■「皆さんのおかげでいちばん幸せ。いつも皆さんが僕の希望です」(SHINee・MINHO)
SHINeeの約5年ぶりとなる日本アリーナツアー『SHINee WORLD VI [PERFECT ILLUMINATION]』が、11月29日に国立代々木競技場第一体育館にてファイナルを迎えた。
本ツアーは9月のさいたまスーパーアリーナ公演を皮切りに、大阪、愛知、東京と全国4都市全8公演を開催。SHINee単独の日本公演としては『SHINee WORLD THE BEST 2018~FROM NOW ON~』以来となり、各地でこの時を待ちに待っていたファンたちとの再会を果たした。
オープニングは天井に吊るされたUFO型のセットに乗ったKEY、MINHO、TAEMINが、突然、目の前に現れるというサプライズな登場。観客からの驚きと喜びの歓声が響く中で「Chemistry」を歌唱すると、2曲目「Dream Girl(Japanese Ver.)」はマイクスタンドを大胆に利用したパフォーマンスで魅せる。大がかりなセットを使った演出と、彼ら自身の身体能力を使った細やかな演出とを交互に繰り出し、曲ごとに違った見せ場を作っていく。
4曲目、6月に韓国でリリースされた8thフルアルバム『HARD』からの新曲「Like It」では、回転したり、立体的に形を変えたりと、さまざまな動きが可能なセンターステージをフル活用。軽快なビートに乗ったダンス曲で、細かなステップを踏むメンバーの足もとなどが、ステージが回転しながら上下に動くことでいろんな角度から楽しむことができた。
最初のMCではようやく迎えた5年5ヵ月ぶりのツアーが早くも終わってしまうことに触れつつ、ここ代々木がSHINeeにとって日本で初めて開催した単独ライブの会場でもある「特別な場所」であることも伝える。一方で、KEYが久しぶりに歌った「Dream Girl」の日本語バージョンがようやく馴染んできたと思ったら、もうツアーが終わってしまうと言うと、TAEMINが「カラオケで歌えば(笑)」と提案。そこからKEYが日本でカラオケをした際に、まだ日本語の読みが堪能ではなかったため「男と女のラブゲーム」を何度も歌ったという極プライベートなエピソードも飛び出し、パフォーマンスの時とは一転する親しみやすさで観客を沸かせる。
衣装を、アイスブルーを基調とした煌びやかなものから、ベルトがアクセントの拘束着風のものに着替えたあとは、その衣装ともマッチした彼らの強烈なカリスマ性を見せつける楽曲も披露。照明の光で赤く染まったステージに、火の玉が上がる特攻も加わり、会場全体がまさに熱くなった「Don’t Call Me」から、MINHOが途中で上着を脱ぎ鍛えられた上腕をあらわにすれば、TAEMINもショート丈のシャツから腹筋を覗かせ、セクシーに歌い踊った「Body Rhythm」に、ハイテンポのヒップホップダンス曲の新曲「JUICE」と息をつく間もなく畳みかける。
MCを挟んだあとも、「Everybody」「View」と観客がコールを入れられる楽曲を続け、日本語曲の「Downtown Baby」はトロッコに乗ってアリーナ席を巡りながら観客と共に大合唱。さらに、デビュー15周年を迎えた彼らがファンへの想いを込めた「The Feeling」も披露し、会場の一体感はゆるぎないものとなる。
一旦、映像を挟んで、衣装をブラックのパンツにスパンコールをあしらったジャケットを合わせたドレッシーな装いへと変えると、今度は聴かせる曲を中心に極上のハーモニーを響かせる。デビュー曲の「Replay」はテンポを落としてゆったりとしたアレンジで歌唱。「Love like Oxygen」も椅子に腰かけながらアンニュイさを交えて歌い、「Diamond Sky」はメンバーも観客も指でかたどったダイヤモンドを天に掲げながら歌声を揃える。
TAEMINも「落ち着いたSHINeeもいいでしょう」とにっこり。終盤は「Kind」「Selene 6.23」「An Ode To You」とバラード曲を続け、本編最後は「An Encore」。3人はスモークで満たされたステージ上に現われたキューブの上に乗り、それぞれの想いを歌に込める。KEYは真っすぐに前を見据えながら、MINHOは広い会場を見渡し、観客に手を振りながら、TAEMINは時折、目をつぶり自らの心と向き合うように――そして紙吹雪が舞う幻想的な雰囲気の中、ステージをあとにした。
アンコールは、アルバム『HARD』のリード曲「HARD」で再びステージへと戻り、力強いヒップホップソングで観客を熱くさせると、「Hitchhiking」「Runaway」ではトロッコに乗って観客の側へ。ペンライト振り、歓声を上げ、一緒に歌ってくれたことへの感謝を、3人は笑顔を向け、手を振りながら歌に乗せて伝えていく。
MCでKEYは、アリーナツアーは終わってしまうものの、2024年2月24日・25日に東京ドームで行われる『SHINee WORLD VI [PERFECT ILLUMINATION] JAPAN FINAL LIVE in TOKYO DOME』で再会できることを強調。アリーナツアーでは披露できなかった楽曲や、あらたな演出も加わり、同じタイトルを冠しているもののまた違ったライブになるという。TAEMINに煽られて歌う予定の曲名を1曲明かしてしまう場面などもあり、ツアー終わる寂しさよりも次への期待を高めた。
最後にTAEMINは「これからSHINeeが歩んでいく姿を応援してください」とお願いし、「これからSHINeeは、皆さんが側にいてくれたら、皆さんのそばにずっといます」と約束。
MINHOは「皆さんのおかげでいちばん幸せ」と笑顔を浮かべ、「いつも皆さんが僕の希望です。また会いましょう」とメッセージを送る。
KEYは「次の約束」ができる状況になったことを「自然に戻った」と表現し「ツアーが終わったことを寂しいとは思わず、まだ何が残ってるかな? と思って楽しみにしてほしいです」と呼びかけた。
そして3人揃って「以上、輝くSHINeeでした!」と声を合わせてあいさつすると「ドームで会いましょう!」という言葉とともに、5年ぶりの日本ツアーは無事に幕を下ろした。
SHINeeは、2024年2月24日・25日に6年ぶりとなる東京ドーム公演を開催する。
PHOTO BY 田中聖太郎
<セットリスト>
Chemistry
Dream Girl (Japanese Ver.)
Heart Attack
Like It
Atlantis
Sweet Misery
CØDE
Good Evening
Don’t Call Me (Japanese Ver.)
Body Rhythm
JUICE
Everybody
View
Downtown Baby
The Feeling
Replay
Love Like Oxygen
Diamond Sky
Kind
Selene 6.23
An Ode To You
An Encore
・アンコール
HARD
Hitchhiking
Runaway
ライブ情報
『SHINee WORLD VI [PERFECT ILLUMINATION] JAPAN FINAL LIVE in TOKYO DOME』
2024年
02/24(土) 東京・東京ドーム
02/25(日) 東京・東京ドーム
東京ドーム公演特設サイト
https://shinee.jp/sw2024/
SHINee OFFICIAL SITE
https://shinee.jp/
http://www.universal-music.co.jp/shinee/