■interfmの朝の顔「MUSIClock with THE FIRST TIMES」番組初の音楽&お笑いイベント『interfm MUSIClock with THE FIRST TIMES presents みゅじろくライブ! SOUND & SMILE Vol.1 powered by RAKUTEN TICKET』ライブレポート
interfmで毎週月~木曜の7時から放送されている、芸人×アーティストが送る朝の音楽バラエティ番組『MUSIClock with THE FIRST TIMES』。
2024年4月には4年目に突入するこの番組が、初の番組イベント『interfm MUSIClock with THE FIRST TIMES presents みゅじろくライブ! SOUND & SMILE Vol.1 powered by RAKUTEN TICKET』(以下”みゅじろくライブ!”)を開催した。
昼夜二部公演で行われたこのイベント。レギュラーであるSMA芸人によるお笑いライブと、番組にゆかりのあるアーティストによるライブパフォーマンス、そして出演者による公開収録が行われることが事前にアナウンスされていたものの、番組初のイベントということもあり、どんなイベントになるかは予測不可能。番組ファンや出演アーティストのファンで埋め尽くされた会場は、開演前から観客の期待とワクワクで満ちあふれていた。
ここでは『みゅじろくライブ!』1部と2部の全編にわたるイベントレポートをお届けしていく。
■初開催のみゅじろくライブ!「音楽と笑いでたっぷり楽しんで下さい」(総合MC・山崎あみ)
1部の開演時刻を迎えると、前説を担当するSMA芸人のもじゃがステージに登場。拍手の練習や、声出し代わりの“公園のハトの真似”での観客とのかけあいで会場が温まったところで、いよいよイベント本編がスタート。
「みなさん、こんにちは! ついにこの日がやってきてしまいました」と、最初にステージに登場したのは、総合MCの山崎あみ。あらためて番組の紹介をして、いつも聴いてくれているリスナーへの感謝を告げると「音楽と笑いでたっぷり楽しんで下さい。みゅじろくライブ、スタートです!」と高らかに開会を宣言した。
■1部のトップバッターは柏木ひなた。1曲目から大盛り上がり!
トップバッターで登場したのは柏木ひなた。「We Know」の力強い歌声で始まったライブは、彼女のライブを観るのは初めてであろう人も多い中、会場を美しく照らすペンライトの光と熱い手拍子で1曲目から大盛り上がり!
ノリの良い観客に嬉しそうな笑顔を見せた柏木は、「短い時間ですが、最後の最後までみなさんと楽しんでいきたいと思います。よろしくお願いいたします!」と挨拶し、「感情線」を披露。たっぷり気持ちを込めた歌声で観客の心を掴むと、会場中が手を振り合わせる。
アップテンポな曲に体を揺らし、手拍子を合わせる観客に、「学習能力がすごいですね。さすがです、オタクのみなさん」と会場を笑わせた柏木。ラストは3月27日リリースの1stアルバム『1/24』から、川谷絵音作による新曲「踊りましょ」をライブ初披露。4つ打ちのダンスロックで踊らせると、サビで全員がジャンプを合わせて会場中がひとつになる。
短い時間ながらイベントを勢いづける、トップバッターに相応しいステージだった。
■芸人の一番手は「みゅじろくに10ヵ月干されていた」野田ちゃん
続いて、「野田ちゃんっすわ!」と登場したSMA芸人の野田ちゃんは、「野田ちゃんには、夢が2つありますわ。ひとつは自分の冠番組を持つこと。もうひとつは10ヵ月干されていた『みゅじろく』に復帰することっすわ。野田ちゃん、帰って来たぞ!」と自虐ネタで笑わせると、魂を込めた熱いネタで観客から大歓声を浴びる。野田ちゃんの去り際には、客席から「野田ちゃん、ありがとう!」の声も聞こえ、熱い思いがしっかり届いていたことに、グッとくる一幕も。
■ペイトン尚未が登場するや、会場はピンク色のペンライトの光で埋め尽くされた!
