているので、今のあなたにフィットする曲を探してみてほしい。
そして、まもなくやってくるクリスマス。切なさを抱き締めている人にとっても、全力で楽しむ準備をしている人にとっても、最高の1日になりますように──。
メリークリスマス!
TEXT BY 菜本かな
▼【2022年決定版】人気クリスマスソング
▼クリスマスヒッツ -冬うたBEST50-