■『バズリズム LIVE』DAY3の様子は、8月30日に『バズリズム02』で放送!
『バズリズム LIVE -10th Anniversary-』DAY3公演が、7月21日に東京・代々木第一体育館で行われ、5組のアーティストが4時間超にわたって競演。集まった1万2,500人のオーディエンスを沸かせた。
冒頭、MCのバカリズムと市來玲奈(日本テレビアナウンサー)が登場。満員となった客席を見回し「今日は誰を観に来ましたか?」と問いかけ「全員バカリズムですか! 今日はちょくちょく出ますから」と自問自答し、会場を笑いの渦に包み込む。恒例のコール&レスポンスのあと、『バズリズム LIVE -10th Anniversary-』DAY3の開会を宣言した。
■龍宮城
トップバッターは、2023年に続いて2回目の参加となるオルタナティブ歌謡舞踊集団の龍宮城。7人がピンク系のコスチュームを纏って登場するや、場内から大きな歓声が巻き起こる。KEIGOから「トップバッターを務めさせていただきます!」の挨拶があってオープニングナンバー「SHORYU(→↓↘+P)」がスタート。この曲は、初参加した2023年の『バズリズム LIVE』でラストに歌った曲。この日のライブは、2023年の『バズリズム LIVE』から地続きで繋がっているのだ。冒頭からのパワーチューン3連打でラップや目の覚めるようなパフォーマンスも飛び出し、まずはこの3曲で龍宮城の魅力を凝縮して見せつける。充分に温まった会場に向け、続く曲でのコール&レスポンスをKEIGOが指南。もちろん観客もこれに応じ、サビの“すぐ切る領収書!”では全員がシンガロング。時計の音のカウントダウンSEが鳴り止むと、ステージには6人のメンバーに担ぎ上げられたKENTが登場し、最新シングル「DEEP WAVE」に突入。次々に変わるテンポでオーディエンスを翻弄させ、後半にはラテン調のアレンジに転調してグイグイと盛り上げていく。6曲目の「⽕炎」では、KEIGOが驚異のハイトーンボイスを披露したり、冨田侑暉とITARUのラップバトルまで飛び出したりと、オーディエンスに一分の隙も与えないほど、見どころ満載。
ラストを歌う前にKEIGOから重大発表があった。なんと、2025年2月22日に初めての日本武道館単独公演を開催するという。この発表に場内騒然。最後にITARUから「自分たちが届けなければいけないこと、伝えなければいけないことを探し続けて進んできました。龍宮城が何かメッセージを送れればと思って、今日この場に立っています。今しか出来ないこと、今しか出来ない音楽をこうやって受け止めてもらえることが何よりも大事だと思います。また、会場でお会いできることを楽しみにしています」と集まったお客さんに感謝が伝えられ「2 MUCH」へ。ラストナンバーを歌い終えると、全員がその場で崩れ落ちる。お客さんが見守るなか、KENTが力強く立ち上がり「龍宮城でした。ありがとうございました」と一礼。35分のステージを静かに締めた。
<セットリスト>
01.SHORYU(→↓↘+P)
02.Mr. FORTUNE
03.BLOODY LULLABY
04.JAPANESE PSYCHO
05.DEEP WAVE
06.⽕炎
07.LATE SHOW
08.2 MUCH
■FANTASTICS
続いて登場したのは、7月15日に幕張メッセのステージを終えたばかりのFANTASTICS。大きな歓声に迎えられ、メンバーがポジションにつくや間髪いれずミュージックがスタート。一糸乱れぬフォーメーションで、FANTASTICSの鮮やかなダンスパフォーマンスのすごさを見せつける。
3曲目の「Can’t Give You Up」では、ステージの左右の端まで横一線となって広がり、オーディエンスの声援に応える。新曲「SUPER DUPER DISCO」の前に、中島颯太から「一緒に手を振って、みなさんがひとつになっていきましょう!」の呼びかけに、全員が右腕を左右に大きく振って応じる。広い代々木第一体育館の客席がひとつになる様は、感動的なほどの壮観さ。
「アプデライフ」ではパフォーマーがステージを離れ、八木勇征と中島颯太が残ってボーカルを披露するコーナーとなる。まずはふたりがユニゾンで美しいハーモニーを聴かせ、八木、中島が歌い継いでいく。歌一本勝負の真剣場。改めて、ふたりの歌唱力のすごさを認識させられた。続いての「7 Universe」では八木と中島がステージを離れ、替わってパフォーマーが登場。「関節、いくつあるんでしょうね!」とMCのバカリズムをも驚嘆させたほどのキレッキレの群舞を披露。続いては、各メンバーのソロパフォーマンスコーナーが始まる。次々に繰り出される圧巻のダンスパフォーマンスに、声援を送るのも忘れ、ステージをじっと見入る人もいたほど。FANTASTICSの魅力を凝縮したボーカルとパフォーマンスのすさまじさに、ただただ圧倒され続けたコーナーだった。
八木勇征が「この曲でもっともっと思い出作って行きましょう!」と紹介したのは、LDH伝統の1曲とも言うべき名曲「Choo Choo TRAIN」。誰もが知っているこの曲が始まるや、場内大爆発。ステージと客席が渾然一体となって盛り上がる。ラストは最新ミニアルバム『Temporal Transition』に収録されている「ブレイクライン」。スクリーンには歌詞も映し出され、みんなが一緒に歌ってFANTASTICSを見送った。
<セットリスト>
01.Peppermint Yum (Japanese Ver.)
