ドラマ『壁サー同人作家の猫屋敷くんは承認欲求を拗らせている』(通称『壁こじ』)の主題歌「星のタイヨウ」を歌う、まるり。
音楽ユニット・まるりとりゅうがの無期限活動休止を受け、2022年4月から本格化させたソロ活動について、さらには楽曲とは正反対(!?)な意外すぎるキャラクターを紹介していく。
■ドラマ『壁こじ』主題歌「星のタイヨウ」
・歌唱アーティスト:まるり
・発売日:2022年10月19日配信リリース
・作詞:まるり
・作曲:あっくん
・編曲:早川博隆
・タイアップ情報:ABCテレビドラマ『壁サー同人作家の猫屋敷くんは承認欲求をこじらせている』主題歌
▼まるり – 星のタイヨウ【Music Video】(ABCテレビドラマ『壁サー同人作家の猫屋敷くんは承認欲求をこじらせている』主題歌)
ABCテレビドラマ『壁サー同人作家の猫屋敷くんは承認欲求をこじらせている』は、ミナモトカズキ原作の同名漫画を松岡広大・中尾暢樹のWキャストで実写ドラマ化した作品。
自分がいちばん輝ける場所で上を目指す、こじらせ同人作家・猫屋敷守(演:松岡広大)と、自分の強みを最大限に活かせる場所で頂点を目指す、キラキラアイドル・ISSAY(演:中尾暢樹)が出会い、友達以上恋人未満の関係を築いていくBLストーリー。
▼ドラマ「壁こじ」第1話ダイジェスト 8分で分かる!ピュアッピュアな恋(?)の始まり 松岡広大 中尾暢樹
ドラマ主題歌「星のタイヨウ」を歌うのは、2022年4月よりソロアーティストとしての活動を本格化させた“まるり”。
まるりは歌唱だけでなく、「星のタイヨウ」の作詞も手がけており、原作を読み作品のメッセージと自身の経験とが重なる点を歌詞にしていったという。それは“輝ける場所があるから比べなくていい”ということ。
まだ何も知らない頃は夢や理想は膨らむばかり。あれがしたい! こうなりたい! 鮮明であればあるほど、叶えるための邁進に繋がるものの、いっぽうでいざ目の当たりにすると“こんなはずではなかった…”と現実とのギャップに落ち込んでしまうこともある。
それが大きくなった夢であればあるほど、一生懸命頑張れば頑張るほど、現実を突きつけられた時のショックは計り知れない。比べたくないのに他人と比べ、いつしか劣等感にさいなまれることも…。
しかし、精一杯努力を重ねてきたその取り組む姿勢やまっすぐ目標に向かっていけるひたむきさ、夢を追う姿を見て側で支えてくれるまわりの仲間が、自分だけでは気づけなかった自身の長所を見つけ出してくれることもある。
まるり自身もそういった経験があったことで、その時の気持ちをもとに“輝ける場所があるから比べなくていい”というメッセージを「星のタイヨウ」に込めている。加えて、「自分が詰まっているような歌詞で、そのままの自分を投影できた」とも語っている。
ドラマ視点で考えると、猫屋敷守とISSAYそれぞれの心中を歌っているようにも読み取れ、作品を知るほどに深みにハマる一曲だ。なお、同作へのリスペクトを込め、歌詞中には物語の主人公である“守”“一星”という言葉が隠れているので、ぜひ見つけてみてほしい。
ジャケットのアートワークが童話や絵本のような雰囲気になっているが、ミュージックビデオでもたくさんの“星”を散りばめたファンタジックな世界に仕上がっており、楽曲と歌声からイメージされるかわいらしさが反映された映像にも注目だ。
■ソロとして活動中!令和の歌姫を目指す、まるりとは?
