安田レイがキャリア初となるコラボレーションEP『It’s you』をリリースした。彼女のボーカリストとしての新たな魅力を惹き出した本作には、安田自身がリスペクトするJQ from Nulbarich、TENDRE、tofubeats、H ZETTRIOの4組が参加している。
『THE FIRST TIMES』ではChara + YUKIや坂本真綾といったアーティストへの楽曲提供やプロデュースのほか、SIRUPやベニー・シングスとのコラボでも注目されるマルチプレイヤーでシンガーソングライターでもあるTENDREと安田の対談を企画。「ずっと前から大ファンでした」と目を輝かせる安田とTENDREの意外な接点や、自身のワンマンライブのアンコールで一度だけ披露したことがある「blank sky」を通して感じたシンパシーについて語りあってもらった。
INTERVIEW & TEXT BY 永堀アツオ
PHOTO BY 大橋祐希
■「ぜひ、やらせてください」って言われたときは、夢が叶ったと
──まず、直接お会いする前のお互いの印象から聞かせてもらえますか。
安田レイ(以下、安田):私、大大大ファンです!ずっと前から曲を聴かせていただいていて。自分がシンガーということもあって、私は声フェチなんですけど、TENDREさんの声がめちゃくちゃ大好きで。
TENDRE:…やばいですね(苦笑)。
安田:レコーディングのときも“喋り声がたまらん”ってなって。ただのファンみたいですみません(笑)。喋ってるときもいいし、歌ってるときもいいんですよね。いつも最高なんだなって、すごく感動したんですけど、TENDREさんにお願いしてOKが出ると思っていなかったんですよ。だから、「ぜひ、やらせてください」って言われたときは、夢が叶ったと感じて。私はこのために8年間やってきたんだなっていうくらい…。
TENDRE:そんな大げさな。
安田:いや、本当にそれくらい夢みたいだなと思ったんです。“これが待ってるよ”って、過去の歩いてきた自分に感謝したいくらい。それくらい幸せな、素晴らしいものにしてくれて感謝してます。
TENDRE:そこまで言っていただいて、正直、びっくりしてますね(照笑)。ご本人にはお話ししたんですけど、もともとベースを弾く生業をやってまして。ソニーのA&Rの方が主催しているイベントが渋谷で開催されて。何年前かも覚えてないし、イベント名も覚えてないんですけど。
──調べてみたら、『AFTER SCHOOL SWAG vol.1』というイベントで、2014年6月26日に渋谷VUENOSで開催されてました。
TENDRE:それです。ソニーの新人の女性シンガーを集めたイベントでハコバンをやってたんです。
安田:リトグリ(Little Glee Monster)とかと一緒に出てましたね。
TENDRE:そこで、「Brand New Day」とか、何曲かをバンドで演奏させてもらってて。
安田:7〜8年前。まだ21とかですよね。
TENDRE:そうですね。その頃から知っていて。綺麗な人で、とにかく歌声がめちゃくちゃいいなという印象があって。僕がTENDREを始めてからまだ4年経ってないくらいなんですけど、意外と同じ界隈で安田レイさんと繋がってるミュージシャンがいて。ふとしたタイミングでSNSで繋がったんですよね。
安田:インスタをフォローしましたね(笑)。
TENDRE:あのときの安田レイさんがフォローしてくれたんや!っていう感じで、いろいろチェックしていた頃でお話をいただいて。ベースを弾いたときの思い出があったから、これはエモーショナルだなと思ったし、歌声がすごく好きだったので、すぐにOKっていう感じでやらせてもらった流れです。
安田:ふふふふふ。うれしい!
