■映画『真夜中乙女戦争』の原作者・Fからのメッセージも!「永瀬廉さんが演じる傷だらけの主人公は何度観ても美しく、愛おしく思います」
映画『真夜中乙女戦争』の大ヒット御礼舞台挨拶イベントが本日1月29日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、キャストの池田エライザ、二宮健監督が登壇。主演の永瀬廉(King & Prince)もリモートで登場した。
『真夜中乙女戦争』は、Amazonの総合カテゴリでベストセラー1位を獲得した作家Fの同名小説の実写化。“平凡で退屈な日々を送る青年が自分自身と東京を破壊するまでの夜と恋と戦争”が描かれる。主人公の無気力な大学生“私”を永瀬、ミステリアスなヒロイン“先輩”を池田が演じた。
この日は劇中に登場する“黒服”率いる“TEAM常連”の日ということで、キャスト・監督も黒の衣装に身を包み、観客も黒のドレスコードで来場。イベント中、永瀬が衣装の上に着たタキシードと下のバスケットパンツのギャップを見せて会場から笑いを誘ったり、King & Princeメンバーの岸優太からの着信で電話が鳴るハプニングがあったりと、リモートならではのひと幕も。
作品が公開されて1週間。
「終始最悪だけど最高だった。何度も観たい」
「観終わったあと、抱いた感情を表す言葉が見つからない」
「美しくてかっこよくて、そしてとても儚くて、涙が止まらなかった」
「予想外の“最悪のハッピーエンド”で余韻がすごかったです。友人と見終わったあとに誰とも話したことのないような会話をして新鮮でした」
などの熱い感想が届いていることが伝えられると、永瀬は「この作品を理解して、楽しもうとしてくださっているのがうれしいです」、池田は「どんな気持ちになっても、たとえ胸糞悪いとしても、そう思えることが幸せである作品なんだと思います」とコメント。二宮監督は「皆さんいろんな解釈をしてくださっていて、日々感想が届いています。個性豊かな十人十色の解釈を聞けるのが幸せです」と感慨深く、感謝を述べた。
イベントでは、原作者・Fより届いたメッセージをMCが代読。
<原作者・Fのメッセージ>
監督、キャストの皆様。ご観覧の皆様。大ヒットありがとうございます。私も次にこの映画を観れば、第六次真夜中乙女戦争となります。重ねて感謝申し上げます。
2度目以降の鑑賞でやっと私がわかりましたのは、劇中何度か流れる不協和音のようなオーケストラのチューニング音の意味。後半に出てくる、蓮の花の意味。時計のドアップが極めて重要なシーンで、繰り返されていることです。
そして2度目以降でさらに沁み入りましたのは、池田エライザさん演じる先輩の極めて細かい「躊躇いの目の動き」、柄本佑さん演じる黒服の異常すぎる主人公への愛。
永瀬廉さんが演じる傷だらけの主人公は何度観ても美しく、愛おしく思います。
悪戯好きな監督は他にも様々な仕掛けをこの映画に盛り込みました。ぜひその点も楽しんでくださいましたら幸いです。
原作者Fからのメッセージを受け、永瀬は「実は現場でお会いしたとき、Fさんがボケて僕がツッコんだりしていたんです。なので、改めてこうしてうれしいメッセージをいただくと照れてしまいます」、池田は「現場の“先輩”のノートがノートに予定や葛藤がぎっしり書いてあって素晴らしかったです。Fさんの原作の描写の細かさがあったからこそだと思います」とそれぞれコメント。
二宮監督は「僕なりにいろんなフックを仕込んでいたので、咀嚼していただけてうれしいです。良く聞くのは、1回目はよくわからなかったけれど、5回目で泣いたとの声もいただきました」と、それぞれ感謝のメッセージを送った。
また、作品を見返す人に向けて永瀬は「Fさんがコメントしてくださっているような誰かが気づいた点を意識してほしい」とおすすめ。池田は「パンフレットに挿入歌『Misty』の歌詞のFさん意訳が載っているので、それを読んでもう一度観ていただきたいです。ミュージックバーのシーンで“先輩”が何を伝えたかったのかわかると思います」と話した。
そして、Fのメッセージでも触れられていた音響について二宮監督が「音響ミキサーの野村さんが従来の邦画とは違う作り方をしているので、ぜひ音にも耳を澄まして観てほしいです」と何度も楽しめる見どころを語ると、2月1日より『真夜中乙女戦争』のコメンタリー上映の実施が決定したことが発表された。
コメンタリー上映は、永瀬、池田、柄本、監督による作品の裏話などの解説が聞ける内容となっており、それぞれがおすすめポイントを力説。永瀬は「監督がMCで回してくださって最高でした。いちばん楽しそうに監督が話していた(笑)。監督がより本作を楽しめるヒントを話してくださっているので、ぜひ体験してほしいです!」、池田は「収録しながら見入ってしまうときがあって…監督が沈黙を作らないように頑張っている空気も楽しんで欲しいです(笑)」、監督は「これを聞いたら、この作品の印象がガラッと変わると思います!」と、それぞれアピールした。
さらに、“TEAM常連”の日ということで、スペシャルゲストとして“TEAM常連”のシンボル、猫のビーツが登場。撮影現場では癒しの存在だったビーツに画面越しで再会した永瀬は「会場で会いたかったです」と悔やみつつも、変わらぬかわいさに笑顔をみせ、「抱きしめても嫌がらなくて、本当に慣れていてちゃんと俳優でした」と撮影を振り返り、役者顔負けの演技を称賛。この日が初対面となった猫好きの池田は「家で飼っている猫と人相が似ています! おとなしい…!」と、終始笑顔を見せていた。
最後の挨拶では、監督は「上映している間に、どんどんもっと体感していただけるとうれしいです」、池田は「たくさんの感想をいただいていて、前向きな気持ちになれたというコメントで溢れています。その言葉に希望をいただいていて、この作品が素敵な連鎖を生み出しているんだと感じています。何度でもご覧になってください」とコメント。
そして、永瀬が「観てくださった方々の感想をいただくと、その感想こそがキャスト・スタッフにとって希望にもなっています。皆さんもこの映画から希望を見出していただけたらと思います」と語り、イベントを締めくくった。
映画情報
『真夜中乙女戦争』
大ヒット上映中!
出演:永瀬廉、池田エライザ、篠原悠伸、安藤彰則、山口まゆ、佐野晶哉、成河 / 渡辺真起子、柄本佑
原作:F『真夜中乙女戦争』(角川文庫刊)
脚本・監督・撮影:二宮 健
音楽・撮影:堤裕介
主題歌:ビリー・アイリッシュ「Happier Than Ever」(ユニバーサル インターナショナル)
製作:『真夜中乙女戦争』製作委員会
配給:KADOKAWA
(C)2022『真夜中乙女戦争』製作委員会
リリース情報
2022.01.12 ON SALE
DIGITAL ALBUM『真夜中乙女戦争』オリジナルサウンドトラック
映画『真夜中乙女戦争』作品サイト
https://movies.kadokawa.co.jp/mayonakaotomesenso/