■「初めて(詩羽が)喉を枯らしたライブを観られた皆さんです! 逆に特別ということで思い出にしてほしいです!(笑)」(水曜日のカンパネラ・詩羽)
水曜日のカンパネラのリリースツアー『RELEASE PARTY〜LET’S PARTY 4〜』が、11月4日、福岡・DRUM LOGOSよりスタートした。
今ツアーはデジタルシングル「聖徳太子」のリリースパーティーに当たるもので、2代目主演/歌唱担当として詩羽が就任して2年が経ち、4回目の開催となった。
定刻から少し過ぎると、照明が落ち、「金剛力士像」のイントロが流れると、真っ暗な会場の客席後方にスポットライトが当たり、そこに詩羽の姿があるという、水カンらしい不意打ちの登場で観客を驚かせる。客席を歌い歩きステージに到着すると、青と赤の照明のなかでしっとりと歌い上げた。そして間髪入れず、「バッキンガム」に続く。強調されたリズムにラップが掛け合わされる同楽曲を、ステージ左右に飛び跳ねながら歌った。
「改めまして、水曜日のカンパネラの詩羽です」と自己紹介をしつつ、「初めて喉を枯らしたライブを観られた皆さんです! 逆に特別ということで思い出にしてほしいです!(笑)」と、喉のコンディションが悪いことを謝りつつも笑いを誘った。
3曲目の「ディアブロ」では、観客の振り付けとコール&レスポンスで一体感を生み出し、4曲目「赤ずきん」へ。おばあさんの格好をしたオオカミが登場し、サビではかわいいペンギンダンスを披露。5曲目の「モヤイ」ではステージを降り、客席中央の脚立に上ってパフォーマンスを行う。
「モヤイ」が終わると、ステージに「聖徳太子」のMVのようなセットを作り、「聖徳太子」になぞらえた“お悩み相談室”を開催。
「看護学生なのですが、髪色、髪形に迷っています」というお悩みに対して、「刈り上げピンクにすべし!」と詩羽らしい解決方法(!?)を提示し、観客の笑いを誘った。
お悩み相談室が終わると、セットもそのままに「聖徳太子」へ。ファンクなサウンドに観客も体を揺らした。
そしてそのまま2023年の夏、テレビでもよく流れていたブレイクビーツとレゲエがミックスされた、水曜日のカンパネラ流のサマーソング「マーメイド」へ。サビではタオルを振り回し、詩羽が叫ぶ「オイ!オイ!」の声に合わせて、客席からも歓声が上がった。
会場が爽やかな空気に包まれると、初代水曜日のカンパネラ時代から歌い継がれる代表曲「桃太郎」へ。昔話をコミカルに描いたユーモラスなダンスミュージックを歌いながら、ウォーターボールの中に詩羽が入って、客席の上を転がり、観客とさらなる一体感を見せた。
また、MCでは恒例(!?)の給水タイムで、観客から「かわいい~!」と声が上がる。詩羽は、11月4日21時からチケット最終先行受付がスタートした日本武道館公演の告知で、「武道館に向けて新しい試みだったり、武道館後も楽しいことを考えているので、ふらーっと遊びに来てほしいです!」とコメント。
最近、ネットニュースになっていることを笑いながら、「自分の言葉やスタイルを大事にしているということが、みんなに伝わればいいなと思っています。みんなも自分のことを大切にしながら、水曜日のカンパネラの曲を聴いて楽しんでくれたらうれしいです」と話す場面も。
MCで観客に想いを伝え、「皆さんが大好きな曲なんじゃないかな?」とスタートした曲は、大ヒット曲「エジソン」。イントロが流れると、観客たちも一緒に歌い、よりいっそう大きな歓声が会場を包み、アップテンポなハウスミュージックに観客たちは体を揺らした。
そのまま「招き猫」のサウンドが流れ始めると、ステージ上にはバルーン型の巨大招き猫が登場。これも、初代水カンから受け継がれる伝統的演出のひとつで、ステージ中央に鎮座して光る招き猫をパートナーに、詩羽はしなやかに動きながら、招き猫とじゃれたり愛でたりしつつ、観客とともに手招きする振付を行い、一体感を生んだ。そして「ありがとうございました! 皆さんまたぜひ遊びに来てください! 愛してるよ!」と声が枯れながらも、笑顔で言葉を残し、ライブの幕を閉じた。
本リリースパーティーの日本公演は11月17日まで続き、その後、北京、上海、広州、台湾とアジア公演も実施。2024年3月16日に開催される日本武道館単独公演の最終先行もスタートしているので、併せてチェックしよう。
<セットリスト>
01.金剛力士像
02.バッキンガム
03.ディアブロ
04.赤ずきん
05.モヤイ
06.聖徳太子
07.マーメイド
08.桃太郎
09.エジソン
10.招き猫
リリース情報
2023.10.18 ON SALE
DIGITAL SINGLE「聖徳太子」
水曜日のカンパネラ OFFICIAL SITE
http://www.wed-camp.com/