TEXT BY 真貝 聡
8月22日に「スターマイン」「マイガール」を収録した、配信限定作品『イマ』を発表した、5人組男性アーティスト・Da-iCE(ダイス)。
“ボーイズグループ戦国期”と叫ばれるようになった昨今、これまでの経験と円熟味を増したスキル、音楽への飽くなき探求心、自分たち発信で思いを届けようとする推進力…様々な武器を持って確固たる存在感を放っているのがDa-iCEではないだろうか。
今回はそんな彼らのキャリア、メンバーのプロフィールをもとに、おすすめ曲や『THE FIRST TAKE』出演時の思いなど、Da-iCEがどんなグループなのかを紐解いていきたい。
■Da-iCEの由来は?結成~現在に至るヒストリー
・グループ名:Da-iCE(ダイス)
・結成日:2011年1月17日
・メンバー:工藤大輝 / 岩岡 徹 / 大野雄大 / 花村想太 / 和田 颯
・OFFICIAL SITE:https://da-ice.jp/
2011年に工藤大輝、岩岡 徹、大野雄大、花村想太、和田 颯の5人が集まりDa-iCEは結成された。
東京・渋谷の小さなクラブから活動をスタートし、年間100本以上のライブを実施。実力をつけた後、2014年1月15日にシングル「SHOUT IT OUT」でメジャーデビュー。
2020年にはavex traxへレーベルを移籍。同年、初の全国アリーナツアーを成功させ、2021年には『第63回 日本レコード大賞』を受賞。
…と、ここまでのキャリアを見てみると、順風満帆に送ってきたように見えるが、彼らがグループ結成した当時、今でこそ定着した“ダンス&ボーカルグループ”という存在は珍しく、ダンサー自体も世間一般に広まっているわけではなかった。
彼らの前にはまっさらな道がただただ広がっており、その道をどう進んでいけばいいのか? トライ&エラーを繰り返しながらここまでやってきたのだ。だからこそ、彼らには冒頭でも触れたように“自分たち発信で思いを届けようとする推進力”が備わったのだろう。
なお、Da-iCEというグループ名の由来について。“DANCE”とサイコロの“DICE”をかけ合わせた造語で、Da-iCEにはメンバー5人(5面)にファンを加えた6面があって完成する、という意味が込められている。メンバーの大野雄大が命名。
■個性豊かなDa-iCEメンバープロフィール
ここからは5人のメンバーについて触れていく。
工藤大輝(くどう たいき)
・パート:パフォーマー&リーダー
・生年月日:1987年6月28日
・出身地:北海道
・血液型:B型
・趣味:アイドル・アニメ・ファッション
・影響を受けたアーティスト:宇多田ヒカル
・OFFICIAL Twitter:@Da_iCE_TAIKI
・OFFICIAL Instagram:da_ice_taiki
パフォーマーでありながら、高いソングライティング能力を兼ね備えており、Da-iCE以外にNissy(西島隆弘)、宇野実彩子など、有名アーティストへの楽曲提供も多数行なっている。
▼工藤大輝が作詞作曲で参加したNissy「ハプニング」MV
▼工藤大輝が楽曲提供した宇野実彩子「Orange」密着
音楽・カルチャー・ファッションのみならず、アイドルやアニメにも造詣が深い。2017年に刊行したソロ写真集『極光』ではすべてのスタイリングを工藤自身が行い、Da-iCEのグッズデザインを担うこともあったり、TBSラジオ『TALK ABOUT』ではパーソナリティーを務めるなど、音楽活動だけに留まらないマルチな顔を持つ。
この投稿をInstagramで見る
グループの中ではツッコミ役に回ることが多く、メンバーからの信頼も厚い頼れるリーダー。
岩岡 徹(いわおか とおる)
・パート:パフォーマー
・生年月日: 1987年6月6日
・出身地:千葉県
・血液型: O型
・趣味:香水集め・映画鑑賞
・影響を受けたアーティスト:KinKi Kids
・OFFICIAL Twitter:@Da_iCE_TORU
・OFFICIAL Instagram:da_ice_toru_iwaoka
プロデューサーとしての才能をグループに活かすだけでなく、ヘア&ボディミスト・ハンド&ネイルクリームの『Diario』、飲む日焼け止めサプリ『Sol White』などの美容グッズから、『ONE PIECE』とコラボしたLINEスタンプまで幅広いプロデュースに携わる。
その他、俳優活動も積極的に取り組んでおり、ドラマ・映画への出演に加え、Da-iCE Official YouTube Channelではショートムービー『All I Want』を公開。