まるり
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・生年月日:1997年3月4日
・出身地:福岡県
・血液型:A型
・好きな色:紫
・ファンクラブ:MARURI-LAND(マルリーランド)
・OFFICIAL SITE https://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A027755.html
・FANCLUB https://maruri-land.fc.avex.jp/
・Twitter @marurin0304
・TikTok maruri_0304
・Instagram maruridayo
・YouTube https://www.youtube.com/channel/UCjy9O6T3nobpVDsLfnZ7Evw
1997年3月4日に福岡県で生まれたまるりは、幼少期から高校3年まで合唱団に所属し、声楽を学んだりしながら音楽と共に成長してきた。
“MaRuRi”名義でTwitterに投稿した歌唱動画がきっかけで、同世代を中心に支持されるようになり、2018年4月から男女音楽ユニット・まるりとりゅうがを始動。同年11月に配信シングル「気まぐれな時雨」でメジャーデビューを果たす。
▼まるりとりゅうが – 気まぐれな時雨
メジャーデビュー前からSNSのフォロワー数も多く、デビュー曲ながらLINE MUSICデイリーランキングで2日連続1位になるなど大きな反響があった。その後リリースされた楽曲たちも“親近感”や“等身大”を感じるものが多く、共感度の高さが人気の理由だと言える。
2022年3月31日をもって、まるりとりゅうがは無期限の活動休止に入ったことで、4月からまるりはソロアーティストとして本格始動。5月にシンガーソングライター・優里が手がけた「好きだよ」を発表。
▼まるり『好きだよ』Official Music Video
8月にメジャーデビュー作となる「ホントの私」を配信リリース。ドラマ『パパとムスメの7日間』のエンディングテーマに起用され、恋愛の甘酸っぱい感覚がありつつ、うまくいかない時でもプラスに変えるようなポジティブさが込められている。
そして、10月19日に配信リリースした最新曲「星のタイヨウ」。「ホントの私」でもまるりは作詞に携わっているが、「星のタイヨウ」ではひとりで作詞を手がけており、ソロ活動におけるひとつの起点となるだろう。
■恋バナをきっかけに優里が作詞作曲「好きだよ」
ここで、ソロ初のオリジナル曲となった「好きだよ」について、改めて紐解いていきたい。
同曲は、「かくれんぼ」「ドライフラワー」などで人気を集めるシンガーソングライター・優里が作詞作曲を手がけ、優里の公式YouTubeチャンネルでふたりが対談をしたことがきっかけで誕生した。
▼【新曲?!】まるりの恋バナに影響を受けた優里が…
恋バナをし始めると止まらないという、まるり。この時も対談というよりは、優里が聞き手にまわり、まるりが恋バナを語るという形で進められている。
「自分から好きになるより、来てくれたら『好きかも』って思う」と自己分析する、まるり。一度、自分からアタックし、毎晩電話をして、付き合うようになった相手がいたものの、その人にはすっぴんを見せられなかった。一緒に住むことになっても、それは変わらず、「どうして素が出せないのか?」と考えたことも。「ラブラブしたい!」という思いがありつつも、相手は「俺はそういうのいいから」と言われ、少しずつ気持ちが離れ始めていった時、以前好きだった人からDMが届き、会ってカラオケに行くようになって、気持ちが揺らぐ。
そっけない態度の彼氏と、優しくて気遣いもできる男性。彼氏と別れて、その男性と付き合うまでの経緯を赤裸々に語っているのだが、まるりのトーク力も相まってひとつの物語のように感じられた。
話を聞き終えた優里は「なんか曲、書けそう」と言い、その動画撮影から時を経て誕生したのが「好きだよ」である。まるりの話をモチーフに、好きな気持ちを抱えながらもこの恋の終わりが近いことも感じている、揺れ動く主人公の恋心を綴っている。まるりの実体験が散りばめられていることで、よりリアリティのある恋愛ソングで胸を締めつける。
優里のYouTubeチャンネルでは、アコースティックバージョンでふたりが歌唱する動画も公開。ソロとは違い、女性目線、男性目線、それぞれからの想いが伝わってくる。
▼『好きだよ』 acoustic ver. 優里×まるり
■キャラが良すぎる!まるりの素顔
楽曲や歌声といった、音楽的な魅力もさることながら、まるりの自然体でまわりを明るくするキャラクターも知ってほしい。
ソロ活動をきっかけに開設したYouTubeチャンネル『まるりOfficial Channel』の動画を見れば、さらに興味を持つだろう。
まずは、仲の良いちゃんみなと有華とディズニーに遊びに行った本動画。「ねぇねぇ、みんな何しよーと? まるりだよ、わっしょーい!!」と冒頭からハイテンション。ちゃんみな運転による車内でそれぞれの第一印象を話したり、『美女と野獣』を大声で歌ったり、着いたら何を食べる? など、遠足気分たっぷりのプライベート動画である。ディズニーに到着してからも飾らないトークを繰り広げている。
▼【NGなし】ちゃんみなと有華さんと質問返しながらディズニー行ってきた🐭🏰
また、ある時は三阪咲とサンリオピューロランドを訪れ、盛れる場所や写真を求めつつもプリクラで聴こえてきた「WA DA DA」に合わせ、条件反射的に変顔をしたり、こちらも気さくに楽しむ姿がおさめられている。
