■2日目の“表”公演では、2022年の『バレイベ』でスタートし好評を博した「スナック愛輪」(※佐々木彩夏がママ、玉井詩織がチーママを演じる)企画が大復活!
ももいろクローバーZが、2月10日・11日の2日間、横浜アリーナにてニッポン放送の人気ラジオ番組『ももいろクローバーZももクロくらぶxoxo』の番組イベント『ニッポン放送 ももいろクローバーZももクロくらぶxoxo~バレンタイン DENIGHTだぁ~Z!2024』(以降、『バレイベ』)を開催した。
2月10日の「裏」公演は「白」をテーマに、デビュー当時からももクロを知る佐久間宣行をゲストに迎えて、アイドルの初心を思い出す企画で大盛り上がり。2月11日の「表」公演は「黒」をテーマに、人気企画「スナック愛輪」が復活するなど、『バレイベ』らしい趣向を凝らした企画でリスナーを熱狂させた。
■2月10日「裏」
2024年で12回目を迎えた『バレイベ』。裏公演のテーマは「白」で、それから連想される“無邪気”や“純粋”といったイメージで披露する楽曲が選曲された。
それに合わせて、今回の4人の衣装はメンバーカラーがワンポイントに入った白銀のフワフワのワンピース。そんな“無垢”な姿で、初心にかえるようにメジャーデビューシングル「行くぜっ!怪盗少女-ZZ ver.-」「CONTRADICTION」を披露した。
なお、今回の『バレイベ』は2020年以来、4年ぶりの声出し解禁ということで、会場には4年分我慢したモモノフ(ももクロファンの呼称)たちのコールや歓声が響きわたった。集まったリスナーだけでなく、配信で観ているリスナーにも「最高のバレンタインにしましょう!」と呼びかけ、コールが楽しい次曲たち「MONONOFU NIPPON feat. 布袋寅泰」「笑一笑 ~シャオイーシャオ!~」を元気いっぱい歌い、リスナーは推しカラーのペンライトを振って盛り上がった。
ここで、毎年『バレイベ』の進行役を務める垣花正アナウンサーが登場。メンバーに「白のイメージは?」と質問すると、「肉まん」や「豆腐」など4人らしく食べ物の名前しか出てこない。その他「ピュア」というイメージも出てきて、垣花アナから「今でもピュアだと思いますか?」と言われ、4人は「当たり前ですよ!」「今でもピュアですよ!」と言い張る。
それは本当なのか確認するため、4人がデビュー当時からお世話になっているテレビプロデューサーの佐久間宣行がゲスト出演。ももクロと佐久間が出会ったのは、2011年の『ゴッドタン』。その頃の写真がスクリーンに映し出されると、ももクロの4人は12年前の自分を見て「髪型やばい!」「若い!」と大騒ぎする。『ゴッドタン』に出演することを「戦場に行く気持ちだった」と語る玉井。しかし、結果的にももクロの出演は大成功。佐久間が「面白過ぎて2週連続やった」と言うほどで、この『ゴッドタン』をきっかけにももクロのファンも増えたと振り返るメンバーたち。佐久間のもとには各局から問い合わせがあり、そのあとから、ももクロはいろいろな番組に呼ばれるようになったという秘話が明かされた。
他にも佐久間制作の番組『ウレロ☆未確認少女』や『あちこちオードリー』にも出演した際の貴重なトークが繰り広げられたトークコーナー。そんな佐久間と一緒に、「初心を忘れるな!全力アイドルチェック」というゲーム企画を行うことに。
まず大縄跳びを行うこととなったのだが、百田、高城、玉井はスムーズに縄に入れたものの、運動が壊滅的に苦手な佐々木がなかなか入れない。結局、1回も飛べないという結果に終わる。さらに、5枚のうち「手抜きアイドル」のカードを引くと罰ゲームを受けなければならない企画では、高城が罰ゲーム対象に。平成の一発ギャグ「にしおかぁ~、すみこだよぉ~」「ゴッホより普通にラッセンが好き」を全力で披露した。