会場がピンク色のペンライトの光で埋め尽くされる中、デビュー曲「魔法」のキュートで真っ直ぐな歌声でライブが始まったのは、声優・アーティストのペイトン尚未。「アーティストとしてデビューしてから初めて、こういったイベントに立たせていただいています。いや~、緊張するっすわ!」と野田ちゃん風に挨拶すると、「まだ盛り上がることはできますか?」と観客を煽り、突き上げる掛け声を浴びながら、堂々としたステージングを披露。
「アリア」のクラシカルな曲調に合わせて華麗に歌い踊ると、「去年の11月、『みゅじろく』にマンスリーゲストで出させていただいて。楽しかった思い出がたくさんある番組なので、今日のイベントもワクワクしています」と『みゅじろく』への愛を語り、ラストは最新シングル曲「コスモノーツ」を披露。パワフルで疾走感ある曲調にエネルギッシュな歌声を響かせ、観客の熱い掛け声が上がる中、大盛り上がりでステージを終えた。
■かつらカミングアウト芸人・松本りんす、かつらをフル活用したネタの数々を披露
「どうも、かつらカミングアウト芸人の松本りんすです」と自己紹介して始まった松本りんすのステージは、かつら一発ギャグ、かつらマジック、かつらショートコントと、かつらをフル活用したエンターテイメント溢れるネタの数々に会場中が爆笑。
かつらと頭皮の間に挟んだクロスを引き抜く「かつらテーブルクロス引き」が決まった瞬間は、バカバカしくも感動的でさえあった。
■「私もお笑いをやるイベントなのかな? と思ったんですが、私は歌をちゃんとすれば良いイベントなんだとわかったので安心して歌を全力でお届けします」(ASCA)
世界観を感じさせるOP映像と観客の大きな歓声を受けてステージに登場したのはASCA。「楽しんでいきましょう!」と告げると、「Stella」の壮大な楽曲世界と圧倒的歌唱力で一気に観客を惹きつけた。
さらに力強く伸びやかな歌声が聴く者の胸に迫る「命丿証」で心揺さぶると、続いて明るく元気に始まったMCで、イベント開催のお祝いと観客への感謝を告げる。
MCでは「私もお笑いをやるイベントなのかな? と思ったんですが、私は歌をちゃんとすれば良いイベントなんだとわかったので安心して歌を全力でお届けします」と笑わせたASCA。「私の大切なデビューシングルを聴いて下さい」と始まった「KOE」を気持ちいっぱいに歌い上げると、「RESISTER」で会場の熱量を上げる。
「次の曲、思い切り盛り上がってくれますか?」との煽りから始まったラストナンバーは「VIVID WORLD」。巧みなリードで会場中が歌声を合わせて強固な一体感が生まれると、ASCAは嬉しそうな笑顔を見せた。
■SAKURAIのギター漫談が客席との一体感を醸成
ギターを背負ったミュージシャンさながらの出で立ちで登場し、「みんなにどうしても伝えたいことがあるんだ!」と始まったSAKURAIのステージは、いくつかのワードから導き出される答えの意外性で落とすギター漫談。
センス抜群のネタで拍手と爆笑を巻き起こすと、事前にオチを教えて観客と一緒に歌うという斬新な展開で会場を沸かせ、拍手と歓声を浴びていた。
■1部の公開収録では、ペイトン尚未が「かつらテーブルクロス引き」を成功させる奇跡の展開も
音楽とお笑いの波状攻撃で大いに盛り上がった後は、ラジオスタジオ風のセットが組まれ、「MUSIClock」のジングルで1部の出演者全員がステージに登場。山崎あみのMCで、番組の公開収録がスタートした。
ライブの感想を聞かれると、
「みなさん最高でしたね!」(ASCA)
「すっごく緊張してたんですけど、『みゅじろく』のイベントだから大丈夫だろうと安心してました。すっごく楽しかったです!」(ペイトン)
「みなさん、一緒に楽しんでもらえたと思います!」(柏木)
とハイテンションに語ったアーティストゲストの3人。
レギュラーのお笑い芸人も「正直言って、今年一番でした」(SAKURAI)「下手したらここにいる芸歴20年選手3人、今日が一番ウケたかも知れない」(松本)「リスナーさんの声を聞いたら『野田ちゃん最高!』ってことだよね?」(野田)と、口々に興奮気味なコメントを語った。
