■「無事、公開できてうれしいです。現場がとても楽しかったので、その楽しさが映像に残っている映画なので、観てもらえるのが楽しみです」(菅田将暉)
10月28日、第37回東京国際映画祭のオープニングを飾るレッドカーペットイベントに、同映画祭のガラ・セレクション部門にて上映される映画『サンセット・サンライズ』に出演している菅田将暉、井上真央、三宅健、そして岸善幸監督、佐藤順子プロデューサー、富田朋子プロデューサーが登場した。
『サンセット・サンライズ』は、宮藤官九郎が脚本を担当し、2023年の『正欲』で第36回東京国際映画祭最優秀監督賞と観客賞を受賞した岸善幸が監督。ともに東北出身でもあるふたりの異色のコラボレーションから生まれた本作は、『あゝ、荒野』(2017年)で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞ほか数々の映画賞を受賞して以来、7年ぶりに岸監督とタッグを組んだ菅田将暉を主演に迎えたヒューマンコメディ。
都会から移住した釣り好きサラリーマン西尾晋作と、宮城県・南三陸で生きる住民との交流や、人々の力強さや温かさをユーモアたっぷりに描き、その背景にあるコロナ禍の日本、過疎化に悩む地方、震災などの社会問題と向き合いながら豊かなエンタテインメントに転化させた。
この日、菅田と三宅は、シックな黒のブラックスーツを纏い、井上はひときわ鮮やかな赤のミニドレスでレッドカーペットを魅了した。
東京国際映画祭のレッドカーペットを初めて歩いた菅田と三宅はそれぞれ「皆さん元気がありますね」「初めて歩いたんですけど、(レッドカーペットで待ち構える)皆さんの勢いがすごくて声が枯れそう。みんなの声も心配です」と観客の溢れる熱気と大歓声に大興奮。
本映画祭にて、ついに一般の観客にお披露目されることについて、都会から三陸に移住してきた釣り好きサラリーマン・晋作を演じた菅田は「無事、公開できてうれしいです。現場がとても楽しかったので、その楽しさが映像に残っている映画なので、観てもらえるのが楽しみです」と期待を込めた。
晋作の移住先の大家であり、宇田濱町役場の企画課で空き家問題を担当、町のマドンナ的存在でもある百香役の井上は「震災の当事者である三陸の人たち、当事者ではない(菅田が演じる)晋作の話だったり、コロナ禍の中での人と人との距離だったり、都内と地方の距離だったりと、色々な距離感について考えさせられる映画だと思います」とコメント。
「テーマがたくさん詰まっている映画」としながら「空き家問題もそうですけれど、過去も大事にしながら、新しい形を受け入れて、現在を大事にしていくという共通したテーマがあると思います」と述べ、「ぜひ観ていただけたら」と思いを込めた。
百香への思いをこじらせた“モモちゃんの幸せを祈る会”のメンバーのひとりを演じた三宅は「今、世の中が少しずつ元気になってきたときなので、だからこそ今この映画をみんなで観てもらいたいです」と語り、ロケ地でもある宮城と岩手の地名をあげ「ロケ地を訪れたくなるような映画になってると思います」と自信をのぞかせた。
そして最後に岸監督が「お正月に、本当に腹を抱えて笑える映画になっています。そのなかに小さなメッセージが込められていて、笑って泣ける映画になっています」とメッセージを送り、最後に4人全員で「『サンセット・サンライズ』観てください! 劇場で待ってっからー!!」と宮城弁でコメントを締め括った。
その後も、レッドカーペット横から声援を送る観客のために、本イベントのために特別に制作した“サンセット・サンライズキラキラステッカー”を配布、詰めかけた観客と楽しげに交流しながら、映画祭のレッドカーペットでオープニングを盛り上げた。
映画『サンセット・サンライズ』は、2025年1月17日全国公開。
(C)2024 TIFF
映画情報
『サンセット・サンライズ』
2015年1月17日(金)全国公開
出演:
菅田将暉
井上真央
竹原ピストル 山本浩司 好井まさお 藤間爽子 茅島みずき
白川和子 ビートきよし 半海一晃 宮崎吐夢 少路勇介 松尾貴史
三宅健 池脇千鶴 小日向文世 / 中村雅俊
脚本:宮藤官九郎
監督:岸善幸
原作:楡周平『サンセット・サンライズ』(講談社文庫)
音楽:網守将平
主題歌:青葉市子
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)楡周平/講談社 (C)2024「サンセット・サンライズ」製作委員会
『サンセット・サンライズ』作品サイト
https://wwws.warnerbros.co.jp/sunsetsunrise/