02.SPLASH
03.Can’t Give You Up
04.SUPER DUPER DISCO
05.Flying Fish
06.アプデライフ
07.7 Universe
08.Tumbling Dice
09.Choo Choo TRAIN
10.ブレイクライン
■MAN WITH A MISSINON
ここからステージは、バンド仕様にセットチェンジ。登場したのは『バズリズム LIVE』3回目の参加となる5匹の生命体、MAN WITH A MISSION。冒頭から鉄板ナンバー「Emotions」「FLY AGAIN」をぶちかます。龍宮城やFANTASTICSのファンも完全に巻き込んで、場内をたった2曲でひとつに持っていくパワーはおそるべしだ。Jean-Ken Johnnyは「バズリズム LIVE4日間、唯一ノペット枠デ参リマシタ!」と初見のオーディエンスを煙に巻き「最後マデ思ウ存分楽シンデイッテクダサイ!」と「yoake」へ。前の2曲と違って、この曲では伸びやかに歌うボーカル、美しいコーラスハーモニーをフィーチャーした壮大なスケールのナンバーだ。
続く「Thunderstruck」は豪ロックバンド、AC/DCのカバー。クラシックロックの名曲をエレクトリックロックに昇華させ、続いて披露した「Get Off of My Way」は、ソウル/R&Bのブラックミュージックテイストも入ったダンサブルなミクスチャーナンバー。ラウドロックだけがMAN WITH A MISSINONではないぞ! という姿勢を見せつけた。
Jean-Ken Johnnyは「地上波の音楽番組でいちばん出てるのもこの番組です。ロックバンドとしてはうれしく、頼もしい番組でもあります。音楽愛溢れるこの番組を皆さんで盛り上げていってください。」と番組『バズリズム02』に触れ、そんな『バズリズム』を応援してくれている皆さんに「感謝を込めて初めてライブでやる曲です!」と演奏したのは、今春クールで放送されていた人気ドラマの主題歌「I’ll be there」。「知ってる! この曲!」とお客さんは大喜び。さらにラストは、和のテイストをエッセンスにしたミクスチャー曲で、超人気TVアニメ『鬼滅の刃』の主題歌となった「絆ノ奇跡」を演奏。気がつけば1万2,500人のハートをすっかり鷲づかみにして35分のステージを降りた。
<セットリスト>
01.Emotions
02.FLY AGAIN
03.yoake
04.Thunderstruck
05.Get Off of My Way
06.I’ll be there
07.絆ノ奇跡
■WANIMA
次にステージに上がったのは、WANIMAの3人。SEでお馴染みの「JUICE UP!! のテーマ」で登場した彼らは、挨拶代わりにと、いきなりの大爆音で「いいから」を演奏。WANIMAと『バズリズム LIVE』とは浅からぬ縁がある。第1回(2015)に彼らはオープニングアクトとして出演。翌、2016年1月には番組『バズリズム』で放送された第1回「コレがバズるぞ!」で1位となっているのだ。以降、2年連続で出場。WANIMAは『バズリズム LIVE』と共に歩んできたのだ。そんな想いを込めてKENTAから「10周年おめでとう! WANIMAも10周年!」とお祝いのメッセージ。この日は龍宮城やFANTASTICS、INIらのファンらも客席を埋めており、WANIMAを初めてみるお客さんも多い。そんな半分アウェー空間の会場に向け「ペンライト振ってもヨシ! 座って聴いてもヨシ! ちょっと大きい音出すけど、これがWANIMAです!」と自己紹介し、再び爆音ロックを叩き込む。気がつけば彼らのファンの女の子たちを総立ちにさせ、見事にバンドと会場を一体化させていた。この力量がさすがだ。
中盤の「シグナル」では、ギターのKO-SHINに歌詞を歌わせるという無茶振りも。これには会場も大爆笑。現在、WANIMAはニューアルバム「Catch Up」をひっさげ全国ツアーの真っ最中。「11月にファイナルを東京と神戸でやります! あいつらちょっと面白いかも? と思った人、俺に連絡ちょーだい」と呼びかけ「みんな今日、どんな夜にしたいですか? おれひとつしかないと思うっちゃんね。オ・ド・ル・ヨ・ル!!!」と叫んで最新アルバム収録の「オドルヨル」になだれ込む。1万2,500人のオーディエンスがヘッドバンキングして、ハンドクラップして、身体を揺らして、代々木第一体育館は巨大なダンスフロアと化す。ここでKENTAは気付く。残り時間が2分30秒しかないことを。「ちょっと早めのスピードでやります! 代々木(第一体育館)で『ともに』! 飛び跳ねろ!」と叫んでラストナンバー「ともに」を一気に演奏。客席の拍手が鳴り止まないなか「次はINI!」とネクストアーティストを紹介し、頭をかきながら「(時間オーバーを)怒られてきます!」とステージを降りた。
