■「どんな風に思われたかわからないんですけど、その感動を家にもって帰る前に物販コーナーがありますので、おひとりずつできるだけ買ってください」(GACKT)
映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』が、11月23日に公開。豪華絢爛なキャスト陣が一堂に会す初日舞台挨拶が銀座・丸の内TOEIにて実施された。
丸の内TOEIは、この日を待ちわびた約500名を超える観客が集結。GACKT、二階堂ふみら主要キャストたちの登場を大歓声で迎え入れた。
■『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』初日舞台挨拶
日時:11月23日(木・祝)18:00〜18:40
会場:東京・丸の内TOEI(1)
登壇者:GACKT、二階堂ふみ、加藤諒、益若つばさ、堀田真由、くっきー!(野性爆弾)、高橋メアリージュン、川崎麻世(「崎」は、たつさきが正式表記)、藤原紀香、武内英樹監督
全国373館で公開がスタートし、聖地・MOVIXさいたまでは驚異の1日20回上映、満員回続出のブッ翔びスタートを切り、大ヒットを記録した前作『翔んで埼玉』(2019年公開)超えにも大いに期待がかかる本作。
上映終了後、熱気冷めやらぬ観客を前に主人公・麻実麗を演じたGACKTが開口一番「映画いかがでした?」と問いかけると、観客からは割れんばかりの拍手と歓声の嵐が。GACKTはこの反応に「これでもう帰れます」と冗談を飛ばし会場を笑わせつつも「皆さんのリアクションが薄かったら泣いて帰るところでした」と胸をなでおろした。
続いて、麗とともに“日本埼玉化計画”を推し進める壇ノ浦百美役の二階堂が「今日は豪華な皆様と初日を迎えることができました。最後まで楽しんでいってください!」と声援に応え、埼玉解放戦線のメンバーの信男役の加藤、おかよ役の益若らも笑顔で続いた。
そして今回、滋賀解放戦線のリーダー桔梗魁を演じる杏は不在だったものの、滋賀解放戦線のメンバー近江美湖役の堀田真由と近江晴樹役のくっきー!(野性爆弾)が駆けつけた。「前作『翔んで埼玉』も大好きで…! 滋賀県出身として、この作品に滋賀県人役として出演することができて本当にうれしく思います!」と喜びを語る堀田に続いて、MCから「近江晴樹役のくっきー!さんです」と紹介されたくっきー!は「あ、役名間違ってます…。星の王子様役のエディ・マーフィーです~」と独特のボケを炸裂させ、「滋賀をこんな重宝していただいた作品は今世紀初だと思うので、ぜひ滋賀のことも好きになってください!」と、堀田と共に滋賀県への愛をアピール。さらに、滋賀のジャンヌダルクを演じた高橋メアリージュンは「ちょうど、ジャンヌダルクみたいな役をやりたいなあと思っていたところに、この”滋賀のジャンヌダルク”という役を頂けて、自分の引き寄せにびっくり…!」と、役柄との奇跡的な出会いに、喜びを爆発させていた。
続いて関西で待ち受けるヴィラン軍団のひとり、京都市長役を演じた川崎は物語の中でも驚きの展開、藤原紀香演じる神戸市長とのラブシーンについて客席に「どうでしたか?」と問いかけると、なぜか客席からは爆笑が巻き起り、これに川崎は「何がおかしいねん!!」と役柄さながらの京都弁で鋭いツッコミ! 一方で川崎とのラブシーンについて神戸市長役の藤原も「台本を読んで、ひっくり返りました! 役者なので、お互いをリスペクトしながら演じさせていただきました」と、現場で貫いたプロ意識を振り返った。また、藤原は博多座の千秋楽のため残念ながら欠席となった大阪府知事・嘉祥寺晃役の片岡愛之助の「本当は皆様にご挨拶をしたかったのですが、今日はどうしても行くことができず残念です」というメッセージも代弁した。
