■高橋恭平(なにわ男子)、宮世琉弥と行ったサウナで佐々木蔵之介とばったり!「ラッキーって(笑)、3人で入りました」
『映画 マイホームヒーロー』の完成披露イベントが2月5日、東京・有楽町朝日ホールで行われた。
本作は、2023年4月期にMBS/TBS系で放送されたドラマ『マイホームヒーロー』の最終回から7年後を舞台に完結編が描かれる映画版。
キャストの登場を待ちわびる観客たちの熱気溢れる会場のなか、佐々木蔵之介、齋藤飛鳥、木村多江らドラマからお馴染み“鳥栖家”の面々、ドラマでは行方知れずになったまま最終回を迎えていた恭一を演じる高橋恭平に加え、映画からの新キャスト、哲雄の秘密を知る謎の青年・大沢役の宮世琉弥、哲雄を追い詰める間野会の“クセ強”ラスボス志野役の津田健次郎、そして青山監督が登壇すると、観客からは割れんばかりの大きな歓声が湧き上がった。
満員の観客を前に、佐々木は「本当に大雪のなかありがとうございます。ちょうど1年前の時期にドラマと映画を撮っていたのですが、今日は皆様に初めて観ていただける…もうどうしようかとドキドキしていましたが、この皆さんの声援にすごく救われました。『映画 マイホームヒーロー』、本日初ヒーロー(披露)目です(笑)」と笑いを誘い、舞台挨拶がスタート。
2023年に放送された連続ドラマへの反響を聞かれると佐々木は「鳥栖哲雄がめちゃくちゃ怖かったとか、一方ですごく笑ったとか、皆さんすごく楽しんでくださっていてうれしいです。ドラマの最後で恭一に罪をなすりつけたので、“鳥栖哲雄何してくれてんねん”“ええ加減にしろよ”という声も聞きました(笑)」と様々な反響が届いている様子。
ドラマに続き、ついに物語が完結を迎える本作だが、佐々木は「お父さんとして、ひとつの答えを映画版でお届けした」と哲雄の決断に覚悟を覗かせ、完成した映画への感想を聞かれると「ここに立っていらっしゃる皆さんがスクリーンからはみ出んばかりに暴れ回っているのがすごくうれしかったです。キャストもスタッフも、皆さんが原作に敬意を払って作っていましたので、原作の魂が映画にも投影されていると思います」と自信をのぞかせた。
さらに、娘の彼氏を殺した罪から逃れて7年の時を経た哲雄を演じるにあたって「7年間、1日たりとも安心した日はなかったと思います。罪悪感があり、後悔はしていたし、人を殺めたのに新しい命を授かり、そして最愛の娘が警察官になったという…ここが大きいですね。でも、変わらず家族を愛するということを礎にここまで演じてきました」と振り返る。
映画では、零花が刑事になり父の罪に迫っていくという痺れるような展開を迎えるが、この変化に対して齋藤は「いただいた台本を素直に受け取り、素直に演じるということに徹してやらせていただきました。お父さん、お母さんとの関係性も、私が素直に演じることで、7年の経過や、今どんな空気感が家族に漂っているかということを感じ取ってもらえるかなと思ったので、私は素敵な脚本に着いていっただけで、特に何もしていないです(笑)」と謙遜。
それを受けて佐々木は「今回娘はめちゃくちゃ頑張ってはりましたよ!! 優秀な刑事になってうれしいと思いつつ、ドラマのなかでは零花は何も知らないからほっこりしていたのに、今回の映画のなかではひりひりしていました」と7年を経て変化した気持ちを振り返る。
齋藤は「零花は正義感がある子だから、真相に迫っていきたいという真っすぐな気持ちと、でも掴んでしまうとお父さんが逮捕されるんじゃないかという、もどかしくて感情の動きが忙しないなかだったので、家族との団欒シーンもどこか落ち着かないような気持ちでした。お母さんの優しい顔を見ても、いろいろ抱えているのか…と思ってしまい、心が落ち着かない日々でした」と難しい感情だったと語る。