──7年前にTENDREさんのベースで歌ってたんですね。
安田:そのときはちゃんとご挨拶をしていなくて。今回のレコーディングが決まってから、TENDREさんに聞いて、びっくりしました。
TENDRE:昔の活動と今の活動にそんなに線引きはしてないんですけど、ひとつびっくりしてもらえたのはある種、うれしいことでもあるし、こういう機会をいただけたことはすごく光栄に思います。
安田:いや、本当にありがとうございます。
──今もなお興奮冷めやらぬテンションですが(笑)、改めて、オファーに至った経緯を振り返っていただけますか。
安田:今回、尊敬するアーティストさんの力をお借りしてEPを作るとなったときに、まず、最初に浮かんだのがTENDREさんだったんですよ。いつか一緒にやりたいという気持ちが何年も何年も自分の中にあったので、やっとタイミングがきたと思って。しかも、今、この時代になって、またさらにTENDREさんのサウンドや言葉を世の中が欲していると思うんですよね。私自身、うるさい曲をあまり聴かなくなって。落ち着いて、優しい言葉が際立つ、まさにTENDREさんの世界観の楽曲をよく聴くようになってる。そういう曲を作ってみたいと思ったんです。過去の私は、派手で、音数が多くて、サビにドカンとインパクトのあるような曲が多かったんですけど、自分の年齢も28歳になって、聴く音楽も作りたいものも変わってきたりして。今回、TENDREの力を借りて、それを表現させていただいたという感じですね。
TENDRE:僕はべつにこの時代だから自分の音楽性がどうとは考えてなくて。今、単純にそういうモードなだけなので、例えば、それが世でいうしっとりした曲であっても、僕はその中に熱いものを込めているつもりなんですね。だから、もしかしたら、安田さんはそういうところを汲み取ってくださったひとりなのかなっていうことを思ってましたね。
■空気感の中に含まれているエモーショナルを引き抜いていく
──TENDREさんに渡したのは、昨年のご自身のワンマンライブのアンコールで1回だけ披露した自作曲のウォーミーなピアノバラード「blank sky」でしたね。
安田:あんまりピアノを弾けないんですけど、曲のベースとなる部分だけは作れるようにはなって。しょぼしょぼなデモをお渡ししたんですけど、TENDREさんのマジックがかかったらすごいことになるなって、やる前から分かってました。
TENDRE:頭が上がらない感じではありますけど、歌声はもちろん知っていたし、SNSでよく弾き語りをのっけてたじゃないですか。
安田:あはははは。適当ソングみたいなやつ。
TENDRE:“部屋で鼻歌やってみた”みたいなことだったり。元々のパンチがあってエッジーな曲も面白いなと感じていたんですけど、こういうのもお好きなんだろうなって思っていて。だから、もともとのデモのエアーというか、その空気感の中に含まれているエモーショナルを引き抜いていくのが僕の作業かなと思っていて。歌詞を見させてもらったときに、この時代の中で安田さんが考え抜いたこと、──答えじゃなく、迷いとか、いろんな思いが込められていることでできることが、僕はそれをあくまで音として抽出しながら、ご本人が気持ち良く歌っていただく…すみません、なんか変なエステみたいな話になってきて。
安田:あはははは。リラクゼーションの方ですよ。
TENDRE:いやいや、僕はなんでも好きなんですよ。たまたま今、そういうのが好きなだけであって。でも、去年から、自分自身も作る曲が、例えば、歌や言葉にフォーカスしたもの、もっと世の中を見た歌が増えていって。そこで得られるシンパシーは今後──例えば、元気のいい曲をやりたくなったときに繋がる伏線は絶対にあると思う。そういう意味では、ここでひとつ、僕と安田さんの間で何かシンパシーを感じられたということは、すごく今後に繋がっていくんだろうなと思ったし、とても清い気持ちで作れましたね。余計なことしなくていいなって思ってました。デモの空気感をうまくパッケージングしながら、そこに安田さんの声というか、歌がちゃんと芯に届くようなものを作れたんじゃないかなと考えております。
──今、歌詞について、TENDREさんは「この時代の中で考え抜いたこと」とおっしゃってましたが、安田さんご自身はどう考えてましたか。近年のシングルでは、ずっと光の闇をテーマに描いてました。
