■「60年やっても答えが見つからないような仕事だからこそ、役者って面白いんだよ」(平泉成)、「80歳になっても芝居がしたい」(佐野晶哉)
映画『明日を綴る写真館』(6月7日公開)より、主演の平泉成と佐野晶哉のスペシャルインタビュー映像が解禁となった。
名優・平泉成がキャリア60年にして初主演となる本作では、自身の趣味である写真撮影ともリンクするカメラマン役として、さびれた写真館を営む鮫島を演じる。そして佐野晶哉が、本作のストーリーの主軸を担う相手役の大役に抜擢。佐野が演じるのは、平泉演じる鮫島に弟子入りを志願する気鋭の若手カメラマン・太一。年齢も考え方もまったく違うが、“自分に素直になれない”という共通点をもつふたり。人々の抱える“想い残し”のために奔走し、自分自身と向き合い、互いに影響し合いながら成長し、やがて思いもよらない奇跡を起こす様を、58歳差のふたりの競演で描く。
初めて主演作を演じるにことについて平泉は「60年、脇役ばかりをやってきたので、(オファーが)来たときはうれしかったですね。台本を仏壇に飾って、親父とお袋に手を合わせました」と感無量な面持ち。
一方、その平泉とじっくり共演した佐野は「芝居が終わった後に『今の芝居がちょっとなぁ』とか『佐野君ごめんなぁ』と言ってくださって、58年先輩がそんな感じでいるので、現場の空気感が優しくて愛に溢れていて、楽しい撮影でした」と大先輩・平泉の気さくな人柄に感嘆。
さらに「60年やっても答えが見つからないような仕事だからこそ、役者って面白いんだよ」とも言われたという佐野は「80歳になっても芝居がしたい」と発起! 「夢が広がるような素敵な出会いでした」と佐野の未来にも大きな影響を与えた平泉との共演となった。
■次世代俳優・佐野の芝居に、ベテラン俳優・平泉がツーンと泣かされる
「本番中に芝居を投げると、それを非常にナチュラルに受け止めて投げ返してくれる」と佐野の自然体の演技を讃える平泉。「(本編の佐野の)仕上がりを見たら、すごく良いんですよ。佐野君の芝居に、ほぼ80歳が泣かされて、胸がツーンと来ましたよ」と照れながら明かした。「先々(役者として)大きくなるんじゃないかな」とも述べ、佐野の役者としての将来性に太鼓判を押した。
本作のオファーがある2ヵ月前から、プライベートでカメラを趣味にしていたという佐野。「おじいちゃんのお墓参りに行ったときに、おばあちゃんに『私の遺影を撮って』と言われ、紅葉の綺麗な山で写真を撮りました」と祖母とのエピソードを振り返った。本編では、佐藤浩市演じる牧が、亡き妻(吉瀬美智子)の葬儀のときに良い遺影がなかったことを後悔し、自身の遺影撮影のために写真館を訪れるエピソードがある。「この作品の中にもそういうシーンがあるので、クランクインする前におばあちゃんがそういうことを言ってくれて素直にうれしかったし、この作品を通して“その人の今を残すことの大切さ”は痛いほど胸に染みているので、孫だからこそ撮れる元気なおばあちゃんの素敵な笑顔を、趣味になった大好きなカメラで撮れて良かったなぁって。カメラって良いなぁ、映画って良いなぁ、この作品最高やなってすごい感じています」と、この映画との奇しき巡り合わせをしみじみ語った。
映画情報
『明日を綴る写真館』
6月7日(金)全国公開
出演:平泉 成
佐野晶哉(Aぇ! group)
嘉島 陸 咲貴 田中洸希 吉田 玲 林田岬優
佐藤浩市 吉瀬美智子 高橋克典 田中 健 美保 純 赤井英和
黒木 瞳 / 市毛良枝
配給:アスミック・エース
(C)2024「明日を綴る写真館」製作委員会 (C)あるた梨沙/KADOKAWA
【ストーリー】
さびれた写真館を営む無口なカメラマン・鮫島(平泉成)。彼の写真に心を奪われた気鋭カメラマン・太一(佐野晶哉)は華々しいキャリアを捨て、弟子入りを志願する。家族とのコミュニケーションすら避けてきた太一は、訪れる客と丁寧に対話を重ね、カメラマンと被写体という関係を超えてまで深く関わる鮫島の姿に驚きを隠せない。人々の抱える悩みや問題のために必死に奔走する鮫島に振り回されながらも、自分に足りないものに気付き始める太一。同時に、鮫島とその家族にも、目を背けてきた“想い残し”があることを知る。変わりゆく太一が、悔いのない未来のために踏み出した一歩。その先に続く、思いもよらない奇跡に涙する――。
映画サイト
https://ashita-shashinkan-movie.asmik-ace.co.jp/
Aぇ! group OFFICIAL SITE
https://starto.jp/s/p/artist/157