TEXT BY 柚月裕実
■不器用ながらも進んでいこうと勇気づけてくれた“ドラマと主題歌”
専業主婦として平穏に暮らしていたはずが、夫から突然の離婚宣告。ショックで家を飛び出すもスリに遭い、無一文、無職、宿無し、おまけにバツイチ……。まさに崖っぷち!
7月13日からスタートした火曜ドラマ『プロミス・シンデレラ』(TBS系)。二階堂ふみが演じる主人公・桂木早梅と、眞栄田郷敦が演じる17歳の現役高校生・片岡壱成が繰り広げるちょっと不器用なラブストーリー。原作は橘オレコ著、小学館の漫画アプリ「マンガワン」にて連載中の同名漫画。
全てを失い、野宿をする早梅に「リアル人生ゲーム」を持ちかけた壱成。高級老舗旅館「かたおか」の次男であり、早梅はここで働くことに。壱成は性悪な高校生ではあるものの、彼もコンプレックスを抱えていた。無謀なゲームも少しずつ形を変え、回を追うごとにふたりの心境にも少しずつ変化が。特に第8話からは急展開をみせたーー。
■楽曲の前向きさはLiSAの座右の銘「今日もいい日だっ。」に通じる
本作に華を添えるのがLiSAが歌う主題歌「HADASHi NO STEP」。イントロから管楽器の音が重なり、ややスローテンポで始まるAメロ。“しくじったな 涙をみせちゃった”との歌詞には、誰しも身に覚えのある元気を無くしたときの心境が伝わってくる。
Bメロでは自分の心と向き合い、サビからは問題を抱えながらもそれでも上を向いて歩いていこうと背中を押す。
沈んだ心にそっと寄り添うようにして進行し、最後は不器用ながらも進んでいこうと勇気づけられる。LiSAがブログなどでも綴っている座右の銘「今日もいい日だっ。」ともリンクする前向きさがある。
■劇中で孤軍奮闘する早梅の姿と重なる歌詞に込められたメッセージ
家もお金も、パートナーも……“ないない”づくしでリスタートした早梅。様々な問題が降りかかり、思うようにいかない日々でも、まずは自分の気持ちを大切にーー。歌詞に込められたメッセージには、劇中で孤軍奮闘する早梅の姿と重なる。
向かう先敵ばかりといっても過言ではない状況でも、いざとなると腹をくくり、たとえ相手がお得意様であろうとも勇敢に立ち向かう。早梅の目力からも感じられる芯の強さがカッコいい。
歌詞の2番からは、さらに早梅と壱成の姿がリンクする。大人になるにつれて、これまでの経験が活かせることもあれば、時として邪魔をすることもある。年の差を理由に自分の気持ちを封印するかのような早梅。一方の壱成も不器用で荒々しい行動の裏には、早梅への隠し切れない想いがあった。
■マネしたくなるキャッチーな振り付けはGANMIの手腕
YouTubeで公開されているMVでは、LiSAとダンサーが軽やかでありながらしっかりと踏んでいるステップが印象的。今回振り付けを担当したのはBTSのヒットナンバー『Butter』を手掛けたGANMI。キャッチーでありながら、すぐにマネできそうな手の振り、キュートな振り付けも盛り込まれている。
■TikTokのダンス動画投稿でより身近になった「HADASHi NO STEP」
また、9月6日からTikTokアカウントを開設したLiSA。
虹を思わせるティアードスカートを揺らしながら踊る姿がキュート。また同曲のダンス動画応募キャンペーンも実施。多くのダンス動画が投稿されており、中にはキッズダンサーの姿も! 歌いやすいテンポと歌詞で、ふとしたときに口ずさめる身近さも本楽曲の特徴だ。
ぜひLiSAの投稿している動画を参考にしながらチャレンジしてみてほしい。
@lxixsxa_official ダンスレクチャーご覧いただきありがとうございました🤟上半身簡単バージョンの#ハダシノステップ です🐟👣ダンスチャレンジは9/14まで!💃#LiSA #プロミスシンデレラ
「HADASHi NO STEP」のラストは“言わせてよ i love you”と結んでいる。言われるのを待つのではなく“言わせてよ”を選んだように、自分の脚で立つ姿や、強い意志を感じる。
果たしてドラマの結末とリンクするのか、早梅と壱成の恋の行方が気になる。
リリース情報
2021.09.08 ON SALE
SINGLE「HADASHi NO STEP」
「#ハダシノステップ」チャレンジページ
https://www.tiktok.com/tag/ハダシノステップ
LiSA OFFICIAL TikTok
https://vt.tiktok.com/ZSJ7F39QF/
LiSA OFFICIAL SITE
https://www.lxixsxa.com/