■CD製造段階のプラスチック使用量を約10トン削減、CDとグッズを含む作品全体にかかる総売上が約2倍に拡大
BMSGは、日本の音楽業界のCDに依存したビジネスモデルに対する課題意識から、以下の取り組みを実施。
・プラスチックから紙のCDジャケットへ刷新
・販売店/販売サイトごとに異なる購入者特典(=法人別特典)やランダム封入のCD特典の廃止
このたび、BE:FIRSTのコンセプトシングル「Masterplan」(4月24日リリース)販売における活動成果が報告された。
報告によると、リリースから5月22日までの販売期間において、CD製造段階のプラスチック使用量が約10トン削減、CDとグッズを含む作品全体にかかる総売上が約2倍に拡大(前作比)。
活動成果の詳細とSKY-HIのコメントは、『Less Waste, More Music【提言から体現へ】』と題された動画でも確認できる。
■BE:FIRST「Masterplan」販売における活動と成果
「Masterplan」の販売において、SDGs視点と音楽ビジネス視点の2点から活動と成果の詳細が報告された。
<SDGs視点>
活動:従来はプラスチックを使用していたCDジャケットを紙のジャケットへ刷新。
成果:CD製造段階のプラスチック使用量を約10トン削減。これは、59トン分のCO2排出量削減に相当する(※環境省の排出原単位データベースを基にK&ESG社よりLCA評価)。
<音楽ビジネス視点>
活動:CDの複数枚購入の要因のひとつとなり得る、販売店/販売サイトごとに異なる購入者特典(=法人別特典)を廃止。ランダムで7種類中の1種類を封入していたCD特典は、7種類すべてを封入したグッズとしての販売に変更。
成果:作品全体にかかる総売上が前作比で約2倍に拡大。従来の特典制度の廃止によりCDの出荷枚数自体は約7万枚減少した一方で、特典に代わって販売したグッズの売上が拡大したことが要因となった。また、特典付きCD販売から、よりアーティストへの還元率が高いグッズ販売へ転換したことにより、アーティスト個人により多く還元することが可能となった。
■BMSGの日本のCDビジネスに対する課題提起
本取り組みは、2024年2月にBMSGより提示された「音楽業界を持続不可能にしないための提言」からスタート。
また、4月にBMSG公式YouTubeチャンネルで公開された【2024 BMSG CEO PRESENTATION】においても、SKY-HI自らが日本のCDビジネスに対する問題意識について言及。インターネットによるビジネスモデルのチェンジに順応することで拡大した世界の音楽市場と比較し、日本の音楽市場の売上構成比率が数十年間大きく変わらず、CDビジネスに依存し続けていることに対する危機感も発している。
リリース情報
2024.04.24 ON SALE
BE:FIRST
SINGLE「Masterplan」
「音楽業界を持続不可能にしないための提言」
https://bmsg.tokyo/topic/240213/
BMSG OFFICIAL SITE
https://bmsg.tokyo/