■「アカデミー賞に対して熱を持って接することが、映画ファンをもっと多く増やす秘訣だと思うし、それに少しでも貢献できるとうれしい」(中島健人)
3月11日(※日本時間)に開催される世界最高峰の映画の祭典『第96回アカデミー賞授賞式』の模様が、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターより、3月11日午前7時からWOWOWにて独占生中継。
番組案内役はジョン・カビラと宇垣美里、スタジオゲストに中島健人が出演する。
2月24日21時からは、授賞式を前にオスカーの行方を徹底予想する事前番組『第96回アカデミー賞直前総予想』が生放送・ライブ配信。
番組に先駆け、MCを務める中島健人が、2024年のアカデミー賞の見どころをたっぷり語ったインタビューが公開となった。
■中島健人 インタビュー
Q. 中島さんにとってのアカデミー賞の魅力とは?
世界中の役者やスタッフが集まって、年に一度、みんなで同業者のことを心から称え合う場所という面もあり、すごくいいですよね。やはり世界でいちばん映画が注目される瞬間ですし、世界でいちばんラッキーな方々が集まる場所だと思うんです。だから、僕はあの場所をパワースポットだと思っています。Q. 中島さんはレッドカーペットリポーターとして、実際にそのパワースポットに立ってみたわけですが、得たものも多かったのでは?
それは本当にたくさんありますね。あのときもタイカ・ワイティティ監督やレニー・ゼルウィガー、ポン・ジュノ監督といった方たちにインタビューできたということで、自分が急速に成長したという感覚がありました。本当に刺激を受ける場所でしたし、自分の視点をインターナショナルに変えてくれた場所だったなと思います。Q. 授賞式で印象的だったところはありますか?
アメリカのアカデミー賞授賞式で最高なのは、やはり歌曲賞のパフォーマンスですね。日本のアカデミー賞でもそういう機会があればいいのに! 特に印象に残っているのは、第91回のレディー・ガガとブラッドリー・クーパーがデュエットした「シャロウ」(『アリー/ スター誕生』主題歌)。あれは永遠に忘れられない瞬間で、憧れますね。Q. 2024年の気になる作品、もしくは受賞を期待している作品についてお伺いしたいのですが。
やはり『オッペンハイマー』は本命だと思っています。それと2023年の興行収入世界一だった『バービー』も注目しています。『バービー』は今の社会をカジュアルに風刺している映画で、『オッペンハイマー』は日本にとっては、ものすごくセンシティブな作品だと思うんですが、そういった作品がアメリカでどう評価されるのか、ものすごく楽しみですね。Q. 中島さんは、クリストファー・ノーラン監督にインタビューもされているんですよね。
2020年にリモートでインタビューをさせていただきました。そのときにゲリラオーディションで、実際にノーラン監督に芝居を観てもらったことがあるんです。斎藤工さんにも「健人さんは、本当に予想だにしないことをやってくるのでビックリですが、そういうところが好きです」と言ってもらいました(笑)。ノーラン監督が、オスカー像を手にしているところを見たいです。そしていつかはノーラン監督の映画に出たいなと思っています!Q. それでは俳優部門で気になる人は?
やはり『オッペンハイマー』で主演男優賞にノミネートされているキリアン・マーフィーですね。彼(のこと)は、スケアクロウ(クリストファー・ノーラン監督の映画『バットマン ビギンズ』に登場する悪役)のときから好きでしたし、ノーラン監督の推し俳優という感じがしているので、ぜひとも主演男優賞に輝いてほしいなと思っています。そして主演女優賞ですが、『哀れなるもの』のエマ・ストーンが気になります。身体を張って挑戦している彼女が『ラ・ラ・ランド』に続いて再び主演女優賞を受賞するのか注目しています。Q. その他の部門で気になる人はいますか?