▼岩岡徹主演ショートムービー『All I Want』
メンバー内で唯一の社会人経験者に加え、高学歴の経験から、近年では『東大王』を始めとしたクイズ番組へ多数出演。グループ内では独創的な画力を持つから“画伯”と言われることがある。
「Da-iCE.TV RT選手権」【テーマ:午年の馬】RTしてくれた方から抽選で1名様に直筆イラストをプレゼント!1/22(水)21:00から「Da-iCE.TV」生放送!! http://t.co/TpOiWW8dQw pic.twitter.com/yjyz14nm9l
— 岩岡徹 (@Da_iCE_TORU) January 20, 2014
大野雄大(おおの ゆうだい)
・パート:ボーカル兼パフォーマー
・生年月日:1989年4月1日
・出身地:愛知県
・血液型:A型
・趣味:釣り・料理・裁縫
・影響を受けたアーティスト:ISSA(DA PUMP)
・OFFICIAL Twitter:@Da_iCE_UDAI
・OFFICIAL Instagram:da_ice_udai
Da-iCEの名づけ親。色気のあるハスキーな歌声と、正確なピッチが特徴。ステージで魅せるスタイリッシュな雰囲気とは対照的に、MC中に見せるバラエティ要素とのギャップが魅力。
2019年にアルバム『この道の先に』ソロデビューを果たし、2021年には、国立競技場で行われた『2020Jリーグ YBCルヴァンカップ』決勝にて国歌独唱を行なった。
▼大野雄大【Yudai Ohno(from Da-iCE)Special Live in Billboard】at Billboard Live YOKOHAMA
趣味は釣りで、事務所の仲間が集まる「avex釣り部」の部長を務める。
▼Da-iCE大野雄大が部長を務める新部活がスタート早々から波乱の予感が!
WEBで動画を公開するだけでなく、日本で唯一の釣り専門チャンネル「釣りビジョン」ではレギュラー番組のMCを担当。さらに釣り上げた魚を自らさばくなど、料理の腕前も高い。
▼Da-iCE大野部長が釣り上げたふぐを実食!学園流食レポに大苦戦!
花村想太(はなむら そうた)
・パート:ボーカル兼パフォーマー
・生年月日:1990年8月15日
・出身地:兵庫県
・血液型:A型
・趣味:バイク(大型免許取得)
・影響を受けたアーティスト:CHEMISTRY
・OFFICIAL Twitter:@Da_iCE_SOTA
・OFFICIAL Instagram:da_ice_sotahanamura
・OFFICIAL TikTok:@da_ice_sotahanamura
男性では珍しい4オクターブの高音ボイスを持ち、透明感かつパワフルな歌声で聴く者を圧倒する。自他共に認める明るく人懐っこい性格で、インタビュー現場では自らスタッフに声をかける姿があった。リーダー・工藤大輝と並び、グループ内ではツッコミ役が多いものの、実は天然な一面も。
Da-iCE以外にも、2020年にソロバンドプロジェクトとしてNatural Lag、2021年にYouTuberのヒカルとのユニット・UPSTARを始動。また、表情豊かな歌声をかわれ、東宝ミュージカル『RENT』、『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』、『ジャージー・ボーイズ』では立て続けに主演を務め、活躍の場を広げている。
▼Natural Lag / We Can (from Natural Lag Live Tour 2022 After Rain ~Funk it Hands up~)
▼UPSTART「才能」MV
和田 颯(わだ はやて)
・パート:パフォーマー
・生年月日:1994年2月3日
・出身地:群馬県
・血液型:O型
・趣味: ペットの猫と遊ぶこと
・影響を受けたアーティスト: s**t kingz、NAOTO(EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)
・OFFICIAL Twitter:@Da_iCE_HAYATE
・OFFICIAL Instagram:da_ice_hayate_wada
・OFFICIAL TikTok:@hayate_w
Da-iCEの最年少メンバー。小学1年生でダンスを習い始め、ダンススクールの先生からオーディションを勧められただけあって表現力はピカイチ。美しくしなやかなパフォーマンスは、見ていて思わず息をのむほど。
▼Da-iCE「DOSE」MV Shorts – HAYATE ver