続いては、4人それぞれのソロライブへ。玉井が披露した「泣くな向日葵」は、2023年に12ヵ月連続ソロ曲を配信した玉井のソロプロジェクト『SHIORI TAMAI 12 Colors』第6弾。コアラモード.と初タッグを組み、「限られた季節(時間)の中で夢に向かい咲く向日葵」をテーマに、力強くも疾走感のある楽曲となっている。イベント初披露曲ということで、玉井は「タオルを振ってください!」と盛り上がり方をレクチャー。続いて、高城は「Tail wind」を歌いながらステージの外周を回って、リスナー全員に笑顔を届ける。そして、佐々木は「だって あーりんなんだもーん☆」でキュートな歌声&セクシーなパフォーマンスを披露。最後に、百田は「ukiukihuman!」でリスナーも巻き込んでダンスを。さらに玉井、高城、佐々木もステージに登場して一緒に踊るなど、会場を大いに沸かせた。
続いては、『バレイベ』恒例のラジオドラマのコーナー。タイトルは「白いカセットテープ」。2024年にデビュー16年目へと突入するももクロメンバーが過去のグッズや資料を片付けていると、白いカセットテープを発見。聴いてみると、中には2010年に収録されたももクロの音声が入っていた。「15年続くアイドルはいない」「代々木体育館でコンサートがしたい」「できたら泣く」などの会話が入っていて、「泣かないでしょ! 泣いたらアイス奢る」と言っていた百田。実際、2023年に国立代々木競技場 第一体育館で行った『代々木無限大記念日 ももいろクローバーZ 15th Anniversary』で大号泣しており、その約束を思い出したメンバーにアイスをご馳走する…というストーリーになっていた。
カセットに収録された声は、なんと昔の4人の音声をAIに学習させて生成したもの。今回のドラマのために特別に専門のスタッフが作業したもので、4人は「すごいね!」「夏菜子ちゃんはそのままだった」と驚きをあらわにしていた。
イベントもいよいよラストスパート。再びライブパートとなり、また違った白を基調とした衣装でステージに登場した4人を、リスナーは大歓声で迎え入れる。
そして『バレイベ』初披露となる「白い風」でしっとりとした歌声を会場に響かせた。と思えば、雰囲気をガラリと変えて「ピンキージョーンズ-ZZ ver.-」「Chai Maxx」「走れ!-ZZ ver.-」と盛り上げ曲が続き、会場を揺らす。さらに「猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」」「ツヨクツヨク」と長く歌い続けている懐かしいセットリストで届けた。
アンコール曲は、太田胃散“太田漢方胃腸薬II”TVCMタイアップソングで、2023年にリリースしたばかりの「誓い未来」。未来へ一歩踏み出すようなパフォーマンスが特徴のこの曲が、裏公演ラストの楽曲となった。
最後に、百田が「今年も『バレイベ』で皆さんと一緒に過ごせてとてもうれしかったです。白と黒がテーマということで、明日はまたガラッと雰囲気が変わります。今日の思い出を持って帰って、明日もまた楽しんでください!」とリスナーに向かってメッセージ。「表」公演への期待を煽り、「裏」公演の幕を下ろした。
■2月11日「表」
2日目、表公演のテーマは「黒」。
昨日とは打って変わって、大人の雰囲気を漂わせる“大人なライブ&企画”を繰り広げた。
シックな黒の衣装に身を包んだももクロの4人がステージに颯爽と登場すると、会場からは大歓声があがった。ロックナンバー「Nightmare Before Catharsis」で「表」公演をスタートさせ、力強いボーカルを会場に響かせた4人は、さらに、ラップを中心に構成されたポップチューン「The Diamond Four」を披露。
お馴染みのメンバー自己紹介で会場とコールアンドレスポンスをしたあと、布袋寅泰のクールなギターが鳴り響く応援歌「MONONOFU NIPPON feat. 布袋寅泰」、東北楽天ゴールデンイーグルス・田中将大投手の2023年シーズン登場曲「Re:volution」を披露し、初日のキュートでピュアなステージとは異なる、シャープでエネルギッシュなパフォーマンスを披露した。
ここで、表公演の進行役としてお馴染み、“ごぼう”こと吉田尚記アナウンサーが登場。「黒といえばイメージされるのが、大人、夜、ネオン街ということで…今回は『スナック愛輪』をお送りしたいと思います!」と発表すると、同企画の復活を望んでいたリスナーから大歓声が上がる。