安田:歌詞を描きたいなと思うときはだいたい沈んでるときなので、暗い曲になりがちだったんですけど、これは自分のワンマンライブで歌うために、柔らかいテーマにしたいなって思っていて。いつも先に歌詞を書くんですけど、珍しく優しい曲ができたなって、自分でもびっくりしました。暗い部分だけじゃないんだなっていう発見もありましたね(笑)。すごく遠くにいる人っていうよりは、すごく近くにいる。一緒にベッドで横になっている相手を起こさないように、思ったことがついポロポロっと音になってしまったくらいの距離感。大好きなテディベアに向かって、眠る前にハグして、さぁ眠ろうかなっていうイメージですね。悪いこともあるかもしれないけど、まぁ、大丈夫でしょくらいの気持ちで眠りにつくっていう。
TENDRE:僕はこの歌詞を見て、ずっと顔が浮かんでましたね。こういう表情で歌ってるんだろうなって。結局、仰ぐ(敬う)ことなのかなって、思っていて。それが、時には語りかけているようにも聴こえるし、時には独り言のようにも聴こえる。だから、“テディベア”というワードが出てきたときに、なるほどなって思いましたね。僕自身の話をしてしまうと、あまり言葉の押し付けはしたくないんですよ。時には、さりげなく言った「行こうぜ!」っていう言葉に引き込まれることもあるんですけど、僕が去年から作ってきた温度感の中に、この曲の距離感は近いものがあって。
──隣で寝てる人かもしれないし、今は近くにはいないけど、近くにいるように感じてる人かもしれないし。
TENDRE:そうなんですよね。これはイマジネーションの話かもしれない。きっと、この曲の“私”と同じような夜を感じてる人もたくさんいるだろうと思うんですね。思い出すことの尊さをすごく感じ取ったような気がする。これが、例えば、「ラブソングなのか?」と言われたら、おそらくそれだけでは全然なくて。きっと、その背景を想像することがこの曲の醍醐味かなって思う。僕自身はひんやりしてるのがいいなと思ったんですね。ひんやりは、冷たいではなくて。「sky」という言葉もそうかもしれないですけど、温度の高い曲ではない。比較的涼しげさもありながら、そこに馳せる思いの熱さはすごくあると思ったんですね。制作の途中で、最後のサビで転調しようっていう話になったんですけど、その温度の上がりかたも一気に上がるのではなくて、1〜2度の上がり方でもあったので、頭から最後の方まで心地よく聴けるまとまりになったのかなと思います。
■結局、いちばんの大きな愛の形は、あなたがいること
──タイトルにある“sky”というのは?
安田:何で見たのか覚えてないんですけど、“Love is blind but I can see you”っていう詩があって。“愛は盲目だけど、あなたは見える”っていう。なんの詩かはわからないんですけど(笑)、中学生の頃の記憶にあって、生きてるなかで思い出すフレーズだったんですね。それがこの曲のもとになっていますね。愛は盲目だけどあなたは見える。東京の夜の空は真っ暗で、星も見えない。空って例えてるけど、人生とか、自分の住んでる街のことですね。寂しさを感じるときがあったり、なんか物足りなかったり、満たせなかったりすることがあるけど、あなたはいるねっていう。あなたがいるから大丈夫かもしれないっていう。結局、いちばんの大きな愛の形は、あなたがいることだっていう。そんなことを歌いたいなと思って書いて。自分っぽいなと思ったのは“いつか2人に想像もできない結末が/待っていると心でわかったとしても キスして”っていうフレーズ。不安というのは、どの恋愛をしてても感じてて。
──これ、いつか来る終わりの予感ですよね。
安田:どんなに幸せな瞬間でも、そういう景色が見えてしまうときがあるんです。でも、終わりがくるとお互いがわかっていたとしても、今を生きていこうっていう歌詞が自分ぽいかなと思いました。
TENDRE:でも、終わりを想像できるからこそ、幸せなこともありますもんね。
安田:そうかもしれないですね。
TENDRE:逆に想像できなかったら、それこそ盲目じゃないですか。
安田:おおー、確かに!
TENDRE:それが現実性かもしれないけど。確かに俺もここの2行はすごくいいなと思って。儚さもあるし、時には力強く聴こえる場合もある。いろんな表情があって、いい2行だなって思ってましたね。
■何回聴いても美しいし、神秘的だし、讃美歌のようでもあって
──安田さん、TENDREさんが構築したサウンドを受け取ってどう感じましたか。
安田:いや、もう…(顔を覆って感動してます)何回でも泣けます、私。
TENDRE:あははは。本当にすみません。
安田:実際に作ってくださったのを聴いたときに、涙が本当に出てきて。うれしいと思って、感動しました。何回聴いても美しいし、神秘的だし、讃美歌のようでもあって。聴いていると、恋をしているときの心の中のいろんなエレメントが光っていくような。今のこの瞬間を大事にしたいという感情みたいなものが、一つひとつ音が鳴ってくれてるなというか…(急に大声になって)もう!素晴らしいんですよ!!!
