■「SNSという便利なものが発達したからこそ、大切な人に自分の言葉で伝えることが薄れている」(King & Prince永瀬廉)
オリジナル長編アニメーション映画『ふれる。』の初日舞台挨拶が、10月4日にTOHOシネマズ新宿にて実施され、監督を務めた長井龍雪、主人公の青年3人を演じた、永瀬廉(小野田秋役)、坂東龍汰(祖父江諒役)、前田拳太郎(井ノ原優太役)が再集結。さらに、皆川猿時(脇田役)、津田健次郎(島田公平役)も駆け付けた。
生中継で繋がっている全国102劇場の観客たちも見守るなか、長井監督と豪華キャスト陣6人が舞台に登場。会場は大きな拍手と歓声に包まれ、一気にヒートアップ。長井監督、永瀬、坂東、前田は、会場に集まった観客へのお礼と挨拶の言葉を述べ、本作のイベント初登壇となった皆川と津田も、初日を祝しながらそれぞれ挨拶した。津田の一声に、永瀬は体をよろめかせて「今、(津田さんの声に)腰が抜けてしまって…」と話したことを受け、皆川は津田を真似た声で挨拶し、会場に笑いが広がった。
続いて、本作の主題歌「モノトーン」を担当したYOASOBIからメッセージ動画が到着。動画でAyaseは「この楽曲は僕自身の思い出や経験をふんだんに盛り込み、映画としっかりリンクさせて作った、とても想いを込めた楽曲となっております」と制作の裏側を語り、ikuraは「長編アニメーション映画とのタイアップは今回が初めてで、すごく思い入れもあり、とってもワクワクうれしい気持ちでいっぱいです。Ayaseさんの想いを受け継ぎながら、私自身の想いもしっかり歌に乗せさせていただきました。ぜひ何度でも劇場で映画『ふれる。』をご覧ください!」と公開初日を祝い、永瀬は「うれしいです」とコメント。それを受けて坂東も「本当にうれしいです」と語り、その流れで津田も「本当にびっくりしましたね。うれしいです」と3人が声を変えながら、主題歌への想いが溢れるメッセージに歓喜した。
次は、公開初日を迎えた本作に迫るトークセッションへ。長井監督は「ずっと(公開と)いつ言えるんだろう…という気持ちだったんですが、こうやって公開されて本当にホッとした気持ちと、うれしい気持ちです」と、改めて公開初日を迎えた今の心境を語った。
また、オーディションから公開まで、この作品に向き合っていたからこそ感じる本作の魅力について、永瀬は「SNSという便利なものが発達したからこそ、大切な人に自分の言葉で伝えることが薄れているなと。(作品を通じて)伝える大切さを痛感しつつ、優しく諭してくれるような魅力があると思っています」と、本作のテーマのひとつである“コミュニケーション”について取り上げた。
坂東は「最初に脚本を読ませていただいたときに、今まで関わってきた人やお世話になった人、大切な友達や学生時代の仲間一人ひとりの顔が浮かんできて。諒というキャラクターと自分をリンクさせながら、生き生きとしたキャラクターになるように全力で務めさせていただいたので、皆様の心に“ふれる”作品になっていればいいなと願っています」と、人との関わりについて振り返るきっかけになることを魅力として伝えた。
前田は「人間関係について皆さん悩んだことがあると思うんですけど、この作品はいろんなキャラクターが出てきて、いろんな想いを抱えているので、誰かに感情移入できる作品になっていると思います。見終わったあとに大切な人に感謝の気持ちを伝えたくなる作品になっていると思うので、何か悩みを持っている方にも観ていただきたいです」とコメント。
