■ソールドアウトとなった単独2公演で計約1万人を動員
YOASOBIが、現地時間8月6日にニューヨーク・Radio City Music Hall、8月8日ボストン・MGM Music Hall at Fenwayにて、アメリカ東海岸で初のワンマン公演を実施した。
4月の『Coachella Valley Music and Arts Festival』、8月の『Lollapalooza』などアメリカの大型フェスへの出演を果たし、さらにロサンゼルス、サンフランシスコ、ニューヨーク、シカゴ、計4ヵ所での単独公演を成功させたYOASOBI。チケット発売から早々にソールドアウトとなったファン待望のアメリカ単独公演は、両公演合計で約1万人を動員し、終始大きな盛り上がりで幕を閉じた。ここではボストン公演のレポートを掲載する。
■ライブレポート
アメリカ・マサチューセッツ州ボストン。チャールズ川を望むフェンウェイ・パーク内にあるMGM Music Hall at FenwayにYOASOBIがやってきた。シカゴの音楽フェス『Lollapalooza』出演、ニューヨーク・Radio City Music Hallでのワンマンライブを経て、このツアーの締めくくり、そして自身4度目となるアメリカ単独公演が幕を開ける。
1曲目は「UNDEAD」。この7月からABEMAにて配信中のアニメ『<物語>シリーズ オフ&モンスターシーズン』主題歌の新曲だ。バンドのアグレッシブな演奏の上で、ikuraの変幻自在なボーカルが跳ね回る。ライブでは今ツアーが初披露ということもあり、ボストンのオーディエンスも思い思いの盛り上がりを見せる。煽りを挟みながら「祝福」「セブンティーン」とアグレッシブな楽曲を立て続けに披露、20度前半と涼しかったボストンの空気も一気に熱を帯びた。
4月に世界最大級のフェス『Coachella』へ出演、ロサンゼルスとサンフランシスコでのワンマンライブも成功を収めているYOASOBI。ikuraの英語のMCもお手のものだ。「ハルジオン」や「好きだ」などイントロがかかるたびに客席からは大きな歓声が上がり、「たぶん」では一斉に照らされたスマートフォンのライトが会場の一体感を増す。
いちどメンバーがステージから姿を消すと、入場時に配布された“Glasses”の装着を促すメッセージが前方LEDに表示された。1月〜3月にかけて日本国内でおこなわれた『YOASOBI Zepp Tour 2024 “POP OUT”』でも話題となった3Dグラフィックがここでも登場。音楽ライブでは珍しい演出にオーディエンスからも驚きの声が上がった。
続くMCでは、Ayaseが用意してきた手紙を読む場面も。この場所でこんなにもたくさんのファンに迎えられたことへの感謝を伝え、 「Perfect Night!!」という煽りとともに届けられた「アイドル」は、グローバルチャートでも強い存在感を示した楽曲とあって、会場の温度を格段に上昇させる。続いて「勇者」「怪物」と人気アニメの主題歌で畳み掛ける。楽曲の知名度頼みではない、積み重ねてきた数々の舞台でついたであろう自信みなぎるパフォーマンスが圧巻だ。
ikuraが幼少期に訪れたボストンの思い出と、そこにワンマンライブという形で戻って来られたことへの喜びを語り、ラストは「群青」からの「HEART BEAT」。巻き起こる日本語での合唱にステージ上のメンバーも満足そうな表情を浮かべ、大団円のうちに本編は幕を下ろした。
熱い呼びかけに応え登場したアンコールでは、「I’m sure everyone knows this song」と茶目っ気も見せた「夜に駆ける」で満員の会場を揺らして終演。鳴り止まない拍手が、集まった全員の興奮と熱狂を物語っていた。
<セットリスト>
1. UNDEAD
2. 祝福
3. セブンティーン
4. ハルジオン
5. 好きだ
6. たぶん
7. Biri-Biri
8. ミスター
9. もしも命が描けたら
10. 優しい彗星
11. ツバメ
12. アイドル
13. 勇者
14. 怪物
15. 群青
16. HEART BEAT
En. 夜に駆ける
※8月6日 ニューヨーク・Radio City Music Hall公演、8月8日 ボストン・MGM Music Hall at Fenway公演ともに同じ
PHOTO BY Kato Shumpei
YOASOBI OFFICIAL SITE
https://www.yoasobi-music.jp/