TENDRE:すごい、すごい(と圧倒される)。
安田:あはははは。もう大好きなんです。
──(笑)歌とウーリッツアーの伴奏のみで始まります。
TENDRE:もともとのデモが歌とピアノだったので、僕はどうしてもそこから始めたいなと思って。そこから、安田レイが描き始めたものを、段々と拡張させていくというか。それが結果的に、5分40秒とちょっと長めにはなったんですけど。
──6分近いんですね。そんなに長いとは感じてませんでした。
安田:そうなんですよ。
TENDRE:ある種、声を聴いてるニュアンスに近いのかなと思っていて。途中からビートが入ってきますけど、僕は音に一個一個意味を考えちゃうんですね。もし、急に力強いビートが鳴ったら、それは鼓舞させるためのビートなのか。そうではなくて、ちょっと心拍数が上がってくる。すごく早いものではないんだけど、心地よいハートビートが鳴ってる感覚があり、途中で落ち着いて、最後にやっぱり自分はこうしたいんだなっていうことを確信するような温度感になっていく。途中、ピアノも入っていたりするんですけど、それもガシガシ弾くというよりかは、心に一個一個、思いをポストしていくような。ある種、心に置いていくような音作りをした気がしますね。だから、音数はそんなに入れてない。今、情報過多な時代でもあるので、まずは声を聴いてほしい。その声を聴くためのエレメントを置く作業をしていったっていう感じですかね。妖精たちというか。
安田:本当に!一つひとつが生命の宿った妖精たちのようでした。
──シェイカーを振ってる妖精もいて。
安田:あはははは。いたいた。
TENDRE:ビートという名の樹々たちがいるのかもしれないんですけど、僕、映像を考えながら作るのが好きなんですよ。ここ、小さい星が出てるなとか。イメージするのが楽しかったですね。
安田:そういう絵が浮かびますね。ティンカーベルが魔法の粉を振りまいてるような。
──実際の歌入れはどうでしたか。
安田:メイキングの映像を見たら、ニヤニヤしっぱなしで。やっべえなと思いました(笑)。あははは。もう幸せな時間でした。ガラスの向こうにはTENDREさんがいて…もう超絶ハッピーなテンションでやることができましたね。この楽曲が持つ優しさや幸せを、TENDREさんが作り出してくれてたなって。音もそうなんですけど、スタジオにいるTENDREさんから、魔法のスパイスが出てて、最高な時間でしたね。
TENDRE:僕は全く魔法は使えないんですけど。
安田:ありますよ!魔法使い。
TENDRE:いやいや。ないんですけど(笑)、安田さんにそう言ってもらえることに意味があるかなって思いますね。でも、やっぱり、もともとの安田さんの声には力強さの印象が強かったので、仮にウィスパー気味にだったり、ブレスの成分を多めに歌ったらどんな感じになるんだろうと想像しながらレコーディングに行ったら、やっぱりね、声がめちゃくちゃいいんですよ。
安田:いや、うれしー。
TENDRE:芯の強さもあるし、ひと言ひと言の発音だったり、説得力みたいなものがすごくある。それがうまくパッケージングできればいいなと思ってました。ひとりで歌うところから始まって、じわっと広がっていくものがあるといいなと思ってたんですけど、そのディレクションをさせてもらったときのイメージのハマり方が気持ちいいくらいに良くて。あ、やっぱりこの人の歌、すごいわって。ほんと、いろんなテイストの曲調を歌ってほしいなって思いましたね。
安田:今回、うれしかったのはTENDREさんがコーラスをやってくれて。もともとは私はやるはずだったんですけど、TENDREさんが作ってくれたトラックに入ってたコーラスがあまりにも良すぎて。しかも、私があまりにもTENDREさんのファンすぎて、TENDREさんの声で入れたいと思って。レコーディングのときにスタッフさんと、「これ、お願いしたらやってくれるかな?」ってこそこそ話してたら…。
TENDRE:ばっちり聞こえてましたけどね(笑)。
安田:あははは。「やってもらえますか?」ってお願いしたら、「全然いいっすよ」って言ってくれて。「キャー、ほとけー!」って。
■ある種、友人への提案くらいの感じでしたね
──エステティシャンから魔法使い、そして、仏になりましたが(笑)、具体的にはどんなディレクションがあったんですか。
TENDRE:「ディレクション」と横文字にするとおこがましい感じがするので、ある種、友人への提案くらいの感じでしたね。「こんな感じがいいんじゃない?」くらいしか言ってなかったんですけど、それこそ、僕がデモを聴いたときからのイメージを曲に反映させようと思ったところも含めて、そこは最初にお伝えしてて。導入からいい温度感で入ってくれました。ひとりで歌い出すような絵が見える温度感もあり、後半に向かっていくにつれて熱を帯びていく。あとは、語りかけるようにとか、自分自身が噛み締めてるように歌ったらいいなということは考えてましたけど、すでにデモで出来上がってるものがあったので、僕はイメージの拡張をしたくらいしか、してないですね。
