■PERIMETRONのOSRIN制作によるオフィシャルプロモーションムービーの制作も決定!
10月25日に発売される加藤シゲアキの書き下ろし長編小説『なれのはて』(講談社)の発売前重版が決定した。
『小説現代10月号』で全編掲載され、ロングインタビューや秋田ロケレポートなども大好評だった『なれのはて』。本書には、作家・加藤シゲアキ第二章の幕開けにふさわしいスケールの作品だと絶賛の声が多数届いている。
「加藤シゲアキという作家の果てしない才能にこの業界の未来を預けてみたくなった」(有隣堂藤沢本町トレアージュ白旗店/小出美都子さん)
「誰にも何も言わせないすごい作品を大切に売っていきたい」(ジュンク堂書店滋賀草津店/山中真理さん)
「最後の一文まで読んだときには、加藤シゲアキという作家に出会えたことに感動を覚えた」(うさぎや栃木城内店/若山尚美さん)
「ラスト、涙が溢れ出ました。 なんて美しい。加藤シゲアキ、最高傑作。 これは凄まじい1冊です」(文真堂書店ビバモール本庄店/山本智子さん)
「『なれのはて』にあるものは絶望だけではない。そう前を向かせてくれる一冊。作家加藤シゲアキ氏にありがとうと言いたい」(ジュンク堂書店秋田店/今野圭一さん)
これらの賞賛の声に押され、発売前にもかかわらず全国から多くの注文が殺到したため、このたび2刷目が決定した。異例の予約数に、書店、読者の期待の声があらわれている。
さらに、『オルタネート』に引き続き、PERIMETRONのOSRIN制作によるオフィシャルプロモーションムービーの制作も決定。『なれのはて』の世界観を多様に解釈した、スケールの大きなアニメーションムービーになる予定だ。
そして、加藤の新しいビジュアルポスターも公開。こちらのポスターは、石油を想起させるレインボー箔の加工を施した豪華仕様となっている。ポスターは加藤のサインを入れて、一部書店へ配布される。配布開始は、10月25日の発売日前後の予定。
■加藤シゲアキコメント
前作『オルタネート』の執筆時から考えていた本作が、構想からおよそ3年の歳月を経てついに完成しました。
『なれのはて』は自著のなかで最も壮大なテーマに挑んだエンタメ作品であり、また問題作でもあると考えています。
三十代半ばとなる(なった)私が何を書くべきか、問い続けた結果がこの作品です。
舞台を2019年の東京と、私の母の地元である秋田にしたのは、私自身がこの物語に深く没入するためでしたが、その過程で日本最後の空襲のひとつといわれる土崎空襲を知り、自分がこの小説を書く宿命を感じました。
この小説を書いたのは本当に自分なのか、それとも何か見えざるものによって書かされたのか。今はそういった不思議な気分です。
作家活動が十年を超えた今だからこそ、全身全霊で書き上げることができました。
一枚の絵の謎から広がる世界を、どうぞご堪能いただけると幸いです。
書籍情報
2023.10.25 ON SALE
『なれのはて』
【あらすじ】
ある事件をきっかけに報道局からイベント事業部に異動することになったテレビ局員、守谷京斗(もりや・きょうと)。異動先で出会った吾妻李久美(あづま・りくみ)が祖母から譲り受けた、作者不明の不思議な古い絵を使って「たった一枚の展覧会」を実施しようと試みる。ところが、許可を得ようにも作者も権利継承者もわからない。手がかりは絵の裏に書かれた「イサム・イノマタ」の署名だけ。守谷は元記者としての知見を活かし、謎の画家の正体を探り始める。だがそれは、秋田のある一族が、暗い水の中に沈めた秘密につながっていた。
1945年8月15日未明の秋田・土崎空襲。芸術が招いた、意図しない悲劇。暴走した正義と、取り返しのつかない後悔。長年秘められてきた真実は、一枚の「絵」のミステリから始まっていた。
戦争、家族、仕事、芸術……すべてを詰め込んだ作家・加藤シゲアキ「第二章」のスタートを彩る集大成的作品。
「死んだら、なにかの熱になれる。すべての生き物の成れの果てだ」
『なれのはて』作品サイト
https://narenohate.kodansha.co.jp
NEWS OFFICIAL SITE
https://www.johnnys-net.jp/page?id=artistTop&artist=12