<セットリスト>
01JUICE UP!! のテーマ
02.いいから
03.眩光
04.雨あがり
05.シグナル
06.夏暁
07.オドルヨル
08.ともに
■INI
『バズリズム LIVE』DAY3のトリはINI。彼らの名前がアナウンスされると、ペンライトが一斉に点灯し、場内はすさまじいまでの歓声と割れんばかりの拍手が飛び交う。舞台のセンターに登場した11人は挨拶代わりにと「FANFARE」「Walkie Talkie」とパワーチューンを畳み込む。身体と身体がぶつかり合うような激しいフィジカルパフォーマンス、息もつかせぬ歌い綴られるボーカル&ハーモニーで客席を圧倒。11人各々が自己紹介し、高塚大夢(「高」は、はしごだかが正式表記)が「僕たちが大好きな皆さんに、僕たちの思いが届くように」と「10 THINGS」を紹介すると、再びの大歓声。INIの強みは11人全員が優れたダンスパフォーマーであるのと同時に、全員が卓越したボーカリストでもあるということだ。続く「I’m a Dreamer」では西 洸人、池﨑理人、尾崎匠海、田島将吾…とひとりずつがソロ歌唱を披露しファンを沸かせた。
6曲目に歌ったロックチューン「HERO」は、WANIMAがINIに書いたオリジナルナンバー。およそ接点のなさそうな両者だが、INIが出場していたオーディション番組をドラムのFUJIが見ていて大好きとのこと。その後、2022年9月に熊本で開催されたWANIMA企画のフェス、『1CHANCE FESTIVAL』にINIが出演し楽曲提供に発展。同年10月、「HERO」はデジタルシングルとしてリリースされた。この夜の「HERO」では、メンバーが右手に掲げたタオルを回すパフォーマンスを展開。オーディエンスもタオルパフォーマンスで応じ、さながらロックやレゲエのライブのような光景となった。
終盤には田島が「もっと会場のボルテージ上げて行こうぜ!」と、スタンド、アリーナに向けて観客とコール&レスポンス。充分に温まった会場に後藤威尊が「この調子で最後まで声出してくださいね。ラストスパート行きますよ!」と「LEGIT」に。最後のナンバーは、リリースされたばかりの新曲「LOUD」。これ以上ないというほどの激しいダンスを披露し、オーディエンスを終始圧倒。曲が終わりセンターに集まった11人は肩で息をしていたほど完全燃焼し、40分のステージを走り抜けた。
<セットリスト>
01.FANFARE
02.Walkie Talkie
03.10 THINGS
04.I’m a Dreamer
05.Ferris Wheel
06.HERO
07.LEGIT
08.LOUD
『バズリズム LIVE -10th Anniversary-』DAY3の模様は、8月30日『バズリズム02』で放送される。また、Huluで独占疑似生&見逃し配信も行われる。
TEXT BY 石角隆
■『バズリズム LIVE -10th Anniversary』Tシャツ販売情報
8月28日より日テレ屋(汐留店・東京駅店)店頭にて販売。※数量限定
番組情報
日本テレビ『バズリズム02』
DAY3:08/30(金)24:59~
DAY4:09/06(金)
Hulu 疑似ライブ配信日時
DAY1:09/13(金)19:00~(約3時間)
DAY2:09/14(土)19:00~(約3時間)
DAY3:09/15(日)19:00~(約3時間)
DAY4:09/16(月・祝)19:00~(約3時間)
各公演疑似ライブ終了後準備が出来次第~09/30(月)23:59
『バズリズム LIVE -10th Anniversary- 』公式サイト
https://buzzrhythm.live/
『バズリズム02』公式サイト
https://www.ntv.co.jp/buzzrhythm/