安田:TENDREさんがいることがもう最高のディレクションというか。
TENDRE:それはもう空気清浄機じゃないですか。
安田:あははははは。TENDREさんから出てる光を浴びながら歌えたっていう。
TENDRE:僕は“まぁまぁ。いったん落ち着こうや”っていうのが得意だと思うので、その感じがスタジオに終始あったんでしょうね。急かすこともなく。
安田:穏やかな空気でしたね。
TENDRE:特にパーソナルな曲…音楽はどれもそうなはずなんですけど、自分がいちばんリラックスした状態で作ることがいちばん大事だと思ってて。リラックスした状態でアッパーな曲を作ることだってもちろんあるし、そこは何かに追われる必要はそもそもない。スタジオの中だけはせめて、音楽に向き合う時間は純粋に楽しんでほしいじゃないですか。僕もなるべくそうしているそ、そういう空気感があったからこそなのか、楽しそうというか、ニヤニヤしたのでよかったです。
安田:あはははは。バレてましたね!
■歌も言葉もエモーショナルな部分をすごく近くで感じられる一曲に
──今日も終始ニヤニヤしてますが(笑)、完成してどんな感想を持ちましたか。
安田:いちばん最初のデモから美しく進化して、小さな蛹から美しい蝶になったというか。TENDREさんの小さな小さなマジックの塊というか、一つひとつの音に意味があって、歌も言葉もエモーショナルな部分をすごく近くで感じられる一曲になったなと思います。本当にTENDREさんのおかげです。ありがとうございます。
TENDRE:おす!
──一曲で終わらせるのはもったいないですよね。
安田:本当ですよね。やりたい。
TENDRE:ぜひぜひ。
安田:私、もっとTENDREさんの声を聞きたいです。
TENDRE:…おっす。
安田:今回、私がメインで歌ってますけど、この先、一緒に声を合わせて、一曲やってみたらどんな世界が待ってるんだろうっていう妄想が自分の中で始まってて。私の声を少なめにして、私はコーラスだけでもいいかな、とか。
TENDRE:いやいやいや。でも、今回、コーラスをやらせてもらったときに、お互いの声に近い成分を感じたんですね。レコーディングで自分がハーモニーを入れるときは、どちらかというと毛布みたいなイメージで…。
安田:うん、あったかい!あははは。
TENDRE:「毛布を用意しておきますね」という敷き方のイメージがあったので、それがハマったのはよかったなと思います。あとは、声の近さを感じつつも、芯の強い安田さんの声を積んだら面白そうだなというイメージも浮かんできて。今後またいい機会があったら、デュエットとかも面白そうだなと思いますし、乞うご期待って感じですね。
安田:イエイ!これをきっかけにどうぞよろしくお願いします。
TENDRE:おす!
プロフィール
安田レイ
ヤスダレイ/2013年7月シングル「Best of My Love」にてソロシンガーとしてデビュー。2015年シングル「あしたいろ」で「第57回輝く!日本レコード大賞」新人賞も受賞。今年3月にYouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』にも出演し、その歌声に高い評価を受けた。これまでにリリースしたアルバム3作全てがiTunesにてJ-POPチャートTOP10入りを果たしており、さらなる活躍が期待されている。
リリース情報
2021.11.3 ON SALE
EP『It’s you』
ライブ情報
Rei Yasuda Live 2021 “It’s you”
11/21(日)Billboard Live TOKYO
安田レイ OFFICIAL SITE
http://www.yasudarei.net
プロフィール
TENDRE
テンダー/ベースに加え、ギターや鍵盤、サックスなども演奏するマルチプレイヤー、河原太朗のソロ・プロジェクト。2017年12月にTENDRE名義での6曲入りデビューEP『Red Focus』をリリース。Charaや堀込泰行、三浦透子、坂本真綾といったアーティストへの楽曲提供・プロデュース、SIRUPやベニー・シングスとのコラボレーションなどを行う。2021年4月7日、シングル「PIECE」でメジャーデビュー。
TENDRE OFFICIAL SAITE
https://tendre-jpn.com