「芸人さんのネタに参加してみましょう!」のコーナーでは、ワードの共通点からオチを当てるという「SAKURAIの脳活クイズ」で、観客の力も借りながらゲスト3人が難問に挑んだ。
そして、「松本りんすのかつらテーブルクロス引き」では、ペイトン尚未が見事にテーブルクロス引きを成功させて大歓声を浴び、大いに盛り上がった公開収録。
ラストは当選者に出演者の直筆サイン色紙が手渡しされる抽選会で、ファンとの距離をさらに縮め、大盛況の1部が終演した。
■女性客多めで1部とは違った雰囲気ではじまった2部のオープニング
1部と比べると女性客多めで、会場の雰囲気も少し違って見えた2部。1部同様、もじゃの前説からスクリーンにOP映像が流れ、総合MCの山崎あみが登場。
山崎は番組の紹介に続けて「アーティストの意外な一面もたっぷり見られると思うので、目と耳の穴をかっぽじって焼き付けて下さい!」と告げると、「みゅじろくライブ、スタートです!」と2部のスタートを宣言した。
■2部の幕開けを飾ったのはペイトン尚未
2部の最初に登場したのはペイトン尚未。力強い歌い出しで始まった「魔法」でグッと心を掴むと、ピンクのペンライトを振るファンに向けて「盛り上がっていくぞ~!」と告げ、キュートな笑顔とアグレッシブなステージで会場を明るく照らす。MCでは「私と初めて出会ってくれて、ありがとうございます!」と、はじめましての観客に向けて丁寧に自己紹介。
この日のために用意したという桜柄の衣装には、女性客からも「可愛い!」の声が上がる。
「この後も盛り上げていただけますか?」と始まった「リコルド」で会場を熱くすると、「『みゅじろく』のマンスリーゲストで出演した時は、『FM703(=尚未)』って企画もさせていただいて、リスナーの皆さんからお悩みをたくさんいただきました。そんな楽しい企画もさせていただいたこの番組のイベントに出させていただくということで、楽しむ準備万端で来ました!」と、番組の思い出とイベントにかける意気込みを語り、最新曲「コスモノーツ」を披露。
短い時間ながら、全力のステージで駆け抜けたペイトン。手応え十分のステージに、ラストは満足そうな笑顔でピースサインを決めた。
■会場の温かさにちぇく田が思わず「嬉しい~!」
つづいての芸人パート、観客の大きな拍手と歓声に迎えられて「嬉しい~!」と少し照れくさそうに登場したのは、ちぇく田。ショートコントや、独自の視点で見せるモノマネと、独創的なネタの数々を披露すると、観客からの温かい笑いと拍手が会場を包んだ。
■2部で柏木ひなたが見せた、音響トラブルさえ吹き飛ばす圧巻のステージ!
続いては、柏木ひなたがアッパーなダンスチューン「From Bow To Toe」で、クールにライブをスタート。「BLOOM」でパワフルな歌声を聴かせると、はじめましての人に自己紹介。「あまりジャンルにとらわれず、色んな曲を歌いたいので。盛り上がる曲から、しっとりする曲まで。短い時間ではあるんですけど、私の音楽を楽しんでいただけたらなと思います」と話し、バラード曲「next to you」で切なく美しい歌声を聴かせた。
するとここで、「感情線」のイントロで音が止まってしまうという音響トラブルが発生。
しかし、慌てる様子もない柏木は「音、無くてもいいですか?」と即座にアカペラで歌い出し、観客の手拍子に乗せて美しい歌声を響かせる。サビのメロディに会場中が手を振り合わせ、ピンチだったはずの場面をここでしか見ることの出来ない貴重な場面に変えてしまった柏木。そのカッコ良さに観客は大興奮し、スタンディングオベーションまで起きた。
ラストは「踊りましょ」でしっかりブチアゲて圧巻のフィニッシュ。柏木ひなたのアーティストとしての強さを見せつけられた、圧巻のステージだった。
■「ラジオのイベントということで、ラジオが関わるネタを選ばせていただきました」(マツモトクラブ)
そんな柏木ひなたの名演に続いて、音を使った緻密な一人コントでしっかり魅せて、しっかり観客を笑わせたのは、マツモトクラブ。
「ラジオのイベントということで、ラジオが関わるネタを選ばせていただきました」と始まったコント「よっちゃんラーメン」では、観る者をその世界観に惹きつけながら、ちょっぴり切ないラストに大きな拍手と笑いを巻き起こしていた。
■キラキラしたライブとトークで観客を魅了したUniteUp!
