TEXT BY ジャガー
■理解すると面白い、“え”が“お”になる曲
shoji、kazuki、NOPPO、Oguriからなる、世界が注⽬するダンスパーフォーマンスグループのs**t kingz(シットキングス)。
シンクロ率の高いパフォーマンスで観客を魅了するいっぽうで、三浦大知、BLACKPINK、King&Princeなど、国内外数々のアーティストの振りつけを担当(その数、約250曲以上!)。
「ダンスといえば、s**t kingz」と呼ばれるほどの実力と人気を兼ね備えた彼らだが、いちばんの強みは“ダンス”という一般的なイメージに縛られない、自由な表現スタイル。
最近では、日本テレビ7月期土曜ドラマ『ボイスⅡ 110緊急指令室』にNOPPO(増田昇太)が俳優として出演。
他にも、ダンサー発の楽曲制作にも積極的に取り組んでおり、見るダンス映像アルバム=見るバム『FLYING FIRST PENGUIN』を今年1月にリリース。そして、先日ゲストボーカルにPESを迎えた新曲「えがお! feat.PES」を発表した。
「どんな時でも僕らがパフォーマンスすることで観た方が笑顔になれるような、そのためにはどんな曲がいいだろう? と、いろいろ考えてたどり着いたのが『えがお! feat.PES』です」(shoji)
世界中で状況が一変したコロナ禍において、誰もが窮屈さを感じている日々に明かりを灯すように約3分間を全力で駆け抜ける。
「人を笑顔にするにはどうすればいいのか、前向きなメッセージソングにすることも考えたのですが、笑顔、エガオ、えがお… “え”という文字を“お”に変換しても言葉が成り立つってことを歌った『“え”が“お”』はどうだろう? ってなりまして(笑)。ダジャレじゃん! っていうちょっとフザケた感じのアプローチだけど、これを全力で踊ることでまわりを楽しませられるのはs**t kingzだけかなと」(shoji)
「ご一緒したPESさんも最初『“え”が“お”にしたいんです!』に対して、『ん???』ってなってましたね(笑)。楽曲制作において妥協が一切ない方なので、時にはPESさんから『わからない』『もう悪夢だよ…ずっと“え”が“お”を考えてさぁ…(笑)』なんて言われたりもしましたが(笑)、そう言いながらも最高の一曲を一緒に作ってくださったのでPESさんの愛情をすごく感じています」(Oguri)
■“つられ笑い”をキーワードにした、曲作り
じゃんけんや手遊び、コミカルでオーバーなアクションがつくことで、年齢国籍問わず、思わずクスッと笑えてくる同曲。メンバーも、歯を見せて思いっきり笑っているかと思えば、口笛の音に合わせて急にすまし顔をするなど、一曲中のなかで目まぐるしく表情を変化させており、その緩急に気づけば夢中になっていた。
「僕たちは“僕たちを観て笑顔になってくれるならいくらでも踊ります!”っていうスタンスなんですよ。『えがお! feat.PES』を観て、聴いてたら自然と笑顔になってくれたらうれしいですね。想いを押しつけるのではなく、みんなが自分の心のままに楽しくなっていってくれたらいいですね」(NOPPO)
「表情の切り替えはだいぶ意識しましたね。真顔から100%の笑顔まで、一気にもっていくような。そのほうが自然とつられて笑いやすいんじゃないかなって」(Oguri)
「“つられ笑いって良いよね”ってところから曲作りが始まって。だから、みんなの笑い声をいじってメロディにしてたり、最後も笑い声で終わったり。誰かが笑ってたら、それが連鎖していくのが良いよねっていう。これを観て、どんどん笑顔が増えていってくれたらうれしいです」(shoji)
「一回では伝わりづらいかもしれませんが、実は一個一個、歌詞に出てくる言葉をダンスで表現していて。で、その順番を把握しつつ、前後の動きを担当するメンバーと合わせて動かないといけないんですけど…いざ曲と合わせて動くとむちゃくちゃ速い!(笑) しかも、自分が連続して動くわけではない分、相手との呼吸の合わせ方が重要になるので、かなりの脳トレになりましたね」(kazuki)
■ダンスの枠には収まっていないが、ダンサーだからこそできること
そして、9月16日からは約2年ぶりとなる有観客でのライブ『s**t kingz DANCE Live 2021 ~ダンスが好きなただの変人~』を実施。感染対策を行い、演者・スタッフ・観客全員が安心して楽しめる空間づくりを進めているという。
「シンプルなんですけど…つねに全力で踊り続けていたい。そこで皆さんがいろんなことを感じてもらえるように、ただただ僕たちはポジティブに踊り続けていきたいと思います」(Oguri)
「去年、ステイホーム期間中に行った生配信ダンスショーをお客さんと僕らで一緒に観る『「NAMA!HO!SHOW!!」を一緒に観まSHOW!!』を行ったんですけど、その時に一曲だけお客さんの前で披露させてもらったんですね。そうしたら、スタッフさんたちに『観られてるからですかね、バッチバチでしたよ!』って言われて(笑)。俺らでも違う空気感だったっていうのを自然と感じとってたんだろうなと。その経験があるので、よりライブが楽しみですよね。トラック自体もすごく素敵な響き方というか、ライブという空間で聴くと家で聴くのとは違った醍醐味があるので、そういうのも注目して聴いてもらいたいですね」(NOPPO)
「この取材の前に、ライブの通しリハを行ったんですけど、僕らじゃなきゃできないですね。バリエーションが多くて、“ダンス”の枠に収まってないんだけど、ダンサーだからこそできる表現と言いますか(笑)。これがs**t kingzのライブなんだなって思いました」(kazuki)
「つらい思いをしたり、苦しいと感じることがあったり…落ち込んでしまう今だからこそ、エンターテインメントは明るく楽しいものでありたいなと思うんです。それはs**t kingzとして僕たちがいちばんやりたいことでもあるので、楽曲やライブを通じて皆さんを笑顔にしていきたいですね」(shoji)
期待に胸を膨らませ、まさしく童心そのものなs**t kingz。歓声のない寂しさはあるかもしれないが、それ以上に同じ時間をリアルな場所で大切な人たちと共有できる喜びが大きいようだ。
誰しも落ち込んでしまうことはあるし、毎日笑顔で過ごすことはもしかしたら難しいのかもしれない。ただ、どんな時でもビッグスマイルで包み込んでくれるs**t kingzという存在が、そんな日々を一日でも減らしてくれることを切に願う。
ライブ情報
s**t kingz DANCE Live 2021 ~ダンスが好きなただの変人~
09/16(木)~09/20(月・祝)
神奈川・横浜関内ホール 大ホール
10/01(金)~10/03(日)
大阪・森ノ宮ピロティホール
詳細はこちら
https://stkgzdancelive2021.skakeru.co.jp/
配信情報
s**t kingz DANCE Live 2021 ~ダンスが好きなただの変人~ライブ配信
10/03(日)17:00 スタート
横浜公演「9月20日18:00開演回」を収録しストリーミング配信サービス・LIVESHIPで生配信。アーカイブは、2021年10月3日(日)19:00 ~ 2021年10月10日(日)23:59まで視聴可能。
※配信開始時間は変更となる場合がございます。
詳細はこちら
https://liveship.tokyo/stkgzdancelive2021/
s**t kingz OFFICIAL SITE
https://shitkingz.jp/