そんな父と娘を見守る母・歌仙を演じた木村。家族を守りたいという一心で哲雄の罪に加担していくという役どころで、「まず7年経って、息子が増えて、さらに成長している逞しい零花ちゃんがいて、逞しくなって微笑ましいぶん、これどうなっちゃうんだろう、というハラハラ感は観てくださる方たちと同じくらいハラハラして、ジェットコースターに乗ったような気持ちで演じました。ご覧になられる方もジェットコースターに乗ったように、一緒にハラハラドキドキしてくれるはず」と期待を込めた。
さらに齋藤の演技に対して、「零花ちゃんは褒めるまでもない。うちの零花ちゃんは本当に素敵だから。親バカでなく、この齋藤飛鳥! 本当に大好きになっちゃった。なんだろう…とにかく映画を観て!! 零花ちゃんはすごいの!!」と本当の母のようなコメント。
佐々木も「僕は本当に、飛鳥ちゃんのシーンで泣いちゃった。飛鳥ちゃんが動くたびに泣いてしまった」と続けると、木村が「うちの零花をよろしくお願いいたします」と挨拶し、鳥栖家の絆が強く伝わるコメントに会場からは温かな拍手が湧き上がった。
ドラマのラストで哲雄の罠にハマり組織から追われることとなった恭一を演じた高橋。映画では7年ぶりに哲雄と再会するが、高橋は「まずは恭一が無事で何よりだったなと思います。生きてましたね~。哲雄は死んだと思ったでしょうけど、残念! 生きてました(笑)。そこから7年ということで、間野会から逃げてからの日々もそうですし、まさかの哲雄と再会しての恭一の心境だったり、7年後の気持ちの持って生き方をすごく考えました。“何年後の芝居をする”のも初めてだったので、どうやって気持ちを作っていこうかなと考えながら、楽しみながら撮影に臨んでいました」と恭一の気持ちの変化を意識したと振り返る。
また映画の撮影当時の思い出として、「蔵之介さんや琉弥がホテルに泊まる日に、僕も一緒の撮影日で、琉弥と日帰りサウナに入りに行ったことですかね。サウナに入ると、蔵之介さんも座ってはって、ラッキーって(笑)、3人で入りました」と、仲睦まじいエピソードが飛び出した。
高橋と宮世は撮影の前から親交があることに触れられると、高橋は「仲良しだから、共演するのがすごく変な感覚で。撮影前から関係があったぶん、ここの場に一緒に立っていることが変な感じがします(笑)。ゲームが共通の趣味なので、お家に遊びに行かせてもらったり」と和気藹々と語った。
キュートなルックスなのにサイコパス感のある、敵か味方かわからないミステリアスな大沢を演じた宮世は「とにかく“復讐する”という目的だけでお芝居をさせていただきました。それ以外は何も考えずに演じました。“何の躊躇もなく復讐するぞ”、という気持ちをすべての動機にして行動に落とし込みました。それが観ている方々にはサイコパスに映るんではないかなと思います」とキャラクターの価値観に没入して撮影に臨んだという。
哲雄を追い詰める犯罪組織のトップ間野会のラスボス・志野を演じた津田。狂気をはらんだ”クセ強”な演技が話題だが、津田は「作り上げていくときに、どういうふうにやろうかなと考えていたときに、監督に『クセをバリバリ強くしてください』とリクエストをいただきました。そんなに楽しいことをやらせていただいて本当にいいんですか? とうれしくて。台本に書いていないことも現場でたくさん提案させていただいて、とにかく遊ばせていただきました。佐々木さんを追い詰めるのは…とにかく楽しかったです(笑)。佐々木さんはめちゃくちゃリアクションをとってくださるので、一緒に芝居をしていてすごく楽しかったです」と“クセ強ラスボス”を楽しんで演じた様子。
そんな津田に劇中で詰められまくった佐々木は「こちらこそめちゃくちゃ楽しかったです。ナイフで切り付けられたと思ったら、その血を付けられ津田さんがその血を舐めて…こんなの台本には全然書いてないんですよ(笑)。スタッフさんも『津田さんが血舐めるから舐められる血糊に交換!』と楽しい現場でした。でも、志野は怖いけど、低音ボイスがセクシーだなと思いながら演じていました。本当に楽しかったです」と相思相愛の様子。
