■ボブ・ディラン、世界初リリースとなる16曲を収録した『アナザー武道館』も同時発売
ボブ・ディランの初来日公演から45周年を記念し、日本洋楽史上過去最高峰の復刻企画ともいえる『コンプリート武道館』が11月15日に日本先行リリースされることが決定した。
ボブ・ディランの初来日公演は1978年(昭和53年)2月から3月にかけて開催、同年11月に『武道館』のタイトルで日本発売されたアルバムは、後に全世界でオフィシャルリリースされた。
録音されたのは1978年2月28日と3月1日の2日間だが、約30年後の2007年に眠っていたアナログ24チャンネル・マルチ・テープ20本を発見。長きに渡る発売交渉を経て、2022年に動き出した「夢のプロジェクト」には当時の関係者が再集結。『武道館』を企画した菅野ヘッケルを総合監修に迎え、当時録音したエンジニア・鈴木智雄が24chマルチテープから2023REMIXを行い、極上のサウンドに仕上げた他、当時と同じ、デザイナー・田島照久がアートワークを手がけた。
2日間のライブ録音を完全収録し、約270分、全58トラック中36トラックが未発表のCD4枚組、LPは8枚組。さらに、初来日公演チケット、パンフ、ポスター、チラシなどのメモラビリア。空港、記者会見、日本公演のライブ写真、オフショット、ライナーなどをまとめた60ページに及ぶカラーブックレット。5万字を超える解説と関係者の証言や秘話、歌詞・対訳を収めた日本版ブックレット。これらをLPサイズのボックスに収納した豪華仕様で完全生産限定盤として発売される。
そして、同時発売される『コンプリート武道館』のスピンオフ企画『アナザー武道館』は、1978年発売アルバム『武道館』に収録されずに未発表となっていたパフォーマンスをまとめたLP2枚組で、LP1には1978年2月28日、LP2には3月1日と開催日別に収録し、未発表の11曲とオリジナルに収録された日とは別の日に演奏された未発表バージョンの5曲を収録。いずれも世界初リリースとなる16曲で、完全生産限定盤となる。オリジナル『武道館』とは異なるコンセプトで選ばれた歌の数々からも、当時のボブ・ディランの多面的な音楽展開が活き活きと蘇る、”もうひとつの武道館”だ。
なお、日本で企画したものとしては、
「思えば思うほど、日本に多くのことを残してきたことに気づく──ぼくの魂、ぼくの音楽、そして料亭で出会った美しい芸者──彼女はぼくを覚えているだろうか? もし日本の人たちがぼくを知りたいのなら、このアルバムを聴くといい。また、京都龍安寺の石庭で、いまでも鳴っているぼくの心臓の鼓動を聴くといい──いつの日か、戻って強くよみがえらせるつもりだ」── ボブ・ディラン(1978年)
PHOTO BY Joel Bernstein
リリース情報
2023.11.15 ON SALE
ALBUM『コンプリート武道館』
※4CDエディション
2023.11.15 ON SALE
ANALOG『コンプリート武道館』
※8LPエディション
2023.11.15 ON SALE
ANALOG『アナザー武道館』
特設サイト
https://www.110107.com/Dylan_budokan/