■福山雅治、『映画おしりたんてい シリアーティ』で、シリーズ最強の敵“シリアーティ教授”に、こだわりのアプローチ!
3月18日より新宿バルト9他全国にて公開となった『映画おしりたんてい シリアーティ』で、シリーズ最強の敵、シリアーティ教授を演じた福山雅治。
このたび、普段知ることのできないアフレコ現場の雰囲気や、アフレコに挑む福山の姿などを垣間見ることができる、貴重なアフレコ現場写真&現場レポートが解禁された。
福山は、シリアーティ教授のキャラクターをどのように作り上げていったのか。そのこだわりや熱の入った演技が伝わるレポートをぜひチェックしよう。
【現場レポート】
『映画おしりたんてい』シリーズの4作目、初の長編作となる本作で福山が声を担当するシリアーティは、同シリーズ史上最強の敵という役どころ。福山が劇場アニメで声優を務めるのは『映画ドラえもん新・のび太と鉄人兵団はばたけ天使たち』(2011年)、『未来のミライ』(2018年)に続き3度目となるが、今作で演じるシリアーティは、目的のためなら手段を選ばない冷酷な犯罪者で、福山のキャリアで“初”となる完全なるダークサイドの役となっている。
「CVという深淵なる表現の場においてはほぼ新人」とコメントしていた福山だが、アフレコは順調そのもの。予告にも登場したIQ1104の名探偵おしりたんていとシリアーティの出会いのシーンや迫力のある戦闘パートを軸に、映画全体の温度感やイメージをチェック。そこから、シーンごとに細かく調整を入れていくという流れでアフレコが進んだ。
テストで演じたセリフをベースに、イントネーションや声のボリューム、テンポやタイミングなどを調整する中で、ひとつのセリフに対し数パターンの表現を率先して提案していた福山。監督らスタッフサイドから「どんどん良くなっていく」「どれを選ぶか悩ましい」という声が出る場面もあった。「OK!」が出た際にも、「一応、別パターンもやってみましょうか?」「こんな感じはどうですか?」とバリエーションのストックを増やしていき、調整室では「そのパターンもいいかも」「なるほど」という言葉が飛び交っていた。
「カッコ良すぎて録り直し」となるなど、クールな声の福山らしいNGが出るのもとても印象的だった。シリアーティがなぜ悪の天才教授として事件を起こすようになったのか、おしりたんていに対してどのような感情を抱いているのかなど、事前に制作スタッフと話しながらシリアーティの理解を深めていった。シリアーティとおしりたんていが対峙するときに交わす会話の内容に注目だ。
頭脳戦もさることながら、激しい戦闘シーンも今作の見どころ。おしりたんていとシリアーティの対決シーンでは、シリーズおなじみのおしりたんていの必殺技に対し、シリアーティも強烈な必殺技で応戦する。おしりたんていの「しつれいこかせていただきます」に対抗するシリアーティのセリフは「ぶれいこかせていただこう」。ダークな雰囲気に謎めいたテイストがいい塩梅でブレンドされ、史上最強の敵にふさわしいと納得できる。おしりたんていの決め台詞に並び人気が出そうなフレーズであると同時に、出会いのシーンで意味深に語った「光と闇ではどちらが上か。じきにわからせてやる」というセリフが意味する結末にも注目だ。
アフレコ中、いちばん多くパターンを試した言葉は謎の秘宝「お・パーツ」。シリアーティが狙う秘宝でホーホー博物館に眠っている。様々なパターンの「お・パーツ」を試しながらたどり着いた秘宝の発音にも注目だ。監督がテスト後にアドリブをリクエスト予定だったシーンで、テストの段階からアドリブ入りで対応し、「お願いしようと思っていましたが、完璧です!」の声が飛んだ。そのアドリブとは吐息を入れること。福山本人も自然に出していたようで「入っていました?」と確認する場面も。シリアーティのキャラクターがすでになじんでいる印象を受けたやりとりだった。
映画ではシリアーティが、とあるエキスを口にするシーンが登場する。エキスは飲むと体に副作用のような効果が出るため、セリフと症状を同時に表現しなければならないシーンなのだが、ここでも福山は何パターンかの演じ方を提案。実際に飲み物を飲んで挑むバージョン、飲み物を使わずに飲む演技をするバージョンなどリアルな表現を追求。また、シリアーティがワンコロけいさつを翻弄するシーンでもいろいろなパターンを試していた福山。最終的に「面白い!」と監督らスタッフ一同が声を揃え、調整室で思わず「ププッ」と笑ってしまうスタッフが多かった、福山提案バージョンが採用されたシーンは、ぜひ劇場でチェックしよう。
また、休憩中もひとりブースに残り、台本をチェックし、喉の調子を整えるなど、ストイックに挑む姿が印象的だった福山。アフレコ終了時に「慣れない作業で時間がかかってしまい、すみません」と監督に伝えていたが、実際には予定よりも1時間以上巻いて終了するというとてもスムーズなアフレコだった。
さらに、アフレコ後インタビューも到着。アフレコを終えての感想や、本作への思いを余すことなく語った。
■福山雅治 コメント
Q. 『映画おしりたんてい』シリーズの4作目、初の長編作。記念すべき本作でシリーズ史上最強の敵・シリアーティを演じた感想をお願いいたします。
声のみで演じるということにおいてほぼ新人の僕が、おしりたんてい史上最強の敵役に抜擢していただいたことを大変光栄に感じています。映画館にご来場の皆様に、そしてこの映画に携わる監督さんをはじめとするスタッフの皆さんたちに納得していただけるよう、全力でぶれいこかせていただきました。Q. アフレコ現場の雰囲気はいかがでしたか?
僕の収録は後半で、キャストの皆さんの声が入った状態での収録でしたので、いろんなアプローチを試すことができました。不慣れな現場ですので難しさはもちろんありましたが、それ以上に収録現場を楽しむことができました。Q. 福山さんのキャリアで“初”となる完全なるダークサイド役。演じるうえで意識していたこと、こだわったこと、今作の福山さん視点のおすすめポイントを教えてください。
当日の現場では最後のシーンまで収録をしたあとに、もう一度最初のシーンから台本の半分ほどまでを録り直しさせていただきました。発声の仕方もそうですが、収録の半ば頃からやっとシリアーティという役柄が掴めてきたので。納得いくまでお付き合いくださったスタッフさんたちには感謝しかありません。Q. ご覧になる皆さまにメッセージをお願いします!
全世代で楽しめる映画になっていると思います。今の時代に正義とは何か? 深い問いかけもある今作を、多くの方にご覧いただきたいです。ぜひとも映画館にてご鑑賞よろしくお願いします。
作品情報
『映画おしりたんてい シリアーティ』
3月18日(金)新宿バルト9 ほか全国公開中
声の出演:三瓶由布子 齋藤彩夏 杉村憲司 池田鉄洋 小西克幸 中村まこと 渡辺いっけい
ゲスト:福山雅治
原作:トロル
監督:門由利子
脚本:千葉克彦
配給:東映
(C)トロル・ポプラ社/ 2022 「映画おしりたんてい」製作委員会
(C)Troll/POPLAR, 2022 “Butt Detective the Movie” Production Committee
『映画おしりたんてい シリアーティ』公式サイト
https://oshiri-movie.com/