監督はふたりのシーンに対して「ちょうどクランクインのときにこのシーンがあって、“哲雄さんってこうだったよな~”とドラマのときの哲雄が帰ってきたような気がして、改めて映画のスタートが切れたなと思いました。また、観たことのない津田さんをずっと観てみたいと思っていて、役柄についていろいろお話をしたあとに津田さんから提案してくださって、描写的にはえぐいシーンなのに、ちょっと面白いんですね。そういうところもエンタメとして楽しめるようになったなと思いました」とふたりの掛け合いのシーンに期待を込めた。
そして2月4日がお誕生日の佐々木に、登壇者&観客全員でバースデーサプライズを敢行。齋藤が「2月4日が佐々木蔵之介さんのお誕生日ということで、あるものを用意させていただきました」というコメントでサプライズケーキが登場した。
まさかのサプライズに佐々木は「ドラマのなかでも零花がいつも誕生日のプレゼントをくれるんですよ。これはドラマなのか現実なのかわからないくらいうれしいです。いや~~~~これ…どうしよう…。生きてきてよかったです」と言葉が詰まるくらい感無量の様子。
さらにサプライズはこれだけでは終わらない。登壇者、そして観客全員で佐々木に“ハッピーバースデートゥーユー”の合唱を佐々木にプレゼント。
曲中の“ハッピーバースデーディア◯◯”の部分について齋藤が「零花としてのお祝いなので、ハッピーバースデーディア“お父さん”ですよね」と登壇者と観客に呼びかけると、津田が「僕もお父さんでいいの?」と笑いを誘った。
佐々木はこの場にいた全員からのバースデーソングのプレゼントに「いや~~本当に生きててよかったですね! こんなことがあるなんて思ってもなかったです。本当にありがとうございます」と照れながらも喜びをのぞかせていた。
そして最後に佐々木が「本当に“クセ強”のキャラクターたちがスクリーンで大暴れします。ちょっとやばいシーンもあります。血も汗も、大切な人のために涙も流します。誰が悪なのか、誰が正義なのか、わからない。僕は最後娘と対決します。鳥栖家がどういう結末を迎えるのか、皆さんぜひ見届けてください。観て面白かったらぜひ周りの方に勧めてください。皆さん映画を楽しんで、お気をつけてお帰りください」と呼びかけて、舞台挨拶を締めくくった。
『映画 マイホームヒーロー』は、3月8日に公開。
映画情報
『映画 マイホームヒーロー』
3月8日(金)全国公開
原作・漫画:山川直輝・朝基まさし『マイホームヒーロー』(講談社『ヤングマガジン』連載)
出演:佐々木蔵之介、齋藤飛鳥、高橋恭平(なにわ男子)、宮世琉弥、板倉俊之(インパルス)、大東駿介、淵上泰史、西垣匠、金子隼也/立川談春、神野三鈴、音尾琢真/津田健次郎、木村多江
主題歌:「インソムニア」Eve (TOY’S FACTORY)
監督:青山貴洋
脚本:船橋勧
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)2024映画「マイホームヒーロー」製作委員会
番組情報
『マイホームヒーロー』
TVerにて、2月5日から無料再配信スタート
第1話~第4話:02/05(月) 18:00~02/12(月)17:59
第5話~第7話:02/12(月)18:00~02/19(月)17:59
第8話~最終話:02/19(月)18:00~02/26(月)17:59
(C)山川直輝・朝基まさし/講談社/ドラマ「マイホームヒーロー」製作委員会・MBS
『映画 マイホームヒーロー』作品サイト
https://wwws.warnerbros.co.jp/mhh-moviejp/