■「“普段は(高塚が)近くにいるからこそ、声優をしているときの声の印象がすごく特別に感じた”という感想をもらった」(INI 高塚大夢)
アニメーション映画『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』の大ヒット御礼舞台挨拶が10月15日に開催。主人公ルスラン役を務めたINIの高塚大夢(「高」は、はしごだかが正式表記)と、ヒロインのミラを襲う街の小悪党・金歯男を演じたNON STYLEの井上裕介が登壇した。
舞台挨拶の司会を務める伊藤さとりが「本作の大ヒットおめでとうございます」とふたりに声をかけると、観客席からも「おめでとう!」と声が上がり、祝福ムードに包まれて舞台挨拶がスタート。高塚は9月に実施した完成披露上映会ぶりの登壇に、「今日は、こうしてまた皆さんにお会いすることができて本当にうれしいです」と喜びのコメント。井上は、他の声優陣が登壇できなかったことを嘆きつつも、高塚のファンからの温かい拍手に「拍手に気持ちがこもってないですけれども、(本日は)頑張ります。よろしくお願いします!」と、さっそく笑いを交えて挨拶した。
大人から子供まで幅広い世代の人々に楽しまれており、SNSでもたくさんの感想が上がっている『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』。自分の周りから映画の感想などを伝えられる機会があったかという質問に、高塚は「家族だったり、友達からも映画を観たという連絡をいただいたりだとか。また、INIのメンバーも時間のないなか観てくれたりして、本当にうれしいですね」とコメント。さらに、INIのメンバーから「普段は(高塚が)近くにいるからこそ、声優をしているときの声の印象がすごく特別に感じた」という感想をもらったとうれしそうに明かした。
また、舞台挨拶の来場者の中には、10回以上本作を鑑賞した観客がいたことから、井上が「映画の関係者でも10回は観ていないんじゃない?」と発言すると、なんと20回以上鑑賞している観客がいることが発覚。「僕たちより詳しいんじゃないですか?」と、高塚もうれしい驚きを隠せない様子を見せた。
声の演技への反響について、井上は「ありがたいことに、気づかなかったと言ってくれる声が多かった。気づかれないということは映画の中に馴染めていたということでよかったかなと思います」とポジティブな感想。さらに、「10回、20回以上観てくださっている方々が、(高塚さんを)好きというのはもちろんあると思いますが、みんなどこか心の中で、“ウクライナを救いたい。なんかできることがあるんじゃないんじゃないか”という気持ちで走り出したこの映画の意義が、大ヒットに繋がったひとつの要因でもあるんじゃないかと思います」とコメントし、会場には拍手が湧き上がった。
今回は公開後の舞台挨拶ということで、すでに本作を視聴した人から事前にSNSでふたりへの質問を募集。視聴者からの最初の質問は、「挿入歌が流れるシーンが大好きで、夜通し冒険したあと、距離が縮まったふたりにいつもキュンとします。このときミラが生きてることを実感していますが、おふたりが“生きてるって実感する”瞬間はどんなときですか?」というもの。
高塚は「INIというグループで活動させていただいているので、ステージの上で立っているときは、やっぱりここに自分の居場所があるというような実感がありますね」とコメント。井上が「今日みたいに、声援で迎えられると生きているって実感する?」と聞くと、「そうですね。このためだけに頑張ってきたみたいな」と高塚が回答すると、すかさず「このためだけに? それは言いすぎやろ!」と井上がツッコみ、笑いを誘った。
さらに、高塚は「個人的なところを言うと、食べるのが好きなので、美味しい物食べてるときが好きです」と素直な一面を見せた。一方で、井上は「ステージに立ってるときというのは一緒ですよ。日々練習して、ステージに立って、信じられないくらいスベったときに、“あ、生きてるな”って思います」と自虐。「このスベリにも耐えながら俺は生きているんだな」と明かし、会場にはさらに笑いが湧き上がった。