監督賞のノーラン監督ですね。監督賞には、本当に強者が揃ったという感じもありますが、その中でノーラン監督が初のオスカーを手にするのかというところに注目していますし、絶対に獲ってほしいなと思っています。それとメイク・ヘアスタイリング賞で『マエストロ:その音楽と愛と』のカズ・ヒロさん、歌曲賞で『バービー』のビリー・アイリッシュ(対象曲「What Was I Made For?」)なども気になっています。Q. 2024年は『PERFECT DAYS』(国際長編映画賞)『ゴジラ-1.0』(視覚効果賞)『君たちはどう生きるか』(長編アニメ映画賞)と、日本の作品が3本ノミネートされています。
2022年の第94回に『ドライブ・マイ・カー』が国際長編映画賞を獲りましたが、日本の作品がノミネートされるのは本当にうれしいですよね。近年は韓国勢の強さを感じていますし、アカデミー賞にアジアの風穴が開いてきていると感じています。Q. その中で『ゴジラ-1.0』や『君たちはどう生きるか』も全米で大ヒットしましたし、2月から北米で公開された『PERFECT DAYS』の興行も順調とのことで。それは明るいニュースではないかなと思うのですが。
日本のアイコンであるゴジラがここまで受け入れられることもうれしいですし、日本の視覚効果がハリウッドで受け入れられているというのは本当にすごいことだと思います。実は僕、(山崎貴監督のデビュー作の)『ジュブナイル』から山崎監督の作品が好きで。22歳のときに、山崎貴監督の芝居のワークショップを受けたことがあるんですけど、そのときに「スターになったら一緒に仕事をしようね」と言われたんですよ(笑)。まだ一緒にお仕事はできていないですが、いつか山崎監督の映画に出演したいです。それとジブリの作品もそうですが、日本のコンテンツがグローバルに受け入れられているというのも素晴らしいですよね。『PERFECT DAYS』は、とてもリアルな日常が描かれていて親近感を覚えるとともに、役所広司さんが演じることでとても魅力的な作品として成立していて、すごく好きな作品です。日本の3作品は、本当に全部受賞してほしいなと思っています。Q. 2024年の『生中継!第96回アカデミー賞授賞式』はスタジオ出演になりますが、意気込みはいかがですか?
とにかくアカデミー賞に対して熱を持って接することが、映画ファンをもっと多く増やす秘訣だと思うし、それに少しでも貢献できるとうれしいと思っています。僕が2020年にアカデミー賞の授賞式に行ったときは、すべてのことが初めてだったんですけど、ビギナーズラックでいろんな方に話しかけることもできました。何事も一発目ってすごく大事だなと思いましたし、そこで僕のエンタメに対する思考も変わったんですよ。『パラサイト 半地下の家族』が受賞した年だったので、韓国勢がレッドカーペットを誇らしい感じで歩いていて素晴らしいなと思いつつ、ちょっとだけ羨ましさもあったんですよね。そこから視点が世界に向かうようになりましたし、番組ではそうしたこともお伝えできたらなと思っています。Q. 2月24日に放送される事前番組『第96回アカデミー賞直前総予想』ではMCを務めることになりますが、ゲストには『ドライブ・マイ・カー』で共同脚本を務めた大江崇允さんと、女優の松本穂香さんが出演されます。こちらの意気込みもぜひお願いします。
大江(崇允)さんに関しては『ドライブ・マイ・カー』でアカデミー賞授賞式に参加したという実績もあるので、その裏話を聞けたらうれしいですし、(松本)穂香さんに関しては、自分にとっても大切な作品(『桜のような僕の恋人』)を一緒に作り上げた戦友でもあるので。実は当時、彼女が映画についてのコラムを書いているという話を聞いていて。映画にかなり詳しいことを知っていました。だから大きな信頼を置いていますし、安心して生放送ができるんじゃないかと思っています。今から楽しみです。Q. 最後に視聴者へメッセージを。
僕自身、アカデミー賞に携わらせていただくのが5年目になります。本当に僕にとって、人生を変えた大きなきっかけがアカデミー賞の授賞式だったので。5年目という節目のタイミングで、今までの恩返しじゃないですが、今まで以上に映画に対して熱を持って向き合っていけたらと思っています。
番組情報
WOWOW『第96回アカデミー賞直前総予想』
※WOWOWプライム/WOWOWオンデマンド
02/24(土)21:00〜
MC:中島健人(Sexy Zone)
スタジオゲスト:大江崇允、松本穂香、町山智浩、宮下兼史鷹(宮下草薙)
※WOWOWオンデマンドでは、03/11(月)06:59までアーカイブ配信
WOWOW『生中継!第96回アカデミー賞授賞式』
※WOWOWプライム/WOWOWオンデマンド
03/11(月)07:00~
※字幕版放送:03/11(月)21:00~
案内役:ジョン・カビラ、宇垣美里
スタジオゲスト:中島健人(Sexy Zone)
※WOWOWオンデマンドでは、03/19(火)23:59までアーカイブ配信
『第96回アカデミー賞直前総予想』番組サイト
https://www.wowow.co.jp/detail/196451
『生中継!第96回アカデミー賞授賞式』番組サイト
https://www.wowow.co.jp/extra/academy/
Sexy Zone OFFICIAL SITE
https://ovtp.jp/
https://www.johnnys-net.jp/page?id=artistTop&artist=24