■「3人の友情や各々が成長していく姿は、どこかやっぱり自分と重なる部分があった」(永瀬廉)
10月4日公開のオリジナル長編アニメーション映画『ふれる。』の完成披露試写会が、9月16日にTOHOシネマズ新宿にて開催された。
会場には監督を務めた長井龍雪、脚本の岡田麿里、キャラクターデザイン・総作画監督の田中将賀と、不思議な生き物“ふれる”によって結び付けられている青年3人を演じた、永瀬 廉、坂東龍汰、前田拳太郎らが登壇した。
ゲスト登場を待ちわびていた観客たちの前に、突然スクリーンに映し出されたのは、舞台裏の永瀬 廉、坂東龍汰、前田拳太郎ら3人の姿。一気に盛り上がった会場にはMCの掛け声で長井龍雪(監督)、岡田麿里(脚本)、田中将賀(キャラクターデザイン・総作画監督)とキャスト3人が舞台に登場。
長井監督は「(映画が無事完成して)今、本当にただただほっとしています」とコメントし、岡田は「今日の日を迎えられて、こうやってみなさんに見ていただけたことが本当にうれしいです」、田中は「みなさんにご覧いただいて、本当に監督同様ほっとしているところでございます」と語り、本作が完成した喜びを報告した。
続いて、永瀬は「今日はみなさまお集まりいただきましてありがとうございます。短い時間ですが、どうぞよろしくお願いいたします」と一言挨拶を述べた後、会場に向けて「もうみなさん映画を見られたということで、映画どうでしたか?」と質問を投げかけたところ「最高~~~~!!」と会場の隅々から、拍手と歓声が渦巻いた。
また、坂東は「こんな大きい劇場で舞台挨拶をしたのは僕初めてなので、すごい圧巻です」と緊張感を滲ませながら話し、前田は「今日もう緊張でドキドキしながら入ってきたんですけど、みなさんのお顔を見たら、すごく楽しんでいただけたのかなと思って安心しました」とほっとした笑みで挨拶した。
続いて、ゲスト6人からそれぞれの目線で本作の見どころを紹介。長井監督は「今回は<ふれる>というマスコットキャラクターが登場しますが、スタッフ一同力を尽くしてとても可愛く仕上がっていると思います。是非その辺もお楽しみにご覧になっていただければと思います」と本作の注目ポイントを伝え、岡田は「主人公たちの友情というところも見どころになっていると思います。本当にこのお3方がキャラクターに命を吹き込んでくださって、すごくリアリティのあるキャラクターになっているかと思います」と答え、田中は「映画が終わった後、仲のいいメインキャラクターの3人は果たしてどうなっているのか! みたいなことも楽しみにしてみていただけたらなと思います」と語った。
次に、永瀬は「本当に3人の友情や各々が成長していく姿は、どこかやっぱり自分と重なる部分があった。何より本当にキラキラした青春の延長線上みたいな3人の共同生活から<ふれる>を介して色々な物語が展開されていきますが、 その1つひとつを肌で感じて楽しんでいただけたらなと思います」とコメント。
坂東は「僕のマネージャーさんがこの間試写で見て、ちょっと喧嘩していた奥さんに『俺謝りに行く』っていう連絡をしたみたいで。この作品、人の心を動かしています! 背中を押しています! 本当にみなさんの生活に少しでも背中を押す作品になっていると思いますので、是非劇場で見ていただきたいなと思います」と話した。
前田は「この映画はすごくメッセージ性のある映画だと思います。今の現代社会、コミュニケーションの仕方が変わってきたりとか、僕も結構自分の思いが伝えられなくて悩んだりすることもあるんですけど、そういう人との関わり合いで悩んでいる人に見ていただけたら。すごく僕も考えが変わりましたし、みなさんの背中を押す作品になっているかなと思うので、ぜひ楽しみにしていてほしいです」と語り、本作をより一層楽しめるポイントを提示し期待が高まる。
そして、映画『ふれる。』にさらにふれていく深掘りトークへ。本作に着手されてから5年。マスコミ試写などでも、目を潤ませて会場をでる方が続出している本作について、長井監督は「完成してから、まだ抜け殻から抜けきってなくて(笑)。まだ実感があんまりないんですけど、ただ本当にこの日を迎えられて嬉しいっていう気持ちでいっぱいです」と、完成したばかりの生の気持ちを伝えた。
また、キャスト3人の声を大絶賛した岡田は「本当にびっくりしたというか、キャラクターにぴったりというのはもちろんですけど、それだけじゃなくて、このキャラクターとみなさんの声が合うと、こんなに人としてそこに立つんだなというのを、すごく感じました。もう本当に生きているキャラクターにしていただいて、ありがとうございます」と語った。
