■SPARKS GO GOとROLLYはともに2025年の今年が35周年イヤー
2月14日、SPARKS GO GOとROLLYのユニット「スパークスローリー」のライブ、『続・帰ってきた!スパークスローリー2025 ~How Many More Times~』が渋谷WWW Xにて開催された。ソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)の50周年イベントのひとつである本イベント。この2アーティストはともに90年5月21日にデビューを果たし、2025年の今年が35周年イヤーとなる。そんな記念すべき年に約6年ぶりに再結成!2月7日の大阪公演を経て、東京でのライブを楽しみに待ち侘びるファンたちで、ライブハウスも賑わっていた。
会場に入ると、ミラーボールが回り、すでに熱気漂う一夜のお祭りモード。そして、定刻には自然とオーディエンスから手拍子が。その流れに乗り、SPARKS GO GOの3人が登場。続けてROLLYも登場し、橘(アツヤ / Gu)、八熊(慎一 / Vo&Ba)へ熱いキスをお見舞いする。
八熊「何か濡れてた…」
オープニングから会場を爆笑に包むと、間髪入れずにROLLYの口上が始まり、ステージにスモークが立ち込める。「Roller Coaster Ride」(SPARKS GO GO)で幕が上がり、続く「レターマン」(ROLLY / すかんち)とこの日はそれぞれの曲が交互に披露された(この日はバンド構成だったため、ROLLYはすかんち時代の曲を演奏)。「Sandy’s Sunday」(SPARKS GO GO)と続いたところで、ROLLYの挨拶が。
■SPARKS GO GOは日本のZZトップ(ROLLY)。ROLLYは日本のライザ・ミネリ(八熊)
ROLLY「僕たち1990年5月21日、同じ日にデビューしましたね。Be Modern(SPARKS GO GOの前身バンド)は先輩でございますが(笑)。彼らは日本のZZトップだと思うんですよね。メンバー・チェンジなしでここまで続けて」
八熊「ROLLYは日本のライザ・ミネリだと思っているよ。最初ロジャー・ダルトリーが(頭の中に)出てきたけど(笑)」
ROLLY「なんとかここまでやって参りましたので、70、80…医学の進歩によって90歳になってもね!我々活動できるように頑張ります!」
と語り、「ウルトラロケットマン」(ROLLY / すかんち)を披露。「ダイヤモンド・リル」(SPARKS GO GO)では、橘の実弟であるたちばなテツヤ(Dr)の歌声も響く。その後のMCでは、ROLLYが直近で行った焼肉屋でのライブについての話に花が咲く。ひたすら天然なROLLYに、ツッコミでもあり被せまくりのキレキレの返しをする八熊、見守る橘兄弟と約6年ぶりの公演とは思えないくらいに息がピッタリ(?)の応酬に、オーディエンスからも温かな笑い声が漏れる。八熊の仕切りにより、「WANDER AROUND」で演奏が再開。この曲は3月26日に発売される、SPARKS GO GOのベスト盤付きのフル・アルバム『35 Special & 24 Special Best』からの先行公開となる。「Mango Juice」(ROLLY / すかんち)、「楽園に行こう」(SPARKS GO GO)と一気に演奏し、「109で待っててよ」(ROLLY / すかんち)では八熊が一部ボーカルを務めた。続くMCでは、八熊から浮世離れしているROLLYへ、野球のトークから急なクイズ大会が展開される。
■八熊から浮世離れしているROLLYへ、野球のトークから急なクイズ大会
八熊「大谷翔平選手の愛犬の名前は?」
ROLLY「これは知ってる!ビビンバみたいな名前!」
八熊「(笑)知らないままでいい。音楽以外は知らない、そんなROLLYがカッコ良いよ。ROLLYは音楽以外だと何が好きなの?」
ROLLY「あ、そういえばオートバイ好きですね」
八熊「それ、次の次にやる曲の前フリでやれば完璧だったのに…(笑)」
ROLLYの差し込みも惜しく、次に披露されたのは「ファニーフェイス」(ROLLY)。その後、再びバイク・トークになり、「こんなだったよね?」とギターやベースでエンジン音を鳴り響かせ、おまちかねの「50cc Rider」(SPARKS GO GO)を演奏。八熊と橘がライブ時に使う、サイド・ミラー付きのマイク・スタンドがキラリと光る。「Rock’N’Roll TV Show(仮)」(ROLLY)と続き、「Sookie Sookie」(SPARKS GO GO)では、
八熊「渋谷────!」
のひと言に、観客の拳も上がり一段とギアがかかる。「恋のマジックポーション」(ROLLY / すかんち)でも会場が一体となる大きな手拍子が起こり、本編は大盛り上がりで終了した。
■しばらくおさまらないスパークスローリーの帰還という歴史的な瞬間を目にできたという興奮
そこから数分間鳴り止まない手拍子の中、スパークスローリーが再び登場!奥田民生からの提供曲「人の息子」をROLLYが熱唱。SPARKS GO GOは「SAD JUNGLE」を披露し、上がりきったはずのオーディエンスのテンションをさらに上げ、熱気に包まれて終演。観終わったあともどこか夢心地のような余韻が残り、それでいてスパークスローリーの帰還という歴史的な瞬間を目にできたという興奮はしばらくおさまらない、圧巻のステージだった。
TEXT BY 上野綾子(BARFOUT!)
PHOTO BY 佐藤早苗
SMA50th×スパークスローリー35th Anniversary
『続・帰ってきた!スパークスローリー2025 ~How Many More Times~』
2025年2月14日 渋谷WWW X
セットリスト
1.Roller Coaster Ride
2.レターマン
3.Sandy’s Sunday
4.ウルトラ ロケットマン
5.ダイヤモンド・リル
6.怪傑!笑い仮面
7.WANDER AROUND
8.MANGO JUICE
9.楽園に行こう
10.109で待っててよ
11.ファニーフェイス
12.50cc Rider
13.Rock’N’Roll TV Show(仮)
14.Sookie Sookie
15.恋のマジックポーション
EN1.人の息子
EN2.SAD JUNGLE
Sony Music Artists 50th Anniversary 特設サイト
https://www.sma.co.jp/s/sma/page/50th?ima=0000#top