続いての「高塚さんに質問です。井上さんの金歯男をやるとしたら、どこにポイントをおきますか? 井上さんにも質問です。高塚さんのルスランをやるとしたら、どこにポイントをおきますか?」という質問には、「金歯男って、ザ・悪役じゃないですか。なので、その悪役感をいちばんイメージするのかなと思いますね。そういう意味で言うと、井上さんの声は悪いやつ感が出ていてすごいなと思いました」(高塚)、「俺がルスランになったら、嘘みたいにキャラ作り込むと思う。普通にはもう喋れないと思う! 高塚くんはナチュラルにかっこいいけど、俺がやるとたぶん本当に作り物みたいになるやろなあ」(井上)とそれぞれが回答。
「今回の声優の仕事が決まったことを最初に誰に伝えましたか?」という次の質問では、高塚は「たぶん僕は家族ですかね。メンバーって言いたいところなんですが、メンバーにはサプライズにしたくて内緒にしていました。事務所の方とメンバーで集まったときに伝えたくて、ちょっとの間、黙っていましたね(笑)」と茶目っ気たっぷりにコメント。一方、井上は「メールでスケジュールが来て、マネージャーに伝えただけ。家に仕事の話を持って帰らないから、嫁にも伝えてないし」と明かしたため、司会の伊藤が「家でなんの話してるんですか?」と尋ねると、「愛の話ですよ」と作品のテーマに掛けた答えで場を盛り上げた。
また、「これから映画を観る人にこの映画を紹介するために、本作にキャッチコピーを付けてください!」という質問も来ており、高塚は「夢を追いかける姿が、愛する人を…」と考え込むと、井上が「浮かんでから喋ってくれへん?」とツッコミ。「かっこいいこと言いたくて…」と言っていた高塚は、観客席から上がった「ゆっくりでいいよー!」という応援の声に励まされながら、「挑戦する姿が、愛する人を結びつける」というコピーを発表。さらに、井上は「高塚大夢かっこいい物語」と言い切り、「裏では信じられへん努力をしているから」と高塚を絶賛した。
そして最後の質問は、「ルスランのプロポーズの言葉のアフレコをお願いできないでしょうか? 井上さんにもお願いします!」というもので、「もし俺が結婚しようって言ったらどうする? …愛してる」というセリフを、ふたりが公開アフレコすることに。井上は「なんで俺もするねん!」と言いつつも、リアルなプロポーズをしたときのトーンで、関西弁でセリフを披露。「本当に、去年のこれぐらいにこんな感じでしましたよ」と明かし、祝福の拍手が。そして、高塚も緊張しながらセリフを披露すると、会場に黄色い歓声が湧き上がった。「恥ずかしいですね。ルスランだから言えたんだなと思いました」と照れた笑顔を見せた。
最後に、高塚が「またこうして皆さんにお会いできたのも、たくさんの応援があったりとか、スタッフの方々含め皆さんが支えてくださり、本当に皆さんの力があってこそだと思いますし、この映画自体も本当にたくさんの人の力があって上映できたものだと思うので、この機会に改めて心から感謝します。このあともたくさん上映を通して、たくさんの人にこの映画の魅力を伝えられたらなと思います。本当に今日はありがとうございました」と挨拶し、舞台挨拶を締め括った。
映画情報
『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』
09/22(金)全国劇場公開
日本語吹替:高塚大夢(INI)、高橋李依、岡本信彦、多田野曜平、森久保祥太郎、井上裕介(NON STYLE)、別所哲也 他
監督:オレ・マラムシュ
(C)2018, SSVG EAST FUND INVESTMENT LIMITED
(C)2018, “ANIMAGRAD” LTD
(C)2018, Ukrainian State Film Agency
(C)『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』製作委員会
映画『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』作品サイト
https://stolenprincess.jp
INI OFFICIAL SITE
https://ini-official.com/