2016年、TRFのSAMプロデュースのPOWER STATION vol.9にて初のナンバーを手がけるなど、そのダンススキルを活かしHayate(Da-iCE)としてイベント出演も行っている。
「Wagic Hour Works」と題したダンスムービーをYouTubeにて不定期更新中。
▼Hayate (Da-iCE) Wagic Hour Works Vol.9 – mabanua [Fade Away]
近年は俳優活動にも積極的に取り組み、多数の映像作品へ出演を果たし活動の幅を広げている。そんな高いスペックを持ちながら、周囲からは「弟っぽい」と言われており、内に秘めた少年性も大きな魅力。
■Da-iCEにハマるならコレ!おすすめ5曲
「スターマイン」
Da-iCEが“イマ”魅せる、とっておきの夏曲として、今年8月22日に発表された。作詞・作曲はリーダーの工藤大輝が担当しており、“海・太陽・クラブ”といったギラついた夏よりも、“夜・花火・浴衣”のような風情を感じさせる大人な楽曲に仕上がっている。
現在、TikTokを中心に人気急上昇中の最強スルメソング。
「Promise」
劇場版『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』の主題歌で、本作のために花村が書き下ろした。“I wanna be your HERO”や“距離も時さえも超えていく力”というフレーズには、映画の内容である100年かけた戦い、そして大きなテーマでもある親子の絆や仲間との絆を彷彿とさせる。
コーラスやメロディを含め、壮大なサウンドメイクになっており、彼らの圧倒的な歌唱力・表現力を堪能できる。
「CITRUS」
『第63回 日本レコード大賞』を受賞し、ストリーミング累計再生が3億回を突破したことでDa-iCEを国民的アーティストに引き上げた代表曲。今作は初めてのエモロックに挑戦した、いわば新境地を開拓した一曲。
空を突き刺すようなパワフルな歌声も素晴らしいが、サウンドのダイナミクスさを体現する、華麗さと大胆さを兼ね備えたパフォーマー3人のダンスにも注目してほしい。
「DREAMIN’ ON」
TVアニメ『ONE PIECE』の主題歌になった楽曲で、作詞は20年以上も原作のファンである花村が担当。歌詞には“武者震いの陽炎”を始め、戦闘シーンを想起させるフレーズが多用されている。
特筆したいのはボーカルふたりのハイトーンボイス。Da-iCEの楽曲はどれもキーが高いが、中でもこの曲は特別。それを飄々と歌っているように聴かせてしまうテクニックと魅せ方はさすがのひと言に尽きる。
「どんな君も」
ディズニー&ピクサー映画『私ときどきレッサーパンダ』の日本版エンドソングアーティストにDa-iCEが抜擢されて、「どんな君も」は劇中で流れる「Nobody Like U」のカバー。
これまでの伸びやかに歌うスタイルではなく、ソウルフルなフェイク、洋楽のR&Bフレーバーを残した歌い回しが新鮮。さらに彼らには珍しくラップも披露。
ブラックミュージックのグルーヴを見事に自分たちのものにしている。
■あえて難易度をあげて挑戦した『THE FIRST TAKE』
大野雄大と花村想太の歌力を感じられるものとして、『THE FIRST TAKE』も挙げられるだろう。
▼Da-iCE (大野雄大・花村想太) – CITRUS / THE FIRST TAKE
「CITRUS」の歌唱をサビのアカペラから始めたわけは、「冒頭からインパクトを与えること」「自分たちを奮い立たせること」が狙いだったと語っている。
大野と花村の覚悟と『THE FIRST TAKE』でしか観れない特別な緊張感が味わえる。なお、本動画公開後に開催された『INSIDE THE FIRST TAKE supported by ahamo』にもDa-iCEは出演。「無言のお客さんが見守る中で歌った『Promise』は、人生でいちばん緊張したステージだった」と花村は語っている。
▼Da-iCE (大野雄大・花村想太) – Promise / INSIDE THE FIRST TAKE
■工藤大輝・花村想太 撮り下ろしインタビュー掲載中
今回紹介しきれなかったが、工藤大輝と花村想太の初めての出会いや輝かしいサクセスストーリーに隠されたメンバーの戦いと葛藤の日々についてインタビューを実施。トップアーティストとなった彼らの過去と現在を知って、さらにDa-iCEの魅力を発掘してほしい。
▼Da-iCEの最新情報はこちら
https://www.thefirsttimes.jp/keywords/194/