■「先輩たちが築き上げてきた『必殺仕事人』が50周年を迎え、さらに新しい仕事人を迎えます」(東山紀之)
「“ずっと見てきた世界の一員になれるなんて!”という驚きとうれしさでいっぱい」(松下奈緒)
東山紀之、松岡昌宏、知念侑李、和久井映見らが、世にはびこる悪をスカッと成敗する痛快エンターテインメント時代劇『必殺仕事人』の最新作が12月29日に放送されることが決定した。
1972年の『必殺仕掛人』スタート以来、藤田まこと演じる中村主水をはじめとする様々なキャラクターたちが、悪を成敗する痛快さで愛され続け、50周年を迎えた“必殺シリーズ”。
1月に放送された前作では、遠藤憲一演じる瓦屋の陣八郎が壮絶な最期を遂げ、緊急事態に陥った仕事人たち。大きな存在を失い、4人の仕事人は再編を迫られることに。2014年以来、9年ぶりに4人となった仕事人が厳しい状況に陥るなか、最新作にはあらたな仕事人として松下奈緒が登場。2007年以来、女性仕事人が誕生するのは、実に16年ぶりとなる。
松下が演じるのは髪結い師・棗(なつめ)。はたして棗は、渡辺小五郎(東山)、経師屋の涼次(松岡)、リュウ(知念侑李)、花御殿のお菊(和久井)ら4人の仕事人と、どんな出会いを経て仕事人の一員になるのか。あらたな局面を迎えた仕事人たちが、江戸にはびこる悪人たちをぶった斬る『必殺仕事人』ならではの世界観と、重厚な映像美で描き出される仕事人たちの活躍に注目だ。
(C)ABC・テレビ朝日・松竹
■東山紀之 コメント
今回仕事人として登場する松下さんは、ピアノも素晴らしいと思っていましたし、清楚なイメージをもっていました。仕事人は、やはり汚れ役なので、きっと覚悟をもってこの撮影に臨まれたんだと思いますので、僕はその思いも受け止めていきたいですね。劇中でも、小五郎が“棗はそういう覚悟をもてるのか”と試していくことになりますので、そういった関係性にも注目していただきたいです。松下さんが殺しをするシーンを拝見したんですが、激しくもあり、かっこよくもあり、とてもハマッていました。また、撮影現場で拝見していると、見事に適応されているなという印象でした。最初は誰もが熱の高いこの現場の雰囲気に戸惑うと思うんですが(笑)、松下さんは、いろいろなことをきちんと受け止めてらっしゃったので、安心しました。
そして石原監督とのタッグも16年目になります。監督はカメラマン出身で、数々の女優さんを美しく撮ってきた方なので、画が本当に素晴らしいんです。なので、僕らはその画の中にきちんと収まるようにする、ということが一番大事だと思っています。そういった先輩たちが築き上げてきた『必殺仕事人』が50周年を迎え、さらに新しい仕事人を迎えます。新たな局面を迎える今作も、ぜひご覧ください。
■松下奈緒 コメント
初めて『必殺仕事人』に参加することができて、“ずっと見てきた世界の一員になれるなんて!”という驚きとうれしさでいっぱいです。ファミリーの中に入れていただくことは、大変光栄ではありましたが少し不安でもありました。長年一緒にやってこられた東山さんはじめ、キャストの方やスタッフの方に温かく迎えて頂きました。ご一緒するシーンの多い松岡さんは、さりげなく「必殺」についていろいろと教えてくれました。初めてアジトのセットで撮影したときは、あまりのかっこよさにニヤニヤが止まりませんでした。東山さんをはじめ、皆さんの去り方もかっこよくて、私もこんなふうに演じたいと思いました。そして、早めに殺陣や立ち回りのお稽古もさせていただきましたが、初めてのことばかりなので、本当にイチから教わりました。普段しない動きや姿勢など、想像以上に大変で驚きましたが、監督がかっこよく見える瞬間を切り取ってくださるので、必死に食らいついていこうと思って撮影に臨みました。
私が演じる棗は、抱えているものが多く、ミステリアスな女性です。最初は喜怒哀楽もはっきり出さないんですが、普段の髪結い師としての顔と、仕事人として“覚悟”したときの顔は、目の動きひとつにしても違う。監督とお話しながら演じさせていただけてありがたかったです。監督をはじめ、バイタリティーにあふれたスタッフの皆さん、キャストの皆さん…『必殺仕事人』を愛して熱い気持ちをもった方々と一緒にいられるというぜいたくな撮影現場では、発見と勉強の連続で、充実した日々を送ることができました。
1カット1カットがすごく美しいですし、誰かを思う気持ちや、抱えている悲しみなど、時代劇であっても必ず寄り添えるところがあるのが『必殺仕事人』の魅力だと改めて感じました。その世界の中で、棗がどんなふうに物語に絡んでいくのか、ぜひ楽しみにしていてください。
番組情報
テレビ朝日『必殺仕事人』
12/29(金) 21:00~
出演:東山紀之 松岡昌宏 知念侑李 松下奈緒 和久井映見 松尾諭 生瀬勝久 キムラ緑子 中越典子
脚本:西田征史
監督:石原興
■あらすじ
渡辺小五郎(東山紀之)ら仕事人たちは、日々裏稼業で悪人たちを成敗していた。しかし、慕っていた瓦屋の陣八郎(遠藤憲一)亡き後、喪失感でいっぱいのリュウ(知念侑李)は、窮地に陥ってしまう。そんなリュウの様子を見かねたお菊(和久井映見)は、密かにある策を講じる。
一方、芝居小屋で踊り子たちの絵を描くという絵師としての表稼業に勤しむ経師屋の涼次(松岡昌宏)は、たまたま髪結い師の棗(松下奈緒)と居合わせ、その美しさに息を飲む。棗のことが頭から離れなくなった涼次は、お菊から棗の過去を聞き出す。そして、棗が、商売相手にだまされた夫が自ら命を絶つという経験をし、決して消すことのできない恨みを胸に抱えていることを知る――。棗の壮絶な過去に言葉を失うも、芝居小屋に通い、踊り子たちの絵を描き続ける涼次だが、ふと、ひとりの踊り子の姿が見えないことが気に掛かる。すると、棗も同じく彼女の身を案じていて…!?
そんな中、江戸の町では川に橋を掛ける建築工事が始まる。リュウもその現場で働き始めるのだが、その建築工事の裏には、金に目のくらんだ権力者の思惑が渦巻いていて…!?
『必殺仕事人』番組サイト
https://www.asahi.co.jp/hissatsu/