かわいいものが大好きという乙女心を持ちつつも、笑いの神に愛されるほどのノリの良さ…この音楽と楽曲とキャラクターのギャップがたまらない。
▼【Vlog】三阪咲ちゃんとピューロランド行ってきた。
■一緒に行きたい!まるりのカラオケ動画
【カラオケ】最強歌うま三阪咲と95点目指したら奇跡起きたwwwww
こちらは圧倒的歌唱力を持つ三阪咲と“95点”を目標にしたカラオケ動画。最初にいきものがかりの「ブルーバード」をふたりで歌い、いきなり94.475点というハイスコア。目標には届かなかったが、ふたりのレベルの高さがうかがえる。三阪がMISIA、まるりが西野カナを歌ってそれぞれ95点超えを達成し、最後はふたりでSupereflyを歌って95点をクリア。お互いを褒めあって、楽しそうにしているのが印象的だ。
【神回】優里くんと本気で100点目指してみた結果謎の展開に行ってしまった…🐘wwwwwww
100点を目指すという難易度の高いチャレンジに、以前98点を出したことのあるDREAMS COME TRUEの曲で、まるりは挑むが結果は92点。「表現力が足りない」と評されてショックを受ける。優里は斉藤和義の曲で挑み、94点を記録。「選曲ミス!」と言い訳する負けず嫌いな一面も。
【神回】Novelbright竹中雄大くんと男女のデュエット曲でカラオケしたら最高得点出た…
事務所の先輩、Nobelbrightの竹中雄大とのカラオケ動画。「点描の唄」をデュエットするが、歌う直前に竹中がマイクの代わりにドリンクのグラスを持つというボケを見せ、まるりが「グラスやないかい!」とツッコミを入れるおふざけがあったが97.900点という高得点をマーク。Nobelbrigtの「ふたつの影」も95点を出すなどハイレベルな結果となった。
【神回】カラオケでプロの歌手が本気で高得点目指した結果WWW
よせいとのカラオケ動画は、オープニングからグダグダな感じで、笑いが絶えず、なかなか本題に入れず。童謡「ぞうさん」で74点のまるり。よせいも「カタオモイ」で78点…。最後も二人で歌って71点と惨敗。しかし、一緒にカラオケすると楽しいということはしっかりと伝わってきた。
■まるりの歌唱力を堪能できる5曲
「好きだよ」-piano ver-
2022年5月26日に配信リリースしたソロとしての始まりの歌。シンガーソングライターの優里が作詞作曲を担当している。まるりの過去の恋愛話をもとに作られた楽曲。楽曲になったことで、過去と向き合い昇華された感がある。本動画ではピアノの伴奏とまるりの歌だけというシンプルな構成で、だからこそ歌声に乗せられた想いがよりダイレクトに響いてくる。AメロやBメロは感情を抑えめで、サビの“好きだよ”で感情を爆発させた歌声が心を揺さぶる。
「ホントの私」
2022年8月31日発売のメジャーデビュー曲。ドラマ『パパとムスメの7日間』のエンディングテーマに起用された。Sayaka Katayamaとの共作という形でまるりも作詞に参加しており、恋愛願望を歌ったキラキラしたポップスに仕上がっている。“まるりとりゅうが”時代には見られなかったポジティブな部分が全面的に出ていて、「ホントの私」というタイトル通り、ソロとしてスタートしたばかりのまるり自身の意思表示的な曲になっている。
「ミズキリ」
原曲:優里 / cover by まるり
シンガーソングライター優里の1stアルバム『壱』に収録されている「ミズキリ」をカバー。誰かを好きになったことで“心情”の変化を感じていることが描かれた歌。岩村美咲によるピアノの伴奏に合わせて、切々と歌うまるり。歌声に強弱、緩急をつけて、感情の振れ幅の大きさを表現している。スタジオでマイクの前で歌うのではなく、夜の渋谷の街を歩きながら歌う映像が合わせられていて、ショートムービーを見ているような趣が感じられる。
「みかんハート」
原曲:C&K / cover by まるり
2013年10月にリリースされたC&Kの10枚目のシングル「みかんハート」をカバー。この曲も岩村美咲のピアノ演奏に合わせて歌唱している。この動画がアップされたのは2022年3月4日、まるりの25歳の誕生日だった。やめようと思いながらも想いが強くなっていく。「この曲がなかったら歌うことをやめていた」というまるり。恋愛の歌ではあるが、まるりは自身の歌手人生と重ね合わせ、感情を込めて歌い上げる。そういった“重み”が聴く者の胸にもずっしりと伝わってくる。
「君って」
原曲:西野カナ / cover by まるり
2010年11月3日にリリースした西野カナの12枚目のシングルをカバー。2022年2月23日にYouTubeでの初めての“カバー動画”としてまるりがアップした記念すべき動画。西野カナをリスペクトするまるりは、この曲に込められた想いをしっかりと汲み取り、“そばにいる”“ここにいる”というメッセージを自分なりの解釈で届けてくれている。歌声だけでなく、表情や身振り手振りなど、全身で表現している姿に惹き込まれる。
■まるりの最新情報をチェック
2022年の4月からソロとしての活動をスタートさせた、まるり。メジャーリリースの2曲はどちらもドラマタイアップがつき、期待値も高まっている。
また、ソロ始動と同時にZIP-FMで2本のラジオレギュラーを担当。おしゃべりが好きなまるりだけに、歌とトークの両方を武器に、さらなる飛躍を期待したい。
TEXT BY 田中隆信
▼まるり 最新情報はこちら
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