会場を華やかに彩る、メンバー9人のキラキラした歌とダンス。「ELEVEN」のダイナミックなパフォーマンスで観客を魅了した、UniteUp!。
色とりどりのペンライトを振るファン、手拍子を合わせながら、推しのメンバーに注目するファン。曲中ではそれぞれの楽しみ方でステージに見惚れた観客たち。そして、曲が終わった瞬間の会場には、堰を切ったように拍手と黄色い歓声が飛び交った。
そして、UniteUp!が1曲歌い終えた後は、山崎あみとちぇく田、マツモトクラブが登場してメンバーとのトークタイムへ。
「イベントのお話をした時に『大喜利をやりたい』と言ってましたが」と明かしながら山崎が「いやいや!」と拒むメンバーを横目に強引に始めたコーナーは「ちぇく田のツッコミなぎ倒し」。
「UniteUp!の200枚目のシングルのタイトルは?」など、与えられたお題に全員が解答する大喜利的なコーナーに、ファンは大喜びだった。
さらに「マツモトクラブのあいうえお作文」のコーナーでは、「大喜利がやりたい」と言い出した馬越を始めとする、それぞれのメンバーが各々の見せ場を作り、推しの活躍にファンから笑いと歓声が起きる。
芸人とのコラボコーナーで沸かせた後は、一転して凛々しい表情になった9人がフォーメーションを組み、戸谷菊之介の曲紹介で「Unite up!」を披露。
抜群のチームワークを見せながらそれぞれの個性が光る歌やダンスは、何度でも繰り返し見たくなるほどに見どころ満載。間奏パートではJAXX/JAXX、LEGIT、PROTOSTARとグループごとのダンスで魅せると、最後は全員で肩を組んで笑顔でライブを締めくくった。
■ライブパートの大トリは、アキラ100%のお盆エンターテイメント
全裸にお盆一枚のスタイルでステージに登場するや、割れんばかりの大歓声を巻き起こしたのは、アキラ100%。
おなじみの花火ネタで場内を大爆笑させると、ジャグリングに皿回しに縄跳びと、もはや名人芸と言えるお盆エンターテイメントで次々と爆笑をかっさらい、ライブパートの大トリをしっかり務め上げた。
■普段は見られないアーティストの姿にファンが大歓喜した公開収録
全てのライブが終わると、「MUSIClock」のジングルで出演者全員が再びステージに登場。山崎あみのMCで、2部の番組公開収録がスタートした。
ライブの感想を聞かれると、
「みなさんのおかげでとっても良いステージになりました、ありがとうございました!」(柏木)
「本当に本当に楽しかったです! みなさんありがとうございました」(ペイトン)
「ライブも企画も楽しかったです!」(UniteUp!・戸谷菊之介)
と、それぞれ思い思いのスタイルで感想を語ったアーティストゲストたち。
「芸人さんのネタに参加してみましょう!」のコーナーは、クイズの正解を答えてはいけないというルールの「マツモトクラブの即答クイズ ハズして正解!!」で、柏木やペイトンがとんでも解答で爆笑を生んだり、「アキラ100%のお盆ルーレットトーク」で、戸谷菊之介がスタッフに秘密を暴露されたりと、アーティストの普段は見られない一面にファンは大歓喜。
直筆サインが当たる抽選会も大盛況で、大団円のうちにイベントは終了した。
この日のイベントの模様(公開収録音源)は、4月1週目の番組内でオンエア。4年目を迎える『MUSIClock with THE FIRST TIMES』に注目しつつ、第2回目のイベント開催を心待ちにしたい。
TEXT BY フジジュン
番組情報
interfm『MUSIClock with THE FIRST TIMES』
毎週月曜~木曜 07:00~08:50 ※生放送
DJ:山崎あみ
『MUSIClock with THE FIRST TIMES』番組サイト
https://www.interfm.co.jp/musiclock