■「どうか、映画をご覧いただいてもSNSでの投稿はお控えください。公開中止が早まります」(GACKT)
映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』の公開を直前に控えた11月14日、“埼玉県民の日”を祝して豪華キャストが埼玉県内を“翔び”まわる『映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』公開記念埼玉の埼玉による埼玉のため大感謝祭』が開催された。
イベント第1弾では、EJアニメミュージアムにてこの日から開幕となった『翔んで埼玉展 -埼玉の皆様、展覧会を作ってゴメンなさい。-』のオープニングセレモニーに加藤諒と益若つばさが登壇。続く第2弾として、埼玉県庁で行われた「県庁オープンデー」を記念した、『翔んで埼玉』コラボイベントスペシャルステージにGACKT、二階堂ふみが登壇した。
「県庁オープンデー」とは、埼玉県庁での日頃の仕事や埼玉県の魅力を伝えることを目的に、“埼玉県民の日”を記念して1日限定で県庁舎を開放し、ステージイベントや庁内各課等のブース出展を行う一大イベント。
今年のオープンデーには約2万1,000名が参加し、盛大な雰囲気に県庁全体が包まれるなか、イベントに招かれたGACKTと二階堂ふみがコラボステージに登壇すると、会場に集まった約500名のファンからは大歓声が飛び交った。
前作に引き続き、埼玉解放戦線を率いる主人公の麻実麗を演じたGACKT、麗を支える壇ノ浦百美を演じた二階堂ふみは、県民に向けて笑顔で挨拶。
「前作をご覧になっていますか?」と呼びかけたGACKTは、「前作では、関わったすべてのキャスト・スタッフがこんなにもヒットするなんて誰ひとり思っていませんでした」と振り返り、「それなのに、懲りずに2作目を作ってしまいました。許可を取らず、いろいろな人に迷惑をかけるシーンが多くあるので、おそらく続編は公開中止になると思います。どうか、映画をご覧いただいてもSNSでの投稿はお控えください。公開中止が早まります」と、お決まりの自虐で会場を沸かせた。
一方の二階堂は、GACKTさんみたいに面白いことが言えないので、真面目なんですけど…」と前置きしつつ、「世の中には大変なことも多いですが、今こそ多くの方に届けたい作品です。続編は、本当に“羽振りの良い作品”になっています!(笑)」と、壮大なスケールで描かれる本作の魅力を力強くアピールした。
イベント冒頭では、そんなふたりに向け「広く県民に笑顔と感動をもたらせた感謝の意」として、埼玉県庁があらたに創設した「彩の国M.A.P(Most Attractive Player)」に映画『翔んで埼玉』が表彰第1号となる旨が発表。
表彰状とクリスタルトロフィーの贈呈が執り行われるなか、これまで謝罪続きであった『翔んで埼玉』に対し、大野元裕埼玉県知事は深い感謝とともに「今日は埼玉県をディスらないように」と念押しした。
栄誉ある受賞に、意外にも今回が大野県知事と初対面となったGACKTは「そうですね…。まあ、どんな内容であれ賞状というのはうれしいものです。ありがとうございます」と改めて襟を正して陳謝。二階堂も『翔んで埼玉』が、埼玉県民のおかげで多くの方に楽しんでいただけるエンターテインメントになったんだなと思います」と笑顔を見せた。
『翔んで埼玉 』の続編となる本作では、麗たち埼玉解放戦線がさらなる日本埼玉化計画を推し進めるべく、埼玉県人の悲願である「海」を越谷に作るため未開の地・和歌山の白浜を目指して大海原へと乗り出す。
すべてがスケールアップした本作の見どころについて、GACKTは「鑑賞中に、大声で笑ったり拍手したりすることっておそらくあまりないと思います。この映画はボクらだけでは完成しない。観てくださる皆さんが、大いに笑って、誰かと共感したりして初めて完成する作品です。皆さんの力で、この映画を最高なものに完成していただきたい!」と力説。
これには二階堂も深く頷き、「続編も映画館で楽しむべき作品だと思います。皆さんの“笑い声”で完成する作品だと私も思うので、大笑いして感動をシェアしていただきたいです」とアピールした。
本作をいち早く鑑賞した大野県知事は「中身はどうあれ、埼玉県をとりあげていただけるのはありがたい」と、授賞式でのGACKTの発言をなぞりながら笑いを誘い、“埼玉県の映画”として、公式に認めます!」と声高に宣言。
しかし、「ただし! 『翔んで埼玉』よりも、もっと埼玉県をPRしていただける映画が出るまでとさせていただきます」と“期間限定”の公認を付け加えた知事に対し、GACKTらは苦笑いを浮かべた。
続いて、「埼玉県のイメージ」について聞かれた二階堂は「実は、秩父が大好きなんです。母も好きで、日帰りで訪れたりするほど本当に好き」と魅力を熱弁。
GACKTは、思い出の地として「さいたまスーパーアリーナ」をピックアップしつつ、「皆さんのオススメの場所はないですか?」と観客に呼びかけると、客席からは「川越!」「上里!」など多数のオススメスポットを挙げる声が飛び交った。
そのなかで、劇中にも登場する田んぼアートで知られる「行田」の声があがると、GACKTはすぐさま「行田は何もないですね」と一蹴。あまりの高速ディスに場内からは大きな笑いと拍手が巻き起こった。
ベント後半では、埼玉県の公式Youtubeチャンネルでの生配信に加え、埼玉の観光スポットなどが3Dで再現されたメタバース空間を楽しめる「バーチャル埼玉」で実施されているクイズにGACKTが挑戦する場面も。
最後に、改めてGACKTは「この映画は、ディスることが目的ではなくて。良いところも悪いところも認めあって、笑い合って解決できることがあるんじゃないかと思っています。今回はかなり関西にも飛び火してしまいましたが、やっぱりメインは埼玉なので、埼玉の方々にはぜひ『自分たちもこういうことあるよね』と共感してもらいたいです」と730万人の埼玉県民に向け埼玉愛を強くアピール。
二階堂も「『翔んで埼玉』を通じて、皆さんと時間を共有できたことをうれしく思います。世界は美しいなと思えるような作品になっているので、みんなで楽しんでほしいです」と熱いメッセージを送り、最後は500名の観客とともに翔んで埼玉ポーズで記念撮影。大盛況のままふたりは次なるイベントへと向かった。
映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』は、11月23日から全国公開。
映画情報
『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』
11月23日(木・祝)全国公開
キャスト:GACKT 二階堂ふみ 杏 片岡愛之助 他
原作:『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』魔夜峰央(宝島社)
監督:武内英樹(『のだめカンタービレ』シリーズ、『テルマエ・ロマエ』シリーズ、『ルパンの娘』シリーズ 他)
脚本:徳永友一(『探偵の探偵』『僕たちがやりました』『かぐや様は告らせたい』シリーズ、『ライアー×ライアー』ほか)
(C)2023 映画「翔んで埼玉」製作委員会
配給:東映
イベント情報
『翔んで埼玉展 -埼玉の皆様、展覧会を作ってゴメンなさい。- 』
11/14(火)~2024年01/14(日)埼玉・EJアニメミュージアム(ところざわサクラタウン内)
※休館日:第1、3、5火曜日
映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』作品サイト
https://www.tondesaitama.com
イベント翔んで埼玉展 -埼玉の皆様、展覧会を作ってゴメンなさい。- 』サイト
https://ej-anime-m.jp/exhibition/saitama/