そして、津田は完成した本作を観た感想について「とても刺さる部分もあり、希望も見せてくれる、今観る価値のある作品だなと思いました」と話し、オーディションで本作の役柄を手にしたメインキャスト3人の声の演技に対し、「(3人が演じたキャラクターは)ずっと仲良くやってきたけど違う道を歩んでいて、全然個性も違う。でも、それぞれに揺れている部分があって、それを等身大で演じられているのが、こちらにも生っぽく伝わってきて。3人がイライラしているときはイライラするし、解放されていくときは解放されるし、楽しいときは楽しくなれる、すごく応援したくなる3人だなと思いました」と、声優経験も長く、俳優としても活躍する津田だからこそ気づく、観客にも感情が伝わってくる彼らの演技を大絶賛し、永瀬は「心にふれてくるな」とうれしさを滲ませた。
また、本作でアニメーション声優デビューを果たした皆川は、今回のオファーを受けたときの気持ちについて「53歳ですけど、 やっぱり年をとっても初めてのことってあるんだなと。すごくうれしかったですけど、すごくドキドキしましたよ」と振り返り、長井監督は皆川とのアフレコ現場でのやりとりについて、「いきなり酔っぱらいの芝居を全力でやっていただきました(笑)。(皆川さんに)いちばん最初に収録をしていただいて、場の空気を温めてくださいました」と話した。
続いて、本作のマスコットキャラクターで不思議な生き物“ふれる”にまつわるトークへ。テレパシーにも似た力で趣味も性格も違う秋たち3人を結び付けていた“ふれる”が実際にいたとしたら、どんなときに“ふれる”の力を使いたいか? という質問に対し、永瀬は「今観てくださった方たちと全員でスクラムを組んで、ふれ合って、皆さんの生の声を聞きたいですね」と話し、坂東と前田は「動物と話したい」と、実家の愛犬の名前も明かしながらまさかの一致。皆川は「10人以上とかで居酒屋に行ったときの、最初のドリンクの注文で使いたい」と答えると、登壇者は大爆笑しつつも全員納得(笑)。長井監督は「作品の打ち合わせとかは全部一瞬で終わるんで。イメージが全部伝わってめちゃめちゃ早そうですね」と話し、本作のテーマのひとつである“コミュニケーション”とそれぞれの日常が垣間見えるトークに、会場全体も大いに盛り上がった。
最後は、公開初日を記念して制作された「映画『ふれる。』特製くす玉」が舞台に登場。劇中に登場する意味深な“糸”3本が繋がっている青色のくす玉。永瀬の「今日から公開ということで、ひとりでもたくさんの方々に届きますように。皆さん、今日から(映画『ふれる。』に)ふれてね!!!」とコメントし、永瀬・坂東・前田それぞれが糸を一斉に引くと、「ふれる。(祝)公開。」というメッセージ入りの垂れ幕と銀の糸、紙吹雪が散らばり、劇中のファンタジーなワンシーンのような華やかな演出に、会場は歓声と拍手で大盛り上がり。
最後、登壇者を代表して永瀬は「今日観てくださった皆さんが受け取った気持ちや感動を大切な人や友達に伝えていただき、皆さんでその感動を共有していただけたらなと思います。たくさんの方々に『ふれる。』という作品を愛していただけますと幸いです」とコメント。長井監督は「この作品にこんな素敵なキャストにも集まっていただいて、 とても幸せな作品になったと思います。皆様のこころに何かしらふれるものがあればと思います」とメッセージを送り、舞台挨拶を締め括った。
映画情報
『ふれる。』
10月4日(金)全国ロードショー
出演:永瀬廉 坂東龍汰 前田拳太郎
白石晴香 石見舞菜香
皆川猿時 津田健次郎
監督:長井龍雪
脚本:岡田麿里
キャラクターデザイン・総作画監督:田中将賀
主題歌:YOASOBI「モノトーン」
配給:東宝 アニプレックス
(C)2024 FURERU PROJECT
リリース情報
2024.10.01 ON SALE
YOASOBI
DIGITAL SINGLE「モノトーン」
2024.10.02 ON SALE
YOASOBI
DIGITAL SINGLE「Monotone」
2024.10.02 ON SALE
YOASOBI
SINGLE「モノトーン」
映画『ふれる。』作品サイト
fureru-movie.com
YOASOBI OFFICIAL SITE
https://www.yoasobi-music.jp/