埼玉はもちろん、滋賀、奈良、和歌山が虐げられる物語が展開される本作。地方ディス満載な内容もあって武内監督は「昨日から眠れなかったのですが、今のところ関西人からクレーム来ていません!」と安堵の表情を浮かべた。そんな監督からGACKTは「監督から『今、埼玉がおかしくなっている。埼玉でひとつの映画館で、何回上映していると思う?』と聞かれて、ボクが答えた回数の倍以上でした。20回まわしだと…」と驚いたと告白。客席からも驚きの声が響くなか、続けて「滋賀は23回まわしだそうで…これが(公開から)3日間しか続かなかった、とならないように盛り上げていきたいと思います!」と意気込んでいた。初日となった11月23日、埼玉県のMOVIXさいたまでは1日に20回、滋賀県のイオンシネマ草津では23回上映されている。
二階堂も「2作目が出来ると聞いたときは、大丈夫なのかな、と思いましたが予想をはるかに上回って、多くの方に届いていると実感しました」と感動を露に。続けて「3列目に座られている、滋賀、和歌山、奈良の方々にはお詫びの気持ちでいっぱいです」と謝罪をする二階堂。その目線の先には、なぜか客席中央で「滋賀」「和歌山」「奈良」と書かれたズタ袋を着た謎の軍団が…! 実はこの軍団、映画とジェットスター航空とのタイアップの一環「滋賀・和歌山・奈良県人限定 翔んでジェットスターツアー!!」に見事当選した、滋賀・和歌山・奈良から文字どおり航空機で”翔んで”来たツアーのお客様たち。ツアーのメニューとして劇中で使用された奴隷服のズタ袋衣装を纏った一行に会場からは大きな拍手が巻き起こっていた。
前作に引き続き出演となった加藤と益若は制作現場でのエピソードを振り返り「いつも完璧な麗様(GACKT)がリハーサル途中で、顔の調子が悪いと感じたときがありまして…」と益若が告白。益若がそのときの顔をGACKTに向かって披露するが、「何も覚えてないですね」と無反応のGACKT。対して加藤は益若の大胆な行動に「マジで(GACKTさんの)目が見れない…!」と戦慄!益若は現場でGACKTが「関西弁をやるなら顎を出した方がいいかなと思って…」と一生懸命顎を出す練習をしていた衝撃エピソードを明かし、GACKTのストイックすぎる役作りに会場からは笑いが起きていた。
イベント終盤には琵琶湖の最大水深104メートルにちなみ、映画の中でも大活躍した「とびだしとび太※」に扮した子供たち104名の大群が一挙に劇場に流れ込むブッ翔んだサプライズ演出にキャスト陣はじめ会場も驚愕!
※【とびだしとび太】とは滋賀県発祥の交通安全の人型看板。いまや滋賀県の人口と同じ140万体のとびだしとび太がいると言われている。劇中にも登場しており、活躍している。
GACKTは「かわいいなと思って見ていたが、彼らが目を合わせてくれないので、僕は傷ついている…」。二階堂は、「エネルギーが一気にアップしましたね!」と子どもたちとの触れ合いを楽しんだ。
2022年10月の再始動から約1年間にわたり様々なイベントに参加し、埼玉県民をはじめとするファンの想いをたくさん感じてきたGACKTと二階堂。最後に二階堂は「またぜひ劇場に観に来ていただけたらうれしいです! そして家族やお友達にも広めていただいて、パート3に向けてさらに盛り上げていけたら!」と早くも新章に意欲を燃やしていた。
GACKTは「どんな風に思われたか、感動していただいたかわからないんですけど、その感動を家にもって帰る前に物販コーナーがありますので、おひとりずつできるだけ買ってください」と茶化しつつも「今日は本当にありがとうございました!」と改めて心からの感謝を届けた。
映画情報
『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』
11月23日(木・祝)全国公開
キャスト:GACKT 二階堂ふみ 杏 片岡愛之助 他
原作:『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』魔夜峰央(宝島社)
監督:武内英樹
脚本:徳永友一
配給:東映
(C)2023 映画「翔んで埼玉」製作委員会
映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』作品サイト
https://www.tondesaitama.com