そして、そんな3人が実際にアフレコしている声を聴きながら絵を描いたという田中は「あいにくアフレコ現場には足を運べず、オンラインで直にアフレコを聞きながら仕事をしていたんですけど、やっぱり声が入るとキャラクターシーン(への印象)が変わっちゃうというか、すごくテンションが上がるし、そこでこのキャラクターたちってこうだったんだ! というのが本当にわかる瞬間だったりするので、 すごくゾクゾクしながら(アフレコ現場の声を)聴いていました」と制作現場の様子も話し、作品が生み出された秘話を大公開。
続いて、見事オーディションで選ばれ、本作でアニメーション映画初主演を果たした、永瀬、坂東、前田ら豪華実力派俳優3人。それぞれのキャラクターを演じる上で意識したことや完成した作品を観た感想を聞かれ、永瀬は「僕、今まであんまりオーディションを受けたことがなくて、受けるだけでもすごい光栄なことだったので。受けられただけで、もう最悪落ちてもいいや、くらいのテンション感で行ったんです。マネージャーさんから『決まったよ』といただいたときは、我を失っちゃうぐらいうれしかったですね」と振り返り、制作陣からの評価に対し「いざ面と向かって言ってくださると、ちょっと照れますね(笑)。今日いただいた言葉を胸にちゃんとしまって、これから『ふれる。』という作品がもっと広がるように頑張りたいなと思いました」とうれしさとともに今後の意気込みをコメント。
坂東は「オーディションを受けるときに帰省の日と被っていて、 実はチケットをキャンセルして受けさせていただいたんです。なので、僕は絶対に決めてやるっていう気持ちでした。そしたら見事決まったわけじゃないですか(笑)。実家で朝起きてマネージャーさんから電話で聞いたんですけど叫びましたね(笑)」というエピソードを話した。
そして前田は、「ちょっとひとつ伝えたいことがあるんですけど…(長井監督、岡田さん、田中さんに体を向けて)めちゃくちゃファンです!! めちゃくちゃ大好きです!!」とクリエイター3人に公開告白。「中学校入る前辺りからすごく僕はアニメが好きになって、そこから今もずっと好きですけど。今回オーディションのお話をいただいた時に、まさかこの お3方とお仕事できる可能性があるのかと思って。ここは落ちるわけにはいかないと思って、もう僕はすごい野心むき出しでオーディションに行ったんです。今年の目標が声優をやることだったので、それがちょうど今回。これからも声優というお仕事に携われたらいいなと思っているので、『ふれる。』という作品ですごく色々学ばせていただいたので、これからも挑戦していきたいなと思いました」と念願の声優デビューへの想いともに語る。
最後は、制作陣3人を代表して長井監督より「本日は足をお運びいただきありがとうございます。本作の応援、よろしくお願いいたします」と言い、キャスト3人を代表して永瀬は「この作品はですね、本当にみなさんの心にふれる、そして心をふるわせるような、そんな感動作になっていると思います。みなさんが見ていただいて感じたその感動を、みなさんの大切な人、例えば恋人だったり友達だったり、家族にも伝えていただいて、末永くこの作品を愛していただけたらと思います。改めて、今日は本当にありがとうございました」と最後の挨拶を述べ、永瀬の「この秋は映画―」の掛け声に「『ふれる。』~~~!」と、“ふれる”にかけて会場全体がハイタッチをするように一体感を感じるコールで締めくくられ、主題歌・YOASOBIの「モノトーン」に優しく包み込まれながら、作品・豪華スタッフキャストに“ふれる”特別な一夜が閉じた。
映画情報
『ふれる。』
10月4日(金)全国ロードショー
出演:永瀬 廉 坂東龍汰 前田拳太郎
白石晴香 石見舞菜香
皆川猿時 津田健次郎
配給:東宝 アニプレックス
製作幹事:アニプレックス STORY inc.
製作:「ふれる。」製作委員会
(C)2024 FURERU PROJECT
リリース情報
2024.10.04 ON SALE
横山克、TeddyLoid
ALBUM「ふれる。』Original Soundtrack
2024.10.02 ON SALE
YOASOBI
SINGLE「モノトーン」
作品サイト
fureru-movie.com