2022年の『バレイベ』でスタートし大好評を博した同企画も今回が3回目。ステージ中央にはカラオケセット、右手にはバーカウンターまで設置され、まるで本当にスナックにいるような世界を、横浜アリーナのステージ上に再現。佐々木がママ、玉井がチーママを務め、これまでドランクドラゴンやミッツ・マングローブ、大友康平など豪華ゲストを招いて楽しいトークを展開してきた。
今回も、常連のドランクドラゴン・鈴木拓が登場。「ももクロと絡むと、相方(塚地武雅)が怒るんだよ~」「相方が人生を諦めてお墓を買ったんだよ」などの悩みを佐々木と玉井に打ち明けた。その後ろで、飾られている絵画の絵が動いてリスナーがザワザワする場面も。実はこの「スナック愛輪」実施中、「百田と高城は裏で珈琲でも飲んでいるのでは?」と噂されており、ふたりはそれを払拭すべく絵画の中の人物役を務めることとなったのだ。ふたりは、鈴木拓にリクエストされて「淋しい熱帯魚/Wink」をデュエットする佐々木と玉井の後ろで、パフォーマンスにも参加。
さらに、もうひとりのゲスト鈴木杏樹も登場。佐々木&玉井の大先輩にあたる鈴木杏樹。佐々木&玉井の方が、客役である鈴木杏樹に興味津々で、彼女の悩みを聞くよりも、「好きなお酒は?」「女性らしい仕草とは?」「杏樹さんが思う大人の女性とは?」など質問攻めに。それに対し鈴木杏樹は、かつてさだまさしや松任谷由実に教わったという女性らしい仕草をふたりに伝授した。
そんな3人は、「年下の男の子/キャンディーズ」を一緒に歌唱。さらに百田&高城も加わって、ももクロ&鈴木杏樹で「ら・ら・ら/大黒摩季」もコラボレーションし、この日しか見られないスペシャルステージを繰り広げた。
鈴木杏樹は、80’s Japanese Popsをダンスミュージックに再構築したネット発の音楽ジャンル“フューチャー・ファンク”のプロデューサー兼DJ、Night Tempoのアルバム『Neo
Standard』に収録曲されている「Live Once(feat. Anju Suzuki)」も披露。この曲のためだけにNight Tempoもサプライズ登場し、会場を一気に“昭和グルーブ”で包み込んだ。
そこから一気に雰囲気を変えて、ももクロ4人それぞれのソロライブへ。高城は横浜魅力発信タイアップソング「レニー来航!!」、百田は妖艶なダンスナンバー「Doubt」、玉井は自身が作詞を行った「Sepia」、佐々木はクールな女泥棒の姿を描いた楽曲「Lady Cat」と、昨日から選曲を変え、ソロでしか表現できない世界観でリスナーを魅了した。
そして、毎年恒例の企画コーナー「バレンタインチョコ争奪ゲーム」のあとは、ついに『バレイベ』を締めくくる最後のライブコーナーへと突入。ブラック・サバスのオマージュが込められた、高城の咳払いをきっかけに始まる「黒い週末」をはじめ、「CONTRADICTION」「サラバ、愛しき悲しみたちよ」「労働讃歌」「オレンジノート」でロックな歌声と力強いパフォーマンスを見せつけた。
アンコールは「走れ!-ZZ ver.-」と、昨日の「裏」公演のラストも飾った「誓い未来」。
4年ぶりの声出し解禁となり、最初から最後まで熱気と歓声に包まれた2024年の『バレイベ』。「裏」は「白」、「表」は「黒」とそれぞれ全く違った色のももクロの魅力を見せつけたイベントは、大盛り上がりのまま幕を閉じた。
終演後には、次回の『バレイベ』が、2025年2月8日・ 9日の2日間にわたって横浜アリーナにて開催されることが発表された。
なお、2月11日の『バレイベ』「表」公演は、2月12日18時59分まで配信チケットを購入可能。見逃し配信は2月12日23時59分まで。詳しくはニッポン放送のイベントホームページをチェックしよう。
PHOTO BY 笹森健一
リリース情報
2024.05.08 ON SALE
ALBUM『イドラ』
ニッポン放送イベントホームページ
https://event.1242.com/events/momoclo_2024/
ももいろクローバーZ OFFICIAL SITE
https://www.momoclo.net/