■「十代を締めくくれる、自分のターニングポイントとなるような作品になればいいなと思います」(なにわ男子・道枝駿佑)
映画『今夜、世界からこの恋が消えても』が、7月29日から全国公開される。
本作は、眠りにつくと記憶を失ってしまう、実在する難病「前向性健忘」を患ったヒロインと、そんな彼女を献身的に支えるも、自らも大きな秘密を隠し持っている主人公の儚くも切ない愛の物語。
原作は、映画化もされた『君は月夜に光り輝く』を輩出した電撃小説大賞の2019年受賞作品。応募総数4,607作品の頂点にして、冒頭からはまったく予想できないストーリー展開と結末に全選考委員が涙したという傑作だ。その涙は国内に留まることなく、すでに韓国では20万部超えの大ヒットを記録しており、その感動を世界に広めつつある。
クラスメイトのいじめを止めるため、同級生の女子・日野真織(ひの・まおり)に嘘の告白をした主人公・神谷透(かみや・とおる)。嘘の告白とわかりながらも、「放課後まで話しかけない」「連絡は簡潔にする」「お互いを本気で好きにならない」という3つのルールと合わせ、真織はOKの返事をする。
好きにならないと約束を交わすもお互いを知るにつれ、いつしか惹かれ合うふたり。透がついに想いを抑えられなくなった頃、真織から出た言葉は予想もしないものだった。
「私。前向性健忘っていって、夜眠ると忘れちゃうの。1日にあったこと、全部」
毎日、記憶と経験をリセットされる彼女は日記に1日の出来事を書き留め、朝早く起きて復習することで記憶をつなぎとめていた。そんな彼女に少しでも幸福な日々を届けたいと献身的に向き合う透。しかし、そんな日常は長く続かなかった。透が真織の幸せを守るために仕組んだ“ある作戦”とは? 怒涛のクライマックスと儚い優しさが世界を温かい涙で包む。
本作のメガホンを取るのは、『僕等がいた 前篇・後篇』(2012年)、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(2016年)など数々の恋愛映画を作り上げてきた名手・三木孝浩。脚本は、『君の膵臓をたべたい』(2017年)では監督を、『君は月夜に光り輝く』(2019年)では監督・脚本を担当し、生きる意味を問う純愛を描かせたら右に出る者はいない月川翔と、『明け方の若者たち』(2021年)で監督を務めた若き才能・松本花奈がタッグを組んだ。
さらに音楽を担うのは、映画『糸』(2020年)で第44回日本アカデミー賞・優秀音楽賞にもノミネートし、数々のヒット曲を手掛けてきた日本を代表する音楽プロデューサー・亀田誠治。現在の日本映画界で、恋愛映画を作るのに、これ以上ない最高峰のクリエイターたちが奇跡のタッグを組み、今作の製作に挑む。
主人公の神谷透を演じるのは、なにわ男子のメンバーであり、先日、日本テレビ系日曜ドラマ『金田一少年の事件簿』の5代目金田一一役で、ドラマ単独初主演を務めることが解禁となった道枝駿佑。これまで数々のドラマや映画で艶やかで光る存在感を見せてきた道枝にとって、今作が待望の初主演映画となる。
そして、ヒロインの日野真織を演じるのは、2016年開催の第8回『東宝シンデレラ』オーディションでグランプリを受賞し、『思い、思われ、ふり、ふられ』(2020年)、『君が落とした青空』(2月18日公開予定)で主演を務め確実にステップアップし、本年からTOHOシネマズの「シネマチャンネル」ナビゲーターとしても抜擢された福本莉子。
2021年10月期で放送され話題となったテレビ朝日系土曜ドラマ『消えた初恋』ではクラスメイトとして共演したふたりが、今作では恋人役として、W主演を飾る。
まさに「映画の道」を歩みはじめた次世代を担うふたりが、毎日消えゆく日々のなかで、昨日が失われても明日のちいさな幸せを懸命に掴み取ろうともがく姿を自らの輝きそのままにフレッシュに演じる。
■道枝駿佑 コメント
初の主演映画なので、不安もありつつ、楽しみもありつつ、クランクインを迎え、いよいよ動き出したなという気持ちです。映画で主演を演じたいとずっと思っていたので、お話をいただいた時は、とても嬉しかったですし、しっかりと悔いのないように自分らしくやり切りたいと思います。
台本を読んで、すごく感動しましたし、一日一日が尊くて儚くて大切なものだと改めて気づかせてくれるお話だなと感じました。
『セカコイ』が十代最後の映画になるので、十代を締めくくれる、自分のターニングポイントとなるような作品になればいいなと思いますし、この映画を経験して、役者として一回りも二回りも成長したいと思います。■福本莉子 コメント
三木監督とご一緒するのも二回目で、お相手の道枝さんも同じく二回目の共演で、いろんな縁が重なっている作品だなと感じています。道枝さん演じる透くんとの関係性が大事になってくるお話なので、共演したことのある方で良かったなと思いました。
『セカコイ』の原作を読ませていただいて、涙が止まりませんでした。私が演じる真織は、一日で記憶がリセットされるという難しい役で、不安も大きいのですが、頑張らなきゃなという気持ちでいっぱいです。監督から「この作品は現場で真織が心を動かすことが大事だよ、大丈夫だよ」と背中を押していただいて、私自身も真織同様、日記を付け始めました。初心を忘れず、毎日毎日新鮮な気持ちで頑張っていけたらいいなと思います。■三木孝浩監督 コメント
『記憶』という、人が生きていく上で前へ進むための大切な基盤でもあり、時に大きな足枷ともなりうる不確かで曖昧なもの。
この映画は、そんな『記憶』を1日ごとに失ってしまう少女とある『記憶』に縛られて動けない少年の少しおかしくて切なくて愛おしいラブストーリーです。
誰かをどうしようもなく好きになったこともいつか忘れてしまう。
すくった瞬間手のひらからこぼれていくその想いは、ずっと同じカタチのままで留めておけないからこそ美しいのかもしれません。
道枝駿佑くんと福本莉子ちゃん。眩しさの真っ只中にいるフレッシュな二人だからこそ表現できる想いの儚さ尊さを、この作品で大切に描けたらと思います。■プロデューサー・岸田一晃 コメント
企画立案と脚本に着手したのは第一回目の緊急事態宣言の真っただ中。あらゆるものが“なかったこと”にされていく現実は一日で記憶を失ってしまう真織に恋をする透の気持ちと痛いほどにリンクしました。愛や思い出さえも“なかったこと”にされてしまったとしたら?失われていくばかりの世の中で目の前にある微かな希望に手を伸ばす透と真織の物語です。求め合う恋の行先と物語に隠された仕掛けは記憶を取り扱ったラブストーリー映画の新領域に皆さんを誘ってくれると信じています。
光と影を巧みに操りエモーショナルな世界を確立させる俳優・道枝駿佑くん。一瞬で心を射抜き、観客と心情を同期させる女優・福本莉子さん。この2人にオファーして本当に良かった。今、目の前で演じている姿を見て確信しました。
映画情報
『今夜、世界からこの恋が消えても』
7月29日(金)全国東宝系にて公開!
キャスト:道枝駿佑(なにわ男子) 福本莉子
原作:一条岬『今夜、世界からこの恋が消えても』メディアワークス文庫(KADOKAWA)
監督:三木孝浩
脚本:月川翔 松本花奈
音楽:亀田誠治
配給:東宝
(c)2022「今夜、世界からこの恋が消えても」製作委員会
映画『今夜、世界からこの恋が消えても